3次元プリント有床義歯(3DFD)/期中改定 12月1日から保険収載

3次元プリント有床義歯(3DFD)/期中改定 12月1日から保険収載

11月12日に開催された中医協において、3次元プリント有床義歯が12月1日から保険収載されることが決まった。

対象は、歯科技工室設置型コンピュータ支援設計・製造ユニットおよび液槽光重合方式3次元プリント有床義歯製作装置を用いて、作業模型で間接法により造形製作された総義歯(3次元プリント義歯)である。販売名は、「ディーマ プリント デンチャー ティース」と「ディーマ プリント デンチャー ベース」。総義歯の点数(1顎につき2,420点)を準用し、保険収載された有床義歯歯冠部用材料や有床義歯義歯床用材料が算定でき、再製作を行った場合を除き、上下顎で同日に装着した場合に限る。なお、必要に応じて印象採得、咬合採得、装着および仮床試適が総義歯の区分により算定する。

実施できる歯科医療機関は、①歯科補綴治療に係る専門の知識および3年以上の経験を有する歯科医師が1名以上配置されていること、②保険医療機関内に液槽光重合方式3次元プリント有床義歯製作装置が設置されている場合は歯科技工士を配置していること、または保険医療機関内に装置が設置されていない場合は装置を設置している歯科技工所との連携が確保されていること―が要件である。

詳細は今後、通知で示されるので、デンタルブックメールニュースなどでお知らせする。なお、日本補綴歯科学会より、臨床指針が発行される予定である。