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6月21日(日)/記念講演講師に中医協の森田会長来たる/第43回定期総会を開催します

6月21日(日)/第43回定期総会を開催します/記念講演に中医協の森田朗会長来たる

協会は、2015年度第43回定期総会を来たる6月21日(日)午後2時から開催します。

今回は、最初に午後2時~3時30分まで「総会記念講演」を開催します。

講師は、中医協会長で国立社会保障・人口問題研究所長も務める森田朗氏です。司会は、当協会理事で広報部長を務める坪田有史が務めます。テーマは「医療を取り巻く環境の変化と改革の方向」です。講演のポイントは以下の3項目です。

 ①これまでの歯科診療報酬改定の評価と、2016年度改定に向けた中医協での議論について。

 ②地域包括ケアシステムにおける「かかりつけ歯科医」と「医科主治医機能」との関係について。

 ③歯科診療報酬が評価されるために、われわれに求められていること。

 

次に第2部として午後3時30分~6時まで「総会」を開催します。議案は役員改選を含む6本となっています。

第3部は「懇親会」で、午後6時~8時までです。

すでにお手元には定期総会への出欠往復ハガキ、および近日中に「総会議案書」が届きます。ぜひご参加され、歯科医療現場の生の声をお聞かせください。

※お問い合わせは協会まで(☎ 03-3205-2999)

総会プログラムPDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

定期総会案内600pix

余震にご注意ください/先ほど震源が50㎞の地震がありました/協会は平常通り業務を行っています

余震にご注意ください/先ほど震源が50㎞の地震がありました/協会は平常通り業務を行っております

本日、5月15日(月)午後2時28分頃、埼玉県北部近50㎞を震源とする地震がありました。東京都新宿区高田馬場1丁目の協会事務局でもいきなり突き上げてくるような強い地震でした。東京都内の震度は4となております。

NHKの速報によりますと、マグニチュード5.6、最大震度を記録したのは茨城県土浦市付近の震度5弱です。今後、同規模の余震が発生することも考えられますので、ご注意ください。なお、2時29分現在、関東地方沿岸部への津波の注意報や警報は発令されていません。

なお、協会事務局では特に被害は出ておらず(協会所在の新宿東豊ビルのエレベーターは1階で停止してしまいましたが…)、業務は平常通り執り行っております。

 

4.26統一地方選/東京都内の歯系候補は5名当選

4.26統一地方選/東京都内の歯系候補は5名当選

統一地方選挙の投開票が行われた4月26日、東京都内では歯系議員候補として7名が立候補していたが、そのうち5名が当選を果たした。立候補したのは安部弘幸氏(53歳、歯科医師、自民党、世田谷区)、飯田倫子氏(68歳、歯科衛生士、自民党、目黒区)、石川義弘氏(61歳、歯科医師、自民党、台東区)、石田ちひろ氏(39歳、歯科衛生士、共産党、品川区)、国枝正人氏(45歳、歯科医師、次世代の党、文京区)、庄野剛志氏(45歳、歯科技工士、自民党、江東区)、永沼克之氏(46歳、歯科医師、自民党、北区)―の7名であった。

このうち、当選を果たしたのは、安部氏、永沼氏、石川氏、飯田氏、石田氏の5名で、資格種類別では、歯科医師3名、歯科衛生士2名となっている。

今後の活躍に期待したい。

医療保険制度改革関連法案の衆院厚労委での審議始まる /明日に2回目の審議

医療保険制度改革関連法案の衆院厚労委での審議始まる/あすに2回目の審議を行い21日には「患者申出療養」をめぐり参考人質疑実施

4月28日、「医療保険制度改革関連法案」(正式名称は、「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の」一部を改正する法律案)が参議院で可決され衆議院に送付され、昨日14日には衆議院厚生労働委員会で塩崎恭久厚生労働大臣による趣旨説明と石井みどり議員(自民)、羽生田俊議員(自民)、長沢広明議員議員(公明)の与党3議員のみによる質疑が行われたほか、今後の審議日程などが協議・検討された。

◆明日19日に2回目の厚労委を開催

その際決まった内容のうち、次回衆院厚労委開催は明日、5月19日午前で、質疑時間は6時間に及ぶことになっており、質疑に立つのは民主・維新・共産・元気・無ク・社民の野党6党のみとなっている。

◆患者申出療養等で参考人質疑も実施へ

一方、参院厚労委の審議時と同様に、衆院厚労委でも参考人質疑が行われる。取り上げられるテーマは、①患者申出療養関係、②保険者関係―の2本が予定されている。

このうち、患者申出療養関係は21日午前に開催される。参考人は、中川俊男氏(日本医師会副会長)、石黒直樹氏(名古屋大学医学部附属病院長)、伊藤建男氏(日本難病・疾病団体協議会代表理事)の3名が意見を述べる。

保険者関係は22日午後の予定で、福田富一氏(全国知事会社会保障常任委員会委員長、栃木県知事)、渡邊廣吉氏(全国町村会行政委員会委員、新潟県聖籠町長)、白川修二氏(健保連副会長)、長友薫輝氏(三重短期大学生活科学科教授)の4氏となっている。

医療制度改革関連法案の参院厚労委採決は26日か28日?/厚生労働省は関係各所に5月20日前後の法案成立を強く求める

医療制度改革関連法案の参院厚労委採決は26日か28日?

―厚生労働省は関係各所に5月20日前後の法案成立を強く求める

 

保団連や中央社保協など7団体で構成する「いのちをまもるヒューマンチェーン会議」による「5.13緊急国会内集会」が5月13日、衆議院第1議員会館内の大会議室で開催された。また、国会議員5氏も会場で開会中の国会情勢の報告と挨拶を行った。

この緊急集会は、衆議院厚生労働委員会で約22時間の審議の後、4月28日に衆議院本会議で与党などの賛成多数で通過し、参議院に送られた医療保険制度改革関連法案について、「患者さんが安心して医療を受ける権利を本当に親身になって議論していない」などを問題視し、今後の参議院での審議ではもっと十分に審議し、廃案を求めることを目的に開催されたもの。会場には、当協会も含め全国から200名の参加があった。

◆小池議員が今後の参議院厚労委での審議の流れを報告

小池晃(共産・参)CIMG6569

会場には、清水忠史氏(共産・衆議院)、鈴木克昌氏(民主・衆議院)、大平喜信氏(共産・衆議院)、小池晃氏(共産・参議院)、畑野君枝氏(共産・衆議院)の5議員も訪れ、現在の国会の情勢の報告とあいさつを行った。
特に小池議員は、当日13日に参議院本会議では、医療保険制度改革関連法案の趣旨説明と質疑は安倍晋三首相が出席する中で行われ、その直後に会場に駆け付けた。そして、今回政府が計画している医療保険制度改革の特徴のとして、①地域医療構想、②医療費適正化計画、③国保の単位化―の3つが、すべて都道府県に移される点にあると強調。また、参議院では衆議院よりも綿密な審議を行うよう本会議で要請したことなども報告した。
そのほか、今後の参議院での医療制度改革関連法案の審議の流れについて説明。厚生労働省は現在、「医療制度改革関連法案が5月中に国会を通らないと、後期高齢者医療制度の支援金がショートしてしまう。5月20日前後までに必ず通してほしい」と、関係各所を回っていることを報告した。

◆緊迫状況は26日または28日か

続いて今後の参議院厚労委で審議日程として確定した日時と内容は、①5月14日に参議院厚生労働委員会で2回目の趣旨説明を行う。そして与党のみの審議を2時間30分行う、②国立がん研究センターの研究員が患者申出療養について「患者申出といっても、未承認の抗がん剤は1カ月当たり100万円もかかり、裕福な患者さんしか受けられない」との解説を同センターのホームページに掲載していたことを重く見て、同センターを視察し、とその研究員に会う、③5月19日に野党だけで6時間の審議を行う―であるとした。

そのほか、未確定なものの、④5月21日と22日に参考人質疑を行う、⑤5月26日または28日に緊迫した状況、つまり最終的な採決が行われるのではないか―とした。

議事堂内の写真撮影は本会議場のみ/5.10保団連関東ブロック国会見学交流会

議事堂内の写真撮影は本会議場のみ/保団連関東ブロック国会見学交流会

  ―43名が参加し、懇親会には初鹿・小池両議員も参加

5月10日、保団連関東ブロック9協会合同による「関東ブロック国会見学交流会」が開催され、43名が参加。うち、当協会参加者は9名であった。

最初に、集合場所となった国会議事堂真向いの「憲政記念館」を見学し、幕末から明治初期にかけての日本の議会制民主主義の歴史を実物資料や豊富な映像資料、レプリカなどにより概観し、気持ちを引き締めた後、国会議事堂見学に向かった。

 

本会議場正面の議長席等。首相の施政方針演説もここで行われる

本会議場正面の議長席等。首相の施政方針演説もここで行われる

日本の議会制民主主義政治の歴史を概観する参加者

日本の議会制民主主義政治の歴史を概観する参加者

憲政記念館前での記念撮影シーン

憲政記念館前での記念撮影シーン

本会議場

本会議場

議事堂見学の前に、議事堂の歴史やみどころ、三権分立等の説明を受けたほか、「議事堂内の写真撮影は本会議場のみです。通路などは撮影できません」などの注意事項説明を受け、入場。長い階段を上った後、本会議場の傍聴席に入ると、本会議場が一望でき、テレビの国会中継で見ている本会議場が目の前にライトアップされて浮かび上がり、参加者から歓声が沸いた。思い思いに写真をとりながら、本会議場について説明を受けた後、各党分室や会議室、皇族控室、歴史を背負ってきた各種調度品などの説明を受け議事堂見学は終了した。普段は近づけない議事堂正面などから写真を撮り、議事堂正面を背景にして参加役員の記念撮影も行った。

◆今後の国会行動に向け新たな人材を!!

今回の企画は、国会対策・行動では議員会館に赴くものの、その議員の活動拠点となっている国会議事堂には「議事堂は外からしか見たことがない」「そういわれると、まだ一度も入ったことがない」という状況を一変させ、議事堂にも「見学したことがあるあの場所」「本会議場に入り、中を見たことがある」などの経験を持ち、今後の国会行動や議員要請などに弾みをつけること。さらに、関東地方の各協会・医会が国会行動に赴く新たな役員等を加えることをも目指して行われたもの。

当協会参加役員全員による国会議事堂正面での記念撮影シーン

当協会参加役員全員による国会議事堂正面での記念撮影シーン

 

 

◆小池・初鹿両議員から国会情勢報告も

その後、参加者と国会議員による懇親会が開催され、衆議院の初鹿明博議員(維新)、参議院の小池晃議員(共産党)も参加し、今後の国会審議が注視されている医療保険制度改革関連法案や安保法制審議状況、社会保障制度全般の状況などについて国会情勢報告があり、その後、参加者と歓談しつつ、より詳しい国会での審議状況や今後の方向、各保険医協会との協力などについて議論が交わされた。

小池晃議員

小池晃議員

初鹿明博議員

初鹿明博議員

 

憲政記念館、国会議事堂の見学終了後、懇親会の席で参加者全員による記念撮影を行った

憲政記念館、国会議事堂の見学終了後、懇親会の席で参加者全員による記念撮影を行った

日歯連を強制捜索

日歯連を強制捜索

東京地検特捜部は4月30日、政治資金規正法違反の疑いで東京都千代田区の日本歯科医師連盟の事務所(日本歯科医師会館内)のほか、関係者個人の自宅捜索も行われている。この地検捜索は本年2月4日に朝日新聞が報道した、「政治団体・日本歯科医師連盟(日歯連)が2013年に支出した政治資金のうち、計9500万円が石井みどり参院議員(自民党)の同中央後援会にわたっていたが、その5000万円は、西村まさみ中央後援会を通しての寄付であり迂回寄付の可能性」との記事が影響しているものと思われる。

強制捜査は、午前中から16時間にわたり行なわれた模様で、日歯会館前には、マスコミ報道が山のように集まっている。

新しい介護報酬請求書・明細書の様式について

新しい介護報酬請求書・明細書の様式

 介護保険の様式が変更されます。概要および新様式は下記のとおりです。

 【概要】

  • 介護報酬請求書(様式第一)は、難病新法の施行により2015年1月から変更されています。
  • 介護給付費明細書(様式第二 居宅サービス)、(様式第二の二 介護予防サービス)は、2015年4月サービス提供分から変更されます。
  • 介護報酬請求書及び介護給付費明細書の記載について、居宅療養管理指導は変更がありません。

 

◆介護報酬請求書(様式第一)

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 介護報酬請求書(様式第一)600pix

 

◆介護給付費明細書(様式第二 居宅サービス)

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介護給付費明細書(様式第二 居宅サービス)600pix

 

◆介護給付費明細書(様式第二の二 介護予防サービス)

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 ◆600pix介護給付費明細書(様式第二の二 介護予防サービス)

*Word版及びその他の様式は、WAMネットの「平成27年4月の介護報酬改定に対応した介護給付費請求書等の様式について」よりダウンロードして活用ください。

理事会声明 「保険収載を前提としない選定療養に反対」

理事会声明/「保険収載を前提としない選定療養に反対」

厚生労働省は選定療養の拡大を目的とした意見公募(パブリックコメント)を行った。選定療養は「いわゆる『混合診療』問題に係る基本的合意」(2004年12月15日)に基づき創設され、将来にわたって保険収載しないとされた技術等であり、本質的には混合診療である。現在アメニティに係わる10項目があるが、2005年以降医科歯科とも、新たな設定がなされていない。昨年6月の「日本再興戦略 改訂2014」で定期的な導入の方向が示された。このことは、同時期に出された「患者申出療養」(仮称)と対をなす形で混合診療の拡大を狙っていると言える。

東京歯科保険医協会では制度発足当初より、患者・国民が安心をして医療を受けられなくなるため、選定療養に反対の立場を取ってきた。今回の選定療養拡大の動きに対し改めて、保険診療の拡充を求める立場から反対の意を表すものである。

選定療養制度の拡大は、①患者負担の増大、②混合診療の拡大、③保険に導入しない医療の固定化、④現行の保険医療の縮小化に繋がる。また、高い自己負担を払える人と、払えない人の間に医療格差をもたらし、さらには自己負担分に対応した民間保険に繋がるなど、医療の市場化にも道を開くものである。

そもそも安全性、有効性が確立した医療技術や薬、材料などは、適正な評価をもって速やかに保険収載すべきであり、保険外併用療養費などで対応すべきではない。

医師会や歯科医師会など医療提供側からは、反対や慎重な議論を求める声が広がっている。

すべての国民がいつでも、どこでも、だれもが安心して医療を受けられるようにするためには、選定療養=混合診療は廃止すべきである。

2015年4月24日

東京歯科保険医協会

第2回(暫定)理事会

メディア懇談会が第50回開催迎える/9社・9名が参加し意見交わす

メディア懇談会が第50回開催迎える/フリートーキングにはメディア9社・9名が参加

協会広報・ホームページ部は4月16日、第50回メディア懇談会を協会会議室で開催した。メディア懇談会は2008年3月の第1回開催以来、協会の各種の情報や話題などを発信し続けており、メディア側も協会活動への理解を深めつつ「理事会声明」や「談話」、調査報告やアンケート集計結果、定期総会や新点数説明会、歯科医療決起集会などの諸活動の模様を取材、報道する状況が続いている。今回のメディア懇談会では、メディアに対してこれまでの参加協力への謝意示すとともに、今後の協会の情報発信や広報活動などに弾みをつける形で開催したもの。メディア側の参加者は9社・9名。協会からは松島良次会長、藤野正健副会長、矢野正明副会長、濱克弥副会長、司会として坪田有史広報部長、理事6名に加え、通信員3名も参加した。

冒頭では、協会がまとめた厚労省への「選定療養に対するパブリックコメント」を説明したほか、①昨年のハンドピース報道、②東日本大震災関連、③歯科医師受給問題―などを話題提供し、フリートーキング形式で懇談した。

第50回メディア懇談会CIMG6089

◆ハンドピース報道は現場を勘案していない

昨年の一般紙によるハンドピース報道についてメディア側から「滅菌・消毒・殺菌の違いはもとより、歯科診療所の感染予防対策の状況、十分な対策内容なども掲載すべきだ」「説明する側が充分な内容の説明や資料を記者に提供し、きちんと理解したのか確認していないのではないか。記者も偏った説明を鵜呑みにし、他所で確認取材も重ねず、そのまま載せたのではないか」など取材、報道現場の実情と問題点などにメスが入った。協会からは診療報酬との関連から「すべての歯科診療所が感染対策をしっかり行えるほどの点数が設定されていない」と指摘した。

◆歯科系大学は予備校化が進んでいる

また、本年3月8日の歯科医師国家試験合格発表との関連では、国家試験や歯科大学に関して、「すでに2回、文部科学省は歯科大学の入学定員削減を提唱しているが、私大を中心に十分に進んでいない」「厚生労働省が歯科医師国試の難易度を上げたため、暗記力や再現力を中心とした知識量が増え、歯科大学が国試対策の予備校化している」「国試対策に時間をとられ、共感にも研究に費やす時間がなくなっている。本来、大学は学術研究機関であり、研究者の研究時間がないのは危機的状況だ」「在学中の知識詰め込み教育の弊害が出ており、研修医は手術技能・技術や、患者さんやスタッフとのコミュニケーションの能力が低くなっている」など教育環境に問題を抱く発言が相次いだ。

「モンサントの不自然な食べもの」自主上映会に100名参加/山手線支柱倒れる事故もものともせず

「モンサントの不自然な食べもの」自主上映会に100名参加

松島良次会長

松島良次会長

協会初の自主上映会「モンサントの不自然な食べもの」が4月12日、協会運動本部、広報・ホームページ部主催、東京保険医協会協賛で開催された。約100名の参加者の大多数は一般の方で、80歳代から小学生年齢層の幅広い。

冒頭で松島良次会長が協会の活動内容、最近の医療・歯科医療・社会保障情勢などを説明。続いて、司会・進行役の竹田正史理事は、参加者年齢層が幅広いことに配慮し、作品全体のみどころ、念頭に置きたい留意点などを示唆した上で、上映スタート。

 

 

竹田正史理事。竹田理事は毎月、機関紙『東京歯科保険医新聞』で映画紹介コーナー「PRECIOUS TIME」を連載中

竹田正史理事。竹田理事は毎月、機関紙『東京歯科保険医新聞』で映画紹介コーナー「PRECIOUS TIME」を連載中

この作品は、農業・農産物と食の安全をめぐり、遺伝子組み換え作物を「不自然な食べもの」ととらえ、それが環境や人体に与える影響について一市民が追及するスタイルで構成したドキュメンタリー映画。制作年は2008年だが、遺伝子組み換え作物・種子は世界中に広まっており、しかも現在は「遺伝子組み換え表示の撤廃」を含むTPP交渉の行方が注視されている。この映画の命題である「食・農業の安全そして命」の時代的価値は、むしろ大きくなりつつある。今回の参加者数は、そのことを如実に物語っているのではないか。

◆参加者から遺伝子組み換え作物と食と命の問題に実感をもった声が集まる

4月12日の「モンサントの不自然な食べもの」上映後も複数の方から質問やアグリビジネスの現状などについての発言があり、参加者約100名の7割以上の方々からもアンケートにご協力いただき、「WHOが最近、映画の中で出てきた主力製品の除草剤に、がん誘発性を認めたと聞いた」「遺伝子組み換え作物の人体影響について詳しく分かった」「遺伝子組み換え作物の問題について、啓蒙活動する個人、グループが存在することは救いだった」「フィクションではなく現実の世界の話としては知らなかった」「汚染されていないものを探すには、どうしたらよいのでしょうか。将来が心配です」「アグリビジネスをしている人たちは何を食べているのでしょうか」「一人でも多くの人に見てもらいたい映画だ」「今回の湯小名作品。一般的でない、あまり知られていない良い作品があればぜひ見たい」「素晴らしい啓蒙活動です。こんな歯医者さんにかかりたいです」「静かな戦争、という表現が印象に残った」など、作品そのものへの評価にとどまらず、作品を通じて実感した現実、現実と将来への不安と対応、自分自身はこれからどうすべきか…など、さまざまな感想が寄せられた。

その後も、松島会長や竹田理事に質問を寄せる方が多数いらっしゃったほか、「自分たちでもこの映画の自主上映会を開きたい。どう企画すればいいのか」「この映画を上映するには、どの位の費用がかかるのか」という、参加者自身が自主上映会を開生きたいという相談が、会場内で5件寄せられ、事務局が対応するシーンも見られた。

◆協会活動への理解もつ一般の方々が着実に増加

なお、「モンサントの不自然な食べもの」上映当日、4月12日の早朝、山手線で架線を支える支柱が倒れるという大事故があったため、参加者の足が奪われるものと協会スタッフは不安に包まれたが、実際には当日会場に直接来られた方も多数いらっしゃるなど、約100名以上が会場に集い、最後までスクリーンにくぎ付けとなる状況であった。中には、これまで協会が8回開催した「歯と健康フォーラム」の参加者も含まれており、協会と都民ほかの方々との間でキャッチボールができる環境が着実に育まれていることが、改めて実感できた。

春・共済募集始まりました! ~先生は万全な保障の準備ができていますか

春・共済募集始まりました!

~先生は万全な保障の準備ができていますか~

協会では、保険医の経営・生活を守るため、共済制度を運営しています。

会員だけが加入申込みできる相互扶助の制度として「グループ生命保険」「保険医休業保障共済保険」「保険医年金制度」を取り扱っており、多くの保険医にご支持いただいています。

2015年は4月1日(水)~5月25日(月)まで、春共済募集キャンペーンを行っています。

この機会に共済制度の加入申込みをご検討下さい。

 

《問い合わせ先》

東京歯科保険医協会 共済部事務局 TEL03(3205)2999

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2015年度学術研究会《上半期》の開催予定が決まりました

♣2015年度学術研究会(上半期)♣

5月より学術研究会を企画しております。各研究会の講師・日時等をご案内致します。いづれも、会員の先生方の日常臨床に活かせる内容となっておりますので、ぜひご参加お待ちしております。

◆第1回学術研究会 

テーマ 「みんなで考えよう子どもたちの口の健康-小児歯科臨床のコツー」

内 容 昨年11月に総論的なお話として「小児歯科医療の勘所」をお話ししました。今回は「小児歯科臨床のコツ」として、臨床上の小児歯科の特異なところ、対応から予防、治療の実際など先生方が疑問となっているところを中心に、診断や予後の判断など、また、手におえない患児を紹介する場合の分岐点なども含めて、一開業医の経験を踏まえてお話ししたいと考えています。           (講師より)

     ★昨年の講演に引き続き、更に臨床に基づいた内容を講演頂きます★

・日 時:5月26日(火) 午後7時~9時00分

・講 師:丸山進一郎氏(品川区開業、日本小児歯科学会理事・専門医指導医、全国小児歯科開業医会会長)

 

 

第2回学術研究会  「聞くとよく効く麻酔の話」

・日 時:6月18日(木) 午後7時~9時00分

・講 師:砂田 勝久氏(日本歯科大学生命歯学部歯科麻酔学講座教授、日本歯科麻酔学会理事)

 

 

第3回学術研究会 (仮題)「歯内療法について」

・日 時:7月16日(木) 午後7時~9時00分

・講師:阿部 修氏(武蔵野市開業、東京歯科大学非常勤講師、日本歯内療法学会教育研究委員)

・会 場:(各回)文京シビック小ホール(文京区春日1-16-21)

・交 通:東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅4bまたは5番出口徒歩3分、都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅(文京シビックセンター     前)、 JR中央・総武線水道橋駅 徒歩8分

・予約不要:当日は会員証を受付にご提示ください

※各研究会は日歯生涯研修に2単位で登録予定です。

新規採用・経験の浅いスタッフの方に向けた、歯科医療講座を開催します/第1回スタッフ講習会「未経験スタッフのための基礎講習会」

新規採用・経験の浅いスタッフの方に向けた、歯科医療講座を開催します/第1回スタッフ講習会「未経験スタッフのための基礎講習会」

新年度を迎え、新たにスタッフを雇用される歯科医院も多いのではないでしょうか。そのような医院と新規スタッフのために、歯科医療の基礎の基礎を学べる講習会を開催いたします。「診療で忙しくスタッフの教育になかなか手が回らない」「スタッフには早めに歯科医療の知識を身に付けてほしい」という医院におすすめです!当協会の講師陣に不安なことや疑問なども気軽に質問できます。ぜひご参加お待ちしております!

 

 ◆日 時 4月20日(月) 午後7時30分~9時
◆講 師 協会講師団
◆会 場 東京歯科保険医協会・会議室
◆対象者 歯科医療界未経験、または経験の浅いスタッフ
◆参加費 5,000円(テキスト代含む)
◆定 員 50名(1診療所2名まで)
◆要予約 電話 03―3205―2999(担当:経営・税務・スタッフ教育部)
※テキストは事前に送付いたします。当日使用しますので必ずお持ち下さい。

無料上映会/どなたでもご覧になれます/モンサントの不自然な食べもの

無料上映会/どなたでもご覧になれます/モンサントの不自然な食べもの

映画『モンサントの不自然な食べもの』 facebookページ

◆趣  旨 昨年、和食がユネスコの無形世界文化遺産に登録され、食への関心の高さが改めて認識された。また、「口は食べることの入り口」の視点から、食は歯科の大切 な一分野。日本の豊かな食卓を守るためにも、この「食」と「いのち」をめぐるドキュメンタリー映画「モンサントの不自然な食べもの」をご覧ください。不自 然な食べもの=遺伝子組み換え作物が環境や人体に与える影響はいまだ未知の部分が多いのが実情です。また、TPPでは「遺伝子組み換え表示の撤廃」が盛り 込まれています。しかも、そのTPPは、農業にとどまらず、医療にも深く静かに浸透します。この作品を通じ、それらの問題も追究できればと考えます。

 ◆タイトル  「モンサントの不自然な食べもの」

◆開催日時 4月12日(日)午後1時20分~4時≪開場1時≫

◆司  会 竹田正史氏(協会理事)

◆会  場 エムワイ貸会議室・高田馬場Room

      新宿区高田馬場1―29―9 TDビル 3F

◆交  通 JR・東京メトロ東西線・西武新宿線高田馬場駅徒歩約5

◆対 象 者 当協会会員とその家族、スタッフ、患者さん、広く一般の方も入場いただけます。

◆要 予 約 鑑賞ご希望の方は医科に連絡を。定員100名

 TEL 03-3205-2999(東京歯科保険医協会)

モンサント写真①

 

モンサント写真②

 

協会・エムワイ貸会議室 地図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全身疾患を有する患者のリスクと口腔ケア について周術期研究会開催

全身疾患を有する患者のリスクと口腔ケアについて周術期研究会開催

2月10日、文京シビック小ホールで周術期研究会を開催いたしました。講師には、片倉朗 氏(東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座教授)をお招きし、「患者のリスクを適切に判断して安全な口腔機能管理を提供しよう」をテーマに講演いただきました。

講演では、2025年の超高齢化社会に向け有病者やその予備軍に対する歯科医療のニーズを紹介するとともに、有病者の患者のリスクや臨床検査データの基礎知識とポイントについて説明された。

また、周術期における対診書の記載のポイントや支持療法としての口腔ケアの重要性も触れられた。協会では周術期口腔機能管理の推進のためポスターを作成し、患者への啓蒙を呼び掛けている。ぜひ、お手元にない先生はホームページよりダウンロードし活用いただきたい。

在宅療養支援歯科診療所の講習会「高齢者歯科医療を支えるために」を開催

在宅療養支援歯科診療所の講習会~高齢者歯科医療を支えるために~

2015年2月7日(土)15時~19時、協会会議室にて、在宅療養支援歯科診療所(歯援診)の講習会「高齢者歯科医療を支えるために」を開催し、28名が参加しました。

はじめに、挨拶に代えて馬場安彦地域医療部長により、「高齢化の状況と歯援診の役割」の題で、歯科をとり巻く全体の状況と歯援診の果たすべき役割について説明しました。次いでがん・感染症センター都立駒込病院歯科口腔外科部長の茂木伸夫氏が「緊急時の対応」として、誤飲・誤嚥の対策、BP製剤やワーファリンなどを服用している患者への対応、病院との連携について症例を多く用いて解説しました。首都大学東京副学長の繁田雅弘氏からは「高齢者の心身の特性とその対応」として、近年爆発的に増加している認知症患者を中心に、特徴と対応を解説。シンプルな説明、対応を心がけてほしいと呼び掛けました。最後に当協会副会長の森元主税氏から「口腔機能の管理」について、実際の歯科訪問診療の実例をもとに解説しました。他職種との連携を図ることで、全身的な状況が見え、患者1人1人にあった管理計画が立てられると述べました。

 2025年の超高齢社会に向けた地域包括ケアシステムの構築に伴い、在宅療養高齢者の支援はますます求められていきます。この講習会は歯援診の施設基準の届出に使用できる講習会ですが、施設基準の届出に関係なく、高齢者歯科医療に携わる方には是非聞いて頂きたい内容です。次年度も開催する予定なので、地域を支える会員の先生方にはご参加下さい。開催日程などは、決定次第、HPや機関紙の研究会・行事のご案内に掲載していきます。

なお、修了証を希望された先生には、2月13日に発送しました。

確定申告のポイントと 増加しつつある税務調査の対応を解説/2014年分確定申告対策研究会

確定申告のポイントと 増加しつつある税務調査の対応を解説/2014年分確定申告対策研究会

 

2月2日、協会会議室で2014年分確定申告対策研究会を開催。18名が参加した。講師は協会顧問税理士の荒川俊之氏。今回の所得税制改定の変更点としては、4段階経費率の特例(措置法第26条)について、自費を含めた収入金額が7千万円を超える方が除外される。つまり、歯科医業に係る収入金額の合計額が7千万円を超えると社会保険診療報酬が5千万円以下であってもこの特例は適用できなくなるというものだ。

また、2年前には、国税通則法が改正され、税務調査において、11項目の事前通知を行うことが法律で定まった。これらの項目すべてが事前に通知されなければ、調査をすることができない。そのための正しい対応方法についても詳しく解説し、荒川氏は「新しい法律の下、税務調査は本格化してきた。今年も税務調査は増える」と語った。講習会は、確定申告の留意点だけでなく、税務調査にも言及し、充実した講習会となった。

院長とスタッフで考え、実行する「患者定着術」とは?/第5回ドクター・スタッフ講習会「スタッフと患者さんの定着を目指して」

第5回ドクター・スタッフ講習会 

☆テーマ 「スタッフと患者さんの定着を目指して」

◆内 容 歯科医院繁栄のため、スタッフの定着は欠かせない課題です。そして盤石なスタッフの体制を築き、院長のリーダーシップのもと、スタッフ全員が確固たる医療理念を実践してくことで、患者さんはその歯科医院のリピーターとなるだけではなく、新たな患者を呼びこむ存在にもなってくれます。そこで、「温もりの医療を伝える」をモットーに、スタッフとともに患者を医院のファンにする取組みを永年にわたって実践してきた講師に、その奮闘ぶりを講演していただきます。

◆日 時 2015年2月25日(水) 午後7時~午後9時

◆講 師 関口武三郎 氏(横浜市開業、神奈川県保険医協会理事)

◆会 場 文京シビック小ホール

        住所:文京区春日1-16-21

◆交 通 東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅4bまたは5番出口徒歩3分、都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅(文京シビックセンター前)、JR中央・総武線水道橋駅徒歩8分

◆参加費 会員無料(同伴者は1名につき1000円)

◆予約不要 当日は会員証を受付にご提示ください。

★当日は先着160名様に関口先生の著書「はははの新聞」を進呈します!

※お問合せは、電話03―3205―2999(経営・税務・スタッフ教育部)まで。

文京シビックホール最新地図250pix

周術期研究会

周術期研究会

☆テーマ 患者のリスクを適切に判断して安全な口腔機能管理を提供しよう

◆内 容  先生方の診療室に通院されている患者さんで、御高齢の方の多くは診療に際して注意を払わなくてはならない何らかの内科的な問題点をお持ちです。在宅で歯科 診療を受ける患者さんはさらに多くのリスクを抱えています。問診票、お薬手帳、検査データ、照会状などから患者さんの多くの情報を得ることが可能です。今 回はそれらの問題点をどのように評価して、安全で質の高い口腔ケアを実践するかを説明いたします。講演では以下 の内容を予定しています。(講師)
  ・全身状態と予備力は何から評価できるか
  ・臨床検査データの見方と評価
  ・要介護者やがん患者の口腔機能管理で何を行うか

◆日 時 2015年2月10日(火) 午後7時~9時30分

◆講 師 片倉朗 氏(東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座教授)

◆会 場 文京シビック小ホール(地図は下記参照)
      住所:文京区春日1-16-21

      電話:03-3205-2999

◆交 通 東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅、都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅(文京シビックセンター前)、
      JR中央・総武線水道橋駅

◆参加費 会員無料(同伴者1名につき1,000円、未入会員8,000円)

◆予約不要 当日は会員証を受付にご提示ください。

※2014年度日本歯科医師会生涯研修3単位の登録を予定しています。

文京シビック

 

 

 

納得のいかない減点には再審査請求を/再審査請求書はこちらからダウンロードできます

納得のいかない減点には再審査請求を/再審査請求書はこちらからダウンロードできます

 

◆再審査請求しないと非を認めたと見なされる

納得がいかない減点に対し、医療機関には減点された点数を復活できるよう再審査を申し出る権利が認められている。これを「再審査請求」という。支払基金や国保連合会では、この申し立てを元に再度審査を行い、認められれば減点した点数を復活させる処理をする。

一方で、「減点の額がわずかなので再審査請求をするのは面倒だ」との理由で再審査請求をしない声も聞かれる。しかし、点数の額に係らず納得いかない減点を再審査請求せずに放置すると、医療機関側が請求の間違いを認めたと判断されてしまう。

協会への相談でも、過去に減点があり額がわずかなため再審査請求をしなかったところ、その後同様の請求について返戻ではなく、1次審査で減点された事案もあった。納得いかない減点を再審査請求しておかなければ、審査側の偏見や先入観を是正できず減点が増えていく可能性がある。

 

◆再審査請求の進め方

 再審査請求は、社保であれば支払基金に、国保・後期高齢者であれば国保連合会に「再審査請求書」を郵送することで行う(用紙は支払基金用・国保連合会用で異なる)。提出日に定めはなく随時受付している。

 再審査請求後の結果は「再審査等支払・請求調整額通知票」「再審査結果連絡書(通知書)」により文書で通知される。点数の復活が認められた場合は増点の内容が記載され、復活が認められなかった場合は「原審通り」と記載される。なお支払基金や国保連合会がレセプトを保険者から入手してから再審査をするため、結果が出るまでには若干の期間を要する。

 

◆再審査請求書の入手(下記より請求書をダウンロードできます。ご利用ください)

(1)支払基金用(社保の患者の場合に使用)

①再審査請求書:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

②再審査請求書・作成要領:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

(2)国保連合会用(国保・後期高齢者の患者の場合に使用)

③再審査請求書:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

④再審査請求書・作成要領:PDF画像の拡大とダウンロードはここをクリック!! PDF拡大縮小の「+」「-」ボタンをご活用ください

(3)参考

・支払基金関係ページ(再審査関係・医療機関等からの請求)

http://www.ssk.or.jp/yoshiki/yoshiki_06.html

・国保連合会関係ページ(診療(調剤)報酬明細書等再審査・取下げ依頼関係)

http://www.tokyo-kokuhoren.or.jp/insurance/request/

厚生労働省が「認知症施策推進総合戦略」まとめる/歯科の役割にも言及

厚生労働省が「認知症施策推進総合戦略」まとめる/歯科の役割にも言及

 

厚生労働省は1月27日、『認知症背作推進総合戦略(新オレンジプラン)~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~』を取りまとめ、発表した。

この中では、我が国における認知症の人の数は2012年で約462万人、65歳以上の高齢者の7人のうち1人が認知症と推計。正常と認知症の中間状態の経度認知症については約400万人と推計。認知症と経度認知症を合わせると、65歳以上の高齢者の実に4人に1人が認知症またはその予備軍としている。しかも、2025年には認知症の高齢者は約700万人前後になるとの見通しを示している。

この認知症戦略では、認知症国家戦略として7項目を提示している。具体的には、①認知症理解を深めるための普及・啓発推進、②容態に応じた適切な医療・介護などの提供、③若年性認知症施策の強化、④介護者への支援、⑤認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進、⑥予防法や診断法、治療法などの研究開発とその成果の普及推進、⑦認知症の人や家族の視点の重視―である。

◆歯科医師と歯科医療に関する指摘

認知症戦略の中で、特に歯科関連内容に目を向けると、上記②の中で、「かかりつけ医機能に加えて地域の医療機関、認知症疾患医療センター地域包括支援センター等との日常的な連携を有する歯科医療機関や薬局も認知症の早期発見における役割が期待される」としているほか、「歯科医師等による口腔機能の管理や薬剤師による服薬指導等を通じて~認知症の疑いがある人に早期に気付き、かかりつけ医等と連携して対応する~」との目標を掲げている。そして、その目標を実行力あるものとするため、「歯科医師や薬剤師の認知症対応力を向上させるための研修の在り方について検討」することとしている。ただ、具体的な構想は明記されておらず、歯科の役割は今ひとつイメージしにくいことは否めない。

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本年4月の統一地方選挙における歯科医師候補者は5氏

本年4月の統一地方選挙/東京都内では歯科医師5氏が候補者の予定

本年4月に統一地方選挙が行われる。東京都でも23区および26市3町1村の議会議員の選挙が行われる。この統一地方選では、歯科医師出身の現職議員5氏が立候補する予定(下記に名簿。五十音順、敬称略)。

【歯科医師からの立候補予定5氏】

・安部弘幸/自民党、世田谷区

・飯田倫子/自民党、目黒区

・石川義弘/自民党、台東区

・国枝正人/新選・文京、文京区

・永沼克之/自民党、北区

他方、歯科医師ではないが、歯科技工士・歯科衛生士からも、以下の現職2氏の立候補が予定されている。

【歯科技工士・歯科衛生士からの立候補予定2氏】

・庄野剛志/歯科技工士、自民党、江東区

・石田ちひろ/歯科衛生士、共産党、品川区

なお、最近の自治体の首長の選挙の中で注目されるのは、本年1月18日に投開票された千葉県我孫子市の市長選挙では、歯科医師の星野順一郎氏が当選し、3選を果たしていることが注目されている。

知的マネー講座~今こそムダなく賢い準備/共済研究会を開催します

知的マネー講座~今こそムダなく賢い準備/共済研究会を開催します

マネーの基礎知識から、賢い保険選びの方法、公的保障、老後に必要な金額など、初めての方でも即実践できることを分かりやすく学べる講座です。今回は有名企業でセミナーを行う人気講師・溝渕麻理氏をお招きします。ぜひ、ご家族やスタッフをお誘い合わせの上、ご参加ください。もちろん、お一人でも大歓迎です。この機会をお見逃しなく。

開催要領は以下の通りです。ぜひ、ご家族・スタッフの方々もご一緒にご参加ください。

◆日 時 2015年2月19日(木) 午後7時~9時
◆講 師 溝渕麻理氏 ファイナンシャルプランナー〈CFP〉
◆会 場 東京歯科保険医協会・会議室(新宿区高田馬場1-29-8新宿東豊ビル6F)
◆交 通 JR,東京メトロ東西線高田馬場駅から徒歩5分
◆定 員 50名
◆対象者 会員、ご家族、スタッフ無料
◆要予約 事前にお電話でご予約ください。03-3205-2999(担当:共済部)

☆講師プロフィール

ファイナンシャルプランナー〈CFP〉。三菱信託銀行、人材派遣会社等を経て、100ten schoolの講師となり、日本航空、リクルート、日本生命保険、メットライフ生命、SBI証券、パソナ、千趣会、銀行等、幅広い分野におけるセミナー講師として活躍。仕事とお金の双方の見地から実現可能なマネープラン、金融商品・保険商品の選び方まで、分かりやすい解説を得意とする。

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「会員の実態と意識調査」の詳細内容を中心に/通算第49回メディア懇談会を開催

「会員の実態と意識調査」の詳細内容を中心に/通算第49回メディア懇談会を開催

2015年1月9日、協会会議室において2014年度第5回メディア懇談会を開催(通算49回目)。通算ではメディア側の参加は3社・3名。協会からは矢野正明副会長、司会として広報部長の坪田有史理事および事務局が参加した。

今回の主な話題は、「会員の実態と意識調査」の詳報などが中心であった。

会員の実態と意識調査についての懇談で「都内の歯科衛生士の不足」について、数年続けても仕事にやりがいを感じられずに辞めてしまう人が多い、歯科衛生士の雇用は歯科界全体が組織的に本腰を入れて取り組むべき課題ではとの意見が出された。東京都の予算で日本歯科衛生士会が,何らかの理由で仕事を辞めてしまった歯科衛生士に対して再雇用の講習会を行っていることも紹介されたが、公的な就業支援がまだまだ補完されていない現状であるとの指摘もあった。

その他、「衆議院選挙後に公表した政策委員長談話」「秋の署名活動の状況」や「中医協の森田会長のインタビュー関連余話」についても取り上げられた。

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

 

協会が昨年8月に実施した「会員の実態と意識調査」に対して、791名の会員の先生方から回答が寄せられました。

協会ではその後、回答の集計を行うとともに、会員の診療・経営状況や、活動や個別課題に対する意識状況について1月9日までに検討を加えました。協会で指定しました個別項目のほか、「自由意見」欄にも多くの意見が寄せられました。今後は、理事会や各専門部で真剣に議論し、活動に生かします。

【主な特徴点】

◆経営の苦しさは前回よりも7ポイント減少

回答者の75%が1人での診療で、歯科衛生士がいないところは32%であった。また、「以前と比べた医業経営の状態」は、「苦しくなった」が54%と最も多く、「変わらない」が37%、「楽になった」が6%となった。しかし、「苦しくなった」は前回61%であったものが7ポイント減少した。

そのほか、「昨年と比べた今年6月の収入」も同様の傾向であった。具体的には、「減収した」45%、「増収した」19%、「変わらない」31%となっており、減収の原因は「患者の減少」が45%と最も多く、「不況の影響」18%が次いだ。自費診療収入金額(年額)は「百万円未満」24%が最多で、「100~300万円未満」の16%がそれに次いでいる。現在の自費収入は「減少している」46%が、前回より4ポイント増加したほか、「変わらない」33%、「減っている」11%であった。

◆75%が訪問診療せず

訪問診療の実施の有無に関しては、「していない」が七五%で実施しているところでは「1~5回未満」が16%であった。訪問診療を実施していない会員は、この10年で12ポイント増加した。訪問診療を実施していない理由は、「時間がない」58%、「依頼がない」40%であった。

◆「仕事に生きがい」が改善

さらに、「仕事への生きがい」については「感じている」が56%と最も多く、「感じていない」18%を大きく上回った。

協会への「これからの要望」では「歯科医療の現状を世間に訴える」が最も多く、次いで「歯科医師の身近な問題に取り組む」が多かった。

「会員の実態と意識調査」アンケート結果を集計/5年に1度の調査/ 詳細はPDFをご覧ください

2015年 会長年頭所感「スケールメリットを活かした行動を」

2015年 会長年頭所感「スケールメリットを活かした行動を」

謹賀新年
 昨年、本会の会員数は5000名を突破しました。一方、昨年末に行われた衆議院解散総選挙は、自公あわせて326議席を獲得し、独裁政治に拍車がかかる結果となってしまいました。消費増税を1年半先伸ばしたことは、三党合意の時から景気の動向を見て決めることとなっていたので、解散総選挙の理由にはならず、長期政権に固執するための利己的な判断と言わざるを得ません。むしろ、8%に引き上げたことによる景況感の悪化に目を注いでもらいたい。
 また、社会保障の財源として消費税を充てる目的であったため、政府は「延期する以上は社会保障の充実も見直さざるを得ない。引き上げ延期中はその範囲の中で具体的な予算編成を優先順位をつけてやっていく」と述べた。しかし、増税しても赤字国債削減に使われ、実際に診療報酬はほとんど伸びていないのが現状です。
 一方、消費増税分として初・再診に充てられた点数は10%までの暫定処置で、その後の医療費の財源は未定です。以上のことから、今後の歯科医療費はよりいっそう厳しいものになると思われますが、いかに口の健康にイニシアチブを持たせられるかが求められています。

東京歯科保険医協会会長 松島良次 昨年の改定で、先進医療技術評価から導入されたCAD/CAM冠の財政効果は、一次的には引きあがるものの、持続的なものではありません。しかし、毎回の改定ごとに新規技術が導入されれば一定の効果が望めます。その効果の中には、患者さんの健康寿命の延伸は不可欠です。本会ではこの視点を大事にして、新規技術の提案を行っていきたいと考えます。
 他方、2025年には団塊の世代が75歳以上の年齢層に入ります。財政構造は、爆発的に増大する高齢者対策に耐えられるものにしなければならず、これからの10年間は、われわれ歯科医療従事者も知恵を出していかねばなりません。今後、基礎疾患を抱えた患者さんに対応する知識は当然のこととして、さらに病院や施設から在宅にシフトされる患者さんに対応する訪問診療の準備もしなければなりません。
安倍晋三首相は、国民の信任を錦の御旗に、数々の法案を通す準備を始めていることでしょう。ここで大事なことは、国民がすべてを任せたわけではないということです。政府が数の論理で行くならば、われわれも国民の不利になるような政策には断固反対できるように、5000名会員のスケールメリットを活かした行動をとるつもりです。

東京歯科保険医協会会長

松島良次

【政策委員長談話】 / 「衆議院総選挙の結果の先は」

【政策委員長談話】

「衆議院総選挙の結果の先は」

安倍首相は消費税10%の先送りを決め、国民に信を問うとした12月14日の総選挙は、自民党が291議席、公明党35議席と、与党が3分の2を超える勝利となった。「アベノミクスこの道しかない」として経済を前面に出し、原発再稼働、集団的自衛権、TPP、身を斬る改革など、野党の主張は大きな争点とはならず、戦後最低の投票率52.6%も追い風となり、2012年からの2年間に加え、4年間の長期政権のカードを手に入れたといえる。

12年の総選挙で生まれた第三極は、2年の間に四分五裂となり、大きく後退してしまった。一強多弱の構図は変わらず、政権を争う野党勢力は存在しないこととなってしまった。大きく議席を伸ばしたのは共産党だが、政権獲得に近いわけではない。野党のだらしなさに、政権に対する批判票の受け皿となったことが大きいと思われる。

最低の投票率は無党派層の参加が減少したためと思われるが、協会の会員はアンケートから見ても無党派層が五割を超え、投票に行かれる率も高いが、今回の選挙は苦渋の選択を強いられたと思われる。

1994年から始まった小選挙区制は20年を経過している。この間、政権交代の振り子が大きくなっている。得票率と議席獲得数とのギャップは大きいままで、今回、自民党は連勝したことにより、強い指導力を手に入れたこととなる。低い投票率の結果、政府への白紙委任に近い状態が生まれている。これがどういう結果を社会保障にもたらすのか注視し、必要に応じ声を上げていかなければならない。

2014年12月16日

東京歯科保険医協会

政策委員長 中川勝洋