協会ニュース

保険収載されたCAD/CAMブリッジ

保険収載されたCAD/CAMブリッジ

協会には毎月1000件を超える保険請求の相談が寄せられている。改定があった今春は、その件数が倍増した。相談の中心はベースアップ評価料、および施設基準に関するものであったが、診療に関する問い合わせで多かったものの一つに、「CAD/CAMブリッジ」がある。
本年6月にこのホームページ上でご紹介したことに続き、今回と来月の2回にわたり、CAD/CAMブリッジの詳細を取り上げることとした。併せて、会員から寄せられている問い合わせを抜粋して掲載するので、診療報酬請求の参考にしていただきたい。
併せて、11月18日(水)にCAD/CAMブリッジに関わる学術研究会を開催するのでご参加いただきたい。

2026年6月、新たに公的医療保険にYAMAKIN株式会社のCAD/CAMブリッジ用材料「KZR-CAD ファイバーブロック シンボー」(図1)が、同社からの保険適用希望書の提出により承認され、企業ルートにより期中収載された。その結果、本材料によるCAD/CAMブリッジが保険適用となった。既に保険適用されてから2カ月が経過しているが、協会には本技術への問い合わせが少なくない。(※)
26年度改定と同時にCAD/CAMブリッジは保険収載されたが、区分C2での新規技術としての期中収載である。したがって、8年前の18年度改定に保険収載された高強度硬質レジンブリッジ「エクスペリア」(株式会社ジーシー)の準用技術の位置付けであり、技術料は3000点が準用されている。なお、この点数の変更は、早くても次期の28年度改定時となる。

表1に高強度硬質レジンブリッジとの違いが比較しやすいよう「CAD/CAMブリッジの留意事項」を示した。


また、(一社)日本歯科理工学会と(公社)日本補綴歯科学会が示したCAD/CAMブリッジの材料要件を表2に示す。現状、表内の(1)はCAD/CAMブリッジとなる。したがって、CAD/CAMブリッジは、2200N以上の荷重に耐える強度が求められている。なお、YAMAKIN社のデータでは、約4500Nの強度があると示されている。次回は、臨床的視点で解説する。

 

 

 

 

 

東京歯科保険医協会
副会長 坪田 有史

集団的個別指導 平均点数1489点以上が選定対象/9月17・18日に実施予定

集団的個別指導 平均点数1489点以上が選定対象/9月17・18日に実施予定

協会が行った関東信越厚生局東京事務所(以下、厚生局)への開示請求により、9月に実施予定の集団的個別指導の基準平均点数などが明らかになった。
◆基準平均点数は1488点
2026年度の集団的個別指導は、25年度のレセプト1枚当たりの平均点数が東京都の平均点数(1240点)の、1.2倍を超える基準平均点数1488点以上の上位8%にあたる433歯科医療機関を対象に実施される。実際に選定された医療機関の平均点数は1489点以上で、9月17日または18日の2回に分けて行われる(表参照)。

25年度と比べ、平均点数は15点、基準平均点数は18点、それぞれ増点となった。なお、平均点数の算出に使用されるレセプトは、社会保険、国民健康保険の一般分、および後期高齢者分となる。
集団的個別指導の当日は、カルテなどの持参は不要で、2時間の講習を受けるのみである。ただし、正当な理由がなく欠席した場合は、個別指導の対象となるため、通知が届いた際は、必ず参加していただきたい。

 

◆社保研究会で最新情報を解説
なお、8月27日㈭には、26年度の個別指導や集団的個別指導についての解説を行う「社保研究会」をWEB併用で開催する。9月に実施される集団的個別指導の選定や仕組み、現在の個別指導の状況など最新の情報をお伝えする。ぜひ、参加いただきたい。

保団連第1回代議員会開催 当協会・森元理事が歯科代表に/代議員会に全国から各種の意見

保団連第1回代議員会開催 当協会・森元理事が歯科代表に/代議員会に全国から各種の意見

全国保険医団体連合会(保団連)は6月28日、第1回代議員会を開催し、全国の協会・医会から代議員、保団連役員、事務局ら総勢297人が参加した。会務報告、2025年度決算報告、監査報告、決議などが審議され、承認された。併せて、新たな歯科代表選出の報告が行われた。

討論には全国から145本の発言通告が寄せられ、当協会からは会員から寄せられた声や、アンケート調査などを基に5本を提出。保団連に改善や活動の必要性を訴えた。

その中で早坂美都会長は、歯科技工所に対して実施した緊急アンケートを紹介し、歯科技工所ベースアップ支援料(歯技ベア)の実効性を高めるよう呼びかけた。それに対し、執行部からは、「歯科技工士の経済問題解決に向けた一助になるものと考え、歯技ベアの届出に協力する立場であるが、あくまでも一助にしかならず、根本的な問題である歯科技工の技術料の低さや『7対3の形骸化』を解決することが前提である」と回答。歯科技工に関する課題解決への取り組みの重要性について見解を示した。

◆森元理事―宇佐美先生の意思を継ぐ―

一方、6月5日に保団連の宇佐美宏氏が逝去したことに伴い、新たな歯科代表として第5回保団連理事会(同27日)で森元主税保団連副会長(当協会理事)が選出されたことが報告された。森元歯科代表は、「社会保障を充実させ、患者国民と医療運動を推進することが宇佐美先生の意思を継ぐことになる。一生懸命がんばります」と抱負を述べた。

OTC類似薬の保険給付外し/歯科の軟膏や鎮痛薬まで負担増対象か

OTC類似薬の保険給付外し/歯科の軟膏や鎮痛薬まで負担増対象か

厚生労働省は、「OTC類似薬の保険給付の見直しの実施に向けた技術的検討会」(座長:武藤正樹/日本医療伝道会衣笠病院グループ理事)を立ち上げ、一部医薬品の自己負担増に向けた検討を始めた。歯科では、口内炎や口唇ヘルペスに対する一部の軟膏で自己負担額が増加する可能性が高まっている(表1)。

◆顎関節症への影響は… 曖昧な境界線

検討会では、使用頻度の高い鎮痛薬についても議論し、抜歯後の疼痛管理などの処置に伴う数日分の処方は、負担増の対象外とする方向性を示している(表2)。

しかし、例えば、具体的な処置を伴わない顎関節症の関節痛に対するロキソプロフェンナトリウム水和物の処方では、社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険中央会の審査提供事例で、審査上は認められているが、これが負担増の対象になるか否かは、現段階の資料からは読み取れず、境界線は曖昧なままである。

◆症状等に応じた負担割合 の変更は避けるべき

市販のOTC医薬品で対応できる症状であれば、患者は医療機関を受診しない。にもかかわらず、受診した患者の症状や処置などの有無によって窓口の負担割合を細かく変動させる仕組みは極めて不合理だ。

さらに、その複雑な運用への対応や患者への説明などの負担は、全て矢面に立つ現場の医療機関へと重くのしかかる。このような混乱を招き、患者に必要な医療へのアクセスを阻害する複雑な制度は導入すべきではない。協会は、患者が医療を安心して受けられるための働きかけを行っていく。

健康保険証での資格確認 7月末で終了/今後はマイナ保険証・資格確認書で

健康保険証での資格確認 7月末で終了/今後はマイナ保険証・資格確認書で

厚生労働省は、8月以降に従来の健康保険証による資格確認ができなくなると通知した。これにより、医療機関での資格確認は「マイナ保険証」「資格確認書」のいずれかで行う必要があり、健康保険証のみの持参は「保険証忘れ」と同じ扱いになるため注意が必要だ(表1)。

8月は後期高齢者の資格確認書の更新時期だが、今回から84歳以下でマイナ保険証の利用頻度が高い*被保険者には資格確認書が自動発行されない運用へ変更される(表2)。
◆進まないトラブル対応
マイナ保険証の利用拡大が進む一方、転居時の情報反映の遅れによって「資格無効」と表示されるなど、システムトラブルへの対策は不十分なままだ。厚労省は「マイナポータル画面」の提示などの代替措置を講じているが、現場の窓口対応を複雑化させている。マイナ保険証やマイナポータルの利用拡大よりも、カードリーダーを用いたオンライン資格確認システムを改善する方が重要である。

混乱を避けるため、協会は全ての後期高齢者への資格確認書交付の継続を求めており、5月27日には東京都に対して「75歳以上の方への資格確認書の一律公付継続を求める要望書」を提出した。大阪府では2026年度も全員への送付が決定している。
このように、当面は一斉交付を継続するなどの柔軟な対応が求められる。

第2回メディア懇談会/まもなくオン資訴訟判決「負けずに繰り返し何度も」

第2回メディア懇談会/まもなくオン資訴訟判決「負けずに繰り返し何度も」

 ◆早坂会長が思い伝える

協会は7月10日、第2回メディア懇談会を開催し、医療資材の供給不足や歯科技工所ベースアップ支援料に関する歯科技工所へのアンケート結果などを基に懇談。早坂美都会長、広報・ホームページ部の小林顕部長が出席し、メディア側は4社5名が参加した。

早坂美都会長

小林顕広報・ホームページ部長

不安定な中東情勢の影響により、多数の医療機関が直面している医療資材の不足を受けて実施したアンケートからは、代替品で対応したり、普段とは異なるサイズのグローブを使用したりしているという会員の声を紹介。供給状況が改善しても、価格が高騰していることで医療機関の経営を圧迫している状況を伝えた。

 

また、9月16日に判決が言い渡される、いわゆる〝オン資訴訟〟に関連して「この問題で診療を続けられなくなった先生も多くいる。デジタル化が多様な分野で進んでいるが、拙速に過ぎる様子がうかがえる」「必要な設備は国が貸与するべきではないか」などの意見が上がった。この問題に関連して早坂会長は、これまでの行政、議員への要請活動を振り返りながら「負けずに繰り返し何度も訴えていく。オン資の問題も引き続き頑張って取り組みたい」と意気込みを示した。

8月の施設基準に関する定例報告は大幅に削除・廃止になっています!

 

↑ 各診療所に上記のハガキが届いています。
例年とデザインにあまり変化が無いので、同様の報告が必要だと思われる医療機関が多いようです。
初診料の注1の施設基準(歯初診)の研修会受講日や歯科衛生士の実地指導の報告などは廃止となっていますので、多くの歯科保険医療機関は報告が不要となっています。
詳細は下の厚生局の該当ページからご確認ください。

関東信越厚生局「歯科診療所に係る定例報告等について」

▼8月に定例報告が必要な主な施設基準などについての解説および届出状況の調べ方▼
① 歯科外来・在宅ベースアップ評価料(歯外在ベ)
② 在宅療養支援歯科診療所1・2(歯援診1・2)
上記①②以外は特殊なものです。以下の画像に解説を載せています。
画像を押すと大きな画像が開きます。

 

 



また、以下のリンクから自院の施設基準の届出状況を確認していただき、万が一要件を満たしていないものがあった場合のみ「辞退届」を厚生局へ提出してください。
東京都の歯科保険医療機関の施設基準の届出状況一覧(2026年6月1日時点)(PDF版)
東京都の歯科保険医療機関の施設基準の届出状況一覧(2026年6月1日時点)(Excel版)
※Windowsはキーボードの「Ctrlキー+Fキー」、Macは「Command+F」でページ内検索ができます。
※検索項目は、「医療機関の電話番号」もしくは「医療機関コード(7桁)」で入力してください。

 

【談話】機械的な目標設定を排し、適切な歯科医療を提供できる実効性ある施策を求める

【談話】機械的な目標設定を排し、適切な歯科医療を提供できる実効性ある施策を求める

7月21日、「経済財政運営と改革の基本方針2026」(以下「骨太の方針2026」)が閣議決定された。骨太の方針2026は今秋から本格化する来年度の国家予算の方向性を示すものであり、今後の歯科医療提供体制を占う上で極めて重要な指標である。

骨太の方針2026には、歯科専門職の偏在・離職対策、いわゆる「国民皆歯科健診」の具体化、オーラルフレイル対策をはじめとする口腔健康管理の推進など、国民の健康寿命を延伸し安心・安全な歯科医療を提供するために重要な項目が昨年から引き続き盛り込まれた。さらに、物価高騰等により医療機関の経営に支障が生じた場合、2027年度予算編成過程で診療報酬上の必要な調整を行うとした点など、医療現場への一定の理解を示す記載も見られる。

しかしながら、歯科医療提供体制を揺るがしかねない重大な懸念も含まれている。以下の観点から国に対して強い懸念を表明するとともに、適切な施策と予算の確保を強く求める。

医療給付費の「数値目標」の導入は容認できない

本方針では社会保障改革の継続が示され、医療給付費について対GDP比や雇用者報酬の伸び等を参照した抜本的な見直しを行うとされた。医療給付費を経済指標などで機械的に抑制する手法は断じて容認できるものではなく、必要な医療が確実に提供されるように充実させることこそ最も重要である。

現在、中東情勢をはじめとする世界情勢の影響により歯科医療資材や光熱費などの高騰が著しく、現場の経営は厳しくなっており、閉院する医療機関も多い。現状では、医療従事者の処遇改善や、歯科医療の充実を図ることが求められている。悪影響を最終的に被るのは国民・患者にほかならない。

高齢者の窓口負担見直しによる「受診抑制」

高齢者の窓口負担割合について、原則3割の現役世代との均衡を図る見直しが盛り込まれた。一定の配慮措置が示されているとはいえ、自己負担増が受診抑制を引き起こすことは目に見えている。受診抑制により口腔環境が悪化すれば、結果として歯科疾患だけでなく全身疾患の重症化をも招き、医療費全体の増大につながる恐れもある。

寝耳に水の「OTC類似薬の保険給付範囲の更なる縮小」

2027年3月より、77成分1100品目のOTC類似薬の保険給付範囲が縮小され、自己負担が上がる。骨太の方針2026では、この保険給付範囲の縮小を今後推進する検討を進めることが書き込まれた。OTC類似薬の保険給付の在り方は厚生労働省の検討会で議論されている最中であり、その結論さえ待たずに保険給付範囲の更なる縮小を盛り込むことは、厚生労働省の委員だけでなくOTC類似薬が欠かせない患者・国民の意見を軽視しており容認は到底できない。

社会保障改革は、現場の声を踏まえてこそ

最も重要なのは、今秋以降の予算編成過程やそれに係る施策の検討において「適切な医療を提供できる施策が結実するか」である。そのためには、現場の声が欠かせない。

当会は、国民がいつでも安心して質の高い歯科医療を受けられる体制を維持・向上させるため、今後も現場の切実な声を国や行政へ届けるべく全力で取り組んでいく。

2026年7月29日
東京歯科保険医協会 運動本部長
早坂 美都

熊本地震による被害へのお見舞い

このたびの熊本地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
1日も早い復興と皆様のご健康を心からお祈り申し上げます。

2026年7月29日
東京歯科保険医協会 役員・事務局一同

 

東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)7月1日号



東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)7月1日号

こちらをクリック▶歯科保険医新聞2026年(令和8年)7月1日号No.676

【お詫びと訂正】本紙2026年6月1日号(第675号)2面に掲載した「2026年6月歯科用貴金属の改定情報」に誤りがありました。お詫びするとともに訂正いたします。

 

 

 

【1面】
  1.第54回定期総会/賛成多数で6議案承認
  2.第54回定期総会決議
  3.資材不足と価格高騰 歯科医療を直撃/医療資材不足アンケート<7面に続く>
  4.9月16日判決/控訴審が結審 オン資義務化撤回訴訟 「理論の整合性取れている」弁護団が見解
  5.探針

【2面】
  6.2026年度診療報酬改定情報
  7.CD-ROMなどでのレセプト請求/移行計画書は8月末までに
  8.「キャンセル料の徴収は『選定療養』のみ」に!!/厚労省が訂正を通知
  9.第54回定期総会懇親会参加来賓一覧(順不同、敬称略)
10.第54回定期総会祝電・メッセージ等一覧(順不同、敬称略)              

【3面】
11.公費助成制度に係る資格確認方法/オン資不具合▼マイナポータル画面での確認も可能に
12.PMHシステム改修費/26年度助成金申請受付がスタート
13.第2回新点数説明会今次改定の留意点を解説
14.第3回新点数説明会/在宅医療のポイント説明
15.「患者提供文書」価格改定のお知らせ

【4面】
16.経営・税務相談Q&A No.442/患者から「話し方が冷たい」と言われたら―信頼関係を築く接遇のポイント―
17.支援金情報/「賃上げ・物価上昇支援事業」「東京都医療機関等物価高騰緊急対策支援金」
18.「保険でよい歯を」東京連絡会市民講演会
19.第41回保団連医療研究フォーラム
20.7月会員無料相談デー

【5面】
21.研究会・行事ご案内

【6面】
22.連載/協会探訪 その⑪歯科医療の歴史と保険医協会/補綴含む歯科医療の背景に歯科医師法と健保法
23.「勉強が楽しい」/講習会会場で聞いた〝あの声、この声〟
24.共済部だより

【7面】
25.<1面からつづく>医療資材不足アンケート このままでは診療に影響大/資材確保と診療報酬引き上げを
26.神田川界隈(副会長・加藤 開/豊島区)/2026年度診療報酬改定                                                                                                                                                                                                                                                              
27.会員無料/「夏季休診案内」のご紹介
28.6月協会活動日誌
29.理事会だより
30.訃報/宇佐美宏保団連歯科代表 急逝
31.お詫びと訂正

【8面】
32.資材不足解消・患者負担増の中止求める/早坂会長 国会議員へ緊急要請
33.懇親会/会員交流深める 協会活動への期待も 第54回定期総会―多くの会員が来場
34.パブリックコメント提出のご協力とお願い/「歯科は後回し」とならないよう高額療養費制度の自己負担増に反対意見を
35.投稿募集



ご案内「令和8年度東京都歯科医師認知症対応力向上研修」

東京都から、「認知症対応力向上研修」の開催をお知らせします。都内に勤務する歯科医師や歯科医療従事者の方を対象に、認知症のあるご本人・ご家族を支えるための必要な基本知識や対応に当たっての歯科診療の実践、地域・生活における実践等に係る研修をWEB配信で開催します。

日 時
第1回 8月24日(月)午後6時から午後8時30分まで(ライブ配信)
第2回 9月10日(木)午後6時から午後8時30分まで(第1回の録画を配信)
※第1回と第2回は同内容を配信しますので、ご都合に合わせてお申し込みください。
内 容
「歯科の目線から認知症の人の食と生活を支援するための基礎知識(総論)」
東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と精神保健研究チーム 認知症と精神保健
歯科医師/専門副部長 枝広 あや子

「認知症の人への歯科医療を支えるために–実践編–」
東京都健康長寿医療センター 歯科口腔外科部長・研究所 研究部長 平野 浩彦
対象者:東京都内で勤務(開設を含む)している歯科医師
※歯科衛生士など他の歯科医療従事者の方の受講も受け付けていますが、定員を超過した場合は歯科医師を優先させていただきます。
定 員:各450名
受講料:無料(研修視聴時のデータ通信料は受講者負担となります。)
形 式:ZoomによるWEB配信(詳細は、参加者に別途お知らせします。)

申込期限:第1回8月20日(木)正午まで
     第2回9月7日(月)正午まで

申込方法:以下のフォームから申し込みください。
▼申込URL
https://logoform.jp/form/tmgform/1640008
申込みフォームに登録されたメールアドレスに、開催2日前までに当日の参加招待メールをお送りします。

【アンケートご協力のお願い】
本研修会開催に当たり、講師から事前アンケートへの協力のお願いがありますので、ご回答いただきますようお願いします。 
回答期限:7月31日(金)正午
▼アンケート
https://forms.gle/rcj1BtCURkr8hp4A7

 

改定テーマにシンポジウム/疑問解消へ活発な議論

改定テーマにシンポジウム/疑問解消へ活発な議論

定期総会終了後には、シンポジウム「今次診療報酬の〝?〞を〝!〞に変えるシンポジウム―疑問が納得に変わる―」を開催した。

このシンポジウムは、今次改定に伴い現場で生じている疑問点を解決し、日常診療に役立てることを目的に行われ、各分野の担当役員が具体例を交えながら解説した。司会は坪田有史副会長が務め、①補綴治療と歯科技工士連携、②医科歯科連携、③口腔機能管理と訪問診療―の3テーマについて、シンポジスト4名が説明した。

◆「診療に生かしたい」の声

まず「補綴治療と歯科技工士連携」では本橋昌宏副会長が担当。チタンブリッジや暫間歯冠補綴装置、歯科技工所ベースアップ支援料、クラウンなどの除去料について、実際の症例をもとに算定や運用上の留意点を説明した。特に、今次改定で関心が高まっている暫間歯冠補綴装置と歯科技工所ベースアップ支援料については、参加者から多くの質問が寄せられ、算定要件や歯科技工所との連携の在り方について活発な意見交換が行われた。

次に「医科歯科連携」は加藤開副会長、濱﨑啓吾理事が担当し、歯周病継続支援治療(SPT)、診療情報等連携共有料、歯科治療時医療管理料、総合医療管理加算などについて説明した。高齢化が進む中、全身管理を踏まえた歯科医療の重要性が高まっていることを背景に、医科との情報共有や連携体制の必要性を強調。会場からは、診療情報等連携共有料をどのように日常診療へ取り入れるかなどを巡る質問が相次ぎ、具体的な運用方法に高い関心が集まった。

最後の「口腔機能管理と訪問診療」は、池川裕子・松島良次の両理事が担当した。口腔機能低下症や口腔機能発達不全症の基本的な考え方、管理料の算定方法、新設された口腔機能実地指導料について説明した。また、在宅や施設での訪問診療の重要性にも触れ、地域包括ケアの中で歯科が果たす役割について解説した。参加会員からは、口腔機能管理料1・2の違いや、NSTとの関係を含めた口腔機能実地指導料の算定方法など、実務に直結する質問が多く寄せられた。

なお、参加者からは「制度の趣旨が理解できた」「日常診療に生かしたい」といった声が聞かれ、今次改定内容の理解を深める有意義な機会となった。

CD-ROMなどでのレセプト請求 移行計画書は8月末までに

CD-ROMなどでのレセプト請求 移行計画書は8月末までに

厚生労働省は6月10日、2026年10月以降もCD-ROM等を用いた請求を継続する場合には、届出書および移行計画書を8月31日までにポータルサイトで回答するか、書面で様式を提出する必要がある、と保険局長名で通知した。
書面で提出する場合は、社会保険診療報酬支払基金(支払基金)と東京都国民健康保険団体連合会(国保連合会)にそれぞれ提出する必要があるため注意してほしい。
なお、厚労省はポータルサイト上のWEBフォームでの提出を原則としている。昨年は、7月に支払基金や国保連合会から医療機関に案内が届いていたことから、現在も光ディスクでレセプト請求を行っている場合は、今後の通知を十分注視することが必要だ。
◆詳細は8月号で紹介
提出先などの詳細については、東京歯科保険医新聞8月号に掲載予定。

資材不足と価格高騰/歯科診療を直撃/このままでは診療に影響大 資材確保と診療報酬引き上げを

資材不足と価格高騰/歯科診療を直撃/このままでは診療に影響大 資材確保と診療報酬引き上げを

◆医療資材不足アンケート

協会は、5月15日から31日にかけ、会員を対象とした「医療資材の在庫・供給状況緊急アンケート」を実施した。メール・FAXで会員5,215名にアンケートを送り、300医療機関(回答率5.8%)から回答を得た。その結果、94.0%が医療資材の入手困難を経験し、34.0%が既に診療への影響を受けていることが明らかとなった。

特に不足が深刻な資材は、グローブ(80.0%)、エプロン(58.7%)、滅菌バッグ(51.3

%)など、全て日常診療や感染対策に欠かせないものばかりである。回答者からは、「予約枠を縮小している」「治療延期も行っている」「代替品で対応している」など、切実な声が寄せられた。

◆代替品でしのぐ現場/高まる診療への不安

入手困難となっている上位3品目であるグローブ、エプロン、滅菌バッグの在庫状況を見ると、長くても3カ月分しかなく、多くは1カ月以内との回答であった(図)。歯科医療機関では3カ月後の診療予約を取ることもあるが、その時になっても必要な資材が確保できる保証がないという状況に置かれている。

また、従来使用していた製品の入手が困難となり、やむを得ず代替品へ切り替えているとの回答も寄せられた。サイズや使用感、品質や性能が普段とは異なる資材を使用しながら診療を継続している実態もみられる。現場の努力によって診療は維持されているものの、本来使用したい資材を十分に確保できない状況が続けば、医療提供体制への影響も懸念される。 歯科医療機関は患者の治療継続に責任を持ちながら先行きの見通しが立たない中で診療を続けている。

◆資材は確保できても/価格は下がらない

さらなる問題は価格高騰である。資材が確保できたとしても、購入価格は以前より大幅に上昇しているため多くの医療機関が経営上の負担増を訴えている。中東情勢や原材料価格の上昇などを背景に、今後の大幅な値下がりは期待しにくい状況だ。

◆今次診療報酬改定では/物価高騰対応は不十分

今次診療報酬改定では、物価高騰への対応が行われたが十分とは言えない。医療資材費をはじめ、人件費や光熱費なども上昇を続ける中、保険診療を担う歯科医療機関の経営は厳しさを増している。

安全で質の高い歯科医療を継続的に提供するためには、実態に即した診療報酬の期中改定や支援金の支給などによる対応が必要である。

【9月16日判決】控訴審が結審 オン資義務化撤回訴訟/「理論の整合性取れている」弁護団が見解

【9月16日判決】控訴審が結審 オン資義務化撤回訴訟/「理論の整合性取れている」弁護団が見解

記者らに説明する原告団

 オンライン資格確認システムの導入義務化を巡る訴訟の控訴審が6月10日、結審した。判決は9月16日(水)に言い渡される見通し。東京高等裁判所で行われた第3回口頭弁論には、原告18名が集まり、66名が傍聴席から見守った。原告側から提出された書類を確認した上で、三木素子裁判長は控訴審の結審を告げた。
 その後に行われた記者・原告説明会には、本訴訟の中で陳述書を提出した原告の石毛清雄氏(千葉市/天台歯科医院)が出席。オンライン資格確認が義務化されたことを受け、2027年1月を目途に閉院する予定で、「患者が減少する中で、(電子カルテなどを含む)オンライン関連の事業で医療機関が今後どのような影響を受けるか分からない。ここでやめるのが一番良いと考えた」と苦しい胸の内を明かした。

◆最高裁も視野に
 原告弁護団は、控訴審の結果に関わらず最高裁まで進む可能性が高いと指摘。既に多くの医療機関でオンライン資格確認システムが導入されている現状に触れ、喜田村洋一弁護士は「私たちが確認したいのは、カードリーダーを設置しなければいけない義務がないということだけ」と、現場の実態と訴訟の位置付けは異なることを指摘し、「少なくとも理論、あるいは法律全体の整合性は取れている。国の主張は我々の主張に向き合っていない」と原告優勢であるとの見方を示した。

連載/協会探訪 その⑪ 歯科医療の歴史と保険医協会<補綴含む歯科医療の背景に歯科医師法と健保法>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都

連載/協会探訪 その⑪ 歯科医療の歴史と保険医協会<補綴含む歯科医療の背景に歯科医師法と健保法>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都

私たち歯科保険医が、毎日、当たり前のように行っている歯科医療。今年も会員の先生方は、診療報酬改定で大変な苦労をしていることと察します。

東京歯科保険医協会は、医療運動、診療報酬改善、学術向上の融合的な発展を目指していますが、元々は運動団体です。1973年4月、「歯科保険医の経営・生活ならびに権利を守り、国民の歯科医療と健康の充実および向上をはかることを目的」に設立され、発足時にはたった180名の歯科医師でした。

以後、歯科保険医の要求に基づく自主的な団体として、今日までさまざまな活動を展開。その結果、会員数は2026年6月1日現在で6,094名となっています。

【大正11年の健康保険法制定から歯科医療は保険給付に】

◆1906年に旧歯科医師法制定さる

現在の日本の歯科医療制度の基礎ができあがったのは、1906(明治39)年で、旧歯科医師法が旧医師法と同じ時期に制定され、歯科医師が独立した専門職として法律に位置付けられました。

その16年後の1922(大正11)年に健康保険法が制定されました。関東大震災などの影響から保険給付は4年後の1926年から始まりました。そして、制度発足当初から、歯科医療(補綴を含む)は医療と同様に保険給付となりました。

このことは、日本の歯科医療の歴史の大きな転換点でした。補綴治療を保険給付することについては、時代背景とともにかなり議論されたようです。

【歯科補綴への健康保険給付】

ところで、旧歯科医師法についてですが、私が調べたところでは、1896(明治29)年頃から旧医師法を制定する動きがありました。しかしながら、1899(明治32)年に明治医会(東京帝国大学医学部系)が発表した医師法案は、「歯科医師について,本法は適用しない」との内容でした。その後、医師法案に歯科医師を入れる方策がないか、歯科関係者の間で医科関係団体との交渉を含めた対応が続きました。その結果、当時の大日本歯科医師会は、医師法とは別に歯科医師の身分に関する法律を制定することを目指し、歯科医師法草案を1904年10月に作成し、1906年3月、帝国議会で「医師法」と「歯科医師法」が同時に可決・成立しました。

一般的には、新たな法律を制定するには、それ相応のプロセスを要します。おそらく当時のこの動きがなければ医師法のみが制定され、歯科医師法の制定までには、さらに相当な時間を要した可能性が高いと考えられます。医師法と同時に歯科医師法が制定されたことで、その後の健康保険法の制定による診療報酬制度に対しても影響が出た可能性は否定できません。

健康保険法(1922年制定)では、歯科の給付において「保険経済上の観点から当分の間、歯科技工を含まない」との政府の方針がありました。補綴を給付に含めると保険財政が圧迫されてしまうことを懸念したためです。また、諸外国の給付状況も参考にされました。健康保険制度が始まった頃にモデルとなったヨーロッパでは、16カ国中歯科の給付が行われていたのはその半分でした。さらに、補綴を給付していたのは、イギリス、ソビエト、ハンガリーなど、わずかな国々だけだったのです。

歯科補綴への健康保険給付に対して、当時の日本聨合歯科医師会は血脇守之助会長名で内務大臣に対して「歯科治療は補綴を含めてはじめて意味があり、除外するのはおかしい」趣旨の意見書を提出しています。結果的に我が国の医療保険では、制度開始時から歯科補綴を含む標準的な歯科治療の多くが保険給付されています。

最近では、急速な人口の高齢化により、医療・介護の連携、要介護者に対する在宅歯科医療を提供していく機会が増えています。その多くが義歯の修理や調整であることを考えると、義歯の保険給付がなければ非常に困難な状況になることは容易に想像できます。少子高齢化に伴い、基礎疾患を持つ高齢者の歯科治療が増えてきております。このような状況を背景に、今後の歯科医療政策では、適切な歯科保険診療の充実と歯科医師臨床研修制度や教育内容などを含めた歯科医師養成が重要になります。

先人が築いた歯科医師法と健康保険制度で、歯科補綴を含めた歯科医療の基礎があるからこそ、私たち歯科保険医は国民皆保険を継承し、さらに発展をさせる必要があります。

次号より、日本における歯科医学の発展や歴史と共に、私たちが所属する「保険医協会」がどの地域から始まったのか、その後、どのような歩みにより日本全国に広がっていったのか、少しずつ紹介していきます。

≪参考文献≫

◆「日本の歯科医療制度の礎とこれからの展望」,上條英之(東京歯科大学歯科社会保障学教授),歯科学報

◆「戦後保険医運動の歴史」,保団連,労働旬報社

第54回定期総会で「決議」を承認

第54回定期総会で「決議」を承認

決議

今次の歯科の診療報酬改定においては、医療機関の物件費負担の増加を踏まえた歯科初・再診料等の引き上げ、歯科外来物価対応料や歯科技工所ベースアップ支援料の新設、CAD/CAM冠・インレーの大臼歯までの適応拡大と咬合支持の有無などの要件廃止、小児口腔機能管理料および口腔機能管理料の算定要件や対象患者の拡大、麻酔薬剤料の算定対象の拡大、歯科用合着・接着材料の区分変更などの改善が行われた。しかし、2025年12月24日に大臣折衝を経て決定された、2026年度診療報酬の本体は3.09%の引き上げとされたものの、その多くが賃上げ分など使途を限定したものになっており、歯科医療の充実につながる技術料に相当した引き上げ部分は0.31%に過ぎない。物価高の中、これでは歯科医療提供体制の充実は進まない。

さらに追い打ちをかけるように、緊迫する中東情勢を受けた原油価格の高騰が、歯科医療現場に深刻な打撃を与えている。日常診療に不可欠な医療用手袋や滅菌袋、医療用エプロンなどの資材不足が顕著となっており、国の備蓄放出が行われるも、現場が求めるサイズ等のニーズを十分に満たしていない。これら医療資材の枯渇は診療制限に直結し、患者の口腔の健康を根本から脅かすものである。

加えて、本国会で成立した「健康保険法等の一部を改正する法律案」も看過できない。薬剤費に留まらず、検査や処置等の診療行為にも拡大可能な「一部保険外療養」の創設は、患者の自己負担を加速度的に増加させ、受診抑制による疾病の重症化を招く。特に歯科においては、重症化による抜歯やそれに伴う補綴処置の増加を引き起こし、結果として歯科医療費の膨張を招くという悪循環を生むことは明白である。

また、協会は安心安全な歯科医療の提供を脅かす動きに強く反対し、原爆投下80年の節目を超えてなお戦争が続く世界情勢に断固抗議する。

私たちは、国民の生活、歯科医療の充実、およびその前提である平和な社会を脅かす動きを断じて許さず、社会保障の充実を通じて誰もが安心して暮らせる社会を実現するため、以下の要求を表明する。

記

一.国は、現行の社会保障制度を後退させず、世界の国々が模範とする日本の社会保障制度をさらに充実させること。

一.国は、歯科医療の充実や医療従事者の処遇改善が進むよう、診療報酬を大幅に引き上げること。

一.国は、医療用手袋や滅菌袋、医療用エプロンなど重要な医療資材の安定供給に資する実効性ある対応を行うとともに、物価高騰に対応した緊急の財政措置を図ること。

一.国は、患者の自己負担増と受診抑制を招き、歯科医療を崩壊させる「一部保険外療養」の創設を見直すこと。

一.国は、健康保険証の発行停止を撤回すること。少なくともマイナ保険証の有無にかかわらず資格確認書を一斉発行するよう、各自治体に要求すること。

一.私たち歯科医師は、平和を妨げるすべての動きに反対する。

以上

2026年6月14日

東京歯科保険医協会 第54回定期総会

第54回定期総会/賛成多数6議案承認

第54回定期総会/賛成多数6議案承認

協会は6月14日、千代田区のKKRホテル東京で2026 年度第54回定期総会を開催した。第1部の総会に53人、続く第2部のシンポジウムには72人、その後の懇親会には82人が参加した。

挨拶した早坂美都会長

定期総会の開催にあたり、早坂美都会長は、「近年の物価高騰や人手不足が医院経営に影を落とし、国民の口腔内の健康を守ることが厳しい中で、国会議員要請や国会内集会などを実施し、現場の声を伝えてきた。会員を支え、都民、そして国民がより安心して歯科医療を受けられるよう尽力していく」と挨拶した。
続いて関係団体や議員から寄せられた祝電とメッセージが紹介された後、議長に橋村威慶氏(文京区)、副議長に島倉洋造氏(千代田区)が選出された。議事では① 2025 年度の活動報告、② 2025年度決算報告、③ 2026年度の活動計画案、④2026年度予算案、⑤選挙管理委員、⑥決議―の6議案の全てが賛成多数により承認された。

質疑応答の中では、4名の会員から「診療報酬改定において協会が厚労省に要請した内容を教えてほしい」「各社からさまざまな無料セミナーやサービスの営業を受ける中で、協会はどのように組織拡大に取り組んでいくのか」「集団的個別指導や高点数による個別指導を不安に思う会員が多い。そのような会員の不安を払拭するために、広報をどのように進めていくのか」「集団的個別指導の基準となる平均点数の算出に問題があり、改善するよう要望してほしい」などの質問や意見が出され、早坂会長、加藤開副会長が回答した。
◆故・川戸理事に感謝状/川本理事が退任
3月に逝去した川戸二三江理事(渋谷区)の生前の活動や功績に感謝の意を表し、早坂会長が感謝状を読み上げた。さらに、2019年2月から理事を務めた川本弘氏(足立区)が本総会をもって退任することとなり、感謝状と花束が贈呈された。

定期総会に参加した会員

東京都歯科技工士会・石川功和会長インタビュー/新設の〝歯科技工所ベア支援料〟歯科医院に望むこと

東京都歯科技工士会・石川功和会長インタビュー/新設の〝歯科技工所ベア支援料〟歯科医院に望むこと

2026年度診療報酬改定では、歯科技工士の賃上げを目的とした歯科技工所ベースアップ支援料が新設された。ベースアップ評価料の導入から2年―。ベースアップに関する新たな診療報酬に対し、現場は何を感じているのか―。本紙5月号の東京都歯科衛生士会への取材に続き、今号では東京都歯科技工士会・石川功和会長にお話を伺った。

― 歯科技工所ベースアップ支援料が新設された意義をどのように捉えていますか。
歯科技工所ベースアップ支援料は、単なる加算ではなく、歯科技工士の処遇改善と人材確保を目的とした施策として位置づけられた点に大きな意義があると捉えています。歯科技工士に関する加算が明示されたことも含め、診療報酬の中で歯科技工士の役割や重要性がこれまで以上に明確に示されたことは、大きな前進であると考えています。
さらに、前回、前々回の「骨太の方針」においても歯科技工士に関する記載が盛り込まれたことは、国として歯科技工提供体制の維持や人材確保を重要な課題として認識し始めた表れであり、大変意義深いものと受け止めています。歯科技工士不足や高齢化が進む中、本制度が将来にわたり安定した歯科技工士の確保につながることを期待しております。

― 歯科技工所ベースアップ支援料が新設されたことを受けて、歯科医院に望むことはありますか。
歯科技工所ベースアップ支援料につきましては、単なる技工料金の値上げとしてではなく、将来にわたり良質な歯科医療提供体制を維持するための施策としてご理解いただきたいと考えております。
現在、歯科技工士不足や高齢化が進む中、安定した歯科技工提供体制の確保は歯科医療全体の重要な課題となっています。一方で、現場からは、本支援料の趣旨や配分方法について、歯科医師側にもまだ十分に浸透していないとの声も聞かれております。ぜひ、お付き合いのある歯科技工所から本制度に関する相談や説明があった際には、その趣旨をご理解いただき、お話を聞いていただければ幸いです。

― 東京都内の歯科技工所の状況を踏まえ、歯科医療機関に伝えたいことはありますか。
東京都内においても、歯科技工士の高齢化や人材不足は年々深刻化しており、将来にわたる良質な歯科補綴物の安定供給体制の確保が大きな課題となっています。そのような中で、私たちが製作した補綴物が患者さんの口腔内で良好に機能することは、歯科医療全体の価値を高めるうえでの基本中の基本であると考えています。
それは歯科技工士だけの力で成り立つものではなく、適切な診断・治療計画の立案・形成・印象採得などを担う歯科医師、口腔衛生管理や予防処置、保健指導を担う歯科衛生士、そしてその情報をもとに補綴装置や義歯などを製作する歯科技工士など、それぞれの専門職が連携することで、質の高い歯科医療が実現できます。今後も良質な歯科医療を維持していくため、歯科技工士との連携とご理解をより一層お願いしたいと思っております。
今回のベースアップ支援料の新設をはじめ、歯科技工士に対する支援体制が整備されてきていることは、大変ありがたく心強いことだと感じています。一方で、単に厳しい現状を訴えるだけではなく、今後は歯科技工士という仕事の素晴らしさや魅力、そして人の健康や笑顔を支えるやりがいを広く伝えていくことが重要だと考えています。そのことによって、自ら歯科技工士を目指したいと思う若い世代が一人でも増えていくことを願っております。

第1回メディア懇談会を開催/歯科技工所ベア支援料や歯科材料不足で意見交換

第1回メディア懇談会を開催/歯科技工所ベア支援料や歯科材料不足で意見交換

協会は5月8日、2026年度第1回メディア懇談会を開き、26年度診療報酬改定の内容や、歯科医療をめぐる課題について、坪田有史副会長らが説明。歯科技工士の処遇改善を目的に新設された「歯科技工所ベースアップ支援料」について意見交換を行った。

その中で坪田副会長は、歯科技工料のいわゆる「7対3問題」に関するメディア側の問いに対して、「保険医療機関と歯科技工所の相互の連携に基づき行うこと」と、留意事項通知に明記されたことを紹介し、「国が一律に決めるのではなく、現場で協議して決める方向になった」と説明した。さらに、同支援料の算定分は、全額を歯科技工士の賃上げに充てる必要があり、協会として積極的な活用を求めており、併せて歯科技工所に対してアンケートを実施したことも説明した。

このほか、局所麻酔薬の算定対象拡大についての問いに対しては、「従来は算定できなかった一部処置で麻酔薬剤料費の請求が可能となった」ことを評価する一方、依然として対象外の処置が残るため、引き続き改善を求めていく方針を示した。その上で、麻酔薬の供給不足にも触れ、「国には安定供給のためにしっかりとした対策を取ってほしい」と訴えた。

さらに、グローブなどの歯科医療材料の不足も話題となり、特にネットを通じて購入している医療機関に影響が出ていると指摘。協会では、「冷静な情報収集と適正な在庫管理」を呼びかけていることを明かした。

東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)6月1日号

東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)6月1日号

こちらをクリック▶東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)6月1日号No.675

【お詫びと訂正】本紙「東京歯科保険医新聞」第675号(6月1日号)の2面記事「2026年6月 歯科用貴金属の改定情報」にて、以下の表記誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。※ホームページでは、訂正済みの紙面を公開しています。

【誤】
金銀パラジウム合金(全部金属冠 大臼歯)の新点数:2,487点
【正】
金銀パラジウム合金(全部金属冠 大臼歯)の新点数:2,482点

【誤】
14カラット金合金(二腕鉤(鋳造鉤) 大臼歯)の新点数:3,100点
【正】
14カラット金合金(二腕鉤(鋳造鉤) 大臼歯)の新点数:3,110点

【1面】
  1.第2回新点数説明会/900名が熱視線 保険請求の留意点解説/口指導講習会も同日開催
  2.健保法等「改正」案は医療現場に何をもたらすか/理事会声明 問題点を指摘
  3.CAD/CAMブリッジ6月1日から保険収載
  4.第54回定期総会開催ご案内
  5.探針

【2面】
  6.開示請求により/2026年度個別指導・新規個別指導の実施計画判明
  7.2026年6月歯科用貴金属の改定情報

【3面】
  8.「健康保険法等改正案」に対し理事会が声明を発表
  9.石油製品の在庫・供給状況で緊急アンケート/医療資材高騰と供給難 診療継続に不安の声
10.会員投稿/「根管治療の点数が低い!」―今次診療報酬改定にあたり思うこと―(伊藤実)
11.「歯科治療の流れがよくわかりました」/未経験スタッフ講習会

【4面】
12.経営・税務相談Q&A No.441/「拒むことはできるのか」テナントオーナーから家賃値上げの話が来た!
13.事前申込お忘れなく!!/賃上げ・物価上昇支援事業
14.第41回保団連医療研究フォーラム
15.会員無料相談デー

【5面】
16.研究会・行事ご案内

【6面】
17.連載 協会探訪 その⑩/その時は、一人で悩まずに!!―医事相談部―
18.IT相談室/「ホームページじまい」を考える②/IT版「退き際の思考」
19.共済部だより

【7面】
20.第1回メディア懇談会/歯科技工所ベア支援料や歯科材料不足で意見交換
21.神田川界隈(理事・高山 史年/豊島区)                                                                                                                                                                                                                                                                
22.「患者提供文書」の取り扱いについて/旧版は6月以降も使用可能
23.通信員便りNo.160
24.5月協会活動日誌
25.理事会だより

【8面】
26.歯科技工士問題検討委員会委員長談話「全ての歯科医院で歯科技工所ベースアップ支援料の届出および算定を!」
27.歯科技工所ベースアップ支援料 協会が緊急調査/9割の歯科技工所「算定希望」 実効性を疑問視する声も
28.新設の“技工所ベア支援料“歯科医院に望むこと/東京都歯科技工士会に聞く(石川功和会長)

協会が緊急調査/9割の歯科技工所「算定希望」 実効性を疑問視する声も

協会が緊急調査/9割の歯科技工所「算定希望」 実効性を疑問視する声も

 ◆歯科技工所ベースアップ支援料

協会は、2026年度歯科診療報酬改定で、歯科技工士の処遇改善を目的とした、歯科技工所ベースアップ支援料が新設されたことを受け、歯科技工士がどのように感じているか、率直な声を把握するため、緊急調査を実施した。実施期間は4月30日から5月7日の8日間。無作為に抽出した歯科技工所190件に送付し、34件から回答が得られた。

回答者の特徴としては、年齢層別で見ると50代と60代で70.6%を占め、開業年数は20年以上が76.5%と長く開業している歯科技工所が中心だった。開業形態は70.6%が個人歯科技工所であり、①1事業所あたりの職員が二人以下の小規模歯科技工所が73.5%となった。

歯科技工所ベースアップ支援料の理解については、「内容まで知っている」が29.4%、「名称は知っているが内容はわからない」が47.1%と、ある程度認知されているようだ。しかし、算定について契約先の医療機関と相談している歯科技工所は1件のみで、算定に向けた対応は、調査実施時点ではまだ一部にとどまっている。

契約先医療機関が歯科技工所ベースアップ支援料の算定を希望するかとの質問には、90%が「希望する」と回答しており、多くの歯科技工所がベースアップ支援料算定を望んでいることも分かった。一方、算定を「希望しない」と回答した理由としては、「仕事を発注してもらえなくなりそう」などが挙げられている。歯科技工所ベースアップ支援料の評価は、35.3%が「新設され喜ばしい」と回答したが、一方で、64.7%が「実効

性があるか疑問」と回答しており、実際に支援料が歯科技工所まで行き届くかを不安視していることがうかがえた。

自由記載欄には、歯科医療機関との関係を不安に思う声や、個人歯科技工所まで新設された点数分の料金が行き渡るのかを心配する声、歯科技工所の直接請求を求める意見などが寄せられた。

今回の調査結果の全体は、協会ホームページの5月18日付で掲載しているので、ぜひ、ご覧いただきたい。タイトルは、「ベースアップ支援料 90%が算定を希望【歯科技工所緊急アンケート】」、URL以下の通り。

➡https://www.tokyo-sk.com/

【IT相談室】「ホームページじまい」を考える ②:IT版「退き際の思考」

【IT相談室】「ホームページじまい」を考える ②:IT版「退き際の思考」

【IT相談室】「ホームページじまい」を考える ②:IT版「退き際の思考」

承継や閉院、また譲渡などに伴い注意しなければいけないIT関連の項目のうち、今回はホームページについての基本事項をご説明します。

基本的には、閉院を前提にご説明しますが、譲渡でも同様となります。これまで問題なく運営できていたホームページでも、スムーズかつ滞りなく閉鎖することは、意外と難しいものです。

◆ホームページの契約形態

例えば「https://www.●●-sika.com」というホームページを公開するには、●●-sika.com」という「ドメイン」と、その中にある文章や画像などのデータ、それを保存する「WEBサーバー」の三つが必要です。WEBサーバーは一般的にレンタルサーバーを利用しています。自院のホームページが公開されていれば、「ドメイン管理会社」と「レンタルサーバー会社」の2カ所と有料で契約していることになります。これらの会社と直接契約している場合もあれば、WEB管理会社などが間に入ることにより、間接的に契約している場合もあります。

◆別ドメインとサブドメインもチェック

歯科医院のホームページのドメインが複数あるケースもあります。求人や矯正、インプラントなどのページを別ドメインにすることがあるほか、分院などがあればドメインが別であることが普通です。サブドメインといって、ドメインを分けて活用する場合もあります。珍しいケースですが、メインのホームページが複数ある医院もあります。過去に契約したが、現在は使っていないドメインが存在することもあるでしょう。

診療を続けているときに、これらのドメインサーバーの全てを把握している先生や、ドメインやWEBサーバーを直接契約している医院は少ないかと思いますが、閉院や譲渡となるとチェックが必要です。管理会社などにリスト作成を依頼してください。

次回はホームページの閉鎖・解約時の注意事項についてご説明します。

未経験スタッフ講習会/「歯科治療の流れがよくわかりました」

未経験スタッフ講習会/「歯科治療の流れがよくわかりました」

4月23日に第1回スタッフ講習会「未経験スタッフのための講習会」を開催した。講師は当協会理事の小林顕氏と岡田尚彦氏が務め、参加者は20歳代から60歳代までの22名で、参加職種は歯科助手から歯科衛生士、看護師や管理栄養士とさまざまであった。

まず、小林氏が受付業務に関して、医療保険制度の概要、公費負担、健康保険の資格確認についてマイナ保険証とスマホ保険証の受付動画も交えた解説を行った。続けて、傷病名などの主な略称、歯の構造と名称、歯式と歯面の名称およびその略号を説明した。
岡田氏からは、齲歯の治療について、齲蝕症の分類とそれに応じた治療方法および手順、歯周病の治療については、診査、検査、診断、治療の流れと方法の解説が行われた。さらに、補綴の治療として、ブリッジについて治療の流れ、局部義歯については各部の名称と着脱方法、総義歯については装着までの流れ、そして義歯の取り扱いQ&A、インプラント治療の概要の説明が行われた。
その後、4グループに分かれてグループワークが行われた。盛りだくさんの内容で駆け足であったが、受講後のアンケートでは受講者の95%がわかりやすかった、5%がどちらでもない、と回答があり、大変好評の講習会であった。

石油製品の在庫・供給状況で緊急アンケート/医療資材高騰と供給難診療継続に不安の声

石油製品の在庫・供給状況で緊急アンケート/医療資材高騰と供給難診療継続に不安の声

中東情勢の緊迫化により、原油由来製品を含む医療資材などの流通・供給への影響が広がり、歯科医療機関においても入手困難な状況が生じている。このため協会では、5月15日~31日にかけて会員を対象に「歯科医療機関における石油製品の在庫・供給状況緊急アンケート」を実施した。

詳細な結果は7月号に掲載予定だが、5月18日時点で寄せられた回答212件のうちでは、約96%は「入手困難となっている医療資材がある」と答えた。特に、医療用グローブ、エプロン、滅菌バッグの在庫不足を訴える声が多く寄せられた。

また、「在庫はあるものの価格が高騰している」「必要数を発注しても納品されない」など、価格上昇と供給不安の双方が医院経営に影響を及ぼしている実態も明らかとなった。

寄せられた声からは、「グローブが手に入らなければ、患者さんの数を制限しないといけない」「発注しても希望数が届かない」「物品が入らず、また診療を継続するために通常の倍以上の値段のものを仕入れている」「医療資材の価格が上がるのは仕方ない(諦める)として、そもそも注文しても入ってこないことへのストレスは耐え難い苦しみだ」など、切実な状況がうかがえた。

◆医療用手袋の放出開始

こうした状況を受け、厚生労働省は5月18日から医療用手袋の有料放出を開始した。申請・購入には、G-MISへログインの上、申請後に販売会社を通じた購入手続きが必要となる。

詳細は、東京都「厚生労働省による中東情勢を踏まえた医療用手袋の放出について」 をご確認いただきたい。

なお、G-MISでの手続きが困難な場合は、東京都保健医療局感染症対策部医療体制整備課物資管理担当(TEL 03―5320―4183)までお問い合わせいただきたい。

J-グランツでの申請手順

◆東京都医療機関等における賃上げ・物価上昇に対する支援事業(診療所)の、J-グランツでの申請手順は以下の通りです。参考にしてください。 申込みはクリックすると訂正等できません。 申請ボタンをクリックする際には、入力内容を再度ご確認ください。

2段階認証後「東京都医療機関等における賃上げ・物価上昇に対する支援事業(診療所、訪問看護ステーション 申請用)」のページが開きます。

ページを下にスクロール

「アクション」の中から該当のアクションを選び、「申請する」をクリック。

 

内容を確認しながら入力

通帳のページ(表紙と見開き)を写真にとり添付

誓約・確認事項など必要事項にチェック、入力

記載内容を確認後、「申請」をクリック

 

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第2回新点数説明会/900名が熱視線 保険請求の留意点解説

第2回新点数説明会/900名が熱視線 保険請求の留意点解説

第2回新点数説明会/900名が熱視線 保険請求の留意点解説

協会は5月21日、2026年度診療報酬改定に伴う第2回新点数説明会をなかのZERO大ホールで開催。改定における要点を解説した第1回に続き、今回は保険請求を行う際の留意点をテーマとし、会員をはじめ、約900名が参加し、講師の説明に耳を傾けた。

第1回新点数説明会の模様は、すでにデンタルブックで公開しており、会員であれば視聴することが可能。第2回、第3回(5月27日)新点数説明会も開催当日から2週間後を目途に順次公開する予定だ。

 

 

 

◆口指導講習会も同日開催

なお、同日に今次改定で新設された口腔機能実地指導料の算定に必要な歯科衛生士向けの講習会を併せて開催した。協会の松島良次理事、松島歯科医院の歯科衛生士・塚本佳子氏が講師を務め、400名を越える歯科衛生士が参加した。同指導料を算定するには、口腔機能発達不全症および口腔機能低下症の実地指導に係る研修を受けた歯科衛生士の配置を明記した施設基準を届け出て、同歯科衛生士が指導を行う必要がある。

連載/協会探訪 その⑩  その時は、一人で悩まずに<医事相談部>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都

連載/協会探訪 その⑩ その時は、一人で悩まずに<医事相談部>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都

東京歯科保険医協会には「医事相談部」があります。この部署は、協会に蓄積されたデータを基に経験豊富な協会役員と顧問弁護士が、指導・監査や患者さんとのトラブルなどの相談に対応しています。

医事相談部は部会を定期的に開催し、会員の皆さんから寄せられたさまざまな相談内容について最適な解決方法をご提案できるよう、協議・検討しています。

その一方で、「いつから医療従事者が、こんなに大変な思いをする世の中になってしまったのだろう」と、ため息が出ることもしばしばです。

2005年に個人情報保護法が施行されています。現在は、インターネットの普及による情報の氾濫など、社会の変化が大きい時代でもあります。また、医療をサービスと捉える風潮のせいでしょうか、患者さんの権利意識が高まっています。

そのため、患者さんからのカルテ開示請求、過度な要求、言いがかりなどが増加しており、先生一人だけで運営する歯科医院では解決できないような事案も散見されます。

歯科医院側では、まず法律や応招義務の解釈などを理解し、トラブルを起こさないことが必要です。万が一トラブルが発生してしまったら、重大化を防ぐようにすることが重要です。医事相談部では、トラブルを起こさないための説明、トラブルになりやすい状況への対応、トラブル発生時の注意点をまとめた「患者トラブル対応10か条」を作成しています(協会ホームページに掲載しています)。

毎日臨床に携わっている先生方のお力になれればと、医事相談部は常にアンテナを張って必要な情報収集をしています。それだけではなく「東京歯科保険医新聞」や協会ホームページ、デンタルブック、Facebook、FAX通信のF-Nexなど、あらゆる媒体を活用し、会員の先生方へ情報提供を行っています。

◆個別指導も相談に応じています

先生方の歯科医院に個別指導通知が届いたら、どのように対応しますか。個別指導および監査は保険医にとって精神的、経済的な圧力となります。個別指導には弁護士の帯同、録音が可能です。協会は、顧問弁護団を結成して対応しています。

その時は、どうぞ一人で悩まずに協会にご連絡ください。協会事務局、協会役員(歯科医師)、弁護士らが、今までの経験をもとに、ご相談に応じさせていただきます。

医療資材/供給不安も冷静な対応を

医療資材/供給不安も冷静な対応を

昨今、ホルムズ海峡封鎖による原油輸送の停滞を背景に、原油由来のさまざまな製品の供給不足、および値上がりが生じ、生活を脅かしています。医療現場でも注射器、点滴バッグ、医療用ガウン、医療用手袋などが不足し、行政も対策本部を設置し対応を図っています。

医療用手袋に関しては、一部で通常量を大幅に超える発注などにより、結果として歯科医療機関をはじめとする一部の医療機関では入手が困難となっている状況も発生しています。

協会にも医療用手袋などの医療用消耗品が入手困難との相談が寄せられています。診療に欠かせない資材であるだけに、会員の先生方の不安は当然のものです。

一方で流通全体を見渡すと、医療材料の供給が全面的に停止している状況ではありません。一定の流通ルートを確保している医療機関では、比較的安定した供給が続いている例も見受けられます。

今回の混乱は、メディア報道による不安の高まりと、それに伴う一部ルートへの需要集中が重なり、供給の偏在が生じている側面もあると考えられます。

政府は、医療用手袋について備蓄水準を超える余剰分約4億9,000万枚のうち、5,000万枚を 5月下旬よりG-MIS(医療機関等情報支援システム)を活用して放出することを決定しました。4月21日時点でそれ以上の詳細はまだ不明なため、まずはG-MISに登録をしているか、ログインできるかなどを事前に確認することをお勧めします。

また、会員の先生方には、冷静な情報収集と適正な在庫管理に努めていただくようお願いいたします。必要な材料の確保にあたって、まずは日頃から取引のあるディーラーに状況を確認し、確実な情報に基づいてご対応ください。協会としても、引き続き情報収集を進め、必要な発信を行ってまいります。

G-MISログインページ 

→  https://www.med-login.mhlw.go.jp/s/login/?ec=302&startURL=%2Fs%2F

第3回新点数説明会/在宅医療のポイント説明

第3回新点数説明会/在宅医療のポイント説明

協会は5月27日、なかのZERO大ホールで第3回新点数説明会を開催し、会員ほか379名が参加した。

今次改定の中でも、特に「在宅医療」に焦点を絞った内容で構成し、解説を池川裕子理事(地域医療部長)、症例解説を馬場安彦副会長がそれぞれ担当した。改定された在宅療養支援歯科診療所(歯援診)の施設基準の要件、訪問歯科衛生指導料(訪衛指)の算定人数の制限、新設された「医科連携訪問加算」の施設基準など、在宅医療に関する主な変更点や算定上の留意点について、具体的な症例を交えながら解説した。

質疑応答では、「口腔機能実地指導料と介護保険との給付調整」などについて質問が出され、講師陣が丁寧に回答した。

アンケートには「とても分かりやすく、大変参考になった」などの声が多数寄せられ、好評だった。

 

 

 

 

 

 

◆警視庁担当者が駐車許可 証の申請方法を説明

なお、説明会冒頭には、訪問診療時の車両駐車に関して、駐車許可証の申請方法が変更されたことを受け、警視庁の担当者による説明が行われた。参加者は熱心に耳を傾け、「今まで駐車場所を見つけられず困っていたので、今回の説明を受け、これから駐車方法について検討したい」といった感想が寄せられた。

 ※本説明会の内容は、既にデンタルブック内でオンデマンド配信している。ぜひ、ご覧いただきたい。