歯科訪問診療講習会/講師持参の機材に興味津々

歯科訪問診療講習会/講師持参の機材に興味津々

実際の訪問診療の様子を撮影した映像を用いながら解説

協会は728日、協会会議室で「これから始める歯科訪問診療講習会―臨床編―」を開催した。講師は、630日に開催した保険請求編に続き、協会理事の池川裕子氏が務めた。

この講習会は歯科訪問診療を始める上での心配ごとなどをベテラン講師と近い距離でのやり取りで解決するため、少人数制で開催しており、会員のスタッフ1名を含む6名が参加した。

会場には講師が実際に使用している機材などが並べられ、参加者はそれらを手に取りながら、特別な機材を購入しなくても、簡易的な切削器具があれば歯科訪問診療が可能などの解説を受けた。

また、協会への「訪問診療の具体的な形がイメージできない」との問い合わせも多いことから、診療の流れや雰囲気が掴めるよう実際に訪問診療を行っている様子を撮影した映像を用いながらポイントをかいつまんで解説した。

開始前から講師が持参した機材に興味津々の参加者。懇談形式で会員の疑問にも答えた

その後、参加者の疑問点や不安について、講師らを交えて意見交換を行った。「全身疾患のある患者の情報共有はどのように行えばよいか」との質問には、「薬の重複投与を避けるためにも、薬剤師への確認や、必要に応じて医科へ照会状を出すことが望ましい」と回答したほか、義歯製作や観血処置を行う際の臨床上の留意点などについて、アドバイスした。

参加者からは、「来院が途絶えた高齢患者に一度電話をかけ、訪問に行ってみようと思う」との前向きな意見も出され、「訪問を始める一歩になりました」などの感想も寄せられ、盛況のうちに終了した。

▼保険請求編の動画公開中

なお、「これから始める歯科訪問診療講習会―保険請求編―」の動画はデンタルブック内で公開中。