年別アーカイブ: 2026年

CD-ROMなどでのレセプト請求 移行計画書は8月末までに

CD-ROMなどでのレセプト請求 移行計画書は8月末までに

厚生労働省は6月10日、2026年10月以降もCD-ROM等を用いた請求を継続する場合には、届出書および移行計画書を8月31日までにポータルサイトで回答するか、書面で様式を提出する必要がある、と保険局長名で通知した。
書面で提出する場合は、社会保険診療報酬支払基金(支払基金)と東京都国民健康保険団体連合会(国保連合会)にそれぞれ提出する必要があるため注意してほしい。
なお、厚労省はポータルサイト上のWEBフォームでの提出を原則としている。昨年は、7月に支払基金や国保連合会から医療機関に案内が届いていたことから、現在も光ディスクでレセプト請求を行っている場合は、今後の通知を十分注視することが必要だ。
◆詳細は8月号で紹介
提出先などの詳細については、東京歯科保険医新聞8月号に掲載予定。

「キャンセル料の徴収は『選定療養』のみ」に!!

「キャンセル料の徴収は『選定療養』のみ」に!!

◆「誤った」解釈広がる

厚生労働省は327日付で、「『予約に基づく診察の患者都合によるキャンセル料』を保険診療とは別に徴収できる」と通知したため、歯科診療など一般的な予約においても、キャンセル料を徴収できるとの解釈が広がった。

しかし、厚労省は529日付で訂正通知を出し、これは「選定療養費における予約に基づく診察」のみに限定されることを訂正・通知した。通常の歯科診療の予約については、キャンセル料を徴収できないことを明示し、注意を求めた。

◆求められる正確かつ慎重な情報発信

当初公表された通知の文言が誤っていたことにより誤解を与え、医療機関などに混乱をきたした今回の問題。正確かつ慎重な情報発信を行うとともに、訂正は速やかに行うよう再発防止策を講じるよう求める。

資材不足と価格高騰/歯科診療を直撃/このままでは診療に影響大 資材確保と診療報酬引き上げを

資材不足と価格高騰/歯科診療を直撃/このままでは診療に影響大 資材確保と診療報酬引き上げを

医療資材不足アンケート

協会は、515日から31日にかけ、会員を対象とした「医療資材の在庫・供給状況緊急アンケート」を実施した。メール・FAXで会員5,215名にアンケートを送り、300医療機関(回答率5.8%)から回答を得た。その結果、94.0%が医療資材の入手困難を経験し、34.0%が既に診療への影響を受けていることが明らかとなった。

特に不足が深刻な資材は、グローブ(80.0%)、エプロン(58.7%)、滅菌バッグ(51.3

%)など、全て日常診療や感染対策に欠かせないものばかりである。回答者からは、「予約枠を縮小している」「治療延期も行っている」「代替品で対応している」など、切実な声が寄せられた。

代替品でしのぐ現場/高まる診療への不安

入手困難となっている上位3品目であるグローブ、エプロン、滅菌バッグの在庫状況を見ると、長くても3カ月分しかなく、多くは1カ月以内との回答であった()。歯科医療機関では3カ月後の診療予約を取ることもあるが、その時になっても必要な資材が確保できる保証がないという状況に置かれている。

また、従来使用していた製品の入手が困難となり、やむを得ず代替品へ切り替えているとの回答も寄せられた。サイズや使用感、品質や性能が普段とは異なる資材を使用しながら診療を継続している実態もみられる。現場の努力によって診療は維持されているものの、本来使用したい資材を十分に確保できない状況が続けば、医療提供体制への影響も懸念される。 歯科医療機関は患者の治療継続に責任を持ちながら先行きの見通しが立たない中で診療を続けている。

資材は確保できても/価格は下がらない

さらなる問題は価格高騰である。資材が確保できたとしても、購入価格は以前より大幅に上昇しているため多くの医療機関が経営上の負担増を訴えている。中東情勢や原材料価格の上昇などを背景に、今後の大幅な値下がりは期待しにくい状況だ。

今次診療報酬改定では/物価高騰対応は不十分

今次診療報酬改定では、物価高騰への対応が行われたが十分とは言えない。医療資材費をはじめ、人件費や光熱費なども上昇を続ける中、保険診療を担う歯科医療機関の経営は厳しさを増している。

安全で質の高い歯科医療を継続的に提供するためには、実態に即した診療報酬の期中改定や支援金の支給などによる対応が必要である。

【9月16日判決】控訴審が結審 オン資義務化撤回訴訟/「理論の整合性取れている」弁護団が見解

【9月16日判決】控訴審が結審 オン資義務化撤回訴訟/「理論の整合性取れている」弁護団が見解

記者らに説明する原告団

 オンライン資格確認システムの導入義務化を巡る訴訟の控訴審が6月10日、結審した。判決は9月16日(水)に言い渡される見通し。東京高等裁判所で行われた第3回口頭弁論には、原告18名が集まり、66名が傍聴席から見守った。原告側から提出された書類を確認した上で、三木素子裁判長は控訴審の結審を告げた。
 その後に行われた記者・原告説明会には、本訴訟の中で陳述書を提出した原告の石毛清雄氏(千葉市/天台歯科医院)が出席。オンライン資格確認が義務化されたことを受け、2027年1月を目途に閉院する予定で、「患者が減少する中で、(電子カルテなどを含む)オンライン関連の事業で医療機関が今後どのような影響を受けるか分からない。ここでやめるのが一番良いと考えた」と苦しい胸の内を明かした。

◆最高裁も視野に
 原告弁護団は、控訴審の結果に関わらず最高裁まで進む可能性が高いと指摘。既に多くの医療機関でオンライン資格確認システムが導入されている現状に触れ、喜田村洋一弁護士は「私たちが確認したいのは、カードリーダーを設置しなければいけない義務がないということだけ」と、現場の実態と訴訟の位置付けは異なることを指摘し、「少なくとも理論、あるいは法律全体の整合性は取れている。国の主張は我々の主張に向き合っていない」と原告優勢であるとの見方を示した。

連載/協会探訪 その⑪ 歯科医療の歴史と保険医協会<補綴含む歯科医療の背景に歯科医師法と健保法>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都

連載/協会探訪 その⑪ 歯科医療の歴史と保険医協会<補綴含む歯科医療の背景に歯科医師法と健保法>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都

私たち歯科保険医が、毎日、当たり前のように行っている歯科医療。今年も会員の先生方は、診療報酬改定で大変な苦労をしていることと察します。

東京歯科保険医協会は、医療運動、診療報酬改善、学術向上の融合的な発展を目指していますが、元々は運動団体です。19734月、「歯科保険医の経営・生活ならびに権利を守り、国民の歯科医療と健康の充実および向上をはかることを目的」に設立され、発足時にはたった180名の歯科医師でした。

以後、歯科保険医の要求に基づく自主的な団体として、今日までさまざまな活動を展開。その結果、会員数は202661日現在で6,094名となっています。

【大正11年の健康保険法制定から歯科医療は保険給付に】

1906年に旧歯科医師法制定さる

現在の日本の歯科医療制度の基礎ができあがったのは、1906(明治39)年で、旧歯科医師法が旧医師法と同じ時期に制定され、歯科医師が独立した専門職として法律に位置付けられました。

その16年後の1922(大正11)年に健康保険法が制定されました。関東大震災などの影響から保険給付は4年後の1926年から始まりました。そして、制度発足当初から、歯科医療(補綴を含む)は医療と同様に保険給付となりました。

このことは、日本の歯科医療の歴史の大きな転換点でした。補綴治療を保険給付することについては、時代背景とともにかなり議論されたようです。

【歯科補綴への健康保険給付】

ところで、旧歯科医師法についてですが、私が調べたところでは、1896(明治29)年頃から旧医師法を制定する動きがありました。しかしながら、1899(明治32)年に明治医会(東京帝国大学医学部系)が発表した医師法案は、「歯科医師について,本法は適用しない」との内容でした。その後、医師法案に歯科医師を入れる方策がないか、歯科関係者の間で医科関係団体との交渉を含めた対応が続きました。その結果、当時の大日本歯科医師会は、医師法とは別に歯科医師の身分に関する法律を制定することを目指し、歯科医師法草案を190410月に作成し、19063月、帝国議会で「医師法」と「歯科医師法」が同時に可決・成立しました。

一般的には、新たな法律を制定するには、それ相応のプロセスを要します。おそらく当時のこの動きがなければ医師法のみが制定され、歯科医師法の制定までには、さらに相当な時間を要した可能性が高いと考えられます。医師法と同時に歯科医師法が制定されたことで、その後の健康保険法の制定による診療報酬制度に対しても影響が出た可能性は否定できません。

健康保険法(1922年制定)では、歯科の給付において「保険経済上の観点から当分の間、歯科技工を含まない」との政府の方針がありました。補綴を給付に含めると保険財政が圧迫されてしまうことを懸念したためです。また、諸外国の給付状況も参考にされました。健康保険制度が始まった頃にモデルとなったヨーロッパでは、16カ国中歯科の給付が行われていたのはその半分でした。さらに、補綴を給付していたのは、イギリス、ソビエト、ハンガリーなど、わずかな国々だけだったのです。

歯科補綴への健康保険給付に対して、当時の日本聨合歯科医師会は血脇守之助会長名で内務大臣に対して「歯科治療は補綴を含めてはじめて意味があり、除外するのはおかしい」趣旨の意見書を提出しています。結果的に我が国の医療保険では、制度開始時から歯科補綴を含む標準的な歯科治療の多くが保険給付されています。

最近では、急速な人口の高齢化により、医療・介護の連携、要介護者に対する在宅歯科医療を提供していく機会が増えています。その多くが義歯の修理や調整であることを考えると、義歯の保険給付がなければ非常に困難な状況になることは容易に想像できます。少子高齢化に伴い、基礎疾患を持つ高齢者の歯科治療が増えてきております。このような状況を背景に、今後の歯科医療政策では、適切な歯科保険診療の充実と歯科医師臨床研修制度や教育内容などを含めた歯科医師養成が重要になります。

先人が築いた歯科医師法と健康保険制度で、歯科補綴を含めた歯科医療の基礎があるからこそ、私たち歯科保険医は国民皆保険を継承し、さらに発展をさせる必要があります。

次号より、日本における歯科医学の発展や歴史と共に、私たちが所属する「保険医協会」がどの地域から始まったのか、その後、どのような歩みにより日本全国に広がっていったのか、少しずつ紹介していきます。

≪参考文献≫

◆「日本の歯科医療制度の礎とこれからの展望」,上條英之(東京歯科大学歯科社会保障学教授),歯科学報

◆「戦後保険医運動の歴史」,保団連,労働旬報社

第54回定期総会で「決議」を承認

54回定期総会で「決議」を承認

決議

今次の歯科の診療報酬改定においては、医療機関の物件費負担の増加を踏まえた歯科初・再診料等の引き上げ、歯科外来物価対応料や歯科技工所ベースアップ支援料の新設、CAD/CAM冠・インレーの大臼歯までの適応拡大と咬合支持の有無などの要件廃止、小児口腔機能管理料および口腔機能管理料の算定要件や対象患者の拡大、麻酔薬剤料の算定対象の拡大、歯科用合着・接着材料の区分変更などの改善が行われた。しかし、20251224日に大臣折衝を経て決定された、2026年度診療報酬の本体は3.09%の引き上げとされたものの、その多くが賃上げ分など使途を限定したものになっており、歯科医療の充実につながる技術料に相当した引き上げ部分は0.31%に過ぎない。物価高の中、これでは歯科医療提供体制の充実は進まない。

さらに追い打ちをかけるように、緊迫する中東情勢を受けた原油価格の高騰が、歯科医療現場に深刻な打撃を与えている。日常診療に不可欠な医療用手袋や滅菌袋、医療用エプロンなどの資材不足が顕著となっており、国の備蓄放出が行われるも、現場が求めるサイズ等のニーズを十分に満たしていない。これら医療資材の枯渇は診療制限に直結し、患者の口腔の健康を根本から脅かすものである。

加えて、本国会で成立した「健康保険法等の一部を改正する法律案」も看過できない。薬剤費に留まらず、検査や処置等の診療行為にも拡大可能な「一部保険外療養」の創設は、患者の自己負担を加速度的に増加させ、受診抑制による疾病の重症化を招く。特に歯科においては、重症化による抜歯やそれに伴う補綴処置の増加を引き起こし、結果として歯科医療費の膨張を招くという悪循環を生むことは明白である。

また、協会は安心安全な歯科医療の提供を脅かす動きに強く反対し、原爆投下80年の節目を超えてなお戦争が続く世界情勢に断固抗議する。

私たちは、国民の生活、歯科医療の充実、およびその前提である平和な社会を脅かす動きを断じて許さず、社会保障の充実を通じて誰もが安心して暮らせる社会を実現するため、以下の要求を表明する。

一.国は、現行の社会保障制度を後退させず、世界の国々が模範とする日本の社会保障制度をさらに充実させること。

一.国は、歯科医療の充実や医療従事者の処遇改善が進むよう、診療報酬を大幅に引き上げること。

一.国は、医療用手袋や滅菌袋、医療用エプロンなど重要な医療資材の安定供給に資する実効性ある対応を行うとともに、物価高騰に対応した緊急の財政措置を図ること。

一.国は、患者の自己負担増と受診抑制を招き、歯科医療を崩壊させる「一部保険外療養」の創設を見直すこと。

一.国は、健康保険証の発行停止を撤回すること。少なくともマイナ保険証の有無にかかわらず資格確認書を一斉発行するよう、各自治体に要求すること。

一.私たち歯科医師は、平和を妨げるすべての動きに反対する。

以上

2026年6月14日

東京歯科保険医協会 第54回定期総会

第54回定期総会/賛成多数6議案承認

第54回定期総会/賛成多数6議案承認

協会は6月14日、千代田区のKKRホテル東京で2026 年度第54回定期総会を開催した。第1部の総会に53人、続く第2部のシンポジウムには72人、その後の懇親会には82人が参加した。

挨拶した早坂美都会長

定期総会の開催にあたり、早坂美都会長は、「近年の物価高騰や人手不足が医院経営に影を落とし、国民の口腔内の健康を守ることが厳しい中で、国会議員要請や国会内集会などを実施し、現場の声を伝えてきた。会員を支え、都民、そして国民がより安心して歯科医療を受けられるよう尽力していく」と挨拶した。
続いて関係団体や議員から寄せられた祝電とメッセージが紹介された後、議長に橋村威慶氏(文京区)、副議長に島倉洋造氏(千代田区)が選出された。議事では① 2025 年度の活動報告、② 2025年度決算報告、③ 2026年度の活動計画案、④2026年度予算案、⑤選挙管理委員、⑥決議―の6議案の全てが賛成多数により承認された。

質疑応答の中では、4名の会員から「診療報酬改定において協会が厚労省に要請した内容を教えてほしい」「各社からさまざまな無料セミナーやサービスの営業を受ける中で、協会はどのように組織拡大に取り組んでいくのか」「集団的個別指導や高点数による個別指導を不安に思う会員が多い。そのような会員の不安を払拭するために、広報をどのように進めていくのか」「集団的個別指導の基準となる平均点数の算出に問題があり、改善するよう要望してほしい」などの質問や意見が出され、早坂会長、加藤開副会長が回答した。
◆故・川戸理事に感謝状/川本理事が退任
3月に逝去した川戸二三江理事(渋谷区)の生前の活動や功績に感謝の意を表し、早坂会長が感謝状を読み上げた。さらに、2019年2月から理事を務めた川本弘氏(足立区)が本総会をもって退任することとなり、感謝状と花束が贈呈された。

定期総会に参加した会員

東京都歯科技工士会・石川功和会長インタビュー/新設の〝歯科技工所ベア支援料〟歯科医院に望むこと

東京都歯科技工士会・石川功和会長インタビュー/新設の〝歯科技工所ベア支援料〟歯科医院に望むこと

2026年度診療報酬改定では、歯科技工士の賃上げを目的とした歯科技工所ベースアップ支援料が新設された。ベースアップ評価料の導入から2年―。ベースアップに関する新たな診療報酬に対し、現場は何を感じているのか―。本紙5月号の東京都歯科衛生士会への取材に続き、今号では東京都歯科技工士会・石川功和会長にお話を伺った。

― 歯科技工所ベースアップ支援料が新設された意義をどのように捉えていますか。
歯科技工所ベースアップ支援料は、単なる加算ではなく、歯科技工士の処遇改善と人材確保を目的とした施策として位置づけられた点に大きな意義があると捉えています。歯科技工士に関する加算が明示されたことも含め、診療報酬の中で歯科技工士の役割や重要性がこれまで以上に明確に示されたことは、大きな前進であると考えています。
さらに、前回、前々回の「骨太の方針」においても歯科技工士に関する記載が盛り込まれたことは、国として歯科技工提供体制の維持や人材確保を重要な課題として認識し始めた表れであり、大変意義深いものと受け止めています。歯科技工士不足や高齢化が進む中、本制度が将来にわたり安定した歯科技工士の確保につながることを期待しております。

― 歯科技工所ベースアップ支援料が新設されたことを受けて、歯科医院に望むことはありますか。
歯科技工所ベースアップ支援料につきましては、単なる技工料金の値上げとしてではなく、将来にわたり良質な歯科医療提供体制を維持するための施策としてご理解いただきたいと考えております。
現在、歯科技工士不足や高齢化が進む中、安定した歯科技工提供体制の確保は歯科医療全体の重要な課題となっています。一方で、現場からは、本支援料の趣旨や配分方法について、歯科医師側にもまだ十分に浸透していないとの声も聞かれております。ぜひ、お付き合いのある歯科技工所から本制度に関する相談や説明があった際には、その趣旨をご理解いただき、お話を聞いていただければ幸いです。

― 東京都内の歯科技工所の状況を踏まえ、歯科医療機関に伝えたいことはありますか。
東京都内においても、歯科技工士の高齢化や人材不足は年々深刻化しており、将来にわたる良質な歯科補綴物の安定供給体制の確保が大きな課題となっています。そのような中で、私たちが製作した補綴物が患者さんの口腔内で良好に機能することは、歯科医療全体の価値を高めるうえでの基本中の基本であると考えています。
それは歯科技工士だけの力で成り立つものではなく、適切な診断・治療計画の立案・形成・印象採得などを担う歯科医師、口腔衛生管理や予防処置、保健指導を担う歯科衛生士、そしてその情報をもとに補綴装置や義歯などを製作する歯科技工士など、それぞれの専門職が連携することで、質の高い歯科医療が実現できます。今後も良質な歯科医療を維持していくため、歯科技工士との連携とご理解をより一層お願いしたいと思っております。
今回のベースアップ支援料の新設をはじめ、歯科技工士に対する支援体制が整備されてきていることは、大変ありがたく心強いことだと感じています。一方で、単に厳しい現状を訴えるだけではなく、今後は歯科技工士という仕事の素晴らしさや魅力、そして人の健康や笑顔を支えるやりがいを広く伝えていくことが重要だと考えています。そのことによって、自ら歯科技工士を目指したいと思う若い世代が一人でも増えていくことを願っております。

第1回メディア懇談会を開催/歯科技工所ベア支援料や歯科材料不足で意見交換

1回メディア懇談会を開催/歯科技工所ベア支援料や歯科材料不足で意見交換

協会は58日、2026年度第1回メディア懇談会を開き、26年度診療報酬改定の内容や、歯科医療をめぐる課題について、坪田有史副会長らが説明。歯科技工士の処遇改善を目的に新設された「歯科技工所ベースアップ支援料」について意見交換を行った。

その中で坪田副会長は、歯科技工料のいわゆる「73問題」に関するメディア側の問いに対して、「保険医療機関と歯科技工所の相互の連携に基づき行うこと」と、留意事項通知に明記されたことを紹介し、「国が一律に決めるのではなく、現場で協議して決める方向になった」と説明した。さらに、同支援料の算定分は、全額を歯科技工士の賃上げに充てる必要があり、協会として積極的な活用を求めており、併せて歯科技工所に対してアンケートを実施したことも説明した。

このほか、局所麻酔薬の算定対象拡大についての問いに対しては、「従来は算定できなかった一部処置で麻酔薬剤料費の請求が可能となった」ことを評価する一方、依然として対象外の処置が残るため、引き続き改善を求めていく方針を示した。その上で、麻酔薬の供給不足にも触れ、「国には安定供給のためにしっかりとした対策を取ってほしい」と訴えた。

さらに、グローブなどの歯科医療材料の不足も話題となり、特にネットを通じて購入している医療機関に影響が出ていると指摘。協会では、「冷静な情報収集と適正な在庫管理」を呼びかけていることを明かした。

東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)6月1日号

東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)6月1日号

こちらをクリック▶東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)6月1日号No.675

【お詫びと訂正】本紙「東京歯科保険医新聞」第675号(6月1日号)の2面記事「2026年6月 歯科用貴金属の改定情報」にて、以下の表記誤りがありました。お詫びして訂正させていただきます。※ホームページでは、訂正済みの紙面を公開しています。

【誤】
金銀パラジウム合金(全部金属冠 大臼歯)の新点数:2,487点
【正】
金銀パラジウム合金(全部金属冠 大臼歯)の新点数:2,482点

【誤】
14カラット金合金(二腕鉤(鋳造鉤) 大臼歯)の新点数:3,100点
【正】
14カラット金合金(二腕鉤(鋳造鉤) 大臼歯)の新点数:3,110点

【1面】
  1.第2回新点数説明会/900名が熱視線 保険請求の留意点解説/口指導講習会も同日開催
  2.健保法等「改正」案は医療現場に何をもたらすか/理事会声明 問題点を指摘
  3.CAD/CAMブリッジ6月1日から保険収載
  4.第54回定期総会開催ご案内
  5.探針

【2面】
  6.開示請求により/2026年度個別指導・新規個別指導の実施計画判明
  7.2026年6月歯科用貴金属の改定情報

【3面】
  8.「健康保険法等改正案」に対し理事会が声明を発表
  9.石油製品の在庫・供給状況で緊急アンケート/医療資材高騰と供給難 診療継続に不安の声
10.会員投稿/「根管治療の点数が低い!」―今次診療報酬改定にあたり思うこと―(伊藤実)
11.「歯科治療の流れがよくわかりました」/未経験スタッフ講習会

【4面】
12.経営・税務相談Q&A No.441/「拒むことはできるのか」テナントオーナーから家賃値上げの話が来た!
13.事前申込お忘れなく!!/賃上げ・物価上昇支援事業
14.第41回保団連医療研究フォーラム
15.会員無料相談デー

【5面】
16.研究会・行事ご案内

【6面】
17.連載 協会探訪 その⑩/その時は、一人で悩まずに!!―医事相談部―
18.IT相談室/「ホームページじまい」を考える②/IT版「退き際の思考」
19.共済部だより

【7面】
20.第1回メディア懇談会/歯科技工所ベア支援料や歯科材料不足で意見交換
21.神田川界隈(理事・高山 史年/豊島区)                                                                                                                                                                                                                                                                
22.「患者提供文書」の取り扱いについて/旧版は6月以降も使用可能
23.通信員便りNo.160
24.5月協会活動日誌
25.理事会だより

【8面】
26.歯科技工士問題検討委員会委員長談話「全ての歯科医院で歯科技工所ベースアップ支援料の届出および算定を!」
27.歯科技工所ベースアップ支援料 協会が緊急調査/9割の歯科技工所「算定希望」 実効性を疑問視する声も
28.新設の“技工所ベア支援料“歯科医院に望むこと/東京都歯科技工士会に聞く(石川功和会長)

協会が緊急調査/9割の歯科技工所「算定希望」 実効性を疑問視する声も

協会が緊急調査/9割の歯科技工所「算定希望」 実効性を疑問視する声も

 歯科技工所ベースアップ支援料

協会は、2026年度歯科診療報酬改定で、歯科技工士の処遇改善を目的とした、歯科技工所ベースアップ支援料が新設されたことを受け、歯科技工士がどのように感じているか、率直な声を把握するため、緊急調査を実施した。実施期間は430日から57日の8日間。無作為に抽出した歯科技工所190件に送付し、34件から回答が得られた。

回答者の特徴としては、年齢層別で見ると50代と60代で70.6%を占め、開業年数は20年以上が76.5%と長く開業している歯科技工所が中心だった。開業形態は70.6%が個人歯科技工所であり、1事業所あたりの職員が二人以下の小規模歯科技工所が73.5%となった。

歯科技工所ベースアップ支援料の理解については、「内容まで知っている」が29.4%、「名称は知っているが内容はわからない」が47.1%と、ある程度認知されているようだ。しかし、算定について契約先の医療機関と相談している歯科技工所は1件のみで、算定に向けた対応は、調査実施時点ではまだ一部にとどまっている。

契約先医療機関が歯科技工所ベースアップ支援料の算定を希望するかとの質問には、90%が「希望する」と回答しており、多くの歯科技工所がベースアップ支援料算定を望んでいることも分かった。一方、算定を「希望しない」と回答した理由としては、「仕事を発注してもらえなくなりそう」などが挙げられている。歯科技工所ベースアップ支援料の評価は、35.3%が「新設され喜ばしい」と回答したが、一方で、64.7%が「実効

性があるか疑問」と回答しており、実際に支援料が歯科技工所まで行き届くかを不安視していることがうかがえた。

自由記載欄には、歯科医療機関との関係を不安に思う声や、個人歯科技工所まで新設された点数分の料金が行き渡るのかを心配する声、歯科技工所の直接請求を求める意見などが寄せられた。

今回の調査結果の全体は、協会ホームページの518日付で掲載しているので、ぜひ、ご覧いただきたい。タイトルは、「ベースアップ支援料 90%が算定を希望【歯科技工所緊急アンケート】」、URL以下の通り。

https://www.tokyo-sk.com/

<受付中>8月2日(日)新規開業医講習会

―新規個別指導を控える先生、改めて保険診療を学びたい先生へ―  

指導対策は通知が届く前に、早い段階で準備を進めることが大切です。

講習会では指導で指摘されやすい事項を含め、保険診療の基本的なルールやカルテ記載、請求方法、自費と保険の考え方を丁寧に解説します。

また、指導対策としてだけではなく、これから開業を検討している先生や、勤務医の先生にもぜひご参加いただきたい講習会です。

なお、カルテ開示や患者トラブルなどの際にも慌てることがないよう、保険ルールやカルテ記載などを改めて勉強したい先生もご参加いただいております。

◆日 時 2026年8月2日(日)12時00分~17時30分(予定)

◆講 師  協会講師団

◆会 場  ワイム貸会議室 高田馬場4F

◆定 員  50名

◆参加費  会員:13,000円

      未入会員:30,000円

お申込みは以下URLからお願いいたします。

https://forms.gle/NkyJr6MgpArNP7y7A

【IT相談室】「ホームページじまい」を考える ②:IT版「退き際の思考」

IT相談室】「ホームページじまい」を考える ②:IT版「退き際の思考」

【IT相談室】「ホームページじまい」を考える ②:IT版「退き際の思考」

承継や閉院、また譲渡などに伴い注意しなければいけないIT関連の項目のうち、今回はホームページについての基本事項をご説明します。

基本的には、閉院を前提にご説明しますが、譲渡でも同様となります。これまで問題なく運営できていたホームページでも、スムーズかつ滞りなく閉鎖することは、意外と難しいものです。

◆ホームページの契約形態

例えば「https://www.●●-sika.com」というホームページを公開するには、●●-sika.com」という「ドメイン」と、その中にある文章や画像などのデータ、それを保存する「WEBサーバー」の三つが必要です。WEBサーバーは一般的にレンタルサーバーを利用しています。自院のホームページが公開されていれば、「ドメイン管理会社」と「レンタルサーバー会社」の2カ所と有料で契約していることになります。これらの会社と直接契約している場合もあれば、WEB管理会社などが間に入ることにより、間接的に契約している場合もあります。

◆別ドメインとサブドメインもチェック

歯科医院のホームページのドメインが複数あるケースもあります。求人や矯正、インプラントなどのページを別ドメインにすることがあるほか、分院などがあればドメインが別であることが普通です。サブドメインといって、ドメインを分けて活用する場合もあります。珍しいケースですが、メインのホームページが複数ある医院もあります。過去に契約したが、現在は使っていないドメインが存在することもあるでしょう。

診療を続けているときに、これらのドメインサーバーの全てを把握している先生や、ドメインやWEBサーバーを直接契約している医院は少ないかと思いますが、閉院や譲渡となるとチェックが必要です。管理会社などにリスト作成を依頼してください。

次回はホームページの閉鎖・解約時の注意事項についてご説明します。

未経験スタッフ講習会/「歯科治療の流れがよくわかりました」

未経験スタッフ講習会/「歯科治療の流れがよくわかりました」

4月23日に第1回スタッフ講習会「未経験スタッフのための講習会」を開催した。講師は当協会理事の小林顕氏と岡田尚彦氏が務め、参加者は20歳代から60歳代までの22名で、参加職種は歯科助手から歯科衛生士、看護師や管理栄養士とさまざまであった。

まず、小林氏が受付業務に関して、医療保険制度の概要、公費負担、健康保険の資格確認についてマイナ保険証とスマホ保険証の受付動画も交えた解説を行った。続けて、傷病名などの主な略称、歯の構造と名称、歯式と歯面の名称およびその略号を説明した。
岡田氏からは、齲歯の治療について、齲蝕症の分類とそれに応じた治療方法および手順、歯周病の治療については、診査、検査、診断、治療の流れと方法の解説が行われた。さらに、補綴の治療として、ブリッジについて治療の流れ、局部義歯については各部の名称と着脱方法、総義歯については装着までの流れ、そして義歯の取り扱いQ&A、インプラント治療の概要の説明が行われた。
その後、4グループに分かれてグループワークが行われた。盛りだくさんの内容で駆け足であったが、受講後のアンケートでは受講者の95%がわかりやすかった、5%がどちらでもない、と回答があり、大変好評の講習会であった。

石油製品の在庫・供給状況で緊急アンケート/医療資材高騰と供給難診療継続に不安の声

石油製品の在庫・供給状況で緊急アンケート/医療資材高騰と供給難診療継続に不安の声

中東情勢の緊迫化により、原油由来製品を含む医療資材などの流通・供給への影響が広がり、歯科医療機関においても入手困難な状況が生じている。このため協会では、5月15日~31日にかけて会員を対象に「歯科医療機関における石油製品の在庫・供給状況緊急アンケート」を実施した。

詳細な結果は7月号に掲載予定だが、518日時点で寄せられた回答212件のうちでは、約96%は「入手困難となっている医療資材がある」と答えた。特に、医療用グローブ、エプロン、滅菌バッグの在庫不足を訴える声が多く寄せられた。

また、「在庫はあるものの価格が高騰している」「必要数を発注しても納品されない」など、価格上昇と供給不安の双方が医院経営に影響を及ぼしている実態も明らかとなった。

寄せられた声からは、「グローブが手に入らなければ、患者さんの数を制限しないといけない」「発注しても希望数が届かない」「物品が入らず、また診療を継続するために通常の倍以上の値段のものを仕入れている」「医療資材の価格が上がるのは仕方ない(諦める)として、そもそも注文しても入ってこないことへのストレスは耐え難い苦しみだ」など、切実な状況がうかがえた。

◆医療用手袋の放出開始

こうした状況を受け、厚生労働省は518日から医療用手袋の有料放出を開始した。申請・購入には、G-MISへログインの上、申請後に販売会社を通じた購入手続きが必要となる。

詳細は、東京都「厚生労働省による中東情勢を踏まえた医療用手袋の放出について」 をご確認いただきたい。

なお、G-MISでの手続きが困難な場合は、東京都保健医療局感染症対策部医療体制整備課物資管理担当(TEL 03―53204183)までお問い合わせいただきたい。

CAD/CAMブリッジ 6月1日から保険収載

ブリッジ 6月1日から保険収載

中央社会保険医療協議会総会が513日に行われ、61日から「KZR-CADファイバーブロックシンボー」を用いたCAD/CAMブリッジが保険適用されることが了承された。適用されたブロックは、グラスファイバーを含有した高強度CAD/CAMブロック材料であり、「歯科高分子製補綴物を作製するため、歯科技工室設置型コンピュータ支援設計・製造ユニットを用いて、切削加工を行う加工用材料」とされている。準用技術料は「M0172 高強度硬質レジンブリッジ」(1装置3000点)とする。適用は上下顎ともに第二小臼歯(④5⑥)または第一大臼歯(⑤6⑦)の1歯中間欠損部に対するポンティックを含む3歯ブリッジのみで、従来の高強度硬質レジンブリッジが原則として失活歯支台のみだったのに対し、CAD/CAMブリッジでは生活歯支台にも適用可能となった点が特徴である。印象採得は印象材料を用いる従来の方法によるとされ、光学印象は認められていない。施設基準の届出自体は設けられていないが、実施要件としてCAD/CAM冠と同様の要件(表参照)を満たす必要がある。

さらに、クラウン・ブリッジ維持管理料(補管)は高強度硬質レジンブリッジと同様に対象になる。メタル価格高騰が続く中、保険診療におけるメタルフリー補綴の新たな選択肢として注目される。

J-グランツでの申請手順

◆東京都医療機関等における賃上げ・物価上昇に対する支援事業(診療所)の、J-グランツでの申請手順は以下の通りです。参考にしてください。 申込みはクリックすると訂正等できません。 申請ボタンをクリックする際には、入力内容を再度ご確認ください。

2段階認証後「東京都医療機関等における賃上げ・物価上昇に対する支援事業(診療所、訪問看護ステーション 申請用)」のページが開きます。

ページを下にスクロール

「アクション」の中から該当のアクションを選び、「申請する」をクリック。

 

内容を確認しながら入力

通帳のページ(表紙と見開き)を写真にとり添付

誓約・確認事項など必要事項にチェック、入力

記載内容を確認後、「申請」をクリック

 

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キャンセル料徴収は・・・選定療養を届け出た医療機関に限られる!

キャンセル料の取扱いに関して、厚労省が訂正通知を発出!

厚生労働省は、キャンセル料に関する訂正通知を5月29日に発出し、選定療養における「予約に基づく診察」において、患者都合で予約がキャンセルされた場合に限って費用徴収が認められることを明らかにした。

▼療養の給付と直接関係ないサービス等の取扱いに関する疑義解釈資料の送付について

5月29日、上野厚生労働大臣が会見の中でも「そもそも予約料を取っていない場合には、キャンセル料はもちろん取ることはできません。(中略)この点、現場に混乱を生じさせたことについて、お詫び申し上げたいと思います。」と述べている。

▼上野大臣会見概要(会見日時:令和8年5月29日)

キャンセル料の解釈をめぐり、3月下旬からSNSでは大きな話題となり、どのような状況下でもキャンセル料を徴収できると誤認識されていた。

そもそも通知で示されている「キャンセル料」は、*予約に基づく診察*として地方厚生局に届け出を行っている歯科医療機関が徴収できる対象になる。歯科医療機関は、2026年4月1日時点で29件に留まっている。

▼選定療養を届け出ている歯科医療機関一覧

3月27日に厚生労働省が発出した「療養の給付と直接関係のないサービス等の取扱い」は以下の通り。

選定療養における予約に基づく診察の患者都合によるキャンセル料
Wi-Fi利用料
在留外国人の診療に当たり必要となる多言語対応に要する費用
予約やオンライン診療の受診に係るシステム利用料

▼療養の給付と直接関係ないサービス等の取扱いについての一部改正について

 

第2回新点数説明会/900名が熱視線 保険請求の留意点解説

2回新点数説明会/900名が熱視線 保険請求の留意点解説

第2回新点数説明会/900名が熱視線 保険請求の留意点解説

協会は521日、2026年度診療報酬改定に伴う第2回新点数説明会をなかのZERO大ホールで開催。改定における要点を解説した第1回に続き、今回は保険請求を行う際の留意点をテーマとし、会員をはじめ、約900名が参加し、講師の説明に耳を傾けた。

1回新点数説明会の模様は、すでにデンタルブックで公開しており、会員であれば視聴することが可能。第2回、第3回(527日)新点数説明会も開催当日から2週間後を目途に順次公開する予定だ。

 

 

 

口指導講習会も同日開催

なお、同日に今次改定で新設された口腔機能実地指導料の算定に必要な歯科衛生士向けの講習会を併せて開催した。協会の松島良次理事、松島歯科医院の歯科衛生士・塚本佳子氏が講師を務め、400名を越える歯科衛生士が参加した。同指導料を算定するには、口腔機能発達不全症および口腔機能低下症の実地指導に係る研修を受けた歯科衛生士の配置を明記した施設基準を届け出て、同歯科衛生士が指導を行う必要がある。

連載/協会探訪 その⑩  その時は、一人で悩まずに<医事相談部>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都

連載/協会探訪 その⑩ その時は、一人で悩まずに<医事相談部>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都

東京歯科保険医協会には「医事相談部」があります。この部署は、協会に蓄積されたデータを基に経験豊富な協会役員と顧問弁護士が、指導・監査や患者さんとのトラブルなどの相談に対応しています。

医事相談部は部会を定期的に開催し、会員の皆さんから寄せられたさまざまな相談内容について最適な解決方法をご提案できるよう、協議・検討しています。

その一方で、「いつから医療従事者が、こんなに大変な思いをする世の中になってしまったのだろう」と、ため息が出ることもしばしばです。

2005年に個人情報保護法が施行されています。現在は、インターネットの普及による情報の氾濫など、社会の変化が大きい時代でもあります。また、医療をサービスと捉える風潮のせいでしょうか、患者さんの権利意識が高まっています。

そのため、患者さんからのカルテ開示請求、過度な要求、言いがかりなどが増加しており、先生一人だけで運営する歯科医院では解決できないような事案も散見されます。

歯科医院側では、まず法律や応招義務の解釈などを理解し、トラブルを起こさないことが必要です。万が一トラブルが発生してしまったら、重大化を防ぐようにすることが重要です。医事相談部では、トラブルを起こさないための説明、トラブルになりやすい状況への対応、トラブル発生時の注意点をまとめた「患者トラブル対応10か条」を作成しています(協会ホームページに掲載しています)。

毎日臨床に携わっている先生方のお力になれればと、医事相談部は常にアンテナを張って必要な情報収集をしています。それだけではなく「東京歯科保険医新聞」や協会ホームページ、デンタルブック、FacebookFAX通信のF-Nexなど、あらゆる媒体を活用し、会員の先生方へ情報提供を行っています。

◆個別指導も相談に応じています

先生方の歯科医院に個別指導通知が届いたら、どのように対応しますか。個別指導および監査は保険医にとって精神的、経済的な圧力となります。個別指導には弁護士の帯同、録音が可能です。協会は、顧問弁護団を結成して対応しています。

その時は、どうぞ一人で悩まずに協会にご連絡ください。協会事務局、協会役員(歯科医師)、弁護士らが、今までの経験をもとに、ご相談に応じさせていただきます。

<受付中>2026年度第3回院内感染防止対策講習会

初診料の注1に規定する施設基準(歯初診)の研修会のご案内

この研修会は、初診料の注1に規定する施設基準(歯初診)の研修要件(抗菌薬の適正使用を含む)を満たす内容で開催をします。

※6月の診療報酬改定において、歯初診の研修要件に「抗菌薬の適正使用」の内容が追加されました。それに伴い、6月以降に受講する研修は、「抗菌薬の適正使用」の内容を含む必要があります。

一方で、現時点で4年の有効期限を迎えない受講歴をお持ちの先生は、「抗菌薬の適正使用」の内容が含まれていなくとも、次回の有効期限を迎える前までに「抗菌薬の適正使用」の内容が含まれた研修会を受講いただければ歯初診の要件を満たすことになります。そのため、直近の歯初診に係る研修の受講歴をご自身で確認してください。

また今回の改定から厚生局への8月報告が廃止されました。その関係により医療機関から厚生局へ報告をする必要がなくなったため、修了証明は自身で大切に保管してください。

以上をご確認いただいたうえで、Zoom登録・受講料の決済を行ってください。受講資格は会員に限定されます。

【日時】
6月24日(水)午後1時~午後2時20分頃(概ね80分程度)

【開催形式】
Zoomウェビナー

【対象】
会員
※未入会の方はご入会が必要です。
※会員確認に時間を要する場合がございます。ご登録から承認まで、2~3日(土日祝を除く)いただいております。予めご承知置きください。

【受講料】
1,000円
※Zoomご登録後、会員資格の確認ができましたら、承認とともに決済URLをお送りします。クレジット決済または銀行振込から決済方法をお選びください。

【予約】
①本ページのZoomウェビナー登録より必要事項を登録
※登録したメールアドレスを使用できる端末(PCやスマホ等)からZoomウェビナーの参加を推奨いたします。
※登録するメ―ルアドレスは、@docomo.ne.jpまたは@ezweb.ne.jpなどのキャリアメールからの登録は文字制限がかかり、Zoomからのメールが届かない場合がありますのでご注意ください。

②登録後、Zoomウェビナー(no-reply@zoom.us)より登録確認メールが届きます。確認メール本文に記載されているURLから決済(受講料1,000円)へお進みください。
※決済の際に登録するメールアドレスは、Zoomウェビナーに登録したメールアドレスと同様のものをご登録ください。
※決済はクレジットカードもしくは銀行振込をお選びいただけます。また、決済代行サービス「ゼウス」を経由します。

③決済後、「ゼウス」より決済確認メールが届きます。
※決済後、受講料の返金は承れませんので、あらかじめご了承ください。

【修了証明の発行】
・メールの本文内に研修内容を記載予定(書面での発行はしません)。
・修了証明は大切に保管してください。

【レジュメについて】
講習会開催の1週間前と前日、1時間前のリマインドメールに当日の資料のダウンロードURLを掲載します。

【注意事項】
・Zoomが正しく起動するかどうかを受講日までにご確認ください。受講日の直前の確認になると開始時間に間に合わないなど、不具合が生じることがあります。
・当日は、開始時間の1時間前より入室可能です。
・遅れて入室した場合や、途中退室した場合、修了証明は発行しません。
・講義終了後、確認テストを行います。必ず確認テストの回答をお願います。回答がない場合、修了証明は発行できません。

お申し込みはこちら  ↓(会員専用ページのデンタルブックに移行します)

https://dentalbook.tokyo-sk.com/member/private/Member_index

<次回以降のスケジュール>**************************************

第4回 7月29日(水) 同上 ※予約開始日:7月1日~

第5回 8月26日(水) 同上 ※予約開始日:8月1日~

第6回 9月30日(水) 同上 ※予約開始日:9月1日~

第7回 1028日(水) 同上 ※予約開始日:10月1日~

※11月以降も開催計画中!

医療資材/供給不安も冷静な対応を

医療資材/供給不安も冷静な対応を

昨今、ホルムズ海峡封鎖による原油輸送の停滞を背景に、原油由来のさまざまな製品の供給不足、および値上がりが生じ、生活を脅かしています。医療現場でも注射器、点滴バッグ、医療用ガウン、医療用手袋などが不足し、行政も対策本部を設置し対応を図っています。

医療用手袋に関しては、一部で通常量を大幅に超える発注などにより、結果として歯科医療機関をはじめとする一部の医療機関では入手が困難となっている状況も発生しています。

協会にも医療用手袋などの医療用消耗品が入手困難との相談が寄せられています。診療に欠かせない資材であるだけに、会員の先生方の不安は当然のものです。

一方で流通全体を見渡すと、医療材料の供給が全面的に停止している状況ではありません。一定の流通ルートを確保している医療機関では、比較的安定した供給が続いている例も見受けられます。

今回の混乱は、メディア報道による不安の高まりと、それに伴う一部ルートへの需要集中が重なり、供給の偏在が生じている側面もあると考えられます。

政府は、医療用手袋について備蓄水準を超える余剰分約49,000万枚のうち、5,000万枚を 5月下旬よりG-MIS(医療機関等情報支援システム)を活用して放出することを決定しました。421日時点でそれ以上の詳細はまだ不明なため、まずはG-MISに登録をしているか、ログインできるかなどを事前に確認することをお勧めします。

また、会員の先生方には、冷静な情報収集と適正な在庫管理に努めていただくようお願いいたします。必要な材料の確保にあたって、まずは日頃から取引のあるディーラーに状況を確認し、確実な情報に基づいてご対応ください。協会としても、引き続き情報収集を進め、必要な発信を行ってまいります。

G-MISログインページ 

 https://www.med-login.mhlw.go.jp/s/login/?ec=302&startURL=%2Fs%2F

第3回新点数説明会/在宅医療のポイント説明

3回新点数説明会/在宅医療のポイント説明

協会は527日、なかのZERO大ホールで第3回新点数説明会を開催し、会員ほか379名が参加した。

今次改定の中でも、特に「在宅医療」に焦点を絞った内容で構成し、解説を池川裕子理事(地域医療部長)、症例解説を馬場安彦副会長がそれぞれ担当した。改定された在宅療養支援歯科診療所(歯援診)の施設基準の要件、訪問歯科衛生指導料(訪衛指)の算定人数の制限、新設された「医科連携訪問加算」の施設基準など、在宅医療に関する主な変更点や算定上の留意点について、具体的な症例を交えながら解説した。

質疑応答では、「口腔機能実地指導料と介護保険との給付調整」などについて質問が出され、講師陣が丁寧に回答した。

アンケートには「とても分かりやすく、大変参考になった」などの声が多数寄せられ、好評だった。

 

 

 

 

 

 

◆警視庁担当者が駐車許可 証の申請方法を説明

なお、説明会冒頭には、訪問診療時の車両駐車に関して、駐車許可証の申請方法が変更されたことを受け、警視庁の担当者による説明が行われた。参加者は熱心に耳を傾け、「今まで駐車場所を見つけられず困っていたので、今回の説明を受け、これから駐車方法について検討したい」といった感想が寄せられた。

 ※本説明会の内容は、既にデンタルブック内でオンデマンド配信している。ぜひ、ご覧いただきたい。

診療行為も「保険除外」に? OTC類似薬めぐる法改正

診療行為も「保険除外」に? OTC類似薬めぐる法改正

政府が進めるOTC類似薬(市販薬と成分が類似した処方薬)の患者自己負担引き上げをめぐり、現在国会で健康保険法改正案が審議されている。今回、その法案に、薬だけでなく診察、処置および在宅医療などの「診療行為」自体を、保険給付から除外できる仕組みが盛り込まれていることが明らかになった。給付除外の対象が診療行為に拡大される懸念が現実味を帯び、医療関係者や患者団体に激震が走っている。


◆議員が警鐘/4月23日に緊急集会
この事態を重く見た医師・歯科医師や難病患者団体は4月23日、国会議事堂前で緊急集会を開催し、早坂美都会長も参加した。
情勢報告に立った厚生労働委員会委員で共産党の辰巳孝太郎衆議院議員は、国会審議を通じて法案に「薬」だけでなく診察・手術なども保険給付除外に含まれている事実が明らかになったと報告。「さまざまな医療行為が、将来的に保険給付から外される布石になりかねない」と警鐘を鳴らした。
◆本当に「患者の声」を聞いているのか?
集会では、難病患者団体からも強い怒りの声が相次いだ。難病患者にとって、OTC類似薬を含む適切な処方は日常生活を支える「命綱」である。患者団体の代表は、これまで実施してきたWEB署名による撤回要請に触れ、「行政は本当に患者の声を聞いているのか」と厳しく批判。薬以外の診察などにまで給付除外が際限なく拡大することへ強い危機感を示し、制度改革阻止への徹底抗戦の構えを見せた。

連載/協会探訪 その⑨ 歯科保険医の立場から提言<政策委員会>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都

連載/協会探訪 その⑨ 歯科保険医の立場から提言<政策委員会>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都

東京歯科保険医協会内には、政策委員会という委員会が設けられています。

政策委員会では、社会保障、医療保険および歯科医療などに関する情勢や諸問題について分析し、協会としての見解や方針、政策提言などをまとめています。

長年にわたる政府の医療費抑制策のため、歯科は疲弊した状態が続いています。人件費、歯科材料費、水道光熱費、委託技工料や外注費の高騰に加えテナント料も高騰しています。また、医療DXが急速に進んだことにより、機材導入費用やランニングコスト増も経営を圧迫している原因の一つです。歯科医療機関はこのような厳しい経営環境の中で、歯科医療水準を保ち、スタッフの雇用・定着のため、賃上げにも取り組んでいます。

こうした歯科保険医の置かれている現状を調査・分析し、改善に生かしていくことも政策委員会の重要な活動です。

調査・研究活動

会員に対して、5年ごとに「会員の意識と実態調査」を実施し、東京都内における歯科保険医のリアルな状況を浮き彫りにしています。また、政府の歯科医療政策についての情報も収集・分析しています。過去には、ドイツ・イギリスに医療保険制度視察団を派遣するなどして、歯科医療政策の在り方などを研究しました。

行政への要請

調査および提言にまとめた内容を基に、行政や自治体に要望も行っています。東京都に対しては、毎年、次年度の予算要請を実施しています。

2025年度は、歯科医院のデジタル化に対しての実効性ある支援や、小中学校の養護教諭の方々からの声を基に、食後の歯磨きがきちんとできるようにするため、水道蛇口の増設、子ども医療費や妊婦の歯科健診・治療の無償化などを要望しました。

さらに、都議会各会派のヒアリングにも参加し、歯科医療における問題解決への理解と協力を要請してきました。

談話・提言

重要な課題に対しては、協会の考えなどを政策委員長談話にまとめ、会内外に向け発表しています。また、東京の歯科保険医の立場から、歯科医療政策に関する提言をまとめ、発表もしてきました(「21世紀にふさわしい歯科改革提言<2010年、2019年改定版>」・「医療と介護における歯科に関する提言」<2011年>)。

政策学習会

理事・部員を一堂に会し、歯科医療政策を中心に、さまざまな政策学習会を実施し、問題解決に向けた議論を深め、意思統一を図っています。

なお、提言は協会ホームページからダウンロードできます。ぜひとも、ご一読をいただくとともに、協会の諸活動にご理解・ご協力をいただきますよう、お願いします。

政策委員会の活動はこちら

→  https://www.tokyo-sk.com/aboutus/eachdepartment/department06/

新点数説明会レポート/協会が「生命線」 会場で聞いた〝声〟

新点数説明会レポート/協会が「生命線」 会場で聞いた〝声〟

診療報酬改定の度に行われ、協会の名物行事でもある新点数説明会。第1回新点数説明会は降雨に見舞われたものの、会場には約1,300人もの会員、スタッフらが足を運び、解説に耳を傾けた。今次改定を受けて会員は何を思うのか、新点数説明会に何を望むのか―会場で聞いた。
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◆改定の懸念、医療物資不足への不安…
まず話を聞いたのは、複数の歯科医院を展開する法人で代表を務める立石登氏(調布市開業)。今回

立石登氏(調布市開業)

の診療報酬改定について、厚生労働省のビジョンに沿っているとして「意図は理解できる」と語った。一方、訪問歯科衛生指導料の見直しについては、歯科衛生士一人あたり1日15人までの算定制限が設けられたことで、「訪問診療に真摯に取り組んできた現場にとってはやりづらい」と懸念を示し、「大規模な特別養護老人ホームへ訪問している医療機関には影響が大きい」と指摘した。また、「協会などが意見を出せる公の議論の場が必要」とし、「社会保障費を抑制する流れを感じるが、医療費抑制につながる歯科診療の価値を最も理解しているのは現場だ」と、現場の声がより一層、診療報酬改定に反映されることを求めた。

歯科用麻酔薬や資材の供給不足に危機感を示したのは、櫛山典之氏(八王子市開業)。「不足すれば休診や診療縮小もあり得る。グローブの納品も遅れている」と不安を語った。会員の関心も高いベースアップ評価料についても「不明点が多い。毎年春には昇給はしているが…」とし、施設基準の届出には至っていないという。さらに、「全体的に算定基準が複雑化している」とし、「基本点数を軸に物価に応じて引き上げるなど、シンプルな仕組みにしてほしい」と訴えた。
◆「新点数説明会は分かりやすい」長年参加の会員も

熊谷秀彦氏(練馬区開業)

熊谷秀彦氏(練馬区開業)は、「新点数説明会は分かりやすく、感謝している」と長年足を運んでいるという。一方で「分かりやすい診療報酬改定にしてほしい」と複雑化する改定に言及した。また、歯科医療におけるデジタル化の進展に「ついていくのが大変」とし、「協会が生命線。手取り足取り教えてもらっている」と続けた。

 

 

 

 

伊藤実氏(足立区開業)

改定率が実質0.31%に「厳しい」と評価したのは、伊藤実氏(足立区開業)。毎月のように材料費、消耗品費が値上がりし中東情勢も相まって「このペースでは利益が出ない。さらに自費を増やさざるを得ない」「根管治療の点数も低すぎる」と訴えた。その上で「口腔の健康が、健康寿命や全身疾患に大きく関与していることは多くの論文で示されているはず」と歯科医療自体の正当な評価を求めた。
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同じ歯科医師でありながら、さまざまな背景を持つ会員が集った新点数説明会。6月1日の診療報酬改定施行までに第2回(5月21日/木)、第3回(5月27日/水)と続く。新たな診療報酬の理解を深めるべく、ぜひ足を運んでいきたい。

第1回新点数説明会/新点数説明会に1,300名超 多岐にわたる変更点を解説

1回新点数説明会/新点数説明会に1,300名超 多岐にわたる変更点を解説

協会は410日、2026年度診療報酬改定に伴う第1回新点数説明会を文京シビック大ホールで開催し、会員やスタッフほか1,358名が参加した。大勢の会員やスタッフが一堂に会し、2階席まで埋まる中、参加者は熱心にメモを取り、質問は多数に及ぶなど、活気のある説明会となった。

冒頭、早坂美都会長が挨拶に立ち、今次改定について「協会が求めていた項目や現場からの意見が反映された改定であったことは評価できる。しかし、診療報酬の本体は3.09%の引き上げとされたものの、その多くは賃上げ分など使途が限定されている。歯科医療の充実につながる技術料に相当した引き上げ分は、わずか0.31%にとどまった。説明会を通して日本の医療はどのような方向に向かっていくのか、国は歯科に対して何を求めているのか、先生方と共に考えていきたい」と訴えた。

また、政府が77成分・約1,100品目の薬剤について、特別の料金(薬剤費の25%)として患者に追加負担させることに対しては反対の意思を表明し、「ストップ!患者負担増請願署名」への協力を呼びかけた。

本橋昌宏副会長(社保・学術部長)

濱﨑啓吾理事(社保・学術部)

続いて、講師の本橋昌宏副会長(社保・学術部長)が基本診療料からリハビリテーションまで、濱﨑啓吾理事(社保・学術部)が処置から有床義歯、施設基準まで、冊子「2026年改定の要点と解説」を基に、今次改定の詳細を解説した。

その後には参加者との質疑応答が行われ、新設された口腔機能実地指導料(口指導)や算定単位と要件が変更された新製有床義歯管理料(義管)、再編された歯科口腔リハビリテーション料1(歯リハ1)、歯周病継続支援治療(SPT)のほか、ベースアップ評価料、歯科技工所ベースアップ支援料に関する質問が相次いだ。

終了後、参加者からは、「新点数説明会には毎回参加している。分かりやすくて感謝している」「次回の説明会も期待している」などの感想が寄せられた。

新点数説明会は本説明会を含め、計3回開催する。521日の第2回新点数説明会は疑義解釈や記載要領などを含め6月からの保険請求時の留意点をテーマとし、527日の第3回新点数説明会は在宅歯科医療に関する内容を中心に改定のポイントを解説する。

説明会の模様は、デンタルブック内でオンデマンド配信を行う。第1回はすでに配信を開始しており、第23回は6月上旬までに配信を予定しているため、改定内容の理解を深め、算定漏れがないようご活用いただきたい。

東京都歯科衛生士会・藤山美里会長インタビュー/ベア評価料導入後、 処遇改善の実感は?

 ベースアップ評価料は、2026年度診療報酬改定で見直しが行われ、さらに歯科技工士の賃上げを目的とした歯科技工所ベースアップ支援料が新設された。これらの診療報酬において、処遇改善の“対象”となる医療従事者は現場で何を感じているのか―東京都歯科衛生士会、東京都歯科技工士会に取材した。今号では東京都歯科衛生士会の藤山美里会長にお話を伺った(東京都歯科技工士会の取材記事は本紙6月号掲載予定)。

Q.ベースアップ評価料が導入されて以降、現場は処遇改善を実感していますか?
ベースアップ評価料に関して、本会では2025年初頭に歯科衛生士を対象としたアンケート結果*を公表しました。結果からは「現場で処遇改善を実感している」とは言い切れず、むしろ実感できていない方が多いことが明確になりました。ただし、満足している人も一定数いるという点も事実で、現場の受け止め方は二極化しています。また、そもそも制度を知らない歯科衛生士もおり、制度は動いていますが、現場の体感としてはアンケート実施時点では届いていないと考えます。
なお、本会としては、毎年「診療報酬研修会」を開催しており、歯科衛生士が自身の関わる保険点数とその流れを正しく理解するよう尽力しています。

Q.ベースアップ評価料の届出、未届出は、歯科衛生士が就職先の歯科医院を選ぶ際のポイントになり得るものでしょうか。
届出をされている医院は「制度を理解し、スタッフに還元しようとする姿勢がある」と考えられ、届出状況は、就職先を選ぶ際の判断材料になり得ますが、制度自体を理解していない(知らない)歯科衛生士もいるので、全てではありません。また、届出の有無だけでなく、給与への反映の透明性と説明を求める方もいます。
ベースアップ評価料は、私たち医療スタッフの処遇改善が社会的に必要だと認められた証拠だと考えます。スタッフとして、より良い職場づくりを院長先生方と一緒に考えるきっかけにしたいです。また、算定されない背景には、申請手続きが複雑であることが一因であると伺っております。申請の流れをより簡素化できるよう、要望書提出なども院長先生方と考えたいと思います。

Q.26年度改定では、口腔機能実地指導料など、歯科衛生士の診療の補助業務が拡充、評価されましたが、貴会ではどのように受け止めていますか。
26年度改定で口腔機能実地指導料など、歯科衛生士が日々取り組んでいる専門的な指導が制度として明確に位置づけられ業務が評価されたことは、大きな励みです。
また、職能団体主催の研修会が施設基準研修として認められたことも意義深い前進です。この流れを会員拡大にもつなげ、より多くの歯科衛生士が学び続けられる環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。

Q.歯科衛生士不足は喫緊の課題ですが、歯科衛生士の視点で〝働きやすい、長続きする就労環境〟とはどのようなものでしょうか。
1)適正な評価と処遇
基本給の底上げや、ベースアップ評価料の適切な反映など、専門職としての責任と負担に見合った処遇が確保されていることが、現場の歯科衛生士から求められています。
2)人員配置と働き方
適切なスタッフの人員配置、休暇の取りやすさ、時間外労働の削減など、持続可能な働き方ができる体制が求められています。本会では復職支援・離職防止研修会や職業紹介サイト(無料)を運営し、人材確保に尽力しています。
3)成長につながる要因
学びを支援する制度、教育に前向きな人、専門職として尊重される関係、専門性を発揮できる業務などが整備されている環境は、離職防止に大きく関係します。
卒業後も継続的に学び、専門知識・技術を高めるための研修・認定制度である日本歯科衛生士会生涯研修制度や主催研修会などで本会も支援しています。
*=「処遇改善に関する緊急アンケート」/実施期間 24年11月10日~12月23日、回答総数585)

東京歯科保険医協会 第54回定期総会開催のご案内

東京歯科保険医協会 第54回定期総会開催のご案内

東京歯科保険医協会第52回定期総会を下記の通り開催致します。

ご多用中のこととは存じますが、ぜひご出席くださいますようよろしくお願い申し上げます。

 Ⅰ 総会


◆開催日時 2026614日(日)午後2時30分~7時45
◆開催会場 KKRホテル東京(住所 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-4-1

※交通:東西線「竹橋駅」3b出口直結 徒歩3
    千代田線「大手町駅」C2出口 徒歩7分
    都営地下鉄「神保町駅」A9出口 徒歩7分

◆総会議事 午後2時30分~4時15分(10F・瑞宝
◆議  案
 第1号議案 2025年度活動報告の承認を求める件
 第2号議案 2025年度決算報告の承認を求める件
       (付・会計監査報告)
 第3号議案 2026年度活動計画案承認の件
 第4号議案 2026年度予算案承認の件
 第5号議案 選挙管理委員承認の件
 第6号議案 決議採択の件

Ⅱ 記念講演 シンポジウム


◆時 間 午後4時30分~6時00分(10F・瑞宝
◆テーマ 
「今次診療報酬の“?”を“!”に変えるシンポジウム疑問が納得に変わる」診療報酬改定について
講師:協会講師団

Ⅲ 懇親会


◆時 間 午後6時15分~7時45分(11F・孔雀)

東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)5月1日号

東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)5月1日号

こちらをクリック▶東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)5月1日号No.674

【1面】
1.第1回新点数説明会/新点数説明会に1,300名超 多岐にわたる変更点を解説
2.診療行為も「保険除外」に? OTC類似薬めぐる法改正
3.第54回定期総会開催ご案内
4.2026年度診療報酬改定新点数説明会ご案内
5.探針

【2面】
6. 第3回新点数説明会で警視庁担当が説明へ/駐車許可証 4月から運用変更
7. 社保・学術部長談話「歯科医療提供体制を維持するため、診療報酬本体の抜本的引き上げを」
8.OTC類似薬の国会審議を注視/歯科にも深く静かに影響 署名へのご協力を
9.2026年6月版「歯科保険診療の研究」/発送は6月末頃
10.「2026年改定の要点と解説」正誤表随時更新中/確認してご利用ください

【3面】
11.2026年度診療報酬改定情報/疑義解釈 6月1日施行

【4面】
12.経営・税務相談Q&A No.440/新人採用 試用期間中の注意点
13.医療機関等における賃上げ・物価上昇支援事業について
14. 理事会だより
15. 4月協会活動日誌
16.会員無料相談デー

【5面】
17.研究会・行事ご案内

【6面】
18.連載 協会探訪 その⑨/歯科保険医の立場から提言―政策委員会―
19.医療資材/供給不安も冷静な対応を
20.共済各制度の支給実績
21.共済制度キャンペーン

【7面】
22.新点数説明会レポート/協会が「生命線」会場で聞いた〝声〟                                                                                                                                                                                                                                                                
23.神田川界隈(副会長・坪田有史/文京区)

【8面】
24.26年度診療報酬改定新ベースアップ評価料のポイント②
25.ベア評価料導入後、処遇改善の実感は?/東京都歯科衛生士会に聞く(藤山美里会長)

【9・10面】
26.共済春募集キャンペーンチラシ(日常が止まる瞬間、休業保障で備える)