歯科についても議論/厚生労働省が子ども医療制度検討会をスタート

歯科についても議論/厚生労働省が子ども医療制度検討会をスタート

歯科医療界からは日歯の竹内理事が参加し小児歯科医療の視点から各種指摘と課題提起

厚生労働省は9月2日、グランドアーク半蔵門で第1回の「子供の医療制度の在り方等に関する検討会」(座長:遠藤久夫学習院大学経済学部教授)を開催した。子どもの医療の現状をめぐり、少子高齢化の加速と地方創生の推進に伴う子どもの医療制度や医療費助成のあり方などについて検討が加えられた。

この検討会は、医師、歯科医師、看護師、行政、研究者などをメンバーとして構成されているが、歯科医療界からは日本歯科医師会の竹内千惠理事が参加しており、歯科医療を巡る諸環境が変化しつつある点を指摘し、近年の小児歯科では咬合や摂食嚥下に問題がある患者が増加していること、疾病の病名がつかない患者への対応が課題となりつつあること、さらにネグレクト(虐待)にも歯科的観点からの議論が必要であることなどを指摘した。