76%が保険証復活・ 併用望む/マイナ保険証トラブル調査
昨年12月2日に従来の健康保険証の新規発行が終了されたことに伴い、協会はマイナ保険証に関する実態調査を実施した。FAX登録会員(2,909名)を対象に3月3~14日まで実施し、266件(9.1%)から回答が寄せられた。本調査は、全国33都府県36協会・医会で実施され、結果はテレビや一般紙など各メディアで取り上げられた。
12月2日以降の窓口業務については、「とても負担を感じる」「負担を感じる」を合わせると54.3%を占め、「負担が減った」はわずか7.4%で、政府が掲げるマイナ保険証利用による事務負担軽減にはほど遠い。トラブルは「●(黒丸)がでる」「カードリーダーの接続不良・認証エラー」のほか、「有効期限切れ」が24.7%あった。今後、マイナンバーカードの有効期限(①カード本体は発行時から10年、②電子証明書は発行時から5年)切れを迎える人が増えるため、トラブルは大幅に増加することが危惧される(「教えて!会長!! No.95」参照)。
また、トラブルの際の対応としては、「持ち合わせていた健康保険証で確認」が85.5%を占めている。そして、保険証の「復活法案」(併用法案)が国会に提出されているが、「保険証を復活し、併用できるようにすべき」が76%を占めた(下記図参照)。
◆目視確認モードが利用可能
なお、現在は「顔認証」や「暗証番号」での本人確認ができない場合、資格確認端末を操作することなく、顔認証付きカードリーダーの目視確認モードを利用した資格確認が可能となっている。目視確認モードの使用場面や、使用の際に必要なパスコードの発行方法などについては、協会ホームページをご参照いただきたい。