歯科技工士と歯科衛生士の厳しい現状に理解を/第34回社保審医療部会が開催

歯科技工士と歯科衛生士の厳しい現状に理解を/第34回社保審医療部会が開催

 1011日、第34回社会保障審議会傘下の医療部会(部会長:永井良三自治医大学長)がに港区内の三田会議所(各中央省庁が利用できる共用の会議所)で開催された。今回は、①地域医療ビジョンを実現するために必要な措置及び新たな財政支援制度の創設、②次期診療報酬改定の基本方針―などを中心に検討が加えられた。

このうち②の議論の中では各委員から発言があり、診療所の役割の大切さ、病信連携や地域医療確保の観点からも診療所の役割が大事である点や、介護マンパワーの収入問題などが指摘されている。さらに歯科からは、在宅医療充実には医科・歯科連携が重要であることや、介護マンパワーだけでなく歯科技工士と歯科衛生士の厳しい現状が報告され、理解を求めた。

◆次期診療報酬改定基本方針も議論

一方、次期診療報酬改定については、これまでに医療機関の機能分化・強化と連携、在宅医療の充実等に関する基本的な考え方に検討を加えてきたことから、これからの視点としては、①充実分野が求められる分野を適切に評価していく視点、②患者等から見て分かりやすく納得でき、安心・安全で生活の質にも配慮した医療を実現する視点、③効率化余地があると思われる領域を適正化する視点、④勤務環境の改善、チーム医療の推進等―などを取り上げていく方向となった。