「オンライン請求はどうなる?(1)」(「東京歯科保険医新聞」より)(2009年3月3日更新)

11年度まではいまのレセコン・手書きもOK

歯科医療機関では月平均請求件数が50件以下の「少数該当」を除き、2011年4月診療分からオンライン請求が義務付けられる(表)。それまであと2年に迫っている。「少数該当」とされる医療機関であっても、2011年4月から2年の範囲内で別に定める日から義務づけされる。

レセプトオンライン化のスケジュール

レセプトオンライン化のスケジュール

レセ電算システム 申し込み可能

オンライン請求義務化を前に医科や調剤ではレセプト電算処理システム(レセ電・下の図参照)が導入されてきたが、歯科では今年三月より稼働予定だ。レセ電はあくまで手上げ方式で、希望する医療機関が申し込むもの。提出はCDなどの電子媒体で行う。この間、従来のレセコンや手書きで作成されたレセプトでも当然、請求はできる。
現在使用しているレセコンにレセ電が導入できるかどうかはメーカー次第。主要なメーカーによると、現時点で歯科レセ電への対応は間に合っておらず、当面は対応や費用金額などは分からないようだ。

オンライン義務化前後の請求の流れ

オンライン義務化前後の請求の流れ

オンライン請求とレセ電
レセプトオンライン請求とは現在、レセコンで電子レセプトを作成しそれをネットワーク回線で提出するもの。このとき電子レセプトを作成するプログラムのことをレセプト電算処理システム(レセ電)という。

歯科医師会などが代行請求

パソコンの操作が困難な医療機関向けに「代行請求」が利用できる。「代行請求」とは医療機関で紙レセプトを作成し、歯科医師会などにレセプト電算処理とオンラインでの「請求」を委託するもの。こちらも費用などはまだ不明だ。