居宅への歯科訪問診療の実施状況と課題を把握するため、2025年12月~2026年1月にかけて会員を対象にアンケート調査を実施した。回答は177件で、居宅・施設のいずれかで歯科訪問診療を実施している会員は全体の約45%だった。施設と居宅の割合では居宅のみに歯科訪問診療を実施している割合が約12%、施設のみは3.4%で多くの医療機関が施設と併せて居宅への訪問を行っていることがわかった。
「歯科訪問診療を行わない理由」としては、人手不足や外来診療との両立の難しさに加え、算定方法の煩雑さ、またポータブルユニット等の設備投資への負担が大きいことや「駐車が難しい」など訪問車両などに関する課題もあげられた。「現在、訪問診療で困っていること」においても、人手不足や、時間調整、低い診療報酬や算定の難しさなど共通する点が多く、歯科訪問診療が広がらない要因といえる。一方、すでに訪問診療を実施している回答者からは、「担当医として最期まで支えられる」といった声が多く寄せられており、歯科医師としてのやりがいにつながっていることが確認できた。
本アンケートの結果を踏まえ、歯科訪問診療に関する講習会の継続的な実施や設備投資への補助金の要請、駐車許可証の課題解決などに取り組んでいく。また現在、歯科訪問診療の算定の基礎が学べる講習会動画をデンタルブック内で公開中。是非ご視聴いただきたい。
これからはじめる歯科訪問診療講習会―保険請求編―
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