厚労省に18項目の要請を実施

 5月31日、協会は、会員の要望をもとに、

2018年診療報酬改定に関する要請を厚労省に行った。

 

院内感染防止対策の評価 更なる引上げを

 2018年診療報酬改定で院内感染防止対策を評価した歯初診の施設基準が新設され、

協会では「協会の会員は全員が届出を」との方針の下、院内感染防止対策の研修を

繰り返し行ってきた。一方、参加者のアンケートでは、診療報酬の引き上げを求める意見が

多数寄せられたため、緊急に厚労省へ要請した。

 

P画像などの問題点 改善を求める

 寄せられた相談から、初診日ではなく次回に1回目の歯管の算定を行うと、

初診日に写真を撮影と説明をしてもP画像が算定できない」などの問題が

生じていることが分かり、改善するように要望した。

 

問題点があれば、ぜひご意見を

 協会は、今後も会員の声を行政へ届けていく。改定内容で改善が必要なことが

ありましたら、ぜひ協会にお寄せ頂きたい。

 

<要請項目>

1.診療情報連携共有料(情共)の依頼先に施設に配置された医師も加えて頂きたい。

 また、文書に加えてメールでの情報提供も可能として頂きたい。

2.かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)の施設基準の「過去1年間にフッ化物

  歯面塗布処置又は歯科疾患管理料のエナメル質初期う蝕管理加算をあわせて10回以上算定

  していること」について、フッ化物歯面塗布処置(F局)の実績には根面う蝕のF局も含まれる

  ことを疑義解釈で示して頂きたい。

3.かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)の施設基準の「(8)(5)に掲げる

  歯科医師が、以下の項目のうち、3つ以上に該当すること」の項目に、「生活保護指定医療機関、

  労災保険指定医療機関、被爆者一般疾病医療機関又は難病医療費助成制度における指定医療機関

  のいずれかの届出を行っていること」を追加して頂きたい。

4.訪問歯科衛生指導料を単一診療患者の数で評価することは止め、改定前の評価に戻して頂きたい。

5.在宅療養支援歯科診療所(歯援診)の施設基準のクの(ロ)の実績は、どちらか一方の点数の

 算定実績があればよいようにして頂きたい。

6.別建ての評価にした上で、コストに見合うよう歯初診を届出した場合の初・再診料は更に

 引上げて頂きたい。

7.これまで来院していた患者にも口腔機能低下症に関する管理の費用が算定できるように、

 歯科疾患管理料(歯管)の1回目の算定期限を撤廃して頂きたい。

8.口腔機能に関する管理を推進するために、小児口腔機能管理加算(小機能)、口腔機能管理加算

 (口機能)及び口機能に関する検査の費用を引上げて頂きたい。

9.口腔機能低下症の評価について、複雑すぎるので分かりやすい要件にして頂きたい

10.総合医療管理加算の対象疾病の中に、歯科治療時医療管理料の対象疾病も加えて頂きたい。

11.改定前の床副子についても口腔内装置1又は2に該当する場合は口腔内装置調整の点数を

  算定できるなど、改定前後で区分や名称変更が行われた点数について移行に関する疑義解釈を

  発出して頂きたい。

12.口腔内装置調整の点数は、装着時も算定ができるようにして頂きたい。

13.口腔内装置の咬合採得は、口腔内装置2であっても算定ができるようにして頂きたい。

14.歯周病患者画像活用指導料は、口腔内写真検査と同様に、歯管などを算定していない場合でも

 算定できるように改めて頂きたい。

15.口腔粘膜処置は月に複数回を行った場合でも、その都度算定できるようにして頂きたい。

16.再度の感染根管処置におけるEMR、根充及び加圧根管充填処置も算定できるように、

  疑義解釈を発出して頂きたい。

17.歯科衛生実地指導料(実地指)などの対象疾病である歯科疾患についてお聞きしたい。

18.レセプトの摘要欄記載を増やさないようにして頂きたい。