マスク、消毒薬、 金パラ問題で国会要請

 協会は3月10日、国会要請を実施した。当協会からは、坪田有史会長、中川勝洋理事が参加した。
 要請事項は、①新型コロナウイルスに伴う医療機関でのマスク、消毒薬の不足に関する緊急要請、②金銀パラジウム合金の保険償還価格を下回る改定に即時再改定の要請―の2点。
 当日は、衆参両院議員と懇談し、①について各役員から「マスクや消毒薬の入荷の見通しが立っていない医療機関がある。緊急な改善を求めたい」と訴えた。
 また、②については「2020年歯科診療報酬改定に係る歯科鋳造用金銀パラジウム合金の保険償還価格は 30グラムで62,490円で、3月9日現在の取引価格の89,650円を27,160円も下回っている。逆ザヤが解消されなければ、結局は国民までもが苦しむ。保険償還価格を市場価格に合わせてほしい」と訴えた。
 参議院議員で厚生労働委員の島村大氏は、①について当会で集約したマスク不足の声(会員アンケートより)に理解を示した上で、医科と歯科とのディーラーの差の問題なども指摘。議員からは「今回の新型コロナウイルスで急激に需要が増えた。今、官民が連携してマスクや消毒薬の増産を進めている。必要なところに行き渡るような仕組みができないか努力を続ける」とした。
 要請を行った議員は以下の各氏(順不同、敬称略)
【参議院】
 ◆自由民主党 島村 大、
  自見はなこ、森まさこ
【衆議院】
 ◆自由民主党 越智隆雄、
   牧原秀樹