協会ニュース

2025年度 「情報提供」による指導実績が計画を上回る 個別指導は103件、新規個別指導は244件に実施


2025年度 「情報提供」による指導実績が計画を上回る 個別指導は103件、新規個別指導は244件に実施

協会が関東信越厚生局東京事務所(以下、厚生局)に行った行政文書の開示請求により、2025年度の個別指導は103件実施されたことが明らかになった。選定理由の内訳は、情報提供35件、再指導58件、高点数8件、その他2件(表1)。

◆「情報提供」を  優先して実施
25年度の「情報提供」を理由とした個別指導は11件の計画に対し35件が実施された。情報提供は、患者や保険者、審査支払機関、医療機関等の従事者からの情報に基づくものであり、保険請求の内容を確認し、面談による指導が必要と判断された医療機関に対して行われる。厚生局は、「年度途中の情報等により早急に指導が必要と認める保険医療機関について、適宜選定委員会において選定の上、実施する」としており、情報提供による指導が優先的に行われた結果、計画を大きく上回る実施件数となった。
「高点数」を理由とした個別指導では、24年度が2件、25年度が8件であったが、今年度は20件が計画されており一定の件数が実施されるとみられる。
なお、個別指導全体の指導結果をみると、44・4%が「再指導」となっており、依然として半数近い医療機関が再び個別指導の対象となった(表2-⑴)。

◆新規個別指導での再指導19件
新規指定を受けてからおおむね1年以内の医療機関を対象とする新規個別指導は、244件実施された。指導結果の内訳は、「概ね妥当」53件、「経過観察」172件、「再指導」19件となった( 表2-⑵)。新規個別指導の結果が「再指導」となった場合、次回の指導は個別指導と同じ方法で行われる。対象カルテは30件となり、持参物に金属材料、薬剤、その他歯科材料などの購入・納品伝票なども含まれる。
また、新規個別指導でも持参物不足などにより指導が中断となることがある。そのため、指導当日は必ず持参物を確認し、指導に臨むことが重要となる。

◆正しい知識とカルテ記載12月に講習会を開催
指導対策においては、正しい保険請求の知識と、その根拠となるカルテ記載がもっとも重要である。協会では、26年度改定を踏まえた保険点数の算定要件や指導に耐えうるカルテ記載などを分かりやすく解説する新規開業医講習会を12月に開催する。
これから指導を受ける予定の先生や、カルテ記載・保険請求に不安を抱える先生は、ぜひご参加いただきたい。
(文中に出てくる表は「東京歯科保険医新聞8月1日号」をご参照ください)

【連載】退き際の思考/「虚しくなった」― 診療スタイル貫き見えたもの(三好 眞知子さん【前編】)


【連載】退き際の思考/「虚しくなった」― 診療スタイル貫き見えたもの(三好 眞知子さん【前編】)

三好 眞知子さん(みよし歯科) ー前編ー

歯科医師としての“引退”に着目した本企画。すでに歯科医療の第一線を退いた先生にお話を伺い、引退を決意した理由や医院承継、閉院の苦労などを深堀りする。今回は今春、半世紀におよぶ歯科医師人生を終えた三好眞知子先生(75歳)の前編。突如訪れた心身の変化や、自身の診療スタイルの将来を想像し、引退の二文字が頭に浮かんだと明かす―。

― 歯科医師を目指した理由から教えてください。

母から「仕事を持ち自分の力で生きていきなさい」と育てられたことがきっかけです。母自身は専業主婦で、父任せの人生をどこか歯痒く思っていたのかも知れません。その思いが私の中に自然と刷り込まれていたのだと思います。その後、高校卒業前後は大学紛争の影響で受験制度も大混乱でしたが、最終的に東京医科歯科大学(現・東京科学大学)に進学しました。受験前日にお茶の水のキャンパスを訪れた時の雰囲気がとても魅力的で、両親の反対を押し切って上京しました。

― そこから歯科医師になり、半世紀を経て歯科医師の引退を決めたきっかけは。

2024年のとある日に突然、それまで当たり前だったのに、気力に体力がついてこなくなりました。それまで自然にできていた集中力や体力の維持のために、自分を奮い立たせなければならなくなったのです。それまで、諸先輩のように80歳くらいまでは診療を続けるだろうとイメージしていました。自然治癒が期待できない保存補綴で、自身の治療の長期経過を追えるのは歯科医師の醍醐味です。ただ、私には「10年スパンで患者さまの口腔管理をしたい」という思いがあり、70歳を過ぎたあたりで10年先がギリギリで、20年先は無理だと気付き、葛藤すると同時に虚しくなりました。また、数年来続く医療DXについても、便利になった反面、たくさんの案件をスピーディーに処理しなければならなくなったと感じています。診療報酬や施設基準も毎年のように変わり年々複雑になり、事務作業が増える一方です。「もっと診療に集中したい、診療に力を注ぎたい」という思いが大きくなり、実態とのギャップを感じていました。

「同じ治療をしてくださるかは…」ありのままを患者さんへ

― 歯科医師である息子さんではなく、別の先生に診療所を託すそうですね。

息子は、自分の診療スタイルを築きたいという思いから別の場所で開業しました。そのため、診療所は新しい先生に引き継いでいただく形になりました。数名の候補の先生とお話ししましたが、最終的には長く診療を続けられる息子の先輩の若い先生にお願いしました。一緒に診療したことはありませんが、お話しする中で誠実な人柄が伝わってきて、安心して任せられると思いました。患者さまには正直に「私と同じような治療かどうかはわからない」と伝えました。しかし、かねてから「100人歯科医師がいれば100通りの治療がある」とお話ししてきたので、「真面目で信頼できる先生です」と自信を持ってお伝えしました。

― 閉院する上で苦労したことは?

診療を続けながらの閉院準備には苦労しました。設備の撤去やカルテ・模型の整理など膨大な作業がありました。患者さんに伝えると「なぜ辞めるの?」と質問が続き、診療にならないほどでした。そこで、「設備の老朽化に伴い全面改装を行い、新しい先生が診療を始めます」と、段階的にご説明するようにしました。加えて閉院中には、信頼のおける近所の診療所や地図が載った案内を患者さんに手渡し、従来の番号でメールと電話がいつでも私に届くようにしました。また、スタッフについてはコロナ禍以降、常勤の補充を控えていたこともあり、大きな混乱はありませんでした。最後まで勤務してくれたスタッフが、閉院後の片付けまで手伝ってくれたことには本当に感謝しています。

― 歯科医師人生を振り返っていかがですか。

勤務医時代も含めると、約半世紀にわたり歯科医療に従事し、長い患者さんでは40年以上、私のやり方に賛同していただき、毎月クリーニングに通ってくださった方も多くおられたことは何よりの財産です。とある日、母の血圧が不安定になり、別の病院を受診するよう勧めた時に母が言った言葉が記憶に残っています。「信頼する先生に従った結果、私の寿命が縮まったとしても本望だ」―と。普通なら生き延びるための最善策を探ると思いますが、“究極の信頼”だと感じました。歯科医師は命に関わるようなケースは少ないですが、私も少しは患者さまに信頼してもらえたかな、そんな思いを巡らせています。

―ありがとうございました。考えさせられる一言だと思います。
※後編では引退後の展望などを伺う予定。

第1回 施設基準のための講習会 診療報酬改定後初開催


第1回 施設基準のための講習会 診療報酬改定後初開催

協会は8月9日、ワイム貸会議室高田馬場で、「施設基準のための講習会」を開催した。講師は繁田雅弘氏(東京慈恵会医科大学名誉教授)、坂下英明氏(明海大学名誉教授)、馬場安彦氏(協会副会長)、森元主税氏(協会理事)が務めた。

本講習会は、歯科点数表の初診料の注1に規定する施設基準(歯初診)および歯科外来診療医療安全対策加算1(外安全1)、歯科外来診療感染対策加算2(外感染2)、口腔管理体制強化加算(口管強)、在療養支援歯科診療所(歯援診)の要件に対応している。

今回は、歯初診・外安全1・外感染2に対応したコースに16人、歯初診・外安全1・外感染2・口管強・歯援診に対応したコースに60人の計76人が参加した。

今次改定で歯周病重症化予防治療(P重防)と歯周病安定期治療(SPT)が歯周病継続支援治療(SPT)に統合された。その結果、口管強の届出をした医療機関は、旧P重防の対象患者でも、SPTが毎月算定できるようになるなど要件が緩和された。こうした動きもあり、前回に比べ参加者が増加した。

参加者からは、「1日で複数の施設基準の要件を満たす講習会が受けられて効的だった」「良い講義で勉強になった」などの声が寄せられた。次回講習会は日程が決まり次第、機関紙と協会ホームページ、デンタルブックなどで案内する。


新規開業医講習会開催


新規開業医講習会開催

協会は8月2日、新規開業医講習会を開催し38人が参加した。協会では年間100件を超える新規個別指導および個別指導に関する相談を受けており、本講習会は、そうした相談事例を踏まえ、指導で指摘されやすい点について理解を深める場となっている。

参加者には、開業から1年未満で新規個別指導を控えた歯科医師が多く見られたほか、日頃のカルテ記載や保険請求を見直すために、ベテラン歯科医師も参加した。

講習会では、まず本橋昌宏副会長が「保険医として知っておくべきこと」と題し、最新の新規個別指導の状況などを解説。続いて、島倉洋造社保・学術部員が「保険点数の算定要件の勘所①」として、指導時に指摘されやすい抜歯や加圧根充の算定時の注意点などを解説した。最後に、濱﨑啓吾理事が「保険点数の算定要件の勘所②」として、実際の症例を例にカルテ記載の方法を解説した。
参加者からは「充実した内容で新規指導への不安が和らいだ」「勤務医時代に知っておきたかった」など、好評の声が寄せられた。

本講習会は、協会が特に力を入れている講習会の一つである。新規個別指導を控えている歯科医師はもちろん、開業後の保険診療やカルテ記載を改めて確認したい先生、保険診療について学びたい勤務医の方にも、ぜひ参加してほしい。次回は年末頃の開催を予定している。

第2世代顔認証付きカードリーダー買い替えに関するQ&A


第2世代顔認証付きカードリーダー買い替えに関するQ&A

顔認証付きカードリーダーの第2世代が公表され、メーカーなどから案内が届いている。
協会に寄せられた問い合わせから、買い替えなどに関するものをピックアップして紹介する。買い替えなどを検討する場合の参考にしてほしい。

【Q1】第2世代顔認証付きカードリーダー(以下、カードリーダー)の購入にあたる補助金の案内が届いた。すでに顔認証付きカードリーダーを使用しているが、買い替えなければならないのか。
【A1】
買い替えは任意です。現在使用しているカードリーダーの保守期限を迎えるタイミングや、不具合の発生頻度、レセコンとの相性などを考慮してご検討ください。なお、現在公表されている補助金の申請期限は、2027年2月1日までです。

【Q2】現在使用しているカードリーダーの保守期限まで1年程度残っているが、現時点で買い替えるべきか。
【A2】保守期限までは現在使用しているカードリーダーをそのまま使用していただいて問題ありません。

【Q3】保守期限満了後には保守の延長は受けられるのか。
【A3】メーカーによって対応は異なります。「USEN―ALMEX(旧アルメックス)」は、保守期限が延長できますが、その他のメーカーは延長に対応していません。

【Q4】補助金の申請期限が切れた後、同様の補助金が公表される可能性はあるのか。
【A4】現時点で明らかな情報はありません。ただし、オンライン資格確認(カードリーダーの導入)が原則義務化されたのが23年であるため、多くの保険医療機関が28年頃に保守期限の満了を迎えます。その時期に合わせ、申請期限の延長や新たな助成金が公表される可能性はあります。


デンタルブックのご案内

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デンタルブックは、診療報酬や保険請求に関する解説、研究会・講習会の動画、医院運営に役立つQ&Aなどを掲載する電子書籍サービスです。スマートフォンやパソコンから、ご都合に合わせてご利用いただけます。

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デンタルブックでできること

01 / 調べる

保険診療の疑問を確認

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協会の研究会・講習会などの動画を配信。ご都合に合わせて視聴でき、知識の習得や復習にご活用いただけます。

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口腔機能実地指導料のための 講習会を開催! 次回(9/16)が今年最後の開催


口腔機能実地指導料のための 講習会を開催! 次回(9/16)が今年最後の開催

協会は2026年8月6日、第4回口腔機能実地指導料のための講習会を開催した。講師は協会の松島良次理事と松島歯科医院の歯科衛生士・塚本佳子氏の2人が務めた。参加予約で400人を超えるキャンセル待ちが出る人気ぶりの中、会員の医療機関に所属する歯科衛生士297人が参加した。

松島氏からは口腔機能低下症と口腔機能発達不全症に対しての臨床上の口腔ケアの考え方、塚本氏は実際に歯科衛生士がどのように声掛けや指導するかなど実践面からそれぞれ講演した。

参加後アンケートでは「参加前は2時間という長時間の講義をやや敬遠していたが、実際に参加してみると分かりやすく、集中して聞くことができた」「どういった内容を指導すべきか、なんとなく理解していたが、歯科衛生士の方のお話を聞くことで、具体的なイメージができた」などの声が寄せられ、好評を博した。

◆次回は9月16日

次回開催は9月16日㈬に予定しており、歯科医師も参加可能となっている。今回参加できなかった歯科衛生士の方はもちろんのこと、会員の先生方にもご参加いただきたい。


ご注意ください! 2026 2026 年度診療報酬改定における 「画像診断」の考え方について


ご注意ください! 2026 2026 年度診療報酬改定における 「画像診断」の考え方について

2026年度歯科診療報酬改定において、一連の症状を確認するための撮影の取り扱いが無くなるなど「画像診断」の考え方の整理・明確化がなされた。以前のままの算定方法だと低い点数を算定してしまうことがあるのでご注意いただきたい。以下に「歯科保険診療の研究2026年6月版」から該当部分を抜粋(表)するので、今後の保険算定の参考にしていただきたい。また、算定に迷った際は、協会にご相談いただきたい。(03―3205―2999)

算定の基本

1 画像診断の費用は、診断料、撮影料、フィルム料を合算して算定する。

2 撮影料は、アナログまたはデジタルの区分により、所定点数を算定する。

3 同一の部位につき、同時に2枚以上のエックス線撮影をした場合、2枚目以降の診断料は、50/100で算定する。

4 同一の部位につき、同時に2枚以上同一の方法により、撮影した場合の撮影料は、特に規定する場合を除き、第2枚目から第5枚目までの撮影については50/100で算定する。第6枚目以後の撮影については算定できない。

⑴「同一の部位」とは、部位的な一致に加え、通常は同一フィルム面に撮影しうる範囲をいう。

⑵「同時に」とは、診断するため予定されるものをいう。ただし、処置または手術後の評価を目的として撮影した場合は「同時に」に該当しない。

⑶「2枚以上」とは、特に規定する場合を除き、撮影方法の別によらず2枚以上のエックス線写真を撮影した場合をいう。

⑷「同一の方法」による撮影とは、単純撮影、特殊撮影、歯科用3次元エックス線断層撮影または造影剤使用撮影のそれぞれの撮影方法をいい、デジタル撮影およびアナログ撮影については「同一の方法」として扱う。

⑸第1枚目の撮影では診断困難な異なる疾患に対する診断を目的に撮影した場合は、2枚目も所定点数で算定する。


会員拡大月間 一人で悩まない「安心」をお届けします ぜひ協会へのご入会・ご紹介を 東京歯科保険医協会組織部長 福島 崇


一人で悩まない「安心」をお届けします ぜひ協会へのご入会・ご紹介を

日々歯科医療に携わる先生方に敬意を表します。近年医院経営に関わるさまざまな制度が複雑化し、対応に悩まれる先生が多くいらっしゃいます。当協会は、保険診療を中心に多角的にサポートしています。私は組織部長として、会員の皆さまが安心して診療に専念できる環境づくりに注力しています。

日常の疑問を「電話一本で即解決」
「この算定で合っているのか?」「指導の通知が届いた…」など不安や疑問が生じた時は、一人で悩まず協会へお電話ください。最近では助成金などの申請に関する相談も増え、経営的な問題にも対応しています。

施設基準・ベア評価料など徹底サポート
口腔管理体制強化加算などの施設基準については、講習会の開催だけではなく、届出から8月の定例報告までを電話相談や解説動画などでサポートしています。また、歯科外来・在宅ベースアップ評価料などの相談にも対応しています。さらに、冊子「歯科保険診療の研究」と無料電子書籍「デンタルブック」が、保険診療のルールへの理解のレベルアップと算定漏れの防止に役立ちます。

手厚い共済制度で生活にも安心を
病気やケガの休業時に頼れる「休業保障制度」、割安で配当もある「グループ生命保険」、増減口が自由で資産形成を後押しする「保険医年金」で、先生のライフプラン設計を強力に支えます。

ご入会・お知り合い紹介を
役員は全員、都内で診療する現役の歯科医師です。先生方と同じ目線で、行政への改善も働きかけています。孤立しがちな医院経営のパートナーとして、ご自身のご入会と、お知り合いのご紹介をぜひお願いいたします。

東京歯科保険医協会組織部長 福島 崇

連載/遊歩道 第3回 CAD/CAMブリッジをどう使う?「シンボー」の特徴と臨床上の注意点


連載/遊歩道 第3回 CAD/CAMブリッジをどう使う?「シンボー」の特徴と臨床上の注意点

2026年6月、新たに公的医療保険にYAMAKIN株式会社のCAD/CAMブリッジ用材料「KZR-CAD ファイバーブロック シンボー」(以下、シンボー)が期中改定により保険収載された。これにより、本材料によるCAD/CAMブリッジが保険適用となった。
メタルフリーのブリッジは、すでに約6年前の18年4月に高強度硬質レジンブリッジ「エクスペリア」(株式会社ジーシー)が保険収載されている。しかし、適用条件が厳しいため、必ずしもその選択頻度は高いとはいえない。近年、主に世界情勢に影響されて貴金属価格が高騰しており、歯科にとって歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金パラ)の問題は無視できない状況になって久しい。そのため、適用条件が厳しくなく、信頼性も担保されたメタルフリーのブリッジの保険収載が望まれていた。

◆CAD/CAMブリッジの留意事項
CAD/CAMブリッジは、メタルフリーのコンポジットレジンによるブリッジであるため、保険収載に際し、高強度硬質レジンブリッジの準用技術となっている。前号に高強度硬質レジンブリッジとの違いを概要として示したが、今回、「CAD/CAMブリッジの留意事項」のさらなる詳細を示す(表1)。

◆CAD/CAMブリッジ用材料「シンボー」について
「シンボー」は、グラスファイバー強化型レジンである芯材(フレーム材)とレジン材料(CAD/CAM冠用材料(Ⅲ)・KZR-CAD HR ブロック3 ガンマシータ)が一体となった構造である(図1、2)。したがって、CAD/CAM冠と同様の加工性があり、歯科用CAD/CAMシステムにより、ブロックからブリッジが製作できる。色調はA2、A3、A3・5が用意されている。図3に芯材の配置イメージを示す。
なお、咬合面に芯材が露出するのではないかとの懸念が散見される。しかし、咬合面のレジン材料の厚みが1・0mm以上に設定されるため、すぐに問題が生じる可能性は高くないと思われる。

図1

図2

図3

◆CAD/CAMブリッジの設計
「シンボー」によるブリッジの適応症は限定されていて、第二小臼歯、第一大臼歯を中間欠損とする3ユニットブリッジ症例(④5⑥、⑤6⑦)である。なお、ブリッジの連結部に芯材を配置することが困難なケースや、クリアランスを十分に確保できないケースは適用外である。

◆支台歯形態
表2に各面のクリアランス量とマージン部付近の水平幅を、図4に望ましい支台歯形態を示す。必要な咬合面クリアランス量は、従来の小臼歯、大臼歯のCAD/CAM冠で推奨されている数値と同じである。したがって、CAD/CAMブリッジでは芯材が内蔵されることから、咬合面クリアランス量を多くしなければならないと考えがちであるが、そうではないことを理解して支台歯形成をする。なお、隅角部は丸みをつけ、マージン形態はディープシャンファー、あるいはラウンデッドショルダーで形成する。
CAD/CAMブリッジは、CAD/CAM冠と同様に支台歯形成がもっとも重要といえるため、形成量の確認は、プロビジョナルブリッジの厚みをメジャリングデバイスなどで計測して確認することを推奨する。

図4

◆装着の際の注意事項
CAD/CAMブリッジの装着は、CAD/CAM冠などと同じく接着性レジンセメントで行う。CAD/CAMブリッジの接着前処理は、アルミナ・サンドブラスト処理およびプライマー処理などを行い、内面処理加算1を算定する。一方、支台歯側は、象牙質、コンポジットレジン、メタルなどが混在しているケースがあるため、使用する接着システムのメーカー指示に従う。
今回、条件付きとはいえ新たに「シンボー」によるCAD/CAMブリッジが保険収載され、臨床での選択肢が増えたことを評価したい。しかし現在、高い臨床エビデンスがあるとはいえないため、現時点で示されている適応症の選択、支台歯形成、印象採得などの臨床操作、さらに調整、装着など、すべてのステップに理解と注意が必要である。そして、メタルフリーであるCAD/CAMブリッジが欠損補綴の選択肢の一つとして、患者、国民にとって価値のある補綴物になることを望む。

東京歯科保険医協会
副会長 坪田 有史


連載/協会探訪 その⑫  日本における歯科医療のはじまり その その1 /東京歯科保険医協会会長 早坂美都


連載/協会探訪 その⑫  日本における歯科医療のはじまり その その1 /東京歯科保険医協会会長 早坂美都

これから「協会探訪」は、協会や保団連の歩みを振り返っていきます。
その前に、少し寄り道をして、日本の歯科医療がどのように発展してきたのかについておおまかに触れておきたいと思います。


◆ 最初の「歯磨き」?
日本には古くから歯磨きの習慣があったと考えられています。4~7世紀頃の人骨から、臼歯の外側に特徴的な摩耗が確認されています。これは、楊枝や粒子の粗い歯磨き剤を用いて歯を清掃していた痕跡とみられています。
歯磨きに関する最古の記録は、平安時代に編さんされた日本最古の医書『醫心方(いしんほう)』です。984(永観2)年、医家・丹波康頼が円融天皇に献上したもので、現在は国宝に指定されています。醫心方には「食後にうがいをすれば虫歯を防ぐ」との記述があります。かつては神事のためのお清めであったうがいが、口腔衛生のためにも行われるようになったことがうかがえます。


◆ 「耳目口歯科」から「口中科」へ
「歯科」の起源となる言葉は、701(大宝元)年制定の律令「医疾令」に見られます。当時は「耳目口歯科」と呼ばれ、耳・目・口・歯は一つの診療分野でした。その後、「口歯科」「口科」「口中科」へと名称が変化し、江戸時代には口中医のほか、入れ歯師や歯抜き師、さらには香具師が抜歯や歯薬の販売も行っていたようです。

◆ 歯科医学の伝来
日本において本格的に近代歯科医学が始まったのは明治に入ってからです。経路は、南蛮医学・蘭学、中国医学など諸説あります。また、来日した外国人歯科医師から直接学んだ日本人が、その技術を広めたとも考えられています。
その中でも、日本の近代歯科医学に大きな足跡を残した人物が、アメリカ人歯科医ウィリアム・クラーク・イーストレーキです。イーストレーキは1860(万延元)年頃に来日し、長崎や横浜で歯科医院を開業したことから、「日本近代歯科医学の父」とも称されています。
イーストレーキは81(明治14)年に再来日し、再び横浜で診療を開始しました。福沢諭吉とも親交を結び、近代歯科医学の普及に尽力したとされています。当時、日本では西洋医学、とりわけドイツ医学の導入が進められており、日本の医療制度が大きく転換する時代でありました。イーストレーキが紹介した近代歯科医学も、その流れの中で発展していくことになります。
余談ですが、66(慶応2)年に、横浜で開業していた外国人歯科医レスノーが、陶材や金属を用いた義歯を紹介する広告を『海外新聞』に掲載しています。この頃にはすでに、こういった材料を用いた修復治療が日本でも行われていたことが分かります。
このように、日本の歯科医療は古くからの口腔衛生の知恵に、西洋から伝わった近代歯科医学が加わることで大きく発展していきました。次回は、その礎を築いた日本初の歯科専門医・小幡英之助の足跡をたどってみたいと思います。


【参考文献】
・丹波康頼撰「医心方」復刻版(『日本古典全集 1~7』所収・1980・現代思潮社)
・一般社団法人 京すずめ文化観光研究所
・中外医事新報1251号(中外医事新報社)1938年1月発行
・歯科医師衛生史(全巻)(日本歯科医師会)1940年10月発行
・検証・歯科医学史の書誌(日本歯科医学史学会会誌 第29巻第3号通巻11号)
・医政百年史(厚生省)1976年9月発行

東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)8月1日号

東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)8月1日号

ここをクリック▶東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)8月1日号No.677

【1面】

 1.熊本地震により被災された皆様にお見舞い申し上げます

 2.健康保険証での資格確認 7月末で終了/今後はマイナ保険証・資格確認書で

 3.OTC類似薬の保険給付外し/歯科の軟膏や鎮痛薬まで負担増対象か

 4.「社会保障費の抑制は容認できない」/『骨太の方針』受け談話発表

 5.保団連第1回代議員会開催 当協会・森元理事が歯科代表に/代議員会に全国から各種の意見

 6.探針

 

【2面】

 7.集団的個別指導 平均点数1489点以上が選定対象/9月17・18日に実施予定

 8.生活保護法による個別指導/2026年度は8件を予定

 9.保険収載されたCAD/CAMブリッジ

10.光ディスクなどでのレセプト請求継続の届出は/8月末まで!           

 

【3面】

11.経営・税務相談Q&A No.443/従業員の夏季休暇と、有休の計画的付与

12.2026年9月実施 歯科用貴金属随時改定情報/金パラ・銀合金・14 カラット金合金引き下げへ

13.施設基準の8月定例報告について

14.2026年度診療報酬改定の疑義解釈(その10)

15.8月会員無料相談デー

16.第41回保団連医療研究フォーラム

17.7月協会活動日誌

 

【4.5面】

18.戦後81年特別インタビュー/“平和を祈る”戦後81年…募る危機感 被爆した師の教え「勇気を持つこと」(俳優 斉藤とも子)

19.会員写真投稿「平和への飛翔」(吉田真理/武蔵野市)

20.共済部だより

 

【6面】

21.研究会・行事ご案内

 

【7面】

22.神田川界隈「Patient Centered Care-臨床30年でたどり着いた診療のかたち-」(理事・相馬基逸/品川区)

23.理事会だより

24.暑中お見舞い名刺広告

 

【8面】

25.各種助成金一覧

26.圧巻の講演でワンランク上の接遇を伝授

27.第2回メディア懇談会 まもなくオン資訴訟判決/「負けずに繰り返し何度も」 早坂会長が思い伝える

28.「患者提供文書」価格改定のお知らせ

2026年度診療報酬改定の疑義解釈(その10)

2026年度診療報酬改定の疑義解釈(その10)

7月17日付で厚生労働省より「疑義解釈資料の送付について(その10)」が通知されたので、多くの歯科医療機関に関わる部分を以下に抜粋する。
【チタンブリッジ】
(問)チタンブリッジについて、④5⑥⑥、⑤6⑥⑦または⑥6⑦などの分割抜歯や分離切断を行った歯を支台歯とする場合も、当該ブリッジは算定できるのか。
(答)分割抜歯または分離切断した歯を支台歯としたチタンブリッジをやむを得ず製作する場合は、残った歯冠や歯根の状態から、歯科医学的に適切な場合に限り、算定して差し支えない。この場合、チタンブリッジは1装置として取り扱うが、支台歯については、分割抜歯を行った場合には、「M017」ポンティックの留意事項通知(7)のハおよびニと同様の取り扱いとし、分離切断を行った場合には大臼歯1歯分として算定する。なお、分割抜歯や分離切断した歯に対するレジン前装加算は、ポンティックのみ算定する。

施設基準の8月定例報告について

施設基準の8月定例報告について

◆報告事項が一部変更に
今年も施設基準等の届出状況報告(以下、8月定例報告)の時期がきた。2026年度診療報酬改定により、定例報告事項の一部が撤廃され、報告内容が変更されている。
25年度まで報告対象となっていた歯科初診料の注1(歯初診)の施設基準、歯科衛生実地指導料(実地指)・訪問歯科衛生指導料(訪衛指)の算定実績および金属床総義歯等の選定療養の実施状況等の報告は不要となっている。
なお、定例報告に使用する様式は、関東信越厚生局のホームページに掲載される予定で提出期限は8月31日(月)とされている。様式の提出先は関東信越厚生局東京事務所となる。
◆ベースアップ評価料の中間報告について
26年6月1日時点で、歯科外来・在宅ベースアップ評価料の施設基準の届出を行っている全ての医療機関は、8月に賃金改善中間報告書(以下、中間報告書)を提出する必要がある。何らかの理由により、算定実績がなかった場合でも、実績「0件」として報告を行わなければならない。
さらに、26年3月1日時点で算定を行っていた医療機関は、中間報告書に加えて、25年度分の実績報告書も提出が必要となる。


協会では、デンタルブックで実績報告および中間報告の届出書の作成方法を解説する動画を公開しているので、ぜひご視聴いただきたい。
なお、歯科技工所ベースアップ支援料の実績報告は、27年8月に提出予定のため、26年の提出は不要。

各種報告、届出および請求について

 
    施設基準等の届出状況等の報告について(令和8年度定例報告)  

施設基準等の届出を行っている保険医療機関・保険薬局・訪問看護ステーションは、 毎年8月1日現在における施設基準等への適合状況を確認し、その結果を報告することとされています。

報告の流れ・様式等

該当する項目を確認し、必要な様式等をダウンロードして記載のうえ、 8月31日(月)までに報告してください。

1.別添2-2 施設基準の届出の確認について

PDF Word

報告対象: 自己点検の結果、要件を満たしておらず、辞退となる施設基準がある場合

辞退となる施設基準がある場合は、別途「辞退届」の提出が必要です。

▶ 施設基準に係る辞退届

2.別紙様式4-2 特別の療養環境の提供(外来医療に係るもの)に係る届出状況報告書

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報告対象: 外来医療に係る特別の療養環境の提供を実施している場合

届出内容に変更がある場合は、別途、変更の報告が必要です。

▶ 保険外併用療養費に関する届出

3.予約に基づく診察等の保険外併用療養費届出状況報告書

PDF Excel

報告対象: 特別の料金の徴収を行っている場合

届出内容に変更がある場合は、別途、変更の報告が必要です。

▶ 保険外併用療養費に関する届出

4.別紙様式9 費用の計算の基礎となった項目ごとに記載した明細書の発行に関する報告書

PDF Excel

報告対象: 「正当な理由」に該当するため、明細書を全患者に無料で発行していない診療所

これまで届出を行っていた医療機関が、明細書を無料で交付することとなった場合は、取り下げの届出が必要です。

▶ 明細書発行に関する届出

5.別紙様式19 在宅療養支援歯科診療所・支援病院の施設基準に係る報告書

PDF Excel

6.【特掲】旧様式98 歯科外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)(Ⅱ) 賃金改善実績報告書(令和7年度分)

下記リンク先から報告様式をダウンロードしてください。

報告様式を確認する

報告対象:令和7年度に歯科外来・在宅ベースアップ評価料を算定している場合

※6・7については、原則として郵送ではなくメールによる提出となります。

7.【特掲】100の別添1 歯科外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)(Ⅱ) 賃金改善中間報告書(令和8年度分)

下記リンク先から報告様式をダウンロードしてください。

報告様式を確認する

報告対象:令和8年度に歯科外来・在宅ベースアップ評価料を算定している場合

※6・7については、原則として郵送ではなくメールによる提出となります。

酸素の購入価格の届出

保険医療機関は、当該年の4月1日以降の診療に係る費用の請求に用いる酸素の単価並びに、 その算出の根拠となる前年1月から12月までに購入した酸素の対価及び容積を、 当該年の2月15日までに地方厚生(支)局長へ届け出る必要があります。

なお、新たに保険医療機関の指定を受けた場合等には、随時届出が必要となる場合があります。

▶ 酸素の購入価格の届出概要

届出様式

▶ 酸素の購入価格に関する届出書(Excel)

▶ 酸素の購入価格に関する届出書(PDF)

▶ 記載例(PDF)

届出書の記載要領

  • 「酸素の購入価格に関する届出書」は、酸素の購入実績がある保険医療機関のみ提出が必要です。酸素の使用・購入実績がない場合は提出不要です。
  • 届出書の1欄(前年1月~12月)に該当がない場合でも、2欄(前々年以前または当該年1月)に該当がある場合は、直近の購入価格を記載して提出する必要があります。
  • 大型ボンベは、ボンベ1本当たり3,000リットルを超えるもの(通常7,000リットルまたは6,000リットル用)、小型ボンベは3,000リットル以下のもの(通常1,500リットルまたは500リットル用)をいいます。
  • 酸素の容積について、ボンベの場合は35℃・1気圧に換算した容積を、液化酸素の場合は気体に換算した容積を記載します。不明な場合は、酸素の購入業者に確認してください。
  • 各欄の酸素の購入価格は、1銭未満の端数を四捨五入して記載してください。
  • 「3 その他」欄の購入業者名及び種類を必ず記載してください。
  • 今回の届出による1リットル当たりの購入単価は、届出書を提出した年度の次年度の診療報酬請求に対応する価格となります(上限あり)。レセコン等の酸素価格についても、必要に応じて変更してください。
診療報酬請求における酸素価格の上限
購入価格が以下の金額を超える場合は、下記の金額を上限として酸素価格を算出します。

離島等以外の地域に所在する保険医療機関

区分 上限
定置式液化酸素貯槽(CE)0.19円/L
可搬式液化酸素容器(LGC)0.32円/L
大型ボンベ(3,000L超)0.42円/L
小型ボンベ(3,000L以下)2.36円/L

離島等に所在する保険医療機関

区分 上限
定置式液化酸素貯槽(CE)0.29円/L
可搬式液化酸素容器(LGC)0.47円/L
大型ボンベ(3,000L超)0.63円/L
小型ボンベ(3,000L以下)3.15円/L
令和8年度診療報酬改定 施設基準等の届出について
保険医療機関・薬局におけるオンライン請求

(1)光ディスク等を用いた請求に係る猶予

▶ 療養の給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する命令及び介護給付費及び公費負担医療等に関する費用等の請求に関する命令の一部を改正する命令等の公布について(令和5年11月30日)

▶ 「療養の給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する命令の一部改正に伴う実施上の留意事項について」の一部改正について(令和8年6月10日)

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2026年9月実施 歯科用貴金属随時改定情報/金パラ・銀合金・14カラット金合金引き下げへ

2026年9月実施 歯科用貴金属随時改定情報/金パラ・銀合金・14カラット金合金引き下げへ

7月22日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、歯科用貴金属価格の9月随時改定が決定した。
9月1日からの歯科鋳造用12%金銀パラジウム合金(金パラ)の告示価格は1g当たり5232円(5746円から514円の引き下げ)、30g当たりで15万6960円(17万2380円から1万5420円の引き下げ)となる。
また、歯科用貴金属の随時改定では、金パラのほか銀合金、14カラット金合金も引き下げとなる。
9月からの詳細な点数は、公表され次第、本紙および協会ホームページ、デンタルブックなどでもお知らせする。

光ディスクなどでのレセプト請求継続の届出は8月末まで!

光ディスクなどでのレセプト請求継続の届出は8月末まで!

現在、光ディスクなどでレセプト請求を行っている医療機関が10月以降も引き続き同じ方法で請求を継続するためには、「光ディスク等を用いた請求に係る猶予届出書兼オンライン請求への移行計画書(様式第1号)」(以下、猶予届)の提出が必要となっている。届出は1年更新のため、毎年提出する必要があり、継続を希望する場合には8月31日までに医療機関等向け総合ポータルサイトから猶予届を提出する。
なお、書面での提出も可能だが、その場合は社会保険診療報酬支払基金(支払基金)および東京都国民健康保険団体連合会(国保連合会)にそれぞれ送付する必要があるため、注意してほしい。また、2025年に提出した猶予届の理由と、今年提出の猶予届の間に齟齬が生じないように提出前によく確認する必要がある。
審査支払側は、医療DX化および業務効率化のため、医療機関の置かれている状況を考慮せず、オンライン化を急いでいる。理不尽な理由での差し戻しなど、対応に困った際には、ぜひ協会にご相談いただきたい。

保険収載されたCAD/CAMブリッジ

保険収載されたCAD/CAMブリッジ

協会には毎月1000件を超える保険請求の相談が寄せられている。改定があった今春は、その件数が倍増した。相談の中心はベースアップ評価料、および施設基準に関するものであったが、診療に関する問い合わせで多かったものの一つに、「CAD/CAMブリッジ」がある。
本年6月にこのホームページ上でご紹介したことに続き、今回と来月の2回にわたり、CAD/CAMブリッジの詳細を取り上げることとした。併せて、会員から寄せられている問い合わせを抜粋して掲載するので、診療報酬請求の参考にしていただきたい。
併せて、11月18日(水)にCAD/CAMブリッジに関わる学術研究会を開催するのでご参加いただきたい。

2026年6月、新たに公的医療保険にYAMAKIN株式会社のCAD/CAMブリッジ用材料「KZR-CAD ファイバーブロック シンボー」(図1)が、同社からの保険適用希望書の提出により承認され、企業ルートにより期中収載された。その結果、本材料によるCAD/CAMブリッジが保険適用となった。既に保険適用されてから2カ月が経過しているが、協会には本技術への問い合わせが少なくない。(※)
26年度改定と同時にCAD/CAMブリッジは保険収載されたが、区分C2での新規技術としての期中収載である。したがって、8年前の18年度改定に保険収載された高強度硬質レジンブリッジ「エクスペリア」(株式会社ジーシー)の準用技術の位置付けであり、技術料は3000点が準用されている。なお、この点数の変更は、早くても次期の28年度改定時となる。

表1に高強度硬質レジンブリッジとの違いが比較しやすいよう「CAD/CAMブリッジの留意事項」を示した。


また、(一社)日本歯科理工学会と(公社)日本補綴歯科学会が示したCAD/CAMブリッジの材料要件を表2に示す。現状、表内の(1)はCAD/CAMブリッジとなる。したがって、CAD/CAMブリッジは、2200N以上の荷重に耐える強度が求められている。なお、YAMAKIN社のデータでは、約4500Nの強度があると示されている。次回は、臨床的視点で解説する。

 

 

 

 

 

東京歯科保険医協会
副会長 坪田 有史

集団的個別指導 平均点数1489点以上が選定対象/9月17・18日に実施予定

集団的個別指導 平均点数1489点以上が選定対象/9月17・18日に実施予定

協会が行った関東信越厚生局東京事務所(以下、厚生局)への開示請求により、9月に実施予定の集団的個別指導の基準平均点数などが明らかになった。
◆基準平均点数は1488点
2026年度の集団的個別指導は、25年度のレセプト1枚当たりの平均点数が東京都の平均点数(1240点)の、1.2倍を超える基準平均点数1488点以上の上位8%にあたる433歯科医療機関を対象に実施される。実際に選定された医療機関の平均点数は1489点以上で、9月17日または18日の2回に分けて行われる(表参照)。

25年度と比べ、平均点数は15点、基準平均点数は18点、それぞれ増点となった。なお、平均点数の算出に使用されるレセプトは、社会保険、国民健康保険の一般分、および後期高齢者分となる。
集団的個別指導の当日は、カルテなどの持参は不要で、2時間の講習を受けるのみである。ただし、正当な理由がなく欠席した場合は、個別指導の対象となるため、通知が届いた際は、必ず参加していただきたい。

 

◆社保研究会で最新情報を解説
なお、8月27日㈭には、26年度の個別指導や集団的個別指導についての解説を行う「社保研究会」をWEB併用で開催する。9月に実施される集団的個別指導の選定や仕組み、現在の個別指導の状況など最新の情報をお伝えする。ぜひ、参加いただきたい。

保団連第1回代議員会開催 当協会・森元理事が歯科代表に/代議員会に全国から各種の意見

保団連第1回代議員会開催 当協会・森元理事が歯科代表に/代議員会に全国から各種の意見

全国保険医団体連合会(保団連)は6月28日、第1回代議員会を開催し、全国の協会・医会から代議員、保団連役員、事務局ら総勢297人が参加した。会務報告、2025年度決算報告、監査報告、決議などが審議され、承認された。併せて、新たな歯科代表選出の報告が行われた。

討論には全国から145本の発言通告が寄せられ、当協会からは会員から寄せられた声や、アンケート調査などを基に5本を提出。保団連に改善や活動の必要性を訴えた。

その中で早坂美都会長は、歯科技工所に対して実施した緊急アンケートを紹介し、歯科技工所ベースアップ支援料(歯技ベア)の実効性を高めるよう呼びかけた。それに対し、執行部からは、「歯科技工士の経済問題解決に向けた一助になるものと考え、歯技ベアの届出に協力する立場であるが、あくまでも一助にしかならず、根本的な問題である歯科技工の技術料の低さや『7対3の形骸化』を解決することが前提である」と回答。歯科技工に関する課題解決への取り組みの重要性について見解を示した。

◆森元理事―宇佐美先生の意思を継ぐ―

一方、6月5日に保団連の宇佐美宏氏が逝去したことに伴い、新たな歯科代表として第5回保団連理事会(同27日)で森元主税保団連副会長(当協会理事)が選出されたことが報告された。森元歯科代表は、「社会保障を充実させ、患者国民と医療運動を推進することが宇佐美先生の意思を継ぐことになる。一生懸命がんばります」と抱負を述べた。

OTC類似薬の保険給付外し/歯科の軟膏や鎮痛薬まで負担増対象か

OTC類似薬の保険給付外し/歯科の軟膏や鎮痛薬まで負担増対象か

厚生労働省は、「OTC類似薬の保険給付の見直しの実施に向けた技術的検討会」(座長:武藤正樹/日本医療伝道会衣笠病院グループ理事)を立ち上げ、一部医薬品の自己負担増に向けた検討を始めた。歯科では、口内炎や口唇ヘルペスに対する一部の軟膏で自己負担額が増加する可能性が高まっている(表1)。

◆顎関節症への影響は… 曖昧な境界線

検討会では、使用頻度の高い鎮痛薬についても議論し、抜歯後の疼痛管理などの処置に伴う数日分の処方は、負担増の対象外とする方向性を示している(表2)。

しかし、例えば、具体的な処置を伴わない顎関節症の関節痛に対するロキソプロフェンナトリウム水和物の処方では、社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険中央会の審査提供事例で、審査上は認められているが、これが負担増の対象になるか否かは、現段階の資料からは読み取れず、境界線は曖昧なままである。

◆症状等に応じた負担割合 の変更は避けるべき

市販のOTC医薬品で対応できる症状であれば、患者は医療機関を受診しない。にもかかわらず、受診した患者の症状や処置などの有無によって窓口の負担割合を細かく変動させる仕組みは極めて不合理だ。

さらに、その複雑な運用への対応や患者への説明などの負担は、全て矢面に立つ現場の医療機関へと重くのしかかる。このような混乱を招き、患者に必要な医療へのアクセスを阻害する複雑な制度は導入すべきではない。協会は、患者が医療を安心して受けられるための働きかけを行っていく。

健康保険証での資格確認 7月末で終了/今後はマイナ保険証・資格確認書で

健康保険証での資格確認 7月末で終了/今後はマイナ保険証・資格確認書で

厚生労働省は、8月以降に従来の健康保険証による資格確認ができなくなると通知した。これにより、医療機関での資格確認は「マイナ保険証」「資格確認書」のいずれかで行う必要があり、健康保険証のみの持参は「保険証忘れ」と同じ扱いになるため注意が必要だ(表1)。

8月は後期高齢者の資格確認書の更新時期だが、今回から84歳以下でマイナ保険証の利用頻度が高い*被保険者には資格確認書が自動発行されない運用へ変更される(表2)。
◆進まないトラブル対応
マイナ保険証の利用拡大が進む一方、転居時の情報反映の遅れによって「資格無効」と表示されるなど、システムトラブルへの対策は不十分なままだ。厚労省は「マイナポータル画面」の提示などの代替措置を講じているが、現場の窓口対応を複雑化させている。マイナ保険証やマイナポータルの利用拡大よりも、カードリーダーを用いたオンライン資格確認システムを改善する方が重要である。

混乱を避けるため、協会は全ての後期高齢者への資格確認書交付の継続を求めており、5月27日には東京都に対して「75歳以上の方への資格確認書の一律公付継続を求める要望書」を提出した。大阪府では2026年度も全員への送付が決定している。
このように、当面は一斉交付を継続するなどの柔軟な対応が求められる。

第2回メディア懇談会/まもなくオン資訴訟判決「負けずに繰り返し何度も」

第2回メディア懇談会/まもなくオン資訴訟判決「負けずに繰り返し何度も」

 ◆早坂会長が思い伝える

協会は7月10日、第2回メディア懇談会を開催し、医療資材の供給不足や歯科技工所ベースアップ支援料に関する歯科技工所へのアンケート結果などを基に懇談。早坂美都会長、広報・ホームページ部の小林顕部長が出席し、メディア側は4社5名が参加した。

早坂美都会長

小林顕広報・ホームページ部長

不安定な中東情勢の影響により、多数の医療機関が直面している医療資材の不足を受けて実施したアンケートからは、代替品で対応したり、普段とは異なるサイズのグローブを使用したりしているという会員の声を紹介。供給状況が改善しても、価格が高騰していることで医療機関の経営を圧迫している状況を伝えた。

 

また、9月16日に判決が言い渡される、いわゆる〝オン資訴訟〟に関連して「この問題で診療を続けられなくなった先生も多くいる。デジタル化が多様な分野で進んでいるが、拙速に過ぎる様子がうかがえる」「必要な設備は国が貸与するべきではないか」などの意見が上がった。この問題に関連して早坂会長は、これまでの行政、議員への要請活動を振り返りながら「負けずに繰り返し何度も訴えていく。オン資の問題も引き続き頑張って取り組みたい」と意気込みを示した。

8月の施設基準に関する定例報告は大幅に削除・廃止になっています!

 

↑ 各診療所に上記のハガキが届いています。
例年とデザインにあまり変化が無いので、同様の報告が必要だと思われる医療機関が多いようです。
初診料の注1の施設基準(歯初診)の研修会受講日や歯科衛生士の実地指導の報告などは廃止となっていますので、多くの歯科保険医療機関は報告が不要となっています。
詳細は下の厚生局の該当ページからご確認ください。

関東信越厚生局「歯科診療所に係る定例報告等について」

▼8月に定例報告が必要な主な施設基準などについての解説および届出状況の調べ方▼
① 歯科外来・在宅ベースアップ評価料(歯外在ベ)
② 在宅療養支援歯科診療所1・2(歯援診1・2)
上記①②以外は特殊なものです。以下の画像に解説を載せています。
画像を押すと大きな画像が開きます。

 

 



また、以下のリンクから自院の施設基準の届出状況を確認していただき、万が一要件を満たしていないものがあった場合のみ「辞退届」を厚生局へ提出してください。
東京都の歯科保険医療機関の施設基準の届出状況一覧(2026年6月1日時点)(PDF版)
東京都の歯科保険医療機関の施設基準の届出状況一覧(2026年6月1日時点)(Excel版)
※Windowsはキーボードの「Ctrlキー+Fキー」、Macは「Command+F」でページ内検索ができます。
※検索項目は、「医療機関の電話番号」もしくは「医療機関コード(7桁)」で入力してください。

 

【談話】機械的な目標設定を排し、適切な歯科医療を提供できる実効性ある施策を求める

【談話】機械的な目標設定を排し、適切な歯科医療を提供できる実効性ある施策を求める

7月21日、「経済財政運営と改革の基本方針2026」(以下「骨太の方針2026」)が閣議決定された。骨太の方針2026は今秋から本格化する来年度の国家予算の方向性を示すものであり、今後の歯科医療提供体制を占う上で極めて重要な指標である。

骨太の方針2026には、歯科専門職の偏在・離職対策、いわゆる「国民皆歯科健診」の具体化、オーラルフレイル対策をはじめとする口腔健康管理の推進など、国民の健康寿命を延伸し安心・安全な歯科医療を提供するために重要な項目が昨年から引き続き盛り込まれた。さらに、物価高騰等により医療機関の経営に支障が生じた場合、2027年度予算編成過程で診療報酬上の必要な調整を行うとした点など、医療現場への一定の理解を示す記載も見られる。

しかしながら、歯科医療提供体制を揺るがしかねない重大な懸念も含まれている。以下の観点から国に対して強い懸念を表明するとともに、適切な施策と予算の確保を強く求める。

医療給付費の「数値目標」の導入は容認できない

本方針では社会保障改革の継続が示され、医療給付費について対GDP比や雇用者報酬の伸び等を参照した抜本的な見直しを行うとされた。医療給付費を経済指標などで機械的に抑制する手法は断じて容認できるものではなく、必要な医療が確実に提供されるように充実させることこそ最も重要である。

現在、中東情勢をはじめとする世界情勢の影響により歯科医療資材や光熱費などの高騰が著しく、現場の経営は厳しくなっており、閉院する医療機関も多い。現状では、医療従事者の処遇改善や、歯科医療の充実を図ることが求められている。悪影響を最終的に被るのは国民・患者にほかならない。

高齢者の窓口負担見直しによる「受診抑制」

高齢者の窓口負担割合について、原則3割の現役世代との均衡を図る見直しが盛り込まれた。一定の配慮措置が示されているとはいえ、自己負担増が受診抑制を引き起こすことは目に見えている。受診抑制により口腔環境が悪化すれば、結果として歯科疾患だけでなく全身疾患の重症化をも招き、医療費全体の増大につながる恐れもある。

寝耳に水の「OTC類似薬の保険給付範囲の更なる縮小」

2027年3月より、77成分1100品目のOTC類似薬の保険給付範囲が縮小され、自己負担が上がる。骨太の方針2026では、この保険給付範囲の縮小を今後推進する検討を進めることが書き込まれた。OTC類似薬の保険給付の在り方は厚生労働省の検討会で議論されている最中であり、その結論さえ待たずに保険給付範囲の更なる縮小を盛り込むことは、厚生労働省の委員だけでなくOTC類似薬が欠かせない患者・国民の意見を軽視しており容認は到底できない。

社会保障改革は、現場の声を踏まえてこそ

最も重要なのは、今秋以降の予算編成過程やそれに係る施策の検討において「適切な医療を提供できる施策が結実するか」である。そのためには、現場の声が欠かせない。

当会は、国民がいつでも安心して質の高い歯科医療を受けられる体制を維持・向上させるため、今後も現場の切実な声を国や行政へ届けるべく全力で取り組んでいく。

2026年7月29日
東京歯科保険医協会 運動本部長
早坂 美都

熊本地震による被害へのお見舞い

このたびの熊本地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
1日も早い復興と皆様のご健康を心からお祈り申し上げます。

2026年7月29日
東京歯科保険医協会 役員・事務局一同

 

東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)7月1日号



東京歯科保険医新聞2026年(令和8年)7月1日号

こちらをクリック▶歯科保険医新聞2026年(令和8年)7月1日号No.676

【お詫びと訂正】本紙2026年6月1日号(第675号)2面に掲載した「2026年6月歯科用貴金属の改定情報」に誤りがありました。お詫びするとともに訂正いたします。

 

 

 

【1面】
  1.第54回定期総会/賛成多数で6議案承認
  2.第54回定期総会決議
  3.資材不足と価格高騰 歯科医療を直撃/医療資材不足アンケート<7面に続く>
  4.9月16日判決/控訴審が結審 オン資義務化撤回訴訟 「理論の整合性取れている」弁護団が見解
  5.探針

【2面】
  6.2026年度診療報酬改定情報
  7.CD-ROMなどでのレセプト請求/移行計画書は8月末までに
  8.「キャンセル料の徴収は『選定療養』のみ」に!!/厚労省が訂正を通知
  9.第54回定期総会懇親会参加来賓一覧(順不同、敬称略)
10.第54回定期総会祝電・メッセージ等一覧(順不同、敬称略)              

【3面】
11.公費助成制度に係る資格確認方法/オン資不具合▼マイナポータル画面での確認も可能に
12.PMHシステム改修費/26年度助成金申請受付がスタート
13.第2回新点数説明会今次改定の留意点を解説
14.第3回新点数説明会/在宅医療のポイント説明
15.「患者提供文書」価格改定のお知らせ

【4面】
16.経営・税務相談Q&A No.442/患者から「話し方が冷たい」と言われたら―信頼関係を築く接遇のポイント―
17.支援金情報/「賃上げ・物価上昇支援事業」「東京都医療機関等物価高騰緊急対策支援金」
18.「保険でよい歯を」東京連絡会市民講演会
19.第41回保団連医療研究フォーラム
20.7月会員無料相談デー

【5面】
21.研究会・行事ご案内

【6面】
22.連載/協会探訪 その⑪歯科医療の歴史と保険医協会/補綴含む歯科医療の背景に歯科医師法と健保法
23.「勉強が楽しい」/講習会会場で聞いた〝あの声、この声〟
24.共済部だより

【7面】
25.<1面からつづく>医療資材不足アンケート このままでは診療に影響大/資材確保と診療報酬引き上げを
26.神田川界隈(副会長・加藤 開/豊島区)/2026年度診療報酬改定                                                                                                                                                                                                                                                              
27.会員無料/「夏季休診案内」のご紹介
28.6月協会活動日誌
29.理事会だより
30.訃報/宇佐美宏保団連歯科代表 急逝
31.お詫びと訂正

【8面】
32.資材不足解消・患者負担増の中止求める/早坂会長 国会議員へ緊急要請
33.懇親会/会員交流深める 協会活動への期待も 第54回定期総会―多くの会員が来場
34.パブリックコメント提出のご協力とお願い/「歯科は後回し」とならないよう高額療養費制度の自己負担増に反対意見を
35.投稿募集



ご案内「令和8年度東京都歯科医師認知症対応力向上研修」

東京都から、「認知症対応力向上研修」の開催をお知らせします。都内に勤務する歯科医師や歯科医療従事者の方を対象に、認知症のあるご本人・ご家族を支えるための必要な基本知識や対応に当たっての歯科診療の実践、地域・生活における実践等に係る研修をWEB配信で開催します。

日 時
第1回 8月24日(月)午後6時から午後8時30分まで(ライブ配信)
第2回 9月10日(木)午後6時から午後8時30分まで(第1回の録画を配信)
※第1回と第2回は同内容を配信しますので、ご都合に合わせてお申し込みください。
内 容
「歯科の目線から認知症の人の食と生活を支援するための基礎知識(総論)」
東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と精神保健研究チーム 認知症と精神保健
歯科医師/専門副部長 枝広 あや子

「認知症の人への歯科医療を支えるために–実践編–」
東京都健康長寿医療センター 歯科口腔外科部長・研究所 研究部長 平野 浩彦
対象者:東京都内で勤務(開設を含む)している歯科医師
※歯科衛生士など他の歯科医療従事者の方の受講も受け付けていますが、定員を超過した場合は歯科医師を優先させていただきます。
定 員:各450名
受講料:無料(研修視聴時のデータ通信料は受講者負担となります。)
形 式:ZoomによるWEB配信(詳細は、参加者に別途お知らせします。)

申込期限:第1回8月20日(木)正午まで
     第2回9月7日(月)正午まで

申込方法:以下のフォームから申し込みください。
▼申込URL
https://logoform.jp/form/tmgform/1640008
申込みフォームに登録されたメールアドレスに、開催2日前までに当日の参加招待メールをお送りします。

【アンケートご協力のお願い】
本研修会開催に当たり、講師から事前アンケートへの協力のお願いがありますので、ご回答いただきますようお願いします。 
回答期限:7月31日(金)正午
▼アンケート
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改定テーマにシンポジウム/疑問解消へ活発な議論

改定テーマにシンポジウム/疑問解消へ活発な議論

定期総会終了後には、シンポジウム「今次診療報酬の〝?〞を〝!〞に変えるシンポジウム―疑問が納得に変わる―」を開催した。

このシンポジウムは、今次改定に伴い現場で生じている疑問点を解決し、日常診療に役立てることを目的に行われ、各分野の担当役員が具体例を交えながら解説した。司会は坪田有史副会長が務め、①補綴治療と歯科技工士連携、②医科歯科連携、③口腔機能管理と訪問診療―の3テーマについて、シンポジスト4名が説明した。

◆「診療に生かしたい」の声

まず「補綴治療と歯科技工士連携」では本橋昌宏副会長が担当。チタンブリッジや暫間歯冠補綴装置、歯科技工所ベースアップ支援料、クラウンなどの除去料について、実際の症例をもとに算定や運用上の留意点を説明した。特に、今次改定で関心が高まっている暫間歯冠補綴装置と歯科技工所ベースアップ支援料については、参加者から多くの質問が寄せられ、算定要件や歯科技工所との連携の在り方について活発な意見交換が行われた。

次に「医科歯科連携」は加藤開副会長、濱﨑啓吾理事が担当し、歯周病継続支援治療(SPT)、診療情報等連携共有料、歯科治療時医療管理料、総合医療管理加算などについて説明した。高齢化が進む中、全身管理を踏まえた歯科医療の重要性が高まっていることを背景に、医科との情報共有や連携体制の必要性を強調。会場からは、診療情報等連携共有料をどのように日常診療へ取り入れるかなどを巡る質問が相次ぎ、具体的な運用方法に高い関心が集まった。

最後の「口腔機能管理と訪問診療」は、池川裕子・松島良次の両理事が担当した。口腔機能低下症や口腔機能発達不全症の基本的な考え方、管理料の算定方法、新設された口腔機能実地指導料について説明した。また、在宅や施設での訪問診療の重要性にも触れ、地域包括ケアの中で歯科が果たす役割について解説した。参加会員からは、口腔機能管理料1・2の違いや、NSTとの関係を含めた口腔機能実地指導料の算定方法など、実務に直結する質問が多く寄せられた。

なお、参加者からは「制度の趣旨が理解できた」「日常診療に生かしたい」といった声が聞かれ、今次改定内容の理解を深める有意義な機会となった。