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映画紹介⑯「ダラス・バイヤーズクラブ~ Dallas Buyers Club~」

映画紹介⑯「ダラス・バイヤーズクラブ~ Dallas Buyers Club~」

【2013年米国/ジャン・マルク・バレ 監督】

「ロック・ハドソンがエイズで入院だとよ」
「ハリウッドの名優が」
 舞台は1980年代のアメリカ、テキサス州ダラス。政府、製薬会社、エイズ専門医はエイズ治療に有効な手立てが打てず、エイズ患者は瀕死状態。次々と死んでいました。
「HIV陽性と、結果が出ました。エイズを発症させるウイルスです」
「静脈注射によるドラッグや同姓との性交渉…」
「オレがホモだっていうのか?」
「健康体であれば500から1500はあるのに」
「T細胞の数が9」
「あなたの余命は30日しかありません」
 1985年、酒、女、賭博、ドラッグに明け暮れる電気技師のロン・ウッドルーフという男が、「余命30日」との宣告受けました。当時エイズ患者の71%が同性愛者、17%が静脈注射による麻薬常用者でした。
「肺水腫になると足がつる。肺炎はコカインのせい」
 アメリカではドイツのデキストラン硫酸、フランスのddc、イスラエルのAL721、日本のインターフェロンαなどは未承認薬でした。
「売ってくれ、金はいくらでも出す。オレはどうせ死ぬんだから」
 政府が臨床試験を許可したエイズ薬はもともと抗癌剤として開発されたもので、T細胞の免疫力の回復も見られるものの、組織細胞を破壊する毒性が強く、貧血、癌、骨髄機能不全、痙攣、発熱、難聴、勃起不全など、さまざまな副作用を引き起こしていました。
「オメエたち、医者が使う薬で90%の患者が半年以内に死んでいる」
「政府が外国の未承認の薬剤の使用を認めないなら、オレたちエイズ患者がやるしかない」
 男は未承認の医薬を販売する密売組織、「ダラス・バイヤーズクラブ」を組織し、エイズ延命のための未承認薬をメキシコ、フランス、ドイツ、上海、日本など世界中から密入し、自分たちで使おうと考えました。
「死んでもクラブは責任を取らない」、
「脳がやられても、ペプチドTを飲めば大丈夫」
「ゆっくり点滴しろ、インターフェロンα、とてもきつい薬だから」
「これは毒性の低い治療薬フランスのddcだ」
「免疫系の回復のためにビタミン剤と亜鉛を飲め。アロエと必須アミノ酸もだ」
「加工食品は食うな」
と、自己責任と自己管理を会員に言い聞かせます。やがてクラブは政府機関や病院と対立し、監視されます。
「死にたくないわ」
「死なないさ」
 男は、肺出血、止まらない咳、寒気、頭の割れそうな激痛など絶望的な病状を未承認の薬剤と健康管理で克服し、「余命30日」と宣告されてから7年も生き、1992年に亡くなります。切なさと悲しみ、力強さと勇気が充満した熱い熱い内容で、エイズについて深く理解できる驚きの作品です。
 すさまじい演技でエイズ患者を演じたマシュー・マコノヒーは第86回アカデミー賞で主演男優賞、ゲイのお友達を演じたジャレッド・レトは助演男優賞を獲得しました。
  (協会理事/竹田正史)