日本学術会議が「歯学分野におけるジェンダー・ダイバーシティ」めぐり公開シンポ開催

日本学術会議はこのほど、公開シンポジウム「歯学分野におけるジェンダー・ダイバーシティ~課題と展望について~」をオンライン開催した。

総合司会は日本学術会議連携会員で北海道大学大学院歯学研究院教授の樋田京子氏が務め、開会挨拶は、市川哲雄氏(日本学術会議第二部会員、歯学委員会委員長、徳島大学教授)と住友雅人氏(日本歯科医学会連合理事長、日本歯科大学名誉教授)の2氏が行った。

シンポジウム座長は前述の樋田京子氏と日本歯科医学会連合副理事長で東京医科歯科大学名誉教授の川口陽子氏が務めた。講師は、①熊谷日登美氏:日本学術会議会員二部会員、第二部生命科学ジェンダー・ダイバーシティ分科会委員長、日本大学生物資源科学部教授、②樋田京子氏:前出、③久保庭雅恵氏:大阪大学大学院歯学研究科准教授、④田村文誉氏:日本歯科大学口腔リハビリテーション科教授―の4氏が務めた。

シンポの中では、世界経済フォーラム(WEF)が発表している2021年のジェンダーギャップ指数を見ると、日本は世界156カ国中120位で、主要7カ国(G7)では最下位となっていること。また、科学技術学術分野の男女共同参画についても、大学における女性研究者支援を軸とする政策が開始されてから15年近く経過するにもかかわらず、女性研究者の割合は先進国の中で最低であることなどを問題視する意見が続いた。特に歯学領域については、近年は女子学生の割合が増加し、中には50%に達している大学もあり、博士課程修了者の数も年々増加しているにもかかわらず、依然として女性教員の数、特に教授職など上位職における女性の割合は医学部に比べても顕著に低いこと、学会や歯科医療団体で役員につく数も少ないことなどが指摘された。そして、日本の歯科医療や歯学研究が国際的に高いレベルを維持し、発展するためには、人種性別を問わず優秀な人材を集めて育成し、活躍の場を提供することが重要であることなどの発言があった。

 

◆今後予定されている公開シンポジウム

なお、メディアなどではあまり紹介される機会がないようであるが、日本学術会議では、20222月以降、以下の公開シンポジウムの開催を予定しており、新型コロナウイルス感染症対策も遵守された開催方式となっている。内容などの詳細は、日本学術会議のホームページをご覧いただきたい。

◆テーマ「移植・再生医療の現在の課題」

開催日2022/2/14(月)13:3016:00 ⇒ オンライン開催

◆テーマ「子どもの毒性学:子供の高次脳機能への化学物質曝露影響の把握に関わる、臨床、応用および基礎科学の現状と展望」

開催日2022/2/19(土)13:0017:20 ⇒ オンライン開催

◆テーマ:日本学術会議in福岡/学術講演会「若手研究者が考える地方創生と学術の未来」

開催日2022/2/23(水・祝)14:0017:25 ⇒ オンライン開催

◆テーマ「生活に身近なOne Health:食品から検出される薬剤耐性菌の現状」

開催日2022/2/26(土)13:3015:30 ⇒ オンライン開催

◆テーマ「生物多様性からみたワイルドサイエンス」

開催日2022/2/26(土)13:3017:00 ⇒ オンライン開催

◆テーマ「第7回理論応用力学シンポジウム-力学のさらなる発展に向けて-」

開催日2022/3/11(金)13:0017:00 ⇒ 日本学術会議講堂及びオンライン(ハイブリッド形式)

◆テーマ「世界の高大接続の現状と課題」

開催日2022/3/12(土)14:3017:00 ⇒ オンライン開催

◆テーマ「安全安心技術が支えるディジタル社会 Digital Society Supported by Safety and Security TechnologiesDS4T)

開催日2022/3/14(月)13:0018:00 ⇒ オンライン開催

◆テーマ「複合的アプローチで拓く新規フードサイエンス」

開催日2022/3/18(金)16:0018:30 ⇒ オンライン開催

◆テーマ「生命科学分野におけるジェンダー・ダイバーシティ」第3回「Disability Inclusive Academia:障害のある人々の視点は科学をどう変えるか」

開催日2022/3/23(水)13:0016:05 ⇒ オンライン開催(※手話通訳と文字通訳あり)