地域医療部

第1回歯援診・外来環・か強診・医療安全のための講習会

2016年度診療報酬改定では、地域包括ケアシステムに対応した歯科診療所の評価として「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」が導入され、施設基準が新たに設けられました。

また、医療法では年2回程度「医療安全(院内感染対策を含む)」の受講が定められています。

この講習会は、1日で「歯援診」・「外来環」・「か強診」・「医療安全」の4つに対応した修了証を取得できます。この機会にぜひご参加ください。

毎回満席になるほど、多くのお申込みを頂いております。ご希望の方は早めにお申込み下さい。

日 時 5月28日(日)午後1時~6時30分(予定)

講 師 坂下 英明 氏 明海大学歯学部病態診断治療学講座

口腔顎顔面外科学第2分野教授

繁田 雅弘 氏 首都大学東京大学院人間健康科学研究科教授

森元 主税 氏 東京歯科保険医協会理事

内 容 偶発症に対する緊急時の対応、医療事故、感染症対策、高齢者の心身の特性、口腔機能の管理

会 場 エムワイ貸会議室 高田馬場9階F・G会議室

交 通 JR山手線、東京メトロ東西線、西武新宿線高田馬場駅から徒歩5分

参加費 8000円(か強診・外来環・歯援診・医療安全の修了証代込)

定 員 150名

対 象 会員のみ。代理の方の出席はできません。

要予約 TEL03-3205-2999(担当:経営管理部&地域医療部)

※遅れて参加された場合や途中で退席された場合は、修了証の発行はできません。

※次回の開催は11月ごろを予定しています。

会場地図


2017年3月23日 第1回地域医療研究会開催!

第1回地域医療研究会開催します!

かかりつけ歯科医が実施する高齢者への食事支援~診療室を核にした在宅支援と摂食機能の着眼点~

東京歯科保険医協会の講習会では初!東京都の後援をいただきました!

高齢者が増加する現代、高齢者医療は、歯科訪問診療だけでなく、外来でも避けて通れない中心の課題となってきます!今回は日本大学の植田耕一郎氏をお招きし、診療室から始まる高齢者医療について講演をいただきます。患者に寄り添うためには、診療所全体での取組みやスタッフの方々の力が欠かせません。「かかりつけ歯科医院」となるべく、みなさまお誘いあわせのうえご参加下さい。

 ~抄録~

 「かかりつけ歯科医」「訪問診療」「在宅支援」「摂食嚥下リハビリテーション」「介護予防」は、超高齢社会となった日本の歯科医療においては、今後もキーワードとして、ますます重要視されていくことと思います。

ここで改めて認識していきたことは、地域住民に貢献する歯科医である以上、「訪問診療」「摂食機能療法」から始まるのではなく、あくまでも「診療所」が診療の主体であるということです。かかりつけ歯科医としての自己認識が育まれる場所はやはり診療所であり、その延長線上に、要介護高齢者歯科治療、摂食嚥下リハビリテーション、および口腔ケアに遭遇することになります。在宅支援は訪問診療を始めたときからではなく、診療所に通院しているときから始まっているのだということ、それがかかりつけ歯科医の真骨頂でもあろうかと思います。

そこで今回は、以下について検討いたします。

植田氏(左)と馬場地域医療部長(右)の打合せ

 

1.“かかりつけ歯科医”の在宅支援の考え方と手法

2.診療室から始まる摂食嚥下リハビリテーション(摂食機能療法)

3. 21世紀の超高齢社会に向けての健康感

かかりつけ歯科医の責務を全うするために、実践的な話し合いの場となれば幸いです。

 

日 時:3月23日(木)午後18時45分~20時45分

講 師 :植田 耕一郎氏

会 場 :東京ウィメンズプラザ(渋谷区神宮前5-53-67)

交 通 :

・JR・東急東横線・京王井の頭線・東京メトロ副都心線 渋谷駅 宮益坂口から徒歩12分

・東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅 B2出口から徒歩7分

・都バス(渋88系統) 渋谷駅から2つ目(4分)青山学院前バス停から徒歩2分

定 員 :150名 

参加費:

・会員無料、同伴者1名につき1,000円、

・非会員8,000円

対 象: 歯科医師、歯科医院のスタッフ

後 援:   東京都

要予約 :03-3205-2999(担当:地域医療部)

※2016年度日歯生涯研修の登録を予定しています。

 

これから始める!歯科訪問診療講習会開催しました!

生涯にわたる「かかりつけ歯科医」を目指して

2016年10月19日(水)19時より、エムワイ貸会議室高田馬場にて、これから始める!歯科訪問診療講習会を開催した。歯科訪問診療の需要の高まりに応じ、前年から大幅に規模を拡大し開催したところ、会員やスタッフ143名が参加した。

cimg3377講演では、初めに馬場安彦地域医療部長から、歯科訪問診療のニーズの掴み方として、歯科訪問診療が求められる背景や、外来から歯科訪問診療へつなげるためのヒント、歯科訪問診療を行うときの心構えなどを説明した。歯科訪問診療ニーズを掴むためには、歯科訪問診療を始めたことを周知するとともに、通院困難になった外来患者のアフターフォローが大切と述べた。

cimg3386次いで、間野忍地域医療部員から歯科訪問診療にかかわる保険請求について、医療保険と介護保険のポイントを解説した。歯科訪問診療の保険請求は複雑そうに感じるが、基本的な流れは難しくないと述べ、居宅1名を診療したケースを中心に、丁寧な説明を行った。

cimg3401最後に矢野正明副会長から歯科訪問診療のイメージ作りとして、歯科訪問診療の現場の様子や必要な機材、緊急時の対応、多職種との連携などについて、具体的な症例を紹介しながら、動画や画像を用いて説明した。口から食べることにこだわり、生涯にわたって患者を診ていくことを目指し、ぜひ最初の一歩を踏み出してほしいと呼びかけた。

アンケートでは「ヒントが得られたので、歯科訪問診療を行ってみようと思う」「ハードルが高いと思っていたが、講義を聞いたらそうでもなかったので安心した」「具体的事例が知れて、少し不安が解消できた」などの感想が寄せられた。

第31回保団連医療研究フォーラム開催

第31回保団連医療研究フォーラム開催

10月9、10日、国立京都国際会館(京都)において、第31回保団連医療研究フォーラムが開催され、全国から医師・歯科医師・スタッフ・一般市民など併せて651名が参加した。当協会からは13名が参加した。また、最終日には、「第31回保団連医療研究フォーラム・京都アピール(案)“-「開業医医療」の復権を求めて―”が京都府保険医協会理事長の垣田さち子氏から提案され、大きな拍手で採択された。

「第31回保団連医療研究フォーラム・京都アピール-「開業医医療」の復権を求めて―」の全文ダウンロードはここをクリック

9日は、保団連の住江憲勇会長と次回主務地を代表して愛知県保険医協会の萩野高敏理事より挨拶が行われた。

その後、「どうなる?日本の医療の姿―これからの医療提供体制、新専門医制度がつくる医師制度」をテーマとしたシンポジウムが開催された。

はじめに2016年5月~6月に全国の会員から10%無作為抽出ご協力いただいた医科の「開業医の臨床推論技術と「保険医」意識の形成過程とその実態に関する意識・実態調査」と歯科の「地域医療における歯科医師の意識とその実態について」の結果報告がされた。医科の調査では、回答医療機関の相当数が、夜間時間外診療への積極的な対応や校医や産業医、介護認定など地域活動を積極的に行っているが、その尽力や労苦が十分には理解や評価がされていないと感じている実態が明らかになった。また、総合診療専門医や新専門医制度については消極的な意向が強かったと報告された。歯科の調査では、歯科衛生士は2割の診療所で雇用できていない実態や7割以上の回答者が現在の診療に不安を感じていることが報告された。また、経営状況は「順調」と「苦しい」の2極化の傾向にあることが示された。在宅医療については、「行っている」と「行っていない」がほぼ半数に分かれており、行っていない理由としては、「依頼がない」が35%「請求が面倒」が25%である。介護保険事業所との連携は約8割が行っていないことが明らかとなった。やりたい歯科医療をできていないと感じている回答者が約半数、今後の医療制度の変化に対応していけるか不安に感じているが約6割と将来への不安を抱えていることが示され、口腔保健条例の制定、口腔衛生事業の充実、窓口負担の廃止・減額などの取り組みが必要とまとめた。

次いで、司会に千葉大学教授の近藤克則氏を据えシンポジウムが開催された。まず、保団連政策担当副会長の三浦清春氏から「新dsc03995専門医制度を含めた一連の医療改革を、保団連(政策部)はどう見ているか」の題で、新専門医制度の経緯や社会保障・税一体改革、医師需給問題、開業医医療(地域医療)の復権の提起を行った。次に日本プライマリ・ケア連合学会副理事長・専門医制度推進委員会委員長の草場鉄周氏から、「総合診療専門医に関するいくつかの論点」の題で、北海道医療センターで実践されている総合診療と教育を紹介しながら、専門医の在り方、総合診療専門医の在り方などについて述べた。その後、日本医師会常任理事・日本専門医機構理事の羽鳥裕氏から、「どうなる?日本の医療の姿―これからの医療提供体制、新専門医制度がつくる医療制度」の題で、日本専門医機構成立までの歴史的経緯や議論の状況、社会保障審議会の状況などを報告し、かかりつけ医と総合診療専門医について述べた。最後に、厚生労働省医政局地域医療計画課医師確保等地域医療対策室長の伯野春彦氏から「これからの医療提供体制について」の題で、高齢化の状況を踏まえたうえで、地域医療構想や医療計画、在宅医療の推進について報告された。

その後の討論では、専門医の在り方や医師、診療科の偏在、医師の需給問題や離島やへき地の医師確保などについて意見交換が行われた。まとめとして、三浦氏は現場の声を発信することが重要であり、全体を見通しての医療改革が大切とした。草場氏は総合診療専門医は新しい学問ではなく、これまで行ってきた医療である。また、制度としてはこれから医師を目指す人達のものであることを押さえるべきとした。羽鳥氏は、地方の人口減や病院医師の減少の中で、総合診療専門医は力を発揮できるとした。伯野氏は今後の日本の状況を考えると今までと同じでは乗り切れない。在宅医療ニーズはまだ伸びる。今後も力を貸してほしいと述べ、終了した。

 

10日の午前は分科会が開催され、東京歯科保険医協会からは5名5演題の発表があった。

第4分科会B高齢者では小林顕氏が「症例から考える要介護高齢者に対する歯科医療の役割」の題で、実症例を紹介しながら要介護高齢者に対する歯科医療の役割の考察を述べた。

第5分科会子どもの医療と健康問題では山本鐵雄副会長が「顎顔面領域の外傷におけるカスタム・スポーツマウスガードの有為性について」の題で、学校災害の歯牙傷害見舞金給付状況の調査から口腔領域のスポーツ外傷を抽出し、5年間の推移の分析を示し、カスタムメイド・スポーツマウスガードの装着の有為性を示した。

第9分科会では今西祐介氏が「それでも抜かないわけがある2016」の題で定期予防、歯牙再建、コンフォートブリッジ等を用いて抜歯をしない方法を紹介。予防への診療報酬の評価も同時に訴えかけた。

第10分科会B医療技術、医学・医療運動史、医療制度問題・医療運動では松永周俊氏が「歯科12%金銀パラジウム合金の価格変動推移について」の題で、金パラの臨床使用例を紹介するとともに、金属の価格変動とどのように診療報酬上の評価に反映されてきたかの分析報告、今後の展望の考察を述べた。

ポスターセッションでは戸澤昭彦氏が「インターネットによる『他職種連携策に』」の題で他職種、特にケアマネジャーとの連携を中心としたポータルサイトを紹介し、今後の地域医療活動での他職種連携と地域包括ケアシステムへの関わりを呼びかけた。分科会の最後にはそれぞれの分科会ごとに集団討論が行われ、テーマごとに内容を深めた。

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写真は左から、小林顕先生、山本鐵雄副会長、今西祐介氏、松永周俊氏、戸澤昭彦氏(分科会順)

 

午後からは、ティーチインが行われ、はじめに住江会長から「日本の医師・保険医の運動の歴史と課題」の題でこれまでの保険医dsc03993運動について述べ、協会・医会、保団連に属することで、患者・地域住民の生命、健康、くらしを阻害する医療・福祉、地域、国の諸問題に対し、機敏に対応し向き合っていくことが大切とした。また、保団連は要求する立場から、連帯し、地域を変え、自治体を変え、中央政府にも迫り要求を政治に反映させていくことが求められているとまとめた。

次いで保団連の宇佐美宏歯科代表から「歯科の保険医運動=保険で良い歯科医療運動」の題で、歯科の保険医運動の歴史と今後の厚労省の医療政策に対する運動について述べた。歯科は保険医運動の歴史の中で、国民皆保険制度の中での歯科の位置づけを確立するための運動を中心としてきたと述べ、これからは医科も同じような運動を展開する必要があると述べた。また、今後の運動として、患者の受療権への侵害に直結する医療政策に対し、「保険でよい医療」を目指して広汎な大運動を展開すべき時であるとまとめた。

また、各分科会から分科会の発表と議論のまとめの報告を行い、フロア討議を行った。フロアからは前日に続き、専門医制度や総合診療専門医についての質問や運動の展開について意見が出された。

最後に第31回保団連医療研究フォーラム・京都アピール(案)-「開業医医療」の復権を求めて―が京都部保険医協会理事長垣田さち子氏から提案され、大きな拍手で採択された。2日間にわたる医療研は終了した。

これから始める!歯科訪問診療講習会開催

多くの要望にお応えし、短時間に内容を凝縮しました! 

 地域包括ケアシステムの構築が進む中、今改定では「か強診」の施設基準が導入されました。「か強診」の要件には歯科訪問診療の実績が必要となっています。地域歯科医療を支えるために、歯科訪問診療はますます重要性を増しています。

 歯科訪問診療を行ってみたいけど、あと一歩踏み出せない!という先生のために、実際に歯科訪問診療を行っている講師団から、診療・介護報酬、必要な道具など歯科訪問診療の実態をお話します。

 今回はより多くの先生にご参加頂けるよう、居宅1名に歯科訪問診療を行った場合に絞り、歯科訪問診療に必要な情報をコンパクトにまとめました。

 少しでも歯科訪問診療の必要性を感じている先生は、ぜひご参加下さい。

<日  時>  10月19日(水)午後19時00分~21時00分

<講  師>  協会講師団

<会  場>  エムワイ貸会議室 9階 F・G会議室 エムワイ貸会議室9階

             新宿区高田馬場1-29-9 TDビル9F

        交  通  JR、東京メトロ東西線 高田馬場駅下車 徒歩5分

<定  員>  150名

<参加費> 会員無料、同伴者1名につき1,000円

<対 象>  歯科訪問診療未経験、または、経験が浅い会員とそのスタッフ

<要予約>  03-3205-2999(担当:地域医療部)

か強診講習会9月25日(日)に開催決定!!

か強診講習会9月25日(日)に開催決定!!

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)のための講習会~外来環・歯援診・医療安全も含めて~ 2016年度改定では、地域包括ケアシステムに対応した歯科医院の評価として「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」が導入され、施設基準が新たに設けられました。 今回はこの施設基準に定められた研修を1日で受講できます。 また、外来環・歯援診・医療安全にも対応しており、これからの歯科医療に必要な情報をお届けします。 多くのご要望にお応えし、第3回を開催することになりました。定員になり次第締め切りとさせて頂きますので、参加ご希望の先生はお早めにご予約下さい! ◆日 程 2016年9月25日(日) 13:00~18:30 ◆講 師   坂下 英明 氏 明海大学歯学部病態診断治療学講座口腔顎顔面外科学第2分野教授 繁田 雅弘 氏  首都大学東京大学院人間健康科学研究科教授 森元 主税 氏  東京歯科保険医協会理事 ◆内 容 偶発症に対する緊急時の対応、医療事故、感染症対策、高齢者の心身の特性、高齢者の口腔機能の管理、在り方(管理計画の立案を含む) ◆会 場  エムワイ貸会議室 高田馬場 9階 (東京歯科保険医協会 隣接ビル) 交通 JR・東京メトロ東西線・西武新宿線 高田馬場駅 下車徒歩5分 ◆参加費 8000円(か強診・外来環・歯援診・医療安全の修了証込) ◆定 員 150名 ◆対 象 会員のみ(当講習会は必ず会員ご本人がご出席下さい。代理人参加は修了証を発行できません。) ◆要予約 TEL 03-3205-2999(担当:経営管理部、地域医療部) ※遅れて参加された場合や途中で退席された場合は、修了証の発行はできません。 ※8月下旬にご案内と参加費の振り込み請求書を送付致します。     〇かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所とは 地域包括ケアシステムにおける地域完結型医療を推進していく、う蝕又は歯周疾患の重症化予防に係る管理、摂食機能障害及び歯科疾患に対する包括的で継続的な管理の評価です。 ○エナメル質初期う蝕管理加算(260点)…エナメル質初期う蝕に罹患している患者を管理・指導した場合 ○歯周病安定期治療(Ⅱ)(歯数により380点~830点)…P治療後、病状安定した患者に歯周組織の状態維持のための継続的な治療を行う場合 ○在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料(+100点)…在宅等で療養している患者の摂食機能障害及び歯科疾患に対する管理をした場合 などの算定が可能です。 *すでに外来環・歯援診両方の届出をされている医療機関については、修了証の有効期限は問われません。(すでに受講した講習会で要件を満たす場合は再度の受講は必要ありません) *外来環、又は歯援診のいずれかのみの届出をされている場合、またはどちらも届出されていない場合は、修了証の有効期間が3年となります。   〇歯科外来診療環境体制加算(外来環)とは 患者にとってより安全で安心できる歯科外来診療の環境の整備を図る取組に対しての評価です。 ○外来診療の初・再診料への加算が可能です(初診時+25点、再診時+5点)。   〇在宅療養支援歯科診療所(歯援診)とは 在宅等における療養を歯科医療面から支えることの評価です。 ○歯科訪問診療補助加算(1人+110点、2人以上+45点)・・・DHが同行訪問し、補助を行った場合 ○歯科疾患在宅療養管理料(240点)・・・口腔機能の評価を行い、管理計画書を作成した場合 などの算定が可能です。   〇医療安全に関する職員研修とは 2007年の医療法改正により、「医療安全管理研修」と「院内感染対策研修」に職員ひとりひとりが年最低2回出席することが義務付けられています。今講習会は「医療安全管理」「感染対策」両方に当てはまります。 【会場地図】 エムワイ貸会議室9階

満席につき、追加開催決定!!

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)のための講習会~外来環・歯援診・医療安全も含めて~

2016年度改定では、地域包括ケアシステムに対応した歯科医院の評価として「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」が導入され、施設基準が新たに設けられました。
今回はこの施設基準に定められた研修を1日で受講できます。 また、外来環・歯援診・医療安全にも対応しており、これからの歯科医療に必要な情報をお届けします。
さらに!今回は特別に、AEDやパルスオキシメーターなど施設基準に必要な機材の展示を行い、会場限定の特別価格でのご案内もします。
この機会にぜひご参加ください。

※5/15(日)の開催分は満席となりました。同内容の講習会を5/28(土)14:00~19:30で開催いたします。

 

日程 2016年5月15日(日) 10:00~16:00 満席
    2016年5月28日(土) 14:00~19:30
    ※両日とも同じ内容の講習会です

講師 坂下 英明 氏 明海大学歯学部病態診断治療学講座口腔顎顔面外科学第2分野教授
    繁田 雅弘 氏  首都大学東京大学院人間健康科学研究科教授
    森元 主税 氏  東京歯科保険医協会理事

内容 偶発症に対する緊急時の対応、医療事故、感染症対策、高齢者の心身の特性、高齢者の口腔機能の管理、在り方(管理計画の立案を含む)

会場 エムワイ貸会議室 高田馬場(東京歯科保険医協会 隣接ビル)
    交通 JR・東京メトロ東西線・西武新宿線 高田馬場駅 下車徒歩5分

参加費 8,000円(か強診・外来環・歯援診・医療安全の修了証込)

定員  200名

対象 会員のみ

要予約 TEL03-3205-2999(担当:経営管理部・地域医療部)

※遅れて参加された場合や途中で退席された場合は、修了証の発行はできません。

 

〇かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所とは
地域包括ケアシステムにおける地域完結型医療を推進していく、う蝕又は歯周疾患の重症化予防に係る管理、摂食機能障害及び歯科疾患に対する包括的で継続的な管理の評価です。

○エナメル質初期う蝕管理加算(260点)…エナメル質初期う蝕に罹患している患者を管理・指導した場合
○歯周病安定期治療(Ⅱ)(歯数により380点~830点)…P治療後、病状安定した患者に歯周組織の状態維持のための継続的な治療を行う場合
○在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料(+100点)…在宅等で療養している患者の摂食機能障害及び歯科疾患に対する管理をした場合
などの算定が可能です。

*すでに外来環・歯援診両方の届出をされている医療機関については、修了証の有効期限は問われません。(すでに受講した講習会で要件を満たす場合は再度の受講は必要ありません)
*外来環、又は歯援診のいずれかのみの届出をされている場合、またはどちらも届出されていない場合は、修了証の有効期間が3年となります。

〇歯科外来診療環境体制加算(外来環)とは
患者にとってより安全で安心できる歯科外来診療の環境の整備を図る取組に対しての評価です。

○外来診療の初・再診料への加算が可能です(初診時+25点、再診時+5点)。

〇在宅療養支援歯科診療所(歯援診)とは
在宅等における療養を歯科医療面から支えることの評価です。

○歯科訪問診療補助加算(1人+110点、2人以上+45点)・・・DHが同行訪問し、補助を行った場合
○歯科疾患在宅療養管理料(240点)・・・口腔機能の評価を行い、管理計画書を作成した場合
などの算定が可能です。

〇医療安全に関する職員研修とは
2007年の医療法改正により、「医療安全管理研修」と「院内感染対策研修」に職員ひとりひとりが年最低2回出席することが義務付けられています。今講習会は「医療安全管理」「感染対策」両方に当てはまります。

 

 

 

地域包括ケアシステム研究会を開催!

「食」を中心に、歯科から関わりを!

  1月21日(木)19:00より協会会議室にて、地域包括ケアシステム研究会「歯科が地域包括ケアシステムにどう関わるか」を開催し、会員・スタッフなど33名が参加した。講師は当協会理事の橋本健一氏、地域包括支援センター管理者の櫻井信幸氏、地域包括支援センター管理者の佐藤志穂子氏の3名が務めた。

 橋本氏は、地域包括ケアシステム(以下地域包括ケア)が求められる背景や概要を説明。2016年度診療報酬改定で議論している内容にも触れた。地域包括ケアに対する歯科の関わりとして、歯科はもっと自ら外に出て働きかけ、訪問歯科診療や専門的口腔ケアの重要性などの情報を発信していかなくてはならないと呼び掛けた。

 櫻井氏は、地域包括支援センターの業務と役割について解説を行った。地域包括支援センターは主任福祉士・主任ケアマネジャー・保健師の3職種が配置されていることにより、介護に関する相談が一カ所で解決できることが一番のメリットであると述べた。また、行政やボランティアと広く連携しており、在宅介護高齢者への力強い味方であるとした。

 佐藤氏は介護保険の問題点や地域包括ケアを構築していく上での課題について、2014年度介護保険改定により現場は大変混乱している。基本チェックリストに基づいて介護予防の受け入れを行っているが、医療の関わりが薄いことに不安を感じていると述べた。また、地域包括ケアについては、医師・歯科医師・薬剤師の連携が欠かせないとし、グループワークなどにもっと慣れ、積極的に関わってほしいと述べた。歯科との連携については、歯科は食べるということにもっと目を向けてほしい。食べたいものを食べることが人間の生きていくための基本だと思う。食支援は歯科とリハビリが中心になると思うので、ぜひ取り組んでほしい。また、ケアマネジャーには歯科が関わることの必要性や口腔ケアの重要性が伝わっていない。歯科が関わると何が変わるのか、どのような効果があるのかを症例などを交えながら分かりやすく伝えてほしいと訴えた。さらに、予約診療が中心である歯科では、予約の間違いや1日に何度も来院されるなど、認知症の患者の早期発見が出来ると思う。認知症が疑われる患者には、さりげなく地域包括支援センターを案内してほしいと呼び掛けた。

 講演後のディスカッションでは、「どのようなきっかけで介護職と関わればよいか」「勉強会や地域ケア会議に参加するにはどうすればよいか」「歯科訪問診療を必要としている高齢者を知る方法はないか」「病院からの退院時に歯科が関わる方法はあるか」などの質問が出された。講師陣から「まずは地区のお祭りや勉強会などに顔を出し、地域の一員として関わってほしい」「地区ごとのケアマネジャーの集まりなどがどこでもあると思う。また、地域ケア会議への参加は地域包括支援センターに相談しても良いと思う。歯科訪問診療が出来るとアピールするのではなく、具体的に何が出来るかを教えてほしい」「患者や家族は歯科訪問診療を知らない。希望があった場合はかかりつけ医と連絡をとるよう案内することが多い。通院している患者へのアピールや来院が途絶えている患者への連絡など、きめ細やかなフォローをしてほしい。」「退院時のカンファレンスは時間がない中で行われることが多い。制度として改善を求めていく必要があると思う。」などの回答があった。

 最後に講師陣から、時代が大きく動く中で、多職種の連携は重要となる。特に歯科は「食」を中心としたネットワークが作れると思う。職種間の壁を少しずつなくし、利用者のQOLを上げられるよう、連携をとっていきたいとまとめられた。

 アンケートでは「できるだけ地域に出ていき、地域包括ケアの一員として、歯科を通して支援を行っていきたい」「歯科からのアプローチのヒントが得られた」「歯科医師は地域包括ケアに対して“どう関わればいいの?”ではなく、専門職として“こんな支援の方法もある”と提案していけると思う」などが寄せられ、「歯科がどう関わるか」のヒントが得られた研究会となった。

歯科が地域包括ケアシステムにどう関わるか

地域包括ケアシステム研究会を開催します!

超高齢社会に向けて、地域包括ケアシステムの構築が進められています。先日開催された中医協で、「地域包括ケアシステムにおける歯科医療提供体制の構築が必要」と議論されています。

しかし、実際は歯科がどのように関わっていけばよいのか、何を求められているのかがわかりにくいというのが現状であると思います。

今回は、実際に地域包括支援センターで地域包括ケアシステムを運用している方をお招きし、「現場で求められる歯科」について考えたいと思います。

外来診療を中心に行っている先生にとっても地域包括ケアシステムは他人事ではありません。ぜひ、一緒に考えましょう!
ご参加お待ちしています。

※協会機関紙12月号10面(研究会案内)の開催時間に間違いがありました。
ご迷惑おかけして申し訳ありません。
正しくは2016年1月21日(木)19:00~21:00です。
ぜひご参加下さい。

日程 2016年1月21日(木)19:00~21:00chiikihoukatukeashika
講師 地域包括支援センター管理者の方 2名
    橋本健一氏(協会地域医療部担当理事)
会場 東京歯科保険医協会 会議室
対象者 協会会員 及び スタッフ
定員 40名
参加費 無料
要予約 03-3205-2999(担当:地域医療部)

地域を守る歯科医院をめざして。歯科に求められる医療安全講習会開催

歯科外来診療環境体制加算・在宅療養支援歯科診療所・医療安全の講習会

2015年11月1日(日)10時~16時、エムワイ貸会議室高田馬場にて開催し、79名が参加しました。

DSC03838地域包括ケアシステムの構築が進むなか、要介護高齢者や有病者が在宅で療養するようになり、外来・歯科訪問診療ともに求められる歯科医療は多様化していきます。先日開催された中医協でも、今後より一層の高齢化が進展する中で、住民のニーズに応えるために、地域包括ケアにおける歯科医療の提供体制の構築が必要とされています。そのようなニーズに対応できる医療機関の担保として、歯科外来診療環境体制加算や在宅療養支援歯科診療所などの施設基準に注目が集まっています。また、複数疾患を抱える患者が増加するにつれ、医院の安全管理、感染症対策も怠ることはできません。

これまでは歯科外来診療環境体制加算と在宅療養支援歯科診療所、医療安全は全て別々の講習会として開催してきましたが、重複している範囲も多く、1度の講習会で必要な知識を出来るだけ網羅したいという声に応え、1日で2つの施設基準に必要な内容と医療安全の知識が得られる講習会としてリニューアルさせました。

DSC03795はじめに、「歯科外来診療環境体制加算と有病者・高齢者の歯科治療に必要な基礎知識」として、明海大学歯学部病態診断治療学講座 口腔顎顔面外科学第2分野教授の坂下英明氏に講演いただきました。遭遇することの多い感染症の対策や感染予防、医療事故や医療訴訟について実例を交えて解説しました。医療事故には十分気をつけることは大切だが、委縮診療になることは避けてほしいと前置きし、実際起きてしまった場合は、隠さない、ごまかさない、逃げ出さないことが大切としました。また、偶発症に対する緊急時の対応では高齢者へ留意点についても触れ、医師との事前相談を怠らないようにと呼びかけました。DSC03801

その後昼休みを利用し、AEDやパルスオキシメーターなど医療安全に欠かせない器具の展示を行いました。また、AEDは人形を用いた実習も行い、多くの先生に体験いただくことができました。DSC03803

午後は高齢者歯科医療を中心に講演を行いました。はじめに挨拶に代えて馬場安彦地域医療部長により、「求められる歯科訪問診療 歯援診の役割」の題で、歯科をとり巻く全体の状況と高齢者の現状、地域包括ケアシステム、歯援診の果たすべき役割について説明しました。DSC03813

次いで、首都大学東京大学院人間健康科学研究科教授の繁田雅弘氏からは「高齢者の心身の特性と支援」として、高齢者を取り巻く身体と精神の加齢変化や多くの高齢者に見られるうつ病の特徴を説明しました。また、近年爆発的に増加し、対応が求められる認知症を丁寧に説明しました。認知症は種類によって特徴が異なり、対応も変わることを説明し、シンプルな説明と笑顔で対応することを心がけてほしいと呼び掛けました。

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最後に当協会理事の森元主税氏から「口腔機能の管理」について、実際の歯科訪問診療の実例に基づいて管理計画の立案や多職種との連携、具体的な機能訓練の方法まで解説しました。その中で、多職種連携について、多職種を理解することで連携、信頼が生まれるとし、連携を築くためには自ら動くことが必要だと説明しました。また、管理計画・訓練については患者本人の残存能力や介護力を考慮し、無理をしないことが大切とし、最後の時までそばに寄り添う歯科治療を心がけてほしいと結びました。

アンケートでは「今後も継続して参加したい」という声が多く寄せられました。地域包括ケアシステムは全ての歯科医院に関わるものです。これからの歯科医療を担うために、施設基準の届出に関わらず、有病者・高齢者の知識を取り入れて頂きたいと思います。協会では来年度も医療安全や施設基準に関わる講習会を開催予定です。今後の開催予定は、決定次第HPや機関紙などでお知らせします。ぜひご参加下さい。

 なお、今回受講された先生方へは11月中旬に修了証を発送いたします。

保団連医療研究集会開催!

DSC03710  10月10、11日に都市センターホテル(東京)において、第30回保団連医療研究フォーラムが開催され、全国から医師・歯科医師・スタッフ・一般市民など併せて434名が参加した。当協会からは10名が参加した。

10日は、保団連の住江憲勇会長と次回主務地を代表して京都府保険医協会の飯田哲夫理事より挨拶が行われた。また、2015年4月~5月に全国の会員から30%無作為抽出しご協力いただいた、「骨粗鬆症治療薬等と顎骨壊死・顎骨骨髄炎 実態・意識調査」の結果報告がされた。顎骨壊死・顎骨骨髄炎患者は、医科で3.8%が経験しているのに対し、歯科では17.3%が経験していた。医科では診療科によって経験の有無に差があり、泌尿器科、整形外科が多く経験していた。顎骨壊死・顎骨骨髄炎の薬物使用割合は医科・歯科ともにビスフォスフォネート経口薬が約6割であった。次いでビスフォスフォネート注射薬が医科では13.5%、歯科では27.2%であった。歯科では顎骨壊死・顎骨骨髄炎患者の経験があると、休薬の依頼が増加し、薬の使用状況をより確認する傾向が示された。今回の実態調査から予防的投薬、治療薬効果のエビデンスや休薬の必要性、患者とのコミュニケーションなど多彩な問題点が浮き彫りにされ、今後さらに取り組みをしていきたいと締めくくった。

その後、黒坂黒太郎氏と矢口周美氏によるコカリナとミニハープの演奏が行われた。コカリナは木で作られたオカリナで、3.11関東大震災の一本松で出来たコカリナ、国立競技場の檜で出来たコカリナ、広島原爆を体験した榎で出来たコカリナの3種類を平和への祈りを込めて披露された。コカリナによって音色が異なり、心に訴えるものがあった。

特別企画は映画「いしゃ先生」予告上映と脚本家のあべ美佳氏による講演が行われた。予告上映では、主演の平山あや氏からのビデオメッセージも流され「撮影を通じて、志田先生の病院にかかれない人を無くしたいという思いが伝わってきた。この思いをみんなに伝えていきたい」と語られた。あべ氏は志田周子医師の生涯を紹介し「患者は医師に過剰な期待を寄せることがある。医師は患者の命を守る、地域住民は先生の生活を守ることをしっかりやっていかなくてはならない。地域の医師不足解消のために、何ができるのか。これからも一緒に考えていきたい。」と述べた。

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記念講演は戦後70年―人間として言うべきこと―と題して、俳優の宝田明氏が講演。小学校5年生までハルピンで過ごした経験を紹介しながら「戦争は非戦闘民であっても人生を狂わされる。戦争は憎しみ、憎悪しか残さない。夢・希望・愛全てを奪いさるものでしかない」と述べた。また、安保法案についても触れ「戦後70年守り続けて、育ててきた“戦力は持たない”という理念を為政者とその周りによってタガが外されてしまった。そういう政権を日本が作ってしまった」と強く批判した。最後にゴジラは被爆者の一人であり、世界に向けた核廃絶のメッセージが込められていると紹介し、平和を守り続けることが我々の使命であると、平和への願いの歌を披露し、幕を閉じた。

11日の午前は分科会が開催され、歯科診療の研究と工夫の第3分科会で、きょうどう歯科医院歯科助手の渡邊理美氏が「患者さんとのコミュニケーションを深める広DSC03742報紙づくり」をテーマに、患者とのコミュニケーションを深める上での広報紙の役割について、きょうどう歯科医院での取り組みを報告した。広報紙では①患者さんの目線で②患者さんのことを③患者さんにもかいてもらうの3点を意識していると紹介し、患者参加型の広報紙作成をすることによって、患者の職業や生活の背景、趣味などをより理解できたり、院内イベントを企画するきっかけになるとした。また、スタッフもそれぞれの立場でできるだけ患者とコミュニケーションをとろうと積極的になることで、より深い信頼関係が築けるとまとめた。

午後からは、「患者本位の診療体制を構築する」「大震災と医療・社会保障」「本来の高齢者医療に立ち返る」の3つのシンポジウムが開催され、二日間に及ぶ医療研究集会が終了した。

歯科訪問診療を始める第一歩!これから始める!歯科訪問診療講習会を開催

9月27日(日)10時から16時の1日コースで協会会議室にて、歯科訪問診療に取り組みたい、または経験が少ない会員を対象に講習会を開催しました。

 この講習会は歯科訪問診療を始めたいが、なかなか始められないという先生に対し、歯科訪問診療を行うにあたり知っておきたい知識や注意点を説明し、歯科訪問診療への一歩を踏み出すきっかけにしてもらうためのものです。参加者からは事前に、歯科訪問診療へのハードルにどのようなものがあるか、歯科訪問診療を行うにあたっての疑問点や不安点などを出していただきました。

 ●CIMG8193はじめに矢野副会長より、歯科訪問診療のニーズ、注意点について説明しました。超高齢社会が訪れ、地域包括ケアシステムが構築されていく中で、歯科訪問診療のニーズは確実に増えていること、歯科界はそれに応えていく必要があることを訴えました。また自身の経験に基づき、歯科訪問診療はやりがいのある仕事であること、患者さんに喜んでもらえること、何より楽しいことを動画などを用いながら説明し、口から食べることにこだわり、生涯にわたる「かかりつけ医」を目指しましょうと呼び掛けました。

 ●CIMG8199次いで馬場部長より、歯科訪問診療に関わる医療保険と介護保険について解説しました。歯科訪問診療に関わる点数に馴染みがないため、請求に不安があり一歩踏み出せないという意見も多かったため、丁寧な説明が行われました。

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馬場部長と森元理事が使用している器材を紹介しました。写真は器材を紹介する馬場部長。

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器材を紹介する森元理事

 昼食休憩時には、歯科訪問診療に必要な機材として、実際に講師が歯科訪問診療で使用している器材を展示し、使用方法などを説明しました。実物を見ることで、各講師が工夫している点や、準備のイメージを持ってもらうことができました。

 午後は歯科訪問診療の現状として、森元理事より「訪問診療を始めるための準備」、横山理事より「在宅歯科訪問診療の現状」、矢野副会長より「在宅歯科訪問診療特有の悩み」をテーマにそれぞれ講演いただきました。

 CIMG8275森元理事は、歯科訪問診療を始める前に、外来で来ている高齢の患者の状況をよく把握することが大切とし、外来診療のうちに、全身の疾病や障害の状況、家族構成、主治医、介護保険の利用状況などの確認やレントゲンを撮影したりしておく必要があると説明しました。さらに、外来診療のうちから口腔だけを診るのではなく全身・日常を診る視点と食べることを目的とすることが大切と述べました。また、訪問診療への声かけを積極的にしていくことが、歯科訪問診療につながり、生涯にわたる「かかりつけ歯科医」に近づけると述べました。その後歯科訪問診療で必要な機材や訪問診療の様子を紹介しました。

 ●CIMG8225横山理事は、歯科訪問診療の実際として、自身が行った歯科訪問診療の様子を動画で紹介しました。その中で、認知症患者への声かけ、接し方、訪問診療を行う環境などを説明しました。また、歯科訪問診療で求められるのは、義歯の修理や新製が多いことから、義歯の修理・新製のポイントを解説しました。義歯はただ作れば良いのではなく、食べられる義歯、使ってもらえる義歯とすることが大切と述べ、患者の状況に合わせた咬合とする事や、修理・作成を行ったら、何か食べてもらうことが大切だと説明しました。

 最後に矢野副会長は、歯科訪問診療で一番悩みを抱えることが多い、多職種連携のポイントを中心に説明しました。ケアマネジャーや医科と連携することで、既往歴や服薬の状況、過去のトラブルや患者の性格なども教えてもらうことができ治療もスムーズに行えるため、気後れせず、何でも聞くことが大切だとしました。また、現在診療報酬制度の情報提供料では、情報を求めた側が何も算定出来ないという問題点に触れ、お互いに算定出来るようになれば、情報連携が進むのではないかと述べました。また、口腔ケアについて、口腔ケアは介護職の中では意識は上がっているが、決して良好な口腔状況ではないことを紹介し、実際の口腔ケアで使用している材料や歯科衛生士の感想などを交えながら説明しました。最後に食べることは生きること、患者の生き方に寄り添って支えることが歯科訪問診療の醍醐味とまとめました。

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小グループに分かれてのディスカッション。活発な意見が飛び交いました。

 講義の後には、小グループに分かれディスカッションを行いました。歯科訪問診療を始めたいという意欲を強く持った参加者が多く「実際に始めるためにどこを突破口に声をかけるべきか」「実際に歯科訪問診療の依頼を受けているためすぐにでも始めたい」などの意見が多く出されました。講師からは、ポスターやお知らせを掲示して、歯科訪問診療を行っていることをアピールする方法や、外来の高齢の患者やケアマネジャー、ヘルパーの仕事をしている患者などに直接声をかけるなど、これまでのつながりを利用して始めるのが一番取り掛かりやすいなどアドバイスを送りました。

 まとめとして、森元理事から自身の歯科訪問診療を始めたきっかけを紹介し、食べることは家族までも幸せにするということを歯科訪問診療で教えてもらった、ターミナルまで関われるすばらしい職業だと呼び掛けました。

●CIMG8288 最後に松島会長から、これからは間違いなく超高齢化社会になり、在宅歯科医療が求められている。かかりつけ歯科医として、患者を最後まで看取るために、これからも在宅歯科訪問診療を広めるよう協会としても頑張っていきたいと、在宅で待つ患者のためにも、在宅歯科訪問診療を広げる必要性を訴えました。

 事後のアンケートでは、ほとんどの参加者が歯科訪問診療を行ってみようと思うと回答し、「少しずつ出きる事をやろうと思う」「不安が解消できたので行ってみたい」「可能性を見出せた」など前向きな意見が多く集まりました。

 次回はすでに歯科訪問診療を行っている先生向けに、在宅療養支援歯科診療所(歯援診)の講習会を11月1日(日)に開催します。今回はこれからの歯科に求められる医療安全や外来環境体制加算の講習会を1日で網羅できるプログラムとなっています。

 緊急時の対応や高齢者・有病者への対応、感染症対策、医療事故対策など、地域を守る歯科医院として、学んでおきたい内容です。施設基準の届出をしない先生でもぜひ聞いて頂きたいと思います。また、修了証の有効期限は外来環3年、歯援診4年となっております。詳しくは機関紙10月号の研究会・行事のご案内やHPをご覧ください。みなさまのご参加お待ちしております。
研究会案内はこちら

歯科訪問診療の悩み打ち明け合う/歯科訪問診療懇談会開催

歯科訪問診療の悩み打ち明け合う/歯科訪問診療懇談会開催訪問診療懇談会1

7月22日(水)、協会会議室にて、歯科訪問診療「これ困った!!」をテーマに歯科訪問診療懇談会を行いました。定員を20名としていましたが、定員を超える23名が参加し、会員同士で素朴な疑問や悩みを出し合いました。

懇談のきっかけになるよう話題提供として、当協会地域医療部担当の横山靖弘理事からシームレスな訪問診療~外来の患者さんを訪問診療にどうつなげるか~をテーマに、三幣部員より私の失敗事例~失敗事例より学ぶ~をテーマにそれぞれ事例を報告しました。

 横山理事は、訪問診療を実施している患者でも、難しい歯内療法や抜歯などの場合、無理をして在宅で治療をするのではなく、一時的に介助や搬送によって診療所に来てもらい治療をする選択肢もあると述べました。また、自身が訪問診療で使用している器材などの紹介も行いました。

 三幣部員は、これまでの訪問診療の経験の中での、準備不足・情報収集・目的と手段のはき違えの3つの失敗体験とそこから導きだされた教訓や注意している点などを紹介しました。在宅歯科医療の心構えを携え、手抜きすることなく、患者・家族・介護者・医療者みんなが喜ぶ治療を目指していきたいと述べました。

様々な悩みを共有

懇談では、高齢者の残存歯や大型補綴が多いことによる治療の難しさや、介護保険の複雑さ、治療が長期化しやすいことなど、さまざまな悩みを共有し合いました。中でも他職種との連携に関しての悩みが多く、「ヘルパーに口腔ケアを頼むが十分でない」「医科に薬の量の調整を頼んでも返事がこない」「ケアマネが代わった時の対応で困っている」などの声が寄せられました。それらに対し、「患者の状況を改善したいと一番に考えてくれるキーパーソンを見つけることが大切」「治療に関係ないことでも他職種や付添いの家族と会話し、信頼関係を築くことが大切」等のアドバイスが出され、会員同士で活発な意見交換が行われました。

懇談会後のアンケートでは、「日ごろの自分の悩みは出席されている方も同じなんだと少し安心した」「他院の訪問診療の留意点が理解できた」「いろんな意見を聞けて役立った」などの感想が出されました。悩みを共有し相談し合うことによって明日からの診療に活かせる有意義な懇談会となりました。

訪問診療懇談会2

在宅療養支援歯科診療所の講習会「高齢者歯科医療を支えるために」を開催

在宅療養支援歯科診療所の講習会~高齢者歯科医療を支えるために~

2015年2月7日(土)15時~19時、協会会議室にて、在宅療養支援歯科診療所(歯援診)の講習会「高齢者歯科医療を支えるために」を開催し、28名が参加しました。

はじめに、挨拶に代えて馬場安彦地域医療部長により、「高齢化の状況と歯援診の役割」の題で、歯科をとり巻く全体の状況と歯援診の果たすべき役割について説明しました。次いでがん・感染症センター都立駒込病院歯科口腔外科部長の茂木伸夫氏が「緊急時の対応」として、誤飲・誤嚥の対策、BP製剤やワーファリンなどを服用している患者への対応、病院との連携について症例を多く用いて解説しました。首都大学東京副学長の繁田雅弘氏からは「高齢者の心身の特性とその対応」として、近年爆発的に増加している認知症患者を中心に、特徴と対応を解説。シンプルな説明、対応を心がけてほしいと呼び掛けました。最後に当協会副会長の森元主税氏から「口腔機能の管理」について、実際の歯科訪問診療の実例をもとに解説しました。他職種との連携を図ることで、全身的な状況が見え、患者1人1人にあった管理計画が立てられると述べました。

 2025年の超高齢社会に向けた地域包括ケアシステムの構築に伴い、在宅療養高齢者の支援はますます求められていきます。この講習会は歯援診の施設基準の届出に使用できる講習会ですが、施設基準の届出に関係なく、高齢者歯科医療に携わる方には是非聞いて頂きたい内容です。次年度も開催する予定なので、地域を支える会員の先生方にはご参加下さい。開催日程などは、決定次第、HPや機関紙の研究会・行事のご案内に掲載していきます。

なお、修了証を希望された先生には、2月13日に発送しました。

歯科訪問診療と他職種との連携で熱い語らい/訪問診療懇談会を開催

歯科訪問診療と他職種との連携で熱い語らい/訪問診療懇談会を開催

 11月21日、訪問診療懇談会「訪問診療における他職種との関わり」を開催し、16名が参加しました。

当日は、東京民主医療連合歯科部副部長の前田茂先生から「訪問診療における医科歯科連携」について、東京歯科保険医協会副会長の森元主税先生から「訪問診療における他職種との関わり」について話題提供を行いました。

訪問診療懇談会 11.21:250pix

参加者からは、連携をスムーズにするために心掛けていることや、連携で困っていること、歯科訪問診療で疑問や不安に思っていることなどについて意見交換を行い、大変好評でした。

 ◆新年1月29日には地域医療をめぐる研究会を開催

なお、1月29日(水)には実際に介護の場で活躍している訪問看護師やケアマネジャーをお招きし、「地域医療研究会」を開催します。

2025年に向けて歯科に求めることをお話頂きます。他職種との関わりでお悩みの方、高齢の患者さんを診るうえでのヒントがほしい方、ぜひご参加下さい!

くわしくは、本ホームページの「研究会イベント」あるいは「協会カレンダー」をご覧ください。また、機関紙11月号、12月号の「研究会案内」にも掲載しておりますのでご覧ください。ご予約お待ちしております。

歯科関連演題で協会関係者6名が発表/第28回保団連医療研究集会

歯科関連演題で協会関係者6名が発表/第28回保団連医療研究集会

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 10 月12、13日の2日間にわたり、横浜市内の横浜ベイシェラトンホテル&タワーズにおいて、第28回保団連医療研究集会が開催されました。全国から医師・ 歯科医師・スタッフ・一般市民など併せて1607名が参加。当協会からは演題発表を行った6名を含め34名が参加しました。

13日は、市民 公開講座として女優の倍賞千恵子氏による「歌うこと、演じること、そして生きること」をテーマとした講演が行われたほか、「こどもの虐待―地域の一員とし ての役割を考える」「医療再生へ、医療の倫理と自治―市場化、医療事故、医療研究の“底流”を穿つ―」をテーマとしたシンポジウムも開催されたほか、オー プニング行事や基調講演などが行われました。

14日の午前は分科会や、「これからの開業医と臨床研究の関わり」をテーマにした臨床研究シンポジウム、「医療情報の電子化の光と影~患者の個人情報保護の観点から医療IT化を考える~」をテーマとした講演が同時開催されました。

昼食時には医師・歯科医師を対象としたランチョンセミナーが4つのテーマで開催されています。

さ らに午後は「高血圧症に立ち向かう」「糖尿病性腎症の診断と治療の実際」「患者さんが知りたい、糖尿病からわかる歯周病のメカニズム」「かかりつけ医が取 り組める在宅医療―実はハードルは低い 地域社会、多職種連携に視線を―」の4つのシンポジウムが開催され、2日間の医療研究集会が終了しました。

 

【分科会発表者と演題一覧】

◆第1分科会 在宅医療・介護

・戸澤昭彦先生 「インターネットによる『地域包括支援体制』の一試み」

◆第3分科会 歯科診療の研究と工夫

・横山靖弘理事 「時間短縮、技工料節約、各個トレーを既製トレーとアルジネート印象材で作る方法」

・山崎佐智恵歯科衛生士(共同研究者:濱克弥先生) 「フィリピン海外ボランティア活動の報告」

・近藤順子歯科衛生士(共同研究者 濱崎啓吾先生、中川裕美子先生、丸岡豊先生)「国立国際医療研究センター病院における感染予防対策の取り組み」

◆第4分科会 医科歯科連携した研究と日常診療の工夫

・加藤開理事 「睡眠時無呼吸症候群の医科歯科連携の実際と課題」

◆第6分科会 医学史、医療運動史、医療と裁判

・濱克弥理事 「東京医科・歯科会員数1万人達成の歴史」

2013/11/21 歯科訪問診療懇談会 「訪問診療における他職種との関わり」

歯科訪問診療懇談会

◆テーマ:訪問診療における他職種との関わり

◆日 時:11月21日(木) 午後7時~9時

◆講 師:前田茂氏(東京民主医療連合歯科部副部長、生協王子歯科所長):「訪問診療における医科歯科連携」

     森元主税氏(東京歯科保険医協会副会長、北区開業):「訪問診療における訪看ステーションや介護職との関わり」

◆内 容:

居宅への歯科訪問診療を行っている中で、「他の先生は他職種(医師、ケアマネジャー、訪問看護師など)と、どんなふうに連携・協力しているのだろう」「こんな時、他の先生はどう対応しているのだろう」と思うことはありませんか?

今回は訪問診療に取り組んでいる先生から多く寄せられる「他職種とどう関わったら良いか」「連携をとる上での注意すべきところは」という点を中心に実体験を踏まえ、話題提供します。

その後、日頃の歯科訪問診療での不安、疑問、工夫などをみなさんで出し合い懇談しましょう。ご参加お待ちしております。

◆会 場:東京歯科保険医協会・会議室

    住 所:東京都新宿区高田馬場1-29-8新宿東豊ビル6F

    電 話: 03―3205―2999

◆交 通:JR山手線・西武新宿線高田馬場駅下車戸山口より徒歩5分、メトロ東西線高田馬場駅下車3番・5番出口より徒歩5分

◆対象者:会員とそのスタッフ

◆参加費:無料

◆定 員:30名

◆要予約:03-3205-2999(担当:地域医療部)

「在宅療養支援歯科診療所の講習会」を開催67名が参加

「在宅療養支援歯科診療所の講習会」を開催67名が参加

 

9月11日、中野サンプラザにて「在宅療養支援歯科診療所の施設基準に対応した講習会」を開催。67名が参加しました。

当日は、繁田雅弘氏(首都大学東京大学院人間健康科学研究科教授)、茂木伸夫氏(がん・感染症センター都立駒込病院歯科口腔外科部長、当協会理事)、森元主税氏(当協会副会長、北区開業)が講演を行いました。

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繁田氏は「高齢者の心身の特性および疾病の特徴」をテーマに、茂木氏は「緊急時の対応と歯科の病診連携」をテーマに、さらに森元氏は「高齢者の口腔機能の管理(管理計画の立案を含む)」をテーマに、それぞれ講演しました。

参加者からは「基本項目の確認ができた」「別の内容で3人の講師の話が聞けて、とても興味深かった」などの声が寄せられ、大変好評でした。

風しんなどの対策訴えワクチンパレード実施/子ども支援ネットワーク主催

風しんなどの対策訴えワクチンパレード実施/子ども支援ネットワーク主催

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子ども支援ネットワークの主催、NPO法人VPDを知って子どもを守ろうの会、風疹の流行を止めよう緊急会議、ポリオの会、東京保険医協会などの賛同による『風疹の流行を止めて!妊婦さんとお腹の赤ちゃんを守って!「風しんの臨時予防接種等の実現を求める7・4ワクチンパレード」』が本日午前11時から港区六本木の三河台公園から千代田区の日比谷公園にかけて実施されました。

このパレードでは、風しんの流行を抑え、成人男性を含めての風疹ワクチンの接種を訴え、政府に対しても緊急対策を求める目的で行われたもので、協会からも3名が参加。パレード参加者は100名以上に上った。

40周年合同研究会 「これから求められる高齢者歯科医療」

「これから求められる高齢者歯科医療」

 

先生方、診療所に来院される高齢患者さんをどのように診ていますか?

「○○さんは、最近、足元がふらついているが、いつまで来院できるのかなぁ」「まだ治療の途中だが、来なくなったなぁ」とか、思い悩みながら診療していませんか?

 

40周年の企画では、そのような悩みに対する処方箋について、話題提供し、先生方と共に考えてみたいと思います。

外来から訪問診療への窓を開くことが、今、求められています。

【講師】

日大通り歯科医院(世田谷区)馬場安彦:理事/地域医療部長

森元歯科医院(北区)森元主税:副会長/地域医療部担当

 

「これから始める!歯科訪問診療」講習会に28名が参加

「これから始める!歯科訪問診療」講習会に28名が参加

 ●訪問診療講習会:地域医療部欄用4月14日、協会会議室で「これから始める!歯科訪問診療」講習会を開催し、28名の会員が参加した(写真は訪問診療を行うきっかけについて話す講師陣)。

午前は、「高齢者と歯科訪問診療の状況」と「歯科訪問診療の点数」「歯科訪問診療の症例」を解説。午後からは、「訪問の依頼を受ける工夫」「訪問診療の実際と義歯作製の注意事項」「訪問診療で抜歯を行う留意点」などについて講演を行い、その後、グループに分かれてディスカッションを行った。それぞれのグループでは、多くの質問や意見が出され時間が足りないほど盛り上がった。

訪問診療ポスターをご用意しました!!

カラーは4種類♪お好みのものをお選びください☆

地域医療部には、「訪問診療のニーズがつかめない」「診療訪問を行っていることが患者さんに伝わらない」…というお悩みの声が多く寄せられています。

そこで、訪問診療を行っていることをアピールするためのポスターを作成しました!

ぜひ、プリントアウトしてご利用下さい。

カラーは4種類!ご診療所の雰囲気に合わせてお好きなカラーをお選び下さい。

ダウンロードはこちらから

訪問診療ポスター(青)

訪問診療ポスター(白)

訪問診療ポスター(緑)

訪問診療ポスター(オレンジ)

会員の方はログインをしてからダウンロードしてください。

在宅歯科医療には3つの武器/第1回地域医療研究会で菊谷教授が強調

1月29日、日本歯科大学の菊谷武教授(日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック院長)を講師にお迎えし、第1回地域医療研究会を開催しました。テーマは「ステージに応じた高齢者に対する歯科医療」。会員とスタッフ132名が参加しました。

第1回地域医療研究会IMG_6254冒頭、菊谷教授は、昨年10月にオープンした同クリニックの概況を紹介し、患者が急性期病院から在宅に移行する中で、当院が口腔サポートステーションの役割を果たす―ことを説明。さらに、「在宅歯科医療には、診療・ケア・リハビリテーションの3つの武器がある。高齢者のステージとしてある、急性期、回復期、維持期、緩和期の病態を理解し、その中で3つの武器の配分を変える対応をすべき」と強調しました。

また、実際の診断・治療事例や日歯大の取り組みも紹介しています。なお、終了後のアンケートでは、「訪問診療は行っていないが、高齢者がとても多いので、とても参考になるお話でした」「運動機能性咀嚼障害という視点が欠落していたことを痛感させられました」などの感想が寄せられています。