連載/協会探訪 その⑩ その時は、一人で悩まずに<医事相談部>/東京歯科保険医協会会長 早坂美都
東京歯科保険医協会には「医事相談部」があります。この部署は、協会に蓄積されたデータを基に経験豊富な協会役員と顧問弁護士が、指導・監査や患者さんとのトラブルなどの相談に対応しています。
医事相談部は部会を定期的に開催し、会員の皆さんから寄せられたさまざまな相談内容について最適な解決方法をご提案できるよう、協議・検討しています。
その一方で、「いつから医療従事者が、こんなに大変な思いをする世の中になってしまったのだろう」と、ため息が出ることもしばしばです。
2005年に個人情報保護法が施行されています。現在は、インターネットの普及による情報の氾濫など、社会の変化が大きい時代でもあります。また、医療をサービスと捉える風潮のせいでしょうか、患者さんの権利意識が高まっています。
そのため、患者さんからのカルテ開示請求、過度な要求、言いがかりなどが増加しており、先生一人だけで運営する歯科医院では解決できないような事案も散見されます。
歯科医院側では、まず法律や応招義務の解釈などを理解し、トラブルを起こさないことが必要です。万が一トラブルが発生してしまったら、重大化を防ぐようにすることが重要です。医事相談部では、トラブルを起こさないための説明、トラブルになりやすい状況への対応、トラブル発生時の注意点をまとめた「患者トラブル対応10か条」を作成しています(協会ホームページに掲載しています)。
毎日臨床に携わっている先生方のお力になれればと、医事相談部は常にアンテナを張って必要な情報収集をしています。それだけではなく「東京歯科保険医新聞」や協会ホームページ、デンタルブック、Facebook、FAX通信のF-Nexなど、あらゆる媒体を活用し、会員の先生方へ情報提供を行っています。
◆個別指導も相談に応じています
先生方の歯科医院に個別指導通知が届いたら、どのように対応しますか。個別指導および監査は保険医にとって精神的、経済的な圧力となります。個別指導には弁護士の帯同、録音が可能です。協会は、顧問弁護団を結成して対応しています。
その時は、どうぞ一人で悩まずに協会にご連絡ください。協会事務局、協会役員(歯科医師)、弁護士らが、今までの経験をもとに、ご相談に応じさせていただきます。



