【IT相談室】再考 これからのSNSと歯科医院①-SNSは何のためのツールか-

IT相談室】再考 これからのSNSと歯科医院①―SNSは何のためのツールか―

 ◆SNSに「集患」を期待する時代は終わった

「もうホームページの時代ではない。これからはSNSの時代だ」―この言葉も既に古くなってしまいました。さらに、ホームページに加えてYouTubeinstagramなどのSNSを開設すれば「2倍、3倍の効果がある」「開設しなければSNSで医院を選んでいる層にアプローチできない」…。こうした認識も、現在の通説とは異なります。現在のSNS活用のポイントは、「SNSに集患のチャンネルとしての効果は期待できない」ということです。

◆SNSはミスマッチを減らす経営ツール

医院を選ぶ前の検索行動でSNSを確認する行動は、今後も増えていくでしょう。そこで閲覧されるのは症例数や最新の医療機器の導入状況ではなく、院長やスタッフの価値観、治療方針の説明、院内の空気感です。「こんな医院なら通ってみたいな」という感覚を呼び起こす装置がSNSといえるでしょう。

SNSは患者を「集める装置」ではなく、ミスマッチを減らし、不安低減につながる「経営ツール」として位置づけ、設計すべきではないでしょうか。これは、集患はもとより、特に求人においても重要な役割を担います。

◆更新しないのなら、やらない方がいい

では、SNSは導入した方が良いのでしょうか。もし、ご自身が「SNSは必要」と判断するのなら導入しましょう。なぜなら、医院やスタッフのパーソナリティを理解した、ミスマッチの少ない集患や求人の効果が期待できるからです。

ただし、更新されていないSNSは、間違いなく「運営されていない印象」を強く与えるだけに留まらず、単にSNSを導入していない場合よりも「途中で放置された」「管理が行き届いていない」というマイナス評価につながりやすく、医院への信頼感を引き下げる要因になります。

更新終了を明示している場合は例外ですが、それ以外であれば、更新できないSNSはリンクを掲載しない方が、経営上は安全な判断といえます。