政策委員会

理事会声明「健康保険法等改正案における『一部保険外療養』の創設に反対する」

理事会声明「健康保険法等改正案における『一部保険外療養』の創設に反対する」

理事会声明「健康保険法等改正案における『一部保険外療養』の創設に反対する」

現在、国会で審議されている「 健康保険法等の一部を改正する法律案」は、国民皆保険制度の根幹を揺るがし、国民の受療権を著しく侵害するものである。 本会は、患者の健康と命を守る立場から、本改正案に含まれる「一部保険外療養」の創設について、以下のとおり声明を発出する。

1.際限なき自己負担増を招く「混合診療」の拡大

今回の改正案に盛り込まれた「一部保険外療養」は、OTC 類似薬等の薬剤費の一部を公的保険から除外するのみならず、その対象が診断、検査、処置といった「診療行為」全般にまで拡大することができる。これが容認されれば、保険外範囲を拡大することで、保険診療と保険外診療を組み合わせる「混合診療」を際限なく拡大でき、患者の窓口負担が加速度的に増大することが懸念されるものである。

2.受診抑制が招く病状の重症化と全身疾患への影響

窓口負担の増加は、経済的理由による受診抑制を確実に引き起こす。特に歯科医療において、治療の遅れは歯の喪失につながり、その後の義歯製作等によるさらなる自己負担を強いることになる。また、口腔環境の悪化は糖尿病や誤嚥性肺炎などの全身疾患の重症化を招くことが報告されており、受診抑制が起きれば、結果として医科・ 歯科双方の医療費増大が起きる可能性もある。

3.公的医療保険の空洞化は、安易に容認されるものではない

「必要にして十分なもの」を保険の範囲とする国民皆保険の原則が失われれば、公的医療保険に対する信頼が損なわれかねない。給付範囲の縮小がなし崩し的に起きれば、国民の健康を守ることができずに、事実上の公的医療保険の空洞化も生じることになる。

医療の安全網を破壊し、保険診療および国民皆保険制度への国民の信頼を損ねる本改正案に対し、国会は、現場の医師・ 歯科医師の声、そして何より国民である患者の切実な声に耳を傾け、本法案は直ちに廃案とすべきである。

 

2026年514

東京歯科保険医協会

2回(暫定)理事会

2026年度改定の個別改定項目を議論/理事・部員政策学習会を開催

2026年度改定の個別改定項目を議論/理事・部員政策学習会を開催

協会は2月1日、2026年度診療報酬改定をテーマに理事・部員政策学習会を開催し、去る1月23日の中央社会保険医療協議会(中医協)で示された「個別改定項目について」を中心に、解釈や疑問点などを議論した。
◆外来診療と医科歯科連携
外来診療については、小児口腔機能管理料、口腔機能管理料の対象患者の範囲拡大、CAD/CAM冠・インレーの算定要件の緩和と適用拡大は協会の要望が実現したと評価した。
一方、医科歯科連携について、歯科から医科に照会して連携が開始された場合でも、歯科医療機関連携強化加算が算定できるようにしてほしい、情報提供はFAXやメールでも認めてほしい、などの要望が出された。
◆歯科訪問診療を協議
歯科訪問診療については、訪問先の依頼により、診療を予定していなかった患者を急遽診療する必要性が生じた場合の歯科訪問診療1の運用が明確化されることを評価する声が多く上がった。
一方、在宅歯科医療推進加算が廃止され、在宅療養支援歯科診療所への加算となることで、歯科衛生士の配置が必須となり、歯科衛生士の採用難という現状に照らし合わせると不合理であるとの意見が出された。
◆コバルトクロムの鋳造はラボの設備投資次第
また、コバルトクロム合金の鋳造には特殊な設備が必要なため、歯科技工所が設備投資できずに製作ができなくなることを危惧し、金銀パラジウム合金を使用する「特段の理由」に「コバルトクロム合金の鋳造ができない」ことも認めてほしいとの声も上がった。
最後に松島良次政策委員長が、「今回の改定は協会からの要望も反映され、評価する点もあり、しっかり学べばプラスになる」とし、さらに「平均点数の上昇や患者一部負担金の増加につながるため、集団的個別指導や患者負担を気にして算定を控えることは、歯科界としても良いことではなく、適切な歯科医療や適正な保険請求から外れてしまう。2年に1度の診療報酬改定内容をしっかり診療に反映できるよう、新点数説明会で会員に伝えていくとともに、より良い改定となるよう、引き続き要望を続けていく」と締めくくり、閉会した。
なお、協会は4~5月に「2026年度診療報酬改定新点数説明会」を3回開催する。適正な算定、適正な評価を受けるためにもぜひ参加してほしい。

談話「地域医療を守るため、プラス改定の実感を得られる改定内容を求める」

談話「地域医療を守るため、プラス改定の実感を得られる改定内容を求める」

談話「地域医療を守るため、プラス改定の実感を得られる改定内容を求める」

次期診療報酬の改定率が発表され、プラス3.09%と、1996年度以来の3%超の改定となった。物価高騰や人件費上昇が続く中での3%を超えるプラス改定には一定の評価を示したい。
しかし、消費者物価指数(CPI)が2022年度以降、毎年約3%上昇し、他業種の賃上げが3~5%台に達している状況であり、診療報酬改定が2年に1度であることを考えれば、疲弊する歯科医院の経営を抜本的に改善するには程遠い。
歯科では、歯科材料費などの物価上昇、水道光熱費の高騰、委託技工料や外注費の増加などの影響を受けやすい。また、テナント料も増加しており、特に東京23区は医療経済実態調査で示されているように、より一層厳しい状況である。さらに、医療DXが急速に進み、機材導入費用やランニングコスト増が経営を圧迫している。このような厳しい経営環境の中でも、歯科医療水準を保つため、スタッフの雇用・定着のため、賃上げに取り組んでいる。医療経済実態調査を見ると、歯科衛生士は金額の伸び率が前年度比3.3%、歯科業務補助者は前年度比3.5%増となっている。一方、院長、歯科医師は1.2%~5.1%減となっており、自らの給与を削って人件費に充てている状況が示されている。
事実、閉院・廃業を理由とした当会の退会も、これまでは30件前後で推移していたが、2024年は54件、2025年は56件と増加している。このままでは、安心して受診できる歯科医療の継続が難しくなり、地域の歯科医療が成り立たなくなる可能性がある。
今回の改定率の水準は、歯科医療現場の実態よりも、財政抑制を優先した財務省の姿勢を汲んだものだと思われる。財務省は「経営努力」「効率化」を繰り返し求めるのみで、地域医療を守る姿勢が全く見られない。今後予測される金利変動や国際的な物価急騰などの「外部リスク」を経営努力だけで吸収させることには限界がある。一時しのぎの補正予算による手当ではなく、しっかりと診療報酬本体の改定で評価すべきである。
歯科医療の役割は、次期改定の議論でも示されているように、リハビリテーションや栄養、生活習慣病対策など全身疾患やQOL(生活の質)にも影響を及ぼす、国民の健康と生活の質を支える医療である。今後、具体的な改定内容が決定されていくが、将来にわたって歯科医療の役割を果たすためにも、より一層の評価と、現場の歯科医師がプラス改定の実感を得られる改定内容を求める。

2025年12月19日
東京歯科保険医協会
政策委員長 松島 良次

談話「地域医療を守るため、プラス改定の実感を得られる改定内容を求める」

談話「地域医療を守るため、プラス改定の実感を得られる改定内容を求める」

談話「地域医療を守るため、プラス改定の実感を得られる改定内容を求める」

次期診療報酬の改定率が発表され、プラス3.09%と、1996年度以来の3%超の改定となった。物価高騰や人件費上昇が続く中での3%を超えるプラス改定には一定の評価を示したい。

しかし、消費者物価指数(CPI)が2022年度以降、毎年約3%上昇し、他業種の賃上げが35%台に達している状況であり、診療報酬改定が2年に1度であることを考えれば、疲弊する歯科医院の経営を抜本的に改善するには程遠い。

歯科では、歯科材料費などの物価上昇、水道光熱費の高騰、委託技工料や外注費の増加などの影響を受けやすい。また、テナント料も増加しており、特に東京23区は医療経済実態調査で示されているように、より一層厳しい状況である。さらに、医療DXが急速に進み、機材導入費用やランニングコスト増が経営を圧迫している。このような厳しい経営環境の中でも、歯科医療水準を保つため、スタッフの雇用・定着のため、賃上げに取り組んでいる。医療経済実態調査を見ると、歯科衛生士は金額の伸び率が前年度比3.3%、歯科業務補助者は前年度比3.5%増となっている。一方、院長、歯科医師は1.2%~5.1%減となっており、自らの給与を削って人件費に充てている状況が示されている。

事実、閉院・廃業を理由とした当会の退会も、これまでは30件前後で推移していたが、2024年は54件、25年は56件と増加している。このままでは、安心して受診できる歯科医療の継続が難しくなり、地域の歯科医療が成り立たなくなる可能性がある。

今回の改定率の水準は、歯科医療現場の実態よりも、財政抑制を優先した財務省の姿勢を汲んだものだと思われる。財務省は「経営努力」「効率化」を繰り返し求めるのみで、地域医療を守る姿勢が全く見られない。今後予測される金利変動や国際的な物価急騰などの「外部リスク」を経営努力だけで吸収させることには限界がある。一時しのぎの補正予算による手当ではなく、しっかりと診療報酬本体の改定で評価すべきである。

歯科医療の役割は、次期改定の議論でも示されているように、リハビリテーションや栄養、生活習慣病対策など全身疾患やQOL(生活の質)にも影響を及ぼす、国民の健康と生活の質を支える医療である。今後、具体的な改定内容が決定されていくが、将来にわたって歯科医療の役割を果たすためにも、より一層の評価と、現場の歯科医師がプラス改定の実感を得られる改定内容を求める。

2025年1219

東京歯科保険医協会

政策委員長  松島 良次

談話「患者の安心を守るためにOTC類似薬の保険適用除外に慎重な議論を求める」

談話「患者の安心を守るためにOTC類似薬の保険適用除外に慎重な議論を求める」

談話「患者の安心を守るためにOTC類似薬の保険適用除外に慎重な議論を求める」

日々、患者と向き合う私たち歯科医師にとって、患者が安心して受診できる環境を守ることは極めて重要である。

政府が骨太の方針2025で示した「OTC類似薬の保険給付の見直し」、すなわちOTC類似薬を保険適用から除外する政策は、患者の安心と医療制度への信頼を揺るがすおそれがある。政府・与党は、この施策により軽微な症状での受診を減らし、医療現場の負担軽減や社会保障費の抑制につながると説明しているが、実際には以下のような懸念がある。

 ◆重症化リスクと医療費の増加

OTC類似薬が保険適用外となると、経済的負担を理由に受診を控える患者が増える可能性がある。その結果、初期段階で治療を受けられず、病気が重症化してから受診するケースが増加し、かえって医療費や医療現場の負担が増える恐れがある。

また、国の負担は削減されたとしても、自己負担分は大幅に増え、国民全体の医療費はむしろ増加する。実際に、難病を抱えており、塗り薬や飲み薬が欠かせない方のケースでは、月の自己負担が3千円から約20万円に増えるとの試算もある。子どもの場合は、保険診療の窓口負担分の多くが自治体で助成され医療費は抑えられているが、OTC類似薬が保険適用外となれば、助成の対象からも外れるため、子育て世帯には大きな負担となる。

◆患者の安全確保と服薬管理の問題

現在、処方薬は医師・歯科医師による診断と服薬指導を受けた上で使用するが、OTC類似薬を自己判断で購入・使用する場合は、服薬管理が不十分となり、飲み合わせによる副作用や誤飲事故が発生するリスクがある。さらに、適切な薬剤選択や用量調整ができず、治療効果が不十分になることや、不適切な抗菌薬使用による薬剤耐性菌の増加などにつながりかねない。

特に高齢者や複数の疾患を抱える患者では、服薬内容が複雑になるため、医療者による確認が不可欠である。

◆マイナ保険証との整合性

国は、マイナ保険証を通じて過去の診療情報や薬剤情報を共有し、質の高い医療を実現することを目指している。しかし、OTC類似薬が保険適用外となると、それらの使用情報が診療記録に反映されないため、患者の服薬状況を正確に把握できなくなり、国が推進する「データを活用した安全な医療」の理念と整合しない結果を招く恐れがある。

◆歯科診療における影響

歯科診療においても、術後の消炎薬や口腔内の殺菌を目的としたうがい薬など、OTC類似薬とされる薬剤が用いられている。れらが保険適用外となると、患者が自己判断で薬剤を購入することで、適切な服用や衛生管理が行われにくくなり、術後感染症や副作用のリスクが増加するなど、安全性の低下につながる可能性がある。

さらに、患者負担の増加は、経済的理由による受診抑制が増加する可能性がある。特に歯科は所得が減ると受診控えが起こりやすいと言われているため影響が大きく、口腔健康の悪化が全身の健康に影響を及ぼす可能性も高い。

◆医療現場への影響

冒頭でも触れたが、政府・与党は、OTC類似薬を保険適用から除外することで、軽微な症状の患者受診を減らすことができ、医療現場の負担軽減や医療費の抑制が図れると説明しているが、OTC類似薬が保険適応外になったからといって、必ずしも軽症患者が受診を控えるとは限らない。むしろ、患者に市販薬の選び方や使用方法を説明する必要が生じるため、医療現場の業務が複雑化する可能性がある。

また、市販薬は一度に複数錠単位で購入する必要がある場合が多く、必要量以上の薬剤が手元に残り、無駄な医薬品が増えることも懸念される。

◆結びに

社会保障費の抑制や医療現場の負担軽減は重要な課題だが、社会保障費の抑制を名目に患者負担を増やすのではなく、医師・歯科医師による適切な診断と処方を通じて重症化を防ぎ、医療費全体を抑えることこそ重要である。

私たち歯科保険医は、国民皆保険制度を守り、患者が安心して治療を受けられる環境を維持するため、慎重な議論を求める。

2025年10月9日

東京歯科保険医協会

政策委員長  松島 良次

2026年度東京都予算要望/子ども医療費・個別指導など16項目で意見交換

2026年度東京都予算要望/子ども医療費・個別指導など16項目で意見交換

協会は93日、東京都庁第一本庁舎で、東京都保健医療局および福祉局に対し、2026年度東京都予算などに関する要請を行い、意見交換を行った。協会からは、早坂美都会長、高山史年理事、矢野正明理事が出席した。

要請内容は、歯科医療機関のDX化に対しての支援、物価・人件費高騰に対する財政支援措置、歯科衛生士の復職支援、医院承継への支援、妊婦や子どもへの医療費助成制度の拡充、「いい歯東京」の委託先を全ての歯科医療機関に拡充すること、ハラスメント対策、個別指導対策など16項目。

また、生活保護法における個別指導について、保存義務がない医療要否意見書などの持参は、あくまでも「お願い」であって、罰則を伴うような義務ではないことが東京都から示された。

都要請に臨んだ(左から)高山史年理事、早坂美都会長、矢野正明理事

【子ども医療費10月から所得制限撤廃/東京都の主な回答】

◆子ども医療費完全無償化を要望

子ども医療費の通院1200円の窓口負担の助成について、窓口負担の有無によって、子どもの口腔状況に差があることや、実際に、窓口負担が足かせになり受診できない子どもがいること、東京都で窓口負担が残る自治体はわずかであることなどから、都に対し完全無償化を実施し、全国に広げてほしいと要望した。これに対し、都側は10月から所得制限を撤廃する。自己負担は、本当に医療が必要な方が受診を躊躇しないよう配慮した金額で設定しており、コンビニ受診を防ぐために窓口負担は残す必要があるとの姿勢は崩さなかった。一方、都では国に対し、子どもの医療費について、負担軽減措置の拡充や、医療費助成制度の創設を求めているとの説明があった。

◆デジタル化のセミナー「講習会の活用を」

デジタル化に対し、小規模な歯科医院での利用に特化したセミナーの開催や支援を求めたところ、小規模な医院では人材不足やセキュリティーが課題となっていることに理解を示し、医療DXのセミナーや出張講習会も予定しているため、活用してほしいとの案内があった。

◆歯科衛生士の復職支援研修センター設置を要望

歯科衛生士の復職支援については、歯科衛生士の人材不足が続いており、復職支援が急務であること、復職にはユニットを活用した実習による技術の再習得が不可欠であるため、研修センターの設置を要望。これに対し、現在は歯科衛生士会に委託して研修を実施していること、会場確保は歯科衛生士会と相談しながら調整していることなど回答があった。研修会などの周知は協会でも協力できることを伝えた。

◆「いい歯東京」の推進「パブコメで意見を」

「いい歯東京」の推進について、全ての歯科医師が積極的に関われるような施策を要望したところ、計画時にパブリックコメントを実施しているため、次回の計画時のパブリックコメントで意見を寄せてほしいと返答があった。

◆生活保護の個別指導医療要否意見書の持参は「お願い」扱い

生活保護法の個別指導について、保存義務がない医療要否意見書などは「保存されていない場合は持参不要である」旨を指導通知に記載するよう要望した。都側は、「医療要否意見書により、医療扶助に関する事務取扱や患者の処遇について確認しているため、持参してほしい。医療機関で発行した文書類は控えを取ってあるのが普通であるが、持参をしないことで不当や処分ということにはならない」とし、保存義務がない文書の持参は、あくまでも「お願い」であることを確認した。

【都議会会派への要望も】

協会は東京都要請とともに、都議会各派からの2026年度東京都予算ヒアリング等にも参加している。以下に、既に実施した都民ファーストの会、共産党都議団とのやり取りを紹介する。

《都民ファーストの会》

◆国保加入者全員へ資格確認書の送付を要望

9月8日、2026年度東京都予算要望について、都民ファーストの会東京都議団と懇談を行った。都民ファーストの会からは、議員15名が出席し、協会からは早坂美都会長、高山史年理事が出席した。

懇談に先立ち、協会から26年度東京都予算に関する要望16項目について説明した。

歯科衛生士の研修センターについて「ニーズがどれだけあるのか」「会議室のような場所にユニットを設置し、実習を行った後、撤収するなどの使い方は可能か」など関心を示した。

また、6月に実施された東京都議会議員選挙に向けて、協会が実施した各政党への政策アンケートで、「資格確認書について、渋谷区と世田谷区では、資格確認書を国保加入者全員に発送するが、どのような施策を考えているか」という質問に、都民ファーストの会からは、「一部自治体の先進的な取り組みを横展開できるような事例の周知や技術的支援を行い、都内全域で必要な対応が可能となるよう調整する」と回答を得たことに対し、進捗を質問したところ「プロジェクトチームを作るなど組織づくりを進めている」と現状の説明があった。

《共産党都議団》

◆歯科衛生士・歯科技工士に関する課題など懇談

9月3日、26年度東京都予算要望について、日本共産党東京都議会議員団と懇談を行った。共産党からは3名の議員が、協会からは早坂会長、高山理事、矢野理事が出席し、要請した16項目について説明した。

子ども医療費助成制度の拡充については、「貴会の調査を活用して、都議会で質問を行った。拡充に向けて引き続き頑張りたい」との決意を示した。

また、歯科衛生士の復職支援について「研修は必須なのか」と質問があり、「ブランクがあると技術に不安があり、復帰に踏み切れないことが多い。実技研修があれば自信をもって復職できるし、歯科医師側からも復職についての声をかけやすい」と回答した。その他、歯科技工士が減少している問題、物価高騰対策支援金などの支援金事業、障害者歯科医療についても意見交換をした。

ハラスメント対策について、業界ごとのハラスメント対策の手順書を産業労働局が通知する予定になっているとの情報提供があり、実際に通知された際には、効果が見込めるか、実行性があるかなど意見を寄せてほしいと要望が出された。

都議選/第1党・都民ファ/渋谷区・世田谷区の「資格確認書」発送対応に「先進的な取り組みを横展開」

都議選/第1党・都民ファ/渋谷区・世田谷区の「資格確認書」発送対応に「先進的な取り組みを横展開」

東京都議会議員選挙の投開票が622日に行われた。協会では、東京都議会議員選挙に先立ち、各政党に対し、歯科医療に関わる政策についてアンケート調査を実施した。今回、第一党となった都民ファーストの会は、当会のアンケートに対し、診療報酬について国に適切な対応を求め、都独自の支援策として、設備投資や経営の効率化を支援し、医療機関の賃金支払能力向上を図ると回答している。また、国民健康保険証の有効期限切れへの対策については、世田谷区・渋谷区が実施している先進的な取り組みを横展開できるよう支援を行うと回答しており、医療現場での混乱や受診を妨げることのないよう、引き続き協会として都内全ての自治体でマイナ保険証の有無に関わらず、国保被保険者に対して資格確認書の一斉送付を実現するよう求めたい。その他、子ども医療費助成制度では、200円の自己負担について適切な対応を検討する、妊産婦の口腔管理、歯科訪問診療の体制強化でも推進・拡充の方針で回答を得ている。

しかし、都民ファーストの会でも定数の4分の1程度の議席数である。票が細かく割れ、「混沌」と評される今回の都議選。大きく議席を獲得している党はなく、政策実現のためには各党の協力が必須である。

都民の口腔健康促進のため、協会では、引き続き各党に歯科医療政策の拡充を進めるよう働きかけていく。アンケート結果については協会ホームページに掲載しているため、ぜひご覧いただきたい。

なお、720日投開票の参議院議員選挙に向けて、「保険で良い歯科医療を」全国連絡会が歯科医療政策アンケートを、全国保険医団体連合会が日本の医療制度などに関する政策アンケートを各党に対し実施した。こちらも結果を協会ホームページに掲載している。投票の参考にぜひご覧いただきたい。

【参院選2025】政党アンケート「各党はどう答えたか」(保団連)

全国保険医団体連合会(保団連)は、参議院選挙(7月3日公示、7月20日投票)を前に、「診療報酬引き上げ」「患者負担増の中止」など13項目に関し、主要各党にアンケートを実施しました。政党アンケート回答は、保団連ホームページからご覧いただき、ぜひ参考にしてください。

▼政党アンケート「各党はどう答えたか」(保団連)
【7月参院選政党アンケート】保険医の要求に各党はどう答えたか? – 全国保険医団体連合会

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【参院選2025】政党アンケート/歯科医療関連政策
※「保険で良い歯科医療を」全国連絡会は、歯科に特化した政党アンケートを実施しています。

【参院選2025】政党アンケート/歯科医療関連政策(「保険で良い歯科医療を」全国連絡会)

2025年参議院選挙 政党アンケート(出典:「保険で良い歯科医療を」全国連絡会)

アンケート実施概要

7月3日公示、7月20日投票の参議院選挙を前に、「保険で良い歯科医療を」全国連絡会は参議院選挙に向けた政党アンケートを実施しました。歯科医療政策に関する各政党へのアンケートですので、ぜひご覧ください。 回答の詳細は、政党名をクリックしてご確認ください。

アンケート特徴点(PDF):
参院選2025政党アンケートの特徴点<実施:「保険で良い歯科医療を」全国連絡会>(PDF)

質問一覧

質問一覧

  1. 参議院選挙における政策に歯科医療政策はあるか。
  2. 賃金が充分に引き上げられない中で物価高騰が家計に重くのしかかり、高い窓口負担が歯科受診を妨げています。必要な受診ができるよう窓口負担割合を引き下げることについて。
  3. 金属床の入れ歯、陶材など十分に普及している技術・材料が適正な評価で保険導入されることは、多くの国民・患者、医療従事者の願いです。保険のきく歯科診療の範囲をひろげることについて。
  4. 長年の低歯科診療報酬に加え、近年の物価高騰分も補填されない診療報酬改定で、歯科医療機関などの経営困難は深刻化し、倒産・休廃業が過去最悪の水準になっています。地域医療を担う医療機関などの存続のため、診療報酬を大幅引き上げることについて。
  5. 学校歯科健診で指摘された歯列・咬合異常については、ほとんど保険がききません。子育て世帯が患者負担の心配なく治療できるよう、保険診療の拡大および公費支援の充実が必要と考えますが、どのようにお考えですか。
  6. 歯科技工士(所)の状況として、この間に養成学校数、志願者、入学者が継続して減少し、歯科技工所数、就業歯科技工士数も減少傾向になっています。対策として「補てつ関連点数の抜本的な引き上げ」「労働時間と原価計算に基づいた製作技工・保険点数の決定プロセスの確立」「歯科技工士に適切な技術料(委託技工料)が渡るような実効性ある取引ルールの確立」が必要と考えますが、どのようにお考えですか。
  7. 専門的口腔ケアの担い手である歯科衛生士の役割は重要です。しかし、令和4年度の就業率は免許登録者に対して46.2%と半数以上が未就業の状況で、慢性的な歯科衛生士不足となっています。さらに、診療報酬の評価が低いために、歯科診療所での雇用がままならない状況も継続しています。その打開のために、どのような施策が必要と考えますか。
  8. 歯科疾患の重症化を防ぐために早期発見、早期治療を促す歯科健診を充実させるためにどのような施策が必要と考えますか。
自由民主党 立憲民主党 国民民主党 日本共産党 社会民主党 れいわ新選組
質問①政策の有無

【その他】昨年10月の衆議院選挙公約(政権公約)において「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)….を推進します。」と明記しており、引き続き歯科政策に取り組んで参ります。

質問②-(1)窓口負担軽減

【その他】今後も医療費の増大が見込まれる中で持続可能で安定的な医療保険制度を維持していくためには、一定程度のご負担をお願いすることは避けられないものであり、給付と負担については引き続き議論が必要と考えますが、必要な医療が受けられるよう引き続き患者負担にも配慮しつつ、持続可能な医療保険制度の構築に努めてまいります。

質問②-(2)保険適用拡大

【その他】歯科診療の保険適用の範囲については、引き続き、患者像の変化や医療技術の進歩など歯科医療を取り巻く状況等を勘案して、国民に対して適切な歯科医療を提供できるよう、関係者のご意見等を踏まえ、適切に取り組んでいくことが重要と考えています。

質問②-(3)診療報酬引き上げ

【その他】国民の皆様に適切な歯科医療を提供できるよう、経済・物価動向等に配慮し、的確な対応を行います。診療報酬改定については、今後とも歯科医療を取り巻く状況等を勘案し、関係者のご意見をよく聞きながら、適切に取り組んでまいります。

質問③子どもの歯科矯正

わが国の医療保険制度においては、基本的に、疾病、負傷の治療等に対して保険給付を行っており、先天性疾患に起因する咬合異常や顎変形症による歯列不正など、疾患と咬合異常や歯列不正との関係が明らかな場合に保険適用になっているものと承知しています。なお、令和6年度診療報酬改定では、学校歯科健診で不正咬合の疑いがあると判断され、歯科医療機関を受診した患者に対して、歯科矯正治療の保険適用の可否を判断するための必要な検査・診断等を行う場合について、新たな評価となる「歯科矯正相談料」が新設されています。保険給付の対象となる歯科矯正の範囲については、これまでも、安全性、有効性等の観点から議論し、拡充してきており、引き続き、関係学会等の御意見も参考にしながら、議論を行っていくことが必要と考えています。

質問④歯科技工問題

入れ歯等の補てつに関する技術について、診療報酬上適切に評価することは重要であると考えています。令和6年度診療報酬改定においては、賃上げに向け、技工物等の評価が見直されました。今後とも歯科医療を取り巻く状況等を勘案し、関係者のご意見をよく聞きながら、適切に取り組んでまいります。

質問⑤歯科衛生士

働く方もサービスを利用する方も継続して安心できるよう、次期報酬改定等により、公定価格の引上げなど、他産業に負けない賃上げに繋がる迅速かつ確実な対応を行うほか、歯科衛生士の確保・育成、離職防止・定着支援、魅力向上など、人材確保対策を総合的な対応が必要と考えます。

質問⑥歯科健診

厚生労働省において、自治体が実施する歯科健診に対する財政支援や自治体において歯科健診の受診率を高めるために行われている工夫等について、様々な事例収集と横展開などを進めているところであると承知しています。生涯を通じた歯科口腔保健の推進に取り組んでまいります。

質問①政策の有無

【ある】
・生涯健康な歯を持つことができるよう、乳児から高齢者まで切れ目ない定期歯科健診の普及・促進、高齢者・障がい者の地域生活を支える在宅歯科診療・障がい者歯科医療の充実を図ります。また、虐待の早期発見にもつながるよう小児歯科健診の充実に取り組みます。
・定期健康診断に歯科健診を組み入れます。
・歯科口腔保健法に基づき、口腔ケアをはじめとする生活を支える歯科医療を充実させ、歯科領域でもチーム医療を推進します。
・地域包括ケアシステムの中に口腔ケアや歯科治療を明確に位置付けます。
・歯科技工士の賃金・労働時間等の就労環境を改善し、「製作技工に要する費用」の考え方を明確にします。歯科技工士の待遇改善のため、歯科技工指示書を処方箋化します。
・歯科衛生士については、健康寿命に極めて重要な口腔ケアの担い手としての働く場を拡大するなど、就労環境を改善すると同時に、復職支援を進めます。

質問②-(1)窓口負担軽減

【その他】誰もが必要な医療などのサービスを、必要なときにためらうことなくサービスが受けられるよう窓口などでの自己負担を適正化すべきです。

質問②-(2)保険適用拡大

【その他】保険のきく歯科治療の範囲は、誰もが必要な歯科医療を受けられるようにする観点と医療保険財政に与える影響とのバランスを考慮して検討すべきです。

質問②-(3)診療報酬引き上げ

【賛成】まず、公立病院など、赤字の医療機関の経営を緊急的に支える補助金制度を速やかに創設します。必要であればさらなる対策を講じます。 全ての医療機関の赤字の状況や物価高や人件費高騰に対応するため、次期診療報酬改定で上記補助金の内容を取り込んだ上でプラス改定とすることに取り組みます。

質問③子どもの歯科矯正

保険診療の拡大については、誰もが必要な歯科医療を受けられるようにする観点と医療保険財政に与える影響とのバランスを考慮して検討すべきです。また、子育て家庭などの医療費の経済的負担を軽減すべきです。

質問④歯科技工問題

歯科技工士の賃金・労働時間等の就労環境を改善し、「製作技工に要する費用」の考え方を明確にすべきです。歯科技工士の待遇改善のため、歯科技工指示書を処方箋化すべきです。

質問⑤歯科衛生士

歯科衛生士については、健康寿命に極めて重要な口腔ケアの担い手としての働く場を拡大するなど、就労環境を改善すると同時に、復職支援を進めるべきです。

質問⑥歯科健診

生涯健康な歯を持つことができるよう、乳児から高齢者まで切れ目ない定期歯科健診の普及促進、高齢者・障がい者の地域生活を支える在宅歯科診療・障がい者歯科医療の充実を図るべきです。また、虐待の早期発見にもつながるよう小児歯科検診の充実を図るべきです。 定期健康診断に歯科検診を組み入れるべきです。

質問①政策の有無

【ある】旧民主党政権下で成立した歯科口腔保健法に基づき、生活を支える歯科医療を充実し、歯科領域でもチーム医療を推進します。 歯科技工士の賃金・労働時間等の就労環境を改善し、「製作技工に要する費用」の考え方を明確にします。歯科衛生士については、口腔ケアの担い手としての働く場を拡大する等、就労環境を改善すると同時に、復職支援を進めます。 生涯健康な歯を持つことができるよう、乳児から高齢者まで切れ目ない定期歯科健診の普及促進、高齢者・障がい者の地域生活を支える在宅歯科診療・障がい者歯科医療の充実を図ります。また、虐待の早期発見にもつながるよう小児歯科検診の充実に取り組みます。

質問②-(1)窓口負担軽減

【賛成】生涯健康な歯を持つことができるよう、乳児から高齢者まで切れ目ない定期歯科健診の普及促進、高齢者・障がい者の地域生活を支える在宅歯科診療・障がい者歯科医療の充実を図ります。また、虐待の早期発見にもつながるよう小児歯科検診の充実に取り組みます。

質問②-(2)保険適用拡大

【賛成】生涯健康な歯を持つことができるよう、乳児から高齢者まで切れ目ない定期歯科健診の普及促進、高齢者・障がい者の地域生活を支える在宅歯科診療・障がい者歯科医療の充実を図ります。また、虐待の早期発見にもつながるよう小児歯科検診の充実に取り組みます。

質問②-(3)診療報酬引き上げ

【その他】現状の課題を踏まえ、診療報酬評価を行います。また、地域で必要な医療機能を提供する医療機関を支援します。

質問③子どもの歯科矯正

生涯健康な歯を持つことができるよう、乳児から高齢者まで切れ目ない定期歯科健診の普及促進、高齢者・障がい者の地域生活を支える在宅歯科診療・障がい者歯科医療の充実を図ります。また、虐待の早期発見にもつながるよう小児歯科検診の充実に取り組みます。

質問④歯科技工問題

歯科技工士の賃金・労働時間等の就労環境を改善し、「製作技工に要する費用」の考え方を明確にします。

質問⑤歯科衛生士

歯科衛生士については、口腔ケアの担い手としての働く場を拡大する等、就労環境を改善すると同時に、復職支援を進めます。

質問⑥歯科健診

生涯健康な歯を持つことができるよう、乳児から高齢者まで切れ目ない定期歯科健診の普及促進、高齢者・障がい者の地域生活を支える在宅歯科診療・障がい者歯科医療の充実を図ります。また、虐待の早期発見にもつながるよう小児歯科検診の充実に取り組みます。

質問①政策の有無

【ある】
【日本共産党の歯科医療政策】
歯科医療の充実、国民の口腔の健康づくりを進めます
口腔の状態の改善が、全身の健康状態の改善、記憶・学習能力の向上、認知症予防、病気の早期治癒などに大きく貢献することが明らかとなっているのに、国民医療費に占める歯科診療の割合は7%程度に過ぎません。  国民の「口腔の健康」を守り、「保険でよい歯科治療」を実現するため、歯科の診療報酬の抜本的な増額と改革、歯科医療の充実にむけた支援を進めます。
――歯科の初・再診料の水準を抜本的に引き上げ、医科・歯科間格差を是正します。
――歯周病の治療・管理や義歯に関わる包括的・成功報酬型の診療報酬を撤廃し、治療行為を適正に評価する報酬に改定します。画一的な文書提供業務の押しつけをやめさせます。
――歯科医療への需要の高まりや治療技術の進歩に対応し、保険治療の拡大と保険外治療の解消を図ります。
――歯科衛生士の役割を、適正に評価する診療報酬にあらためます。
――歯科技工士が仕事を継続でき、歯科医と連携して「よい入れ歯」を保険で給付できるよう、歯科技工物に対する診療報酬の改善を進めます。海外技工物の輸入・使用・安全性の実態を調査し、材料・製作者・技工所などの基準を設けて規制を行います。
――金銀パラジウム合金の「逆ザヤ」による歯科医療機関の経営難を解消するため、金パラ合金に関わる診療報酬の抜本的な見直しを求めます。
――歯科健診の充実など、国民の口腔の健康をまもる取り組みを国の責任で推進します。

質問②-(1)窓口負担軽減

【賛成】現行の高すぎる窓口負担は家計を圧迫し、受診控えを引き起こす重大要因となっています。とくに、歯科の受診抑制は深刻で、生活困窮世帯の子どもの口腔の健康破壊が深刻化しています。日本共産党は、国による子ども医療費無料化制度(18歳まで)の創設と、現役世代・高齢者の窓口負担の引き下げを公約にしています。

質問②-(2)保険適用拡大

【賛成】歯科では、実績・効果があり広く用いられている治療法が保険外に留められ、患者は保険だけでは必要な治療が受けられず、高い自費負担に苦しめられています。歯科の保険診療を抜本的に拡充し、「保険で良い歯科治療」を実現することが必要です。

質問②-(3)診療報酬引き上げ

【賛成】歯科医療従事者の粘り強い運動や国民の要求を受け、歯科診療報酬の一定の改善が行われていますが、基本技術料の評価が低く、新しい技術がなかなか保険適用されない、という状況は抜本的には改善されてはいません。そこに近年の物価高騰が襲いかかり、多くの歯科医療機関の経営が危機的な状況に直面しています。  また、近年、歯科診療報酬には、設備投資や人員の確保を要件とする施設基準が導入されていますが、そのなかで、届出の要件を満たすことが困難な零細経営の診療所が“淘汰”される事態も起こっています。すべての患者に良質な歯科医療を保障するためにも、“線引き”による傾斜配分でなく、歯科保険医療全体の底上げをはかることが必要です。  日本共産党は、地域の歯科医療と国民の口腔の健康を守るため、歯科診療報酬の抜本的な増額と改革、歯科医療の充実に向けた支援を進めます。そのためにも、国の社会保障予算を削減・抑制する路線の根本的な転換が必要です。

質問③子どもの歯科矯正

現行制度では、歯列・咬合異常の治療は、一部の症例しか保険の適用が認められておらず、学校健診で治療の必要性を指摘されても、治療が自費負担となることが、保護者に受診をためらわせ、治療の遅れや病状の放置を招く要因となっています。この問題をめぐっては、日本共産党議員が紹介した「子どもの歯科矯正への保険適用の拡充に関する請願」が国会でも採択されています。子育て世帯が金銭的負担の心配なく治療に向かえるよう、保険診療の拡大、公的支援の充実を求めます。

質問④歯科技工問題

若い歯科技工士の離職増や歯科技工士学校の志願者の激減は、歯科診療所の経営難、歯科技工士の技術・労働への低評価、海外技工物の大量輸入による国内技工所の廃業など、さまざまな要因が影響していると考えます。歯科技工士が「ワーキングプア」となっていく事態の解決が必要です。  歯科技工士が安心して仕事を続け、歯科医と協力して「良い入れ歯」を保険で提供できるよう、歯科技工物に係る診療報酬の改善を進めます。低すぎる補てつ関連の報酬を抜本的に引き上げ、「混合診療」となっている補てつ・欠損の保険移行を推進します。現在、保険で給付されている補てつ物の保険給付外しに反対します。  ご指摘の「労働時間と原価計算に基づく製作技工・保険点数の決定」など、歯科技工士の技能と労働を正当に評価する報酬への見直しを進めます。歯科技工士に適切な技術料が支払われるような、取引ルールの確立も求められると考えます。  海外技工物の輸入・使用・安全性の実態を調査し、材料・製作者・技工所などの基準を設けて規制を行うとともに、国内技工物にかかわる報酬を引き上げます。

質問⑤歯科衛生士

高齢者のフレイルを防止し、口で咀嚼して物を食べ続けられるようにすることが、全身状態の改善や肺炎防止に効果があることは、医科や介護分野もふくめた共通の認識となっています。専門的口腔ケアの担い手である歯科衛生士の役割はますます重要です。  歯科診療所が歯科衛生士を雇えるよう、歯科診療報酬全体を抜本的に増額するとともに、歯科衛生士の専門的な技能・労働を正当に評価する報酬体系へと見直していきます。高齢化による歯科需要の増大に対応し、歯科医療・口腔ケアの専門職をどれだけ確保するか、国として計画を持ちながら、病院・施設・事業所なども含めた、歯科衛生士の配置に対する公的支援を行います。

質問⑥歯科健診

歯科疾患の早期発見・治療の重要性が叫ばれているにもかかわらず、現行では、学校健診以外では歯科健診が義務化されておらず、実施している保険者・事業主は限られています。成人に対する歯科健診の促進、健診内容の充実、自己負担の無料化、健診の実施主体への公的支援など、国による取り組みが必要です。  口腔の健康に係る認識の啓発、“医者に行く時間もとれない”労働条件の改善も求められます。地域ぐるみの啓発活動や長時間労働の是正、中小企業に対する支援など、社会・経済の改革を進めます。

質問①政策の有無

【ない】

質問②-(1)窓口負担軽減

【賛成】経済的理由で適切な歯科治療を受診できない患者を重点的に支援することが必要だと考えます。

質問②-(2)保険適用拡大

【その他】歯科技工所や歯科医の負担が増加しないよう保険適用は慎重な対応が必要だと考えます。また、審美目的の補綴物の保険適用は慎重であるべきだと考えます。

質問②-(3)診療報酬引き上げ

【賛成】歯科医療機関や歯科技工所等の経営安定のためには診療報酬の引き上げは必要だと考えますが、患者の窓口負担軽減も同時に図るべきだと考えます。

質問③子どもの歯科矯正

早期治療により子どもの歯が健全に成長することで、将来的な歯科治療のリスクを軽減できる可能性があるため、保険適用などが必要だと考えます。

質問④歯科技工問題

歯科技工士の賃上げや待遇改善は待ったなしです。そのためにも、補綴関連点数の抜本的引き上げや、技工料や納期等に関する歯科医院との契約で技工士側が無茶な取引とならないよう適切な取引ルールの確立、CAD/CAMなど補綴物作成に必要な機器類の購入補助などが必要だと考えます。

質問⑤歯科衛生士

歯科衛生士の給与水準を引き上げて、適正な報酬を確保する。長時間労働の是正や休暇取得の促進を行ない、働きやすい労働環境を整えていく。また、出産や育児などで離職した歯科衛生士が復職しやすい環境を整備するなど、実態に即した柔軟な勤務制度の導入を支援していくことが必要だと考えます。

質問⑥歯科健診

歯科健診の費用補助の拡大やかかりつけ歯科医制度の強化などが必要だと考えます。

質問①政策の有無

【ない】

質問②-(1)窓口負担軽減

【賛成】窓口負担が高いと診療受診抑制につながります。医療機関の窓口負担は引き下げるべきと考えます。 口腔衛生が慢性疾患に関わっていることも解明されつつあります。全身疾患は口腔衛生管理と密接なつながりがあることから、歯科診療の有用性の認知が必要です。

質問②-(2)保険適用拡大

【賛成】保険のきく歯科治療の範囲が広がることは患者にとっても望ましいことです。 ただ、過去に行われた差額徴収(自費診療費から保険給付内の類似医療行為点数を差し引いた差額分を患者から徴収すること)には、制度的な問題点がありました。歯科医療が保険制度の中で不当に低く評価され続けたことが問題です。

質問②-(3)診療報酬引き上げ

【賛成】ただし、診療報酬引き上げによって患者負担が増すことのないよう、窓口負担率の引き下げとセットで行うべきです。 保険診療で高いクオリティの処置をするには高い診療報酬が必要です。しかし、根管治療など緻密で煩雑な時間を要する治療に対する保険点数が低すぎ、物価高騰などの経費増によって経営圧迫され、スタッフの給料も上げられず、廃業を余儀なくされる歯科医院も出てきています。公定価格で診療コストの価格転嫁が行われにくい業務である以上、自助努力ではどうすることもできず、診療報酬の大幅な引き上げが必要と考えます。

質問③子どもの歯科矯正

学校歯科検診で指摘された歯並び・咬合の矯正治療への保険診療適用、公費支援には賛成です。しかし、歯科矯正の専門的な知識は卒業後、改めて学ぶ必要があり、保険適用されたからといって安易に一般歯科医が治療にあたることに不安があります。歯科医の専門性・スキルの向上のための研修制度が必要と考えます。

質問④歯科技工問題

賛成です。歯科医療に不可欠な歯科技工士の担い手確保のために、まずは歯科技工士に適正な技工料が支払われるよう実効性のある取引ルールが必要です。また、歯科技工料の原資となる歯科の保険診療報酬自体を、歯科技工士と歯科医療機関の双方の経営が成り立つレベルに引き上げる必要があります。

質問⑤歯科衛生士

歯科衛生士を雇用していない医療機関では、経済的に無理、また雇用したいが応募がない(慢性的歯科衛生士不足)、という理由が3分の2となっています。専門的口腔ケアの担い手である歯科衛生士の働きに見合うだけの給料を払えるよう、口腔ケアへの診療報酬を引き上げ、歯科医院が安定的に専門スタッフを雇えるようにすべきと考えます。

質問⑥歯科健診

歯科疾患の重症化を防ぐために、早期にクリニックを訪れるインセンティブを設けること、手続きの簡略化をはかることが必要と考えます(マイナンバーカード取得の強制をやめる)。歯科疾患と全身・慢性疾患との関連性を広く伝え、歯科治療の重要性を周知していくことが必要と考えます。

2024年度会員の意識と実態調査

実態調査は5年に一度、会員の経営実態の把握と意識を明らかにし、協会活動の基礎資料とすることを目的として協会が実施しました。

会員の意識と実態調査の報告書(概要版)は、添付ファイルからPDF形式でご覧いただけます。

過去の調査結果については、当協会のホームページよりご覧ください。

東京歯科保険医協会 会員の意識と実態調査報告書2024 完成(HP用)

◆調査結果◆

 

調査対象 東京歯科保険医協会会員(賛助会員除く)6,014  2024930日時点

調査地区 東京23区・26市・5町・8村の計62地区

調査方法 調査方法は郵送で調査票を配布し、郵送による返信

調査期間 202410月1日~ 1031

回答状況 有効回答数 1,658件、回収率27.57

※前回調査(2019年7~8月) 有効回答数1,002件 回収率17.3

注)数値については小数点第2位以下を非表示にしており、合計しても100%にならない場合があります。

 

◆調査結果の特徴◆

1 労働時間

「外来診療」の労働時間(問7)に関して、「40時間以上」との回答が43.2%であり、2019年の47.1%から3.9ポイント減少した(表1)。性別によると、男性は「40時間~50時間未満」(37.9%)、女性は「30時間~40時間未満」(36.4%)の割合が最も高かった。「40時間~50時間未満」「50時間~60時間未満」「60時間以上」の合計を年齢階級別にみると、2030歳代は52.8%、40歳代は53.8%、50歳代は49.1%、60歳代は38.9%、70歳以上は18.0%であり、40歳代が最も多かった。

 保険請求事務」(問8-イ)に要する時間について、自身で「行っている」、「一部行っている」と回答した中で、「1時間~5時間未満」、「5時間~10時間未満」、「10時間以上」を合わせると57.1%となり、半数を超えた。性別でみると、男性は「1時間~5時間未満」(45.9%)、女性は「1時間~5時間未満」(48.0%)の割合が最も多かった(表2)。「1時間~5時間未満」、「5時間~10時間未満」、「10時間以上」を年齢階級別に見ると、2030歳代は50.7%、40歳代は44.9%、50歳代は59.2%、60歳代は62.9%、70歳以上は61.8%となった。

2 医業経営

 現在の医業経営(問10-ア)が以前と比較してどのように感じられているかについて、「苦しくなった」(52.1%)は2019年より12.4ポイント増加した。一方で「楽になった」(5.1%)は2019年より3.7ポイント減少した。

 性別でみると、「苦しくなった」は男性が53.6%、女性が46.2%となった一方で、「楽になった」は男性が5.0%、女性が5.5%となった。

 医業経営に関しては、年齢階級を問わず「楽になった」との回答は低く、特に5060歳代の会員は他の年齢階級よりも低い結果となっている。一方で「苦しくなった」については、年齢階級を問わず高い結果を示し、6070歳以上の約6割以上が苦しくなったと感じている。また、「どちらともいえない」との回答は、2030歳代(42.9%)と40歳代(47.2%)の割合が多く、「楽になった」「苦しくなった」を上回っている。

 

3 保険収入

 保険収入(問11-ア)に関して、「増えた」は20.8%、「減った」は42.4%、「変わらない」は29.1%、「わからない」は6.6%であった。性別で見ると、「増えた」は男性が21.7%、女性が17.7%であった。一方、「減った」は男性が43.6%、女性が37.6%であった。また、「変わらない」は男性が28.2%、女性が33.0%である。年齢階級別にみると、「増えた」は203040歳代が多く、年齢階級が低くなるにつれて増加する傾向がある。一方で「減った」は6070歳代が多く、年齢階級が高くなるほど急激に増加する傾向がある。さらに、「変わらない」は50歳代が多くなっている。

【都議選2025】政党アンケート/歯科医療に関する政策は

東京都議選 政党アンケート

東京都議選 政党アンケート

アンケート実施概要

東京歯科保険医協会は、東京都議会議員選挙(2025年6月22日投開票)に向けて、各政党に対し歯科医療などに関する政策についてアンケート調査を実施しました。アンケートを依頼したのは、東京都議会自由民主党、都民ファーストの会東京都議団、都議会公明党、日本共産党東京都議会議員団、東京都議会立憲民主党、ミライ会議、地域政党自由を守る会、東京維新の会、都議会生活者ネットワーク、再生の道、国民民主党、れいわ新選組、参政党の各党です。

以下はその質問内容と、各政党からの回答(6/12 20:00時点)です。政党名、もしくはアンケート全文(PDF)をクリックすると回答が閲覧できます。 歯科口腔保健に関する政策理解を深めていただく一助となれば幸いです。

アンケート全文(PDF)はこちらからご覧いただけます: 都議選2025政党アンケート全文(PDF)

質問一覧

  1. 質問①都内の歯科医療機関では、物価高騰などを受け従業員の賃上げを行いたいが、評価が低い診療報酬に加え、診療所のIT化等に伴う経費高騰により、従業員に十分な給与が払えないとの訴えが少なくありません。都としての歯科診療報酬・物価高騰対策について、貴党ではどのような具体的施策をお考えでしょうか?
  2. 質問②多くの歯科医院で歯科衛生士・歯科助手が不足し、医療の質や患者満足度の低下が懸念されています。都としての歯科の人材確保施策について、貴党ではどのような具体的施策をお考えでしょうか?
  3. 質問③今年、医療機関において国民健康保険証の有効期限切れに伴う資格確認業務で、支障が生じるなどの混乱が予想されています。渋谷区と世田谷区では、「資格確認書」を国保加入者全員に発送することを決定しています。都として混乱を未然に防ぐため、貴党ではどのような具体的施策をお考えでしょうか?
  4. 質問④現在、東京都では、200円の一部負担金を残し子ども医療費助成を実施しており、区市町村の判断によって自己負担の有無に差が出ています。この状況について貴党はどのようにお考えでしょうか?また、どのような具体的施策をお考えでしょうか?
  5. 質問⑤妊産婦は口腔トラブルのリスクが高く、適切な歯科受診が早産予防や産後ケアに重要とされています。都としての妊産婦への口腔管理促進策について、貴党ではどのような具体的施策をお考えでしょうか?
  6. 質問⑥高齢者や障がい者、寝たきりの方など通院が困難な方に対し、歯科訪問診療の需要が増えています。都として、歯科訪問診療の提供体制強化に向け、貴党ではどのような具体的施策をお考えでしょうか?
  7. 質問⑦貴党の都政における歯科医療に関する政策詳細を閲覧できるウェブサイトのURL(公開可能なもの)があれば、ご教示ください。

※東京都議会自由民主党、地域政党 自由を守る会、東京維新の会、再生の道、参政党は期限までに回答なし。

都民ファーストの会 都議会公明党 日本共産党東京都議会議員団 東京都議会立憲民主党 ミライ会議 都議会生活者ネットワーク 国民民主党 れいわ新選組
質問①歯科診療報酬・物価高騰対策

歯科医療従事者の処遇改善と歯科診療所の経営安定化は都民の口腔健康を支える重要な基盤であると認識しています。診療報酬の適正化については国の所管事項であるため、国に適切な対応を求めてまいります。都独自の支援策としては、東京都医療機関等物価高騰緊急対策支援金、DXなど設備投資や経営の効率化を支援し、医療機関の賃金支払能力向上を図ります。

質問②歯科の人材確保

歯科分野における人材不足は、都民の口腔健康を支える重要な問題であると認識しています。最も重要な人材確保策は処遇改善であり、左記1に記載の通り進めてまいります。また、女性が多いという特性もあるので、女性の働きやすい環境整備を奨励金などにより後押しして参ります。

質問③保険証の有効期限切れ対策

国民健康保険証の有効期限切れに伴う医療現場での混乱防止は、都民の医療アクセス確保にとって重要な課題です。一部自治体の先進的な取り組みを横展開できるような事例の周知や技術的支援を行い、都内全域で必要な対応が可能となるよう調整します。医療機関向けにも補助制度によりオンライン資格確認システムの活用をサポートします。

質問④子ども医療費助成

都民ファーストの会からの要望により、東京都では、高校3年生相当の年齢までのお子さんが医療機関等で健康保険を利用して診療を受けたとき、保険診療の自己負担分を助成することで医療費無償化とする制度が実現しています。200円の自己負担について自治体によって対応が異なる状況があることは承知しています。基礎自治体からの要望に応じて、適切な対応を検討して参ります。

質問⑤妊産婦の口腔管理促進策

妊産婦の口腔管理は母子健康に直結する大切な課題です。さらに産後うつ予防の観点からも、産後の口腔ケア支援を含めた総合的な産後ケア体制の整備が必要です。区市町村が行う母子健康手帳交付時の口腔ケア指導の充実や妊産婦歯科健診の促進など、妊産婦が安心して歯科受診できる環境を整備し、母子の健康増進を図ってまいります。

質問⑥歯科訪問診療の体制強化

何らかの身体的、精神的理由で歯科診療所に通院できない方に対し、歯科医師、歯科衛生士が自宅や介護施設、病院等に訪問し、歯科診療や専門的口腔ケアを行う制度、歯科訪問診療の重要性が増しています。地域包括ケアシステムの歯科参画促進、訪問歯科診療に従事する歯科医師・歯科衛生士向けの研修の充実、ポータブル歯科診療機器購入支援などが重要であると考えています。また、障がい者への対応については、東京都立心身障害者口腔保健センターとの連携強化により、専門的な訪問歯科診療体制の充実を図ってまいります。

質問⑦関連サイトURL

都民ファーストの会 特設サイト

質問①歯科診療報酬・物価高騰対策

回答しない

質問②歯科の人材確保

回答しない

質問③保険証の有効期限切れ対策

回答しない

質問④子ども医療費助成

回答しない

質問⑤妊産婦の口腔管理促進策

回答しない

質問⑥歯科訪問診療の体制強化

回答しない

質問⑦関連サイトURL

回答しない

質問①歯科診療報酬・物価高騰対策

国による診療報酬の引き上げが不可欠ですが、東京都も、国の悪政から都民生活を守る防波堤としての役割を果たすべきです。東京都が行っている医療機関等物価高騰緊急対策支援金は、今年の9月分までしか予算がついていないため、10月以降の分も予算を確保するとともに、内容も充実させます。また、東京都は今年度、321億円の民間等の病院への支援を行いますが、歯科を含む診療所への支援についても求めていきます。

質問②歯科の人材確保

都は歯科の人材確保施策に積極的に取り組むべきです。歯科衛生士養成校生徒への奨学金制度を実施します。歯科衛生士の養成校への補助を行うとともに、都立の歯科衛生士養成校の創設を検討します。歯科衛生士の復職支援のため、研修を拡充します。歯科技工士の実態調査を行い、待遇改善などの支援を実施します。

質問③保険証の有効期限切れ対策

渋谷区と世田谷区の取り組みは、国民健康保険証の有効期限切れに伴う混乱を防ぐために自治体として実施できる、非常に有効かつ合理的な対策だと考えます。このような取り組みの実施を、都として区市町村に推奨します。また、問題の根本的な解決のため、政府に対し、保険証の廃止を撤回し、発行を再開するよう強く求めていきます。

質問④子ども医療費助成

子どもの医療費助成の通院1回200円の自己負担の有無に関して、区市町村による格差が生じている状況は問題だと考えています。自己負担のある自治体では歯科受診の妨げとなっています。背景には区市町村による財政力の違いがあり、多摩格差が生じています。都の財政支出によって全都で通院1回200円の自己負担をなくし、格差を解消するべきです。

質問⑤妊産婦の口腔管理促進策

妊産婦の口腔管理は非常に重要だと考えており、お金の心配なく受診ができるよう、妊産婦の医療費無料化事業を実施します。また、妊産婦歯科健診を実施する区市町村を支援します。

質問⑥歯科訪問診療の体制強化

今後、歯科訪問診療はますます重要になり、提供体制の強化が求められます。歯科訪問診療を行うための設備整備費への補助を使いやすくして、利用を増やします。「在宅歯科医療実践ガイドブック」は随時更新します。また、歯科訪問診療におけるハラスメントへの対策を強化します。

質問⑦関連サイトURL

2025年度 東京都予算編成に対する提案要求 日本共産党東京都議会議員団

質問①歯科診療報酬・物価高騰対策

歯科をはじめ医療機関等に対する光熱費などの支援

質問②歯科の人材確保

業務の効率化を図るなど、働き方改革の推進

質問③保険証の有効期限切れ対策

健康保険証とマイナ保険証の併用

質問④子ども医療費助成

総合交付金の増額など、市町村の取り組み支援

質問⑤妊産婦の口腔管理促進策

妊婦歯科検診と産婦歯科検診の実態把握と受診率向上

質問⑥歯科訪問診療の体制強化

在宅歯科医療機器等の設備補助

質問⑦関連サイトURL

立憲民主党 都議選政策2025

質問①歯科診療報酬・物価高騰対策

・国に診療報酬の改定を要望

・中小企業への物価高支援

質問②歯科の人材確保

業界特有の方法があるのかもしれませんが、人材バンクなどを作って募るのもよいかかと思います。

質問③保険証の有効期限切れ対策

渋谷区と世田谷区の先手の対応を評価します。

質問④子ども医療費助成

負担金の残る自治体の声を聞きながら、格差是正の方向にしたいです。

質問⑤妊産婦の口腔管理促進策

歯科健診を取り入れる。

質問⑥歯科訪問診療の体制強化

訪問診療の需要は高く、歯科診療についても同様です。

質問⑦関連サイトURL

残念ながら歯科診療に特化したものはありません。

質問①歯科診療報酬・物価高騰対策

現在、米をはじめ食料品の高騰がとりわけ生活を直撃している。米生産者の所得補償や都内農産物の地場流通を促進し、農業を守りながら主要な食料の価格を抑える。また、従業員の賃上げのための各種事業者支援も重要と考える。

質問②歯科の人材確保

歯科衛生士不足は全国的な問題となっており、離職率が高いとも言われている。ほとんどが女性なので、有資格者の職場復帰を後押しするセミナーやマッチングのしくみが必要と考える。

質問③保険証の有効期限切れ対策

マイナンバーカードを保険証に使うことは問題が多く、反対している。実際に起こっているトラブルを見るだけでも、資格確認書を使うほうが実際にはスムーズに手続きできる。

質問④子ども医療費助成

経済的な理由で受診を控えることはあってはならないが、過剰受診が医療現場を圧迫しているという情報もあり、最善のあり方を検証して、相談機能の拡充と併せあり方を検討するのがよい。

質問⑤妊産婦の口腔管理促進策

妊娠中の口腔ケアは重要であり、定期的な歯科受診を促し、啓発に努めるとともに、妊娠中や出産後の子育て中であっても治療の時間をとれるようなワーク・ライフ・バランスの実現をめざすことも大切である。

質問⑥歯科訪問診療の体制強化

地域の歯科医師会と連携してアウトリーチ体制づくりに取り組む。

質問⑦関連サイトURL

質問①歯科診療報酬・物価高騰対策

現状の課題を踏まえ、診療報酬評価を行います。また、地域で必要な医療機能を提供する医療機関を支援します。

質問②歯科の人材確保

歯科衛生士については、口腔ケアの担い手としての働く場を拡大する等、就労環境を改善すると同時に、復職支援を進めます。

質問③保険証の有効期限切れ対策

国民皆保険を堅持し、安定した医療保険制度をつくります。医療保険制度全体の安定的な運営のため、保険者間の負担の公平化、国民健康保険の都道府県単位化など医療保険の一元的運用を進めます。

質問④子ども医療費助成

18歳までの医療費無償化を目指します。また、虐待の早期発見にもつながるよう小児歯科検診の充実に取り組みます。

質問⑤妊産婦の口腔管理促進策

生涯健康な歯を持つことができるよう、乳児から高齢者まで切れ目ない定期歯科健診の普及促進を図ります。

質問⑥歯科訪問診療の体制強化

高齢者・障がい者の地域生活を支える在宅歯科診療・障がい者歯科医療の充実を図ります。

質問⑦関連サイトURL

質問①歯科診療報酬・物価高騰対策

歯科衛生士や歯科技工士の不足などの課題解決のためには、賃上げを行うことが一つの打開策と言えます。物価や光熱費の高騰も経営を直撃していると承知しています。歯科における診療報酬は実態に見合ったものではなく何十年も変化していないことは、国の歯科診療行為への評価が低いのではないかとも考えられます。診療報酬の改定について都が独自に直接行うのは難しいですが、国に要求していきたいと思います。光熱費などの補填のために、歯科も含めた医療施設への一時的な助成を行っている基礎自治体もありますが、東京都が一律に行う仕組みを要求していきます。

質問②歯科の人材確保

歯科に関する学科学校も含む学生への入学金・授業料の無償化または給付型の支給を訴えています。国が動かないなら東京都に勤務することを条件とした無償化を進めることも必要です。東京都に勤務する歯科衛生士・歯科助手の家賃補助も検討すべきと考えます。

質問③保険証の有効期限切れ対策

拙速で強引なマイナ保険証への切り替えに伴う混乱があり、現在も影響していますが、このようなマイナンバーカードのあり方にそもそも反対する立場です。その上で、東京都は「資格確認書」を発行するための助成を自治体に行うこと、マイナ保険証を作成する必要はないことを加入者に周知していくことが必要と考えています。

質問④子ども医療費助成

子どもにかかる医療費に地域差があってはなりません。東京都の財政であれば、子どもの医療費は全額自己負担なしが可能です。どこに住んでいても子どもの健康を守る事業は等しくあるべきです。

質問⑤妊産婦の口腔管理促進策

無料の歯科検診の対象から若い世代が外れる自治体が多く、若い世代は齲歯罹患率が高いです。妊婦検診の際に歯科検診を勧めることを徹底し、妊産婦の歯科検診無料事業を提案します。

質問⑥歯科訪問診療の体制強化

口腔内の衛生を保つことは肺炎をはじめ糖尿病などの予防につながり、口腔機能低下は食欲低下や栄養不足につながります。また、話すといった生活の質にも影響します。それにも関わらず診療報酬が低く抑えられていると認識しています。今後、需要の高まりは確実です。訪問診療報酬を上げると同時に患者自己負担は軽減します。歯科口腔外科医師の不足もさらに懸念されます。まずは現役医師が勤務を継続できる環境や処遇を整えられるよう支援します。通院困難な方にとって全身の健康維持のためにも訪問歯科診療はとても重要であることを訴えます。

質問⑦関連サイトURL

都政における歯科医療に関する政策は、今回は掲載しておりませんが、今後議席獲得の際には、当該議員と研究し掲載していきます。なお、基礎自治体においては、一般質問や委員会で提言している弊党所属議員もおります。ご参考までに。 台東区議会議員ふうさわ純子 令和5年第2回定例会一般質問 「切れ目のない歯科検診について(1)若い世代の歯の健康管理の重要性について (2)全世代にわたる毎年の歯科検診実施について

台東区議会議員ふうさわ純子 令和5年第2回定例会一般質問

「会員の意識と実態調査」の特徴点 52% 経営「苦しくなった」/今次改定には53%が「不満」覚える

「会員の意識と実態調査」の特徴点 52% 経営「苦しくなった」/今次改定には53%が「不満」覚える

昨年10月に実施した「会員の意識と実態調査」は、1,658人の会員から回答が寄せられた。会員のおよそ4分の1以上が、このアンケートに回答したことになる。その内訳は開業医が1,519人、勤務医が120人、不明が19人だった。2024121日現在、都内の歯科医療機関数は10,416施設であり、都内で開業する歯科医師の約15%が本アンケートに回答している。

本号ではアンケート結果から一部特徴点を紹介する。回答者の属性(性別、年齢、開業地など)によっては傾向に差があるため、より詳細な分析や考察を加えた報告については、本紙2月号に掲載する予定である。

◆医業経営「苦しくなった」52%

世界各地の紛争などにより、21年頃から続いている光熱費・物価の高騰。長引く景気低迷、さらに財務省が主導する増税政策が、国民生活をより厳しいものにしている。

現在の医業経営が以前と比べてどのように感じたのかに関する質問では、「苦しくなった」が52.1%となった。一方で、「楽になった」がわずか5.1%にとどまっている(1参照)。

また、24年7 月は、診療報酬改定後であるにもかかわらず、前年同月比で保険収入は「減少した」が42.4%であった(2参照)。保険収入が減少した理由は「患者の減少」が80.1%であった(3参照)。

さらに、23年度と比較すると、医院における1日あたりの患者数は、「減少した」が45.2%であった。

医業経営については、保険収入が減少したことや患者数の減少などから、厳しい医療機関が多数存在することが判明した。また「ベースアップ評価料Ⅰ」は、ほとんど算定されていない。今後、本調査結果については、より詳細な分析を行っていく。

なお、この「会員の意識と実態調査」における患者数や経営状況の経年変化については、このホームページの「コラム・インタビュー」コーナーと「協会ニュース」コーナー、および機関紙「東京歯科保険医新聞」202511日号8 面の「教えて! 会長!! No.90 」でも触れているので、ぜひご参照いただきたい。

「会員の意識と実態調査」 書面アンケート回答受付中

「会員の意識と実態調査」 書面アンケート回答受付中

2024年10月1日(火曜日)~10月31日(木曜日)まで「会員の意識と実態調査」(以下、実態調査)の実施をしています。実態調査は5年に一度、すべての会員に対して行っているものです。歯科医院の体制や経営状況、診療報酬に関する対応など、多岐にわたる質問で構成されるアンケートで、集約結果は国、行政、自治体などへの要請と、さまざまな協会活動に活用させていただています。

1 調査の目的

実態調査は5年に一度、全会員に対して行っています。調査結果は国、行政、自治体などへの要請や、協会活動に活用いたします。

2 調査の時期

2024年10月1日(火曜日)~10月31日(木曜日)

3 調査の対象

当協会会員で東京都内に就業場所を有する歯科保険医約6,004名

4 調査事項

全59問

5 調査の方法

10月1日以降、郵送にて(1)案内状、(2)調査票(紙)、(3)返信用封筒などを封筒に入れて配布。

 

 

1 集計結果

1,648件(回収率27.44%)

※上記件数及び回答率は11月20日時点のもので、今後変動する可能性があります。

2 集計結果の詳細公表

東京歯科保険医新聞、メディア、ホームページに公表予定。

3 調査項目

準備中

4 添付ファイル

準備中

 

東京都議会会派に要請/都要請4 項目に理解

東京都議会会派に要請/都要請4 項目に理解

協会は、東京都の2025年度予算をテーマに、都議会のミライ会議、日本共産党都議団に対し、要請を行った。

協会からは、東京都への次年度予算要請4項目について説明した。また都民ファーストの会には、書面による要望書を提出した。

協会から要望した「指導」については、「生活保護の個別指導が始まった時期はいつ頃なのか。また、どのような問題が懸念されるのか、具体的に訴えていった方がよい」(日本共産党)、歯科衛生士の復職支援については「募集をかけても雇用ができない実情は、他業種でも起こっている。具体的にどのような支援が必要なのか、いろいろとアイデアを寄せてほしい」(ミライ会議)などの回答を得た。

日本共産党/左から泉なおみ、藤田りょうこ各都議

ミライ会議/左から桐山ひとみ、もり愛、米川大二郎、田の上いくこ各都議

【衆院選2024政党アンケート】マイナ保険証トラブル解決策は?各主要政党が回答<独自調査>

【衆院選2024政党アンケート】マイナ保険証トラブル解決策は?各主要政党が回答<独自調査>

2024年10月27日(日)に投開票を迎える「第50回衆議院議員選挙」を前に、協会は各主要政党にアンケートを実施した。
テーマは「健康保険証の廃止」。選択式、記述式を交え次の3つの質問をした。

質問1:健康保険証の新規発行終了後、マイナ保険証やオンライン資格確認で発生するトラブルに対して、具体的な解決策をどのようにお考えですか。

質問2:貴党は健康保険証の新規発行終了についてどのようにお考えですか。その理由も教えてください。

▼選択肢
①従来のように健康保険証だけにするべき
②健康保険証を廃止し、マイナ保険証だけにするべき
③患者の状況に合わせ、現在と同じくマイナ保険証と健康保険証を併用できるようにするべき
④その他

質問3:健康保険証の廃止について、貴党は選挙公約にどのように盛り込む予定ですか。

▼選択肢
①健康保険証の廃止期限の見直しの公約を盛り込む
②健康保険証の廃止期限の見直しは行わない公約を盛り込む
③健康保険証の廃止については選挙公約に盛り込まない
④その他

↓各党の回答はコチラ(クリックするとPDFをご覧になれます)
衆院選2024政党アンケート結果

東京都保健医療局・福祉局に2025年度予算を巡り要望書を提出

東京都保健医療局・福祉局に要望/東京都歯科保健推進計画など4項目

協会は828日、東京都第二本庁舎にて東京都保健医療局および福祉局に対し、協会が作成した「2025年度(令和7年度)東京都予算等に関する要望書」を提出。これに基づく意見交換を行った。協会からは坪田有史会長のほか、本橋昌宏副会長、松島良次理事が参加した。

協会が提出した要望は、「医療機関における指導」「歯科衛生士への復職支援」「医療費助成制度」「患者トラブル・ハラスメント」の4項目となっている。

東京都2025年度予算への要請を行う(左から)本橋昌宏副会長、坪田有史会長、松島良次理事

1、医療機関における指導について

協会は、個別指導に関する対象患者の通知について、「1週間前に30名全員分を通知すること」および「作成や保存していない持参物については持参不要である旨を通知に明記すること」を要望。また、電子カルテによる指導については、実施要領の説明を求めた。

東京都側は、指導については各地方厚生局と都道府県で統一の内容で実施しており、当日の対象患者の通知時期、作成していない書類の扱いについては、引き続き関東信越厚生局東京事務所と情報を共有していくとの考えを示した。また、電子カルテについては、適切かつ個別的な方法で実施要領を定めていくとの考えを示した。

2、歯科衛生士への復職支援について

歯科衛生士の復職については、歯科衛生士としての技術や技量の維持などが課題となっていることから、技術的なリスキリングができるような支援や、再就職に向けたフォローなどを要望した。

東京都側は、歯科衛生士の確保策として再就業対策がより重要であるとの認識を示し、現在、国が歯科専門職の業務実態、働き方改革、働き方に関する調査や、業務のやりがいや魅力を伝えるための効果的な普及啓発を検討していることから、これらに則した形で離職した歯科衛生士に向けた複合的なカリキュラムを備えた研修を実施していくとの考えを示した。

3、医療費助成制度について

「通院1回につき最大200円まで」という自己負担金が残っているため、多摩地区などでは、以前から歯科受診の妨げになっているとの指摘がある。そのため、東京都の子育て支援に関する予算から自己負担分を捻出できないか要望した。

東京都側は、子どもの医療費助成制度は、一定の自己負担を前提とする国の医療保険制度のもと、自己負担を設けていると説明。200円の自己負担について、協会側に理解を求めた。

3、患者トラブル・ハラスメントについて

東京都が開設した「専用ハラスメント相談窓口」について、ハラスメント事例の公表を要望した。また、現在の相談窓口は在宅だけに限定されており、外来も含めた対応を求めた。

東京都側は、相談窓口に寄せられた事例を分析し、今後、在宅医療従事者向けの研修で共有していくとの考えを示し、外来診療におけるハラスメント対策については、さまざまな取り組みによりハラスメント対策の充実を図ることで、医療現場の安全を確保し、安心して従事できる環境を整備していくと説明した。

2023年「社会医療診療行為別統計」調査結果まとまる

2023年「社会医療診療行為別統計」調査結果まとまる

2023年「社会医療診療行為別統計」/歯科1件当たり点数は1,279.5点に

厚生労働省が623日に発表した2023年「社会医療診療行為別統計」によると、歯科の1件当たり点数は1,279.5点(22年は1,2783.3点)で、対前年と比べ1.2点増加した。

診療行為別にみると、「歯冠修復及び欠損補綴」は397.5点(前年408.0点)が最も高く、次いで「処置」は254.4点(250.2 点)、「医学管理等」は189.9点(前年185.2点)の順になっている。1件当たりの日数は1.59日で、前年に比べ0.02日減少した。

この統計は、支払基金および国保連合会に提出された236月審査分のNDB(レセプト情報・特定健診等情報データベース)に蓄積されるものすべてを基に集計されたデータである。

【談話】プラス改定を実感できる実態に見合った診療報酬改定を切望する/政策委員長

プラス改定を実感できる実態に見合った診療報酬改定を切望する

厚労省は1220日、2024年度診療報酬の改定率について、診療報酬本体は0.88%(国費約800億円)となったことを発表した。前回の2022年度診療報酬本体の改定率はプラス0.43%で、前回より僅かに0.45ポイント上回ったが、診療報酬全体の改定率は薬価等と材料料が1.0%引き下げられた結果、0.12*のマイナス改定になった。
武見敬三厚労相はこの間、医療・福祉分野の労働者約900万人の賃上げの必要性を主張してきた。だが、この改定率では、物価高騰への対策や人材確保、医療・福祉分野に従事する者の処遇改善には程遠い診療報酬改定率と指摘せざるを得ない。

 ▼歯科は0.57%と低い改定率に抑えられる

今回の歯科改定率は0.57%となった。歯科は2014年以降1%にも満たない低い改定率に抑えられてきた。そのため、当会は政府・行政に歯科医療費の総枠拡大を要望してきた。しかし、政府官邸と財務省が主導する医療抑制政策により、厳しい改定率となった。長期化する医療用物資の高騰や患者の受診抑制が慢性化し、現場からは歯科医院経営の苦しい声が挙がっている。それでも医療現場では処遇改善に努めてきた。だが今回の改定率のうち、40歳未満の勤務医師・勤務歯科医師・薬局の勤務薬剤師、事務職員、歯科技工所等で従事する者の処遇改善に対する措置分はわずか0.28%程度しか含まれていない。これではこれ以上の処遇改善を続けることは困難である。

▼点数の付け替えでは解決しない

今までも、財源を補填するために既存の点数を下げて新たな項目に付け替えるのみで総点数は変わらず、プラス改定の実感を味わうことはなかった。2024年度診療報酬改定でも、既にその方向性が示されている。材料費や賃料、人件費はうなぎ上りであり、経営維持のためには休日返上または診療時間を延長しなければならない状況である。歯科医療を目指す若者に夢を抱かせ、患者さんに必要な歯科医療を提供できるような診療報酬改定を望む。

*=協会試算

2023年1222
東京歯科保険医協会
政策委員長 松島良次

2022年(令和4年)社会医療診療行為別統計

厚生労働省は、「2022年(令和4年)社会医療診療行為別統計」(以下、「行為別統計」)の概況を公表した。この統計は、全国の保険医療機関および保険薬局から社会保険診療報酬支払基金および国民健康保険団体連合会に提出され、22年6月審査分として審査決定された医療保険制度の診療報酬明細書および調剤報酬明細書のうち、「レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDBNational Databaseの略)」に蓄積されるものすべてを集計対象としている。

対象となった歯科の件数は全国で18,902,659件。歯科の1件当たり点数は 1,278.3 点(対前年0.5%増) 、1日当たり点数は 796.3 点(同 2.3%増)となった。また前年21年と比べて、最も大きい減少幅は初診・再診が▲5%減、処置が▲4%減であった。一方で、21年と比べて最も大きい増加幅は検査が19%増、画像診断5%増であった。

国民の口腔状態が改善され、治療の中心が補綴治療から、歯周治療や口腔の維持管理の治療へと治療内容のシフトが続いている。とくに高齢化に伴い歯科診療所へ通院ができない患者が増えている。今後もこの傾向は継続していくと考えられる。

20016月診療分と21年後の20226月診療分の構成割合を比較したところ、01年には歯冠修復及び欠損補綴(有床義歯および有床義歯以外の合計)は、全体の51.6%を占めていたが、22年には31.9%(2132.4%)と減少した。

01年と比べて、最も大きい減少幅は有床義歯が▲51%減、次いで有床義歯以外が▲34%減であった。一方で01年と比べて、最も大きい増加幅は在宅医療が700%増、医学管理等(指導管理料)104%増であった。

 

2001

2006

2011

2016

2021

2022

初診・再診

11.5

11.7

12.6

12.8

13.1

12.5

医学管理等(指導管理料)

7.1

10.1

12.9

10.4

14

14.5

在宅医療

0.4

0.7

2.1

2.7

3.1

3.2

検査

4.7

6.2

6.5

6.6

6.2

7.4

画像診断

3.1

3.7

3.7

4.1

4.1

4.3

処置

15

15.8

16.5

19.1

20.5

19.6

手術

3.8

3.3

3

2.8

2.6

2.6

有床義歯

12.5

12.5

9.2

7.7

6

6.1

有床義歯以外

39.1

33.1

30.6

29.5

26.4

25.8

その他の行為

2.8

2.8

2.9

4.1

3.9

4

 

日本人口 12年連続減少|総務省

総務省が12日に発表した2022101日現在の日本の総人口推計は、外国人を含め12,4947,000人で、12年連続の減少となった。 日本人の人口は、75万人の減少し、今後も少子化を背景に減少傾向が続くとみられている。

 出生数減少は全国に及び、47都道府県のうち総人口が増えたのは東京(28000人(02%))増のみで、年間の出生数と死亡数を比べた自然増減では41000人減少している。また都道府県別では、沖縄が日本に復帰した1972年以降、初の人口減少に転じている。

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【オピニオン】大林 尚(日本経済新聞社 編集委員) 「少産多死社会」への政策と対策を

第116回歯科医師国家試験の結果公表|厚生労働省

厚生労働省は316日、第116歯科医師国家試験の合格者を発表した。試験は本年128~29日の2日間にわたり実施。

今回の歯科医師国家試験は出願者数が3,669人(前年3,667人)、受験者数3,157名(前年3,198人)、合格者数2,006名(前年1,969人)となっており、合格者数および合格率ともに前回をわずかに上回った。

厚労省の発表によると、第 116 回歯科医師国家試験の合格基準は、一般問題(必修問題を含む)を1問1点、臨床実地問題を1問3点とし、
① 領域A(総 論) 63点以上/ 96点
② 領域B(各 論) 257点以上/373点
③ 必 修 問 題 64点以上/ 80点
としている。

但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、必修問題の得点について総点数の80%以上とする。

2022年の出生数は速報値で80万人を割り込む|厚生労働省 人口動態調査

2022年に国内で生まれた子どもの数は、統計のある1899年以降、初めて80万人を割り込み、政府推計を上回るスピードで少子化が進行する状況がわかった。

厚労省が2月28日に公表した2022年の人口動態統計(速報)では、外国人と、海外で生まれた日本人の子どもを含む出生数は79万9728人だった。

すべての歯科医療機関が安心して診療できるように

オンライン資格確認システムの導入に経過措置が設けられることは、導入できない事情を抱えていた歯科医療機関にとってはひとつの安心材料である。しかし、あくまでも経過措置であることから、政府は全保険医療機関を対象とした導入義務化の強硬姿勢は崩していない。経過措置の期間だけでは対応が難しい歯科医療機関もあり、今後も国に対して、〝原則義務化〟撤回を求め続けていく必要がある。
一方で、導入した医療機関に対し、ランニングコストなどの費用補填として、10月よりマイナ保険証利用の際に初診時の加算が始まったが、今回の中医協では、さらに現行の健康保険証の患者に対し、初・再診料に加算する案が示された。マイナカードを普及させる目的で、診療報酬を改定し、患者負担増を行ってよいものなのか。政府は24年秋にマイナ保険証の事実上義務化を打ち出しているが、現行の保険証がなくなれば、患者はセンシティブな情報にアクセスできるマイナカードを常時携帯しなければならなくなり、その不安は大きい。
医療DX化は本来、安心安全の医療のために行われるべきもので、すべての保険医療機関・国民に負担を強いるものであってはならない。今回の経過措置の設定は政府の強引な導入〝義務化〟に対する開業医の切実な声が反映された結果である。
協会は、今後もオンライン資格確認システム導入の〝原則義務化〟については撤回を求めていく。また、導入を行う歯科医療機関に対しては、サポートも行っていく。導入する、しないに関わらず、すべての歯科医療機関が安心して診療が続けられるよう働きかけを続けていく。何か不安なことがあれば、協会までぜひお寄せいただきたい。

 

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・オン資システム 4月開始間に合わず/経過措置示される

オンライン資格確認システムの導入に係る補助金支給について

本会はオンライン資格確認のシステム導入の義務化について撤回を求めつつ、中医協で経過措置を得られるように継続して関係各所へ働きかけを行っていますが、残念ながら現時点では「義務化」撤回に至っておりません。

政府は、オンライン資格確認システムの医療機関への普及に向けて、補助金とその期限を示し、誘導をしています。以下の医療機関は、来年4月からオンライン資格確認システムの導入が義務化されます。

20234月1日から義務化が対象となる医療機関≫

〇オンラインでレセプトを請求している医療機関

〇電子媒体でレセプトを請求している医療機関

※紙レセプトで請求をしている医療機関は義務化の対象外です。

現時点におけるシステム整備に係る補助金支給の要件は、①12月末までの間にカードリーダーを申し込み、②232月末までにシステム業者と契約を結び、③同年3月末までにシステム運用準備を完了した場合に、④42・9万円を上限として支払われます。

現在、レセコンベンダー等の中では、11月末までにベンダーへの申し込みを行わない場合には、補助金申請に間に合わないとして、案内を行っているところもあります。

 当会では引き続き、義務化対象外の拡大や、補助金の支給要件緩和・期限の延長に向けて、取り組みを進めていますが、今般、レセコンベンダーの示している期限も迫ってきていることから、改めて状況をご案内させていただくこととしました。

 導入を前提に検討されている方は、レセコンベンダー等への連絡を開始されることをお勧めいたします。

◆オンライン資格確認・医療情報化支援基金関係 医療機関向けポータルサイト

◆オンライン資格確認導入対応業者お問い合わせ先PDF

◆オンライン資格確認に係る導入支援サービス提供業者お問い合わせ先PDF

 

本会はオンライン資格確認のシステム導入の義務化について撤回を求めつつ、中医協で経過措置を得られるように継続して関係各所へ働きかけを行っています。つきましては、引き続き、当会活動にご協力いただきますようお願い申し上げます。

全国保険医団体連合会関東ブロック協議会 特別決議

全国保険医団体連合会関東ブロック協議会は11月6日、下記の決議を採択した。

▶「全国保険医団体連合会関東ブロック協議会 特別決議(2022.11.06)」PDFはこちら

地域医療に重大な支障をもたらす保険証の廃止と「マイナンバーカードによる資格確認システムの導入義務化」の撤回を求める決議

河野太郎デジタル大臣は1013日に記者会見し、「2024年度秋に、現在の健康保険証の廃止を目指す」と表明し、保険証はマイナンバーカード(以下、マイナカード)と一体化する方針を突如として発表しました。医療法に定められた健康保険証を国会審議なしに廃止する通告です。

またこれに先立つ95日、保険診療における責務を通知した「保険医療機関及び保険医療養担当規則」(以下、療担規則)が改訂され、20234月から、マイナカードを使ったオンライン資格確認を、保険医療機関に対して原則として義務づけると発表されました。これまで任意とされてきたマイナカード取得の原則義務化であって、国会によるマイナンバー法の変更が必要です。今回の大臣表明、療担規則改訂の脱法性に強く抗議するとともに、撤回を求めます。

マイナカードの取得率は20229月末時点で49.0%(6,1657,397人)であり、そのうち保険証として利用できる登録をした人は約41.6%(2,5671,857人*1010日時点)です。また、オンライン資格確認システムの運用開始施設は31.5%に留まっています(病院・医科歯科診療所・薬局の合計。*109日時点)。医科診療所・歯科診療所に限って見ると、それぞれ21.4%、22.6%に過ぎません。来年の4月までに対応できない医療機関は保険医療機関指定の取り消しもあり得るという発表が、大きな混乱を招いています。

全国の保険医協会・医会の連合組織である全国保険医団体連合会が実施した「保険証廃止・オンライン資格確認義務化 意識・実態調査」の結果(速報値:51保険医協会の会員からの回答数842件)によると、約8割が2024年秋に保険証廃止を目指す政府方針に反対と回答しており、賛成はわずか8%のみです。

医療情報という機微な情報をマイナンバーに紐づけして利活用する仕組みは、情報漏洩やプライバシー侵害のリスクを孕んでいます。普及が進まないのは国民と医療機関がマイナンバー制度とオンライン資格確認システムに疑念を持ち、必要性を感じていないからです。加えて、「このまま義務化されれば閉院せざるを得ない」という悲痛な声もあり、地域医療にも重大な影響を及ぼします。

またオンライン資格確認システムの運用を開始した施設では、資格があるにもかかわらず「該当なし」とされる事例が続発して、トラブル・不具合を経験した医療機関が4割に達しており、導入義務化に関する疑念や懸念の声が多数寄せられています。 

医療機関窓口で保険証を提示して行う目視による資格確認は、国民皆保険制度の基盤であり広く国民に定着しています。それにもかかわらずオンラインで行う「マイナカードによる資格確認」を義務化すれば、在宅医療の現場や、高齢・障害・多忙などで役所に行けずマイナカードを持ちにくい人たちから医療を奪ってしまう恐れがあります。

またマイナカードは5年ごとに役所に出向く書き換えや更新手続きが必要で、事務処理には数日から1週間もかかります。カードがない期間に受診すれば、保険が適用されないためのトラブルが多発します。患者情報紐づけのために電子カルテをインターネットに長時間接続すれば、情報漏洩や電子的攻撃のトラブルが増加します。

 当事者である国民と医療機関の声に耳を傾けない強引な政策は医療現場に混乱をもたらし、国民皆保険制度の歴史に汚点を残します。私たちは健康保険法の「国民の生活の安定と福祉の向上に寄与する」という目的を妨げる保険証の廃止と、マイナカード取得を義務化する資格確認システムの導入に強く抗議して撤回を求め、以下について特別に決議します。

                 記

一、保険医療機関等への「マイナンバーカードによる資格確認システムの導入義務化」を速やかに撤回すること。

一、保険証はこれまで通り交付し、廃止しないこと。

以 上

2022年116

【全国保険医団体連合会関東ブロック協議会】

茨城県保険医協会  会長  高橋 秀夫  栃木県保険医協会  会長  長尾 月夫

群馬県保険医協会  会長  小澤 聖史  埼玉県保険医協会 理事長 山崎 利彦

千葉県保険医協会  会長  岡野 久   東京保険医協会   会長  須田 昭夫

東京歯科保険医協会 会長  坪田 有史  神奈川県保険医協会 理事長 田辺 由紀夫

山梨県保険医協会  会長   長田 高典                                 

全国保険医団体連合会関東ブロック協議会 決議

全国保険医団体連合会関東ブロック協議会は11月6日、下記の決議を採択した。

▶「全国保険医団体連合会関東ブロック協議会 決議(2022.11.06)」PDFはこちら

 

決議
私たちはすべての国民のいのちと健康を守るために国民皆保険を堅持し、人々が尊厳を保って平和で幸せに暮らせる社会を実現すること、および保険医の生活と権利を守る活動を行っています。
政府の医療・社会保障削減政策は、公立・公的病院と保健所を弱体化させたため、今回のパンデミックという災害に対応しきれず、医療提供体制が崩壊する一因となりました。これを契機に問題点を検証し、次のパンデミックへの対策を講じることが急務です。
一方で、診療報酬は2002年以降、累計で10%以上引き下げられており、2022年4月診療報酬改定も全体では0.94%のマイナス改定となり、全体でのマイナス改定は2014年度から連続5回です。政府により医療・社会保障を削減する政策が進められてきたことに加えて、新型コロナウイルス感染症の7波にわたる拡大と円安の進行、物価の上昇、消費税損税などによって医療機関の運営は厳しさを増しています。
このような状況の中で、政府は2022年6月7日、「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太方針2022)」を閣議決定しました。その中で、コロナ禍における感染症対策の不手際の一因が、医療のIT化が進んでいないことにあるとして、2023年4月からマイナンバーカードを利用したオンライン資格確認システムの導入を保険医療機関・薬局に強要しています。さらに河野太郎デジタル相は10月13日の記者会見で、「2024年度秋に現在の健康保険証の廃止を目指す」として、保険証を原則廃止しマイナンバーカードと一体化させる方針を国会審議を経ることもなく、突如表明しました。しかしマイナンバーカードによる資格確認は、①導入にあたりレセコンや電子カルテの改修費と維持費が必要になる、②情報漏洩の危険性があり、コンピューターウイルスに感染する恐れもある、③医療情報が患者本人の許可なく産業利用される、等の多くの問題点を孕んでおり、あまりに拙速です。
マイナンバーカードの保険証利用例は少なく、保険証の原則廃止を前提とするマイナンバーカードによる資格確認は国民の理解を得られていません。医療機関の負担をいっそう増大させることにもつながる保険証廃止を前提とした「マイナンバーカードによる資格確認システムの導入義務化」を撤回するよう、強く要望します。
コロナ禍にあって多くの人々が、精神的にも経済的にも苦しい生活を余儀なくされ、健康状態の悪化が見られます。国民が安心して医療を受けられる環境と患者・利用者負担の軽減が必要です。日本国憲法第25条第2項は、「国は、すべての生活部面について社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と国の社会的責務を定めています。私たちは、国に対して、「公助」の責任を果たす医療・社会保障政策に立ち戻ることを求め、以下を決議します。
                 記
一、健康保険法に違反する、保険証の原則廃止方針と「マイナンバーカードによる資格確認システムの導入義務化」を速やかに撤回し、マイナンバー制度に依拠しない健康保険制度の維持を再確認すること。
一、新興・再興感染症のパンデミックに対し、責任を持って迅速に対応できる仕組みを構築すると
ともに、公衆衛生を担う保健所機能の強化と医療機関の運営が成り立つために必要な社会保障費の財源を確保すること。
一、後期高齢者の自己負担2割への引き上げなどの、患者・利用者負担増を速やかに見直すこと。また、国民健康保険制度に必要十分な国費を投入し、国保料の国庫負担割合を回復すること。
一、医療・社会保障削減政策を中止し、国の責任で、国民のいのちと健康を守るためにあらゆる事態に対応可能な医療提供体制の整備に早急に取り組むこと。
2022年11月6日
【全国保険医団体連合会関東ブロック協議会】
茨城県保険医協会  会長  高橋 秀夫  栃木県保険医協会  会長  長尾 月夫
群馬県保険医協会  会長  小澤 聖史  埼玉県保険医協会 理事長 山崎 利彦
千葉県保険医協会  会長  岡野 久   東京保険医協会   会長  須田 昭夫
東京歯科保険医協会 会長  坪田 有史  神奈川県保険医協会 理事長 田辺 由紀夫
山梨県保険医協会  会長 長田 高典                                 

【開業歯科会員アンケート】今次診療報酬改定、4割が評価せず

 東京歯科保険医協会では、会員歯科医療機関の経営の状況や診療報酬改定の影響等を調査するため、「開業歯科会員アンケート」を実施した。
 この調査は、全国調査として行われ、個人情報保護等に配慮し、無記名方式で実施。アンケートの集計結果は、今後、国会議員への要請やマスコミなどへの発表等、歯科医療改善を求める取り組みに活用を予定している。アンケート結果の概要は以下の通り。

請求点数 約5割が「減った」

 回答者の年齢は50~60代が合わせて68%と6割超となった。回答者の開業年数は「11~19年」「20~29年」が全体の半分を占めた。次いで30年以上となっている。また開設者は87%が個人開業であり、医療法人は13%であった。
 届出している施設基準は歯初診が9割超、CAD/CAM冠も8割超が行っている。か強診は17%に止まった。新設している口菌検は約1%であった。
 21年4月~7月と比較した22年同月の患者数・請求点数の変化は、患者数が減ったとの回答が約4割を超えた。増えたと回答したのは全体の20%に満たなかった。
 また、請求点数が減ったとの回答が約5割となった。増えたと回答したのは全体の20%に満たなかった。
 コロナ禍を受けた今後の経営の見通しについては、「見通しが立たない」と26%が回答している。また、「閉院を考えている」との回答も8%あった。「見通しが立たない」理由として、「患者が戻ってこない」が最も多く26%だった。次いで「経費全般の増加」が18%であり、「感染対策の経費増」も15%であった。
 今次診療報酬改定全般の評価については、「良かった」・「大変良かった」7%に対し、「悪かった」・「大変悪かった」40%であり、否定的な評価が上回った。初・再診料がそれぞれ3点引き上げられことについては、「対策に見合う評価ではない」が94%となっており、ほぼすべての回答者が不十分と評価している。一方で金パラの価格が3カ月ごとに必ず改定されることを「評価する」70%に対し、「評価しない」は25%だった。SPTⅡが廃止され、か強診の評価はSPTへの加算とされたことについては、「評価する」30%、「評価しない」51%であり、「評価しない」の割合が上回った。

75歳以上2割化、10月から開始 窓口業務に多大な混乱

窓口支払い2倍にショック受ける患者も

 10月1日から開始された75歳以上で一定所得がある患者に対する窓口負担の2割化について、医療機関から困惑の声が上がっている。特に負担増を3千円までに抑制する配慮措置は、患者の負担軽減策ではあるものの、点数が3千点を超えると、それ以降は月の途中から負担割合が変更になるほか、1円単位を端数処理せずに領収する場合があるなど複雑である。会員からは「制度を理解しても窓口負担金で患者さんとトラブルになりそうで怖い」「保険証などの確認事項が多く、時間を費やしてしまう」などの声があり、窓口業務に混乱を及ぼしている。

強まる受診抑制への懸念

 「窓口の支払いが2倍になり、驚く高齢の患者がいる」という声もある。というのも、歯科診療所における年代別の受療率(患者調査日の推計患者数を人口10万対であらわした数)をみると、歯肉炎及び歯周疾患並びに補綴の受療率は、全世代の中で75~84歳の区分が最も高い(図参照)。歯科診療所にとっては、患者の減少は相当な減収になる。
 高齢者の生活も苦しくなっている。年金支給額の減額も行われ、さらに物価高騰が重なって、明らかに歯科受診はしづらくなっている。協会は、今後も75歳以上の負担割合2割化に撤回する運動を続けていく。

「事務負担増」「情報漏洩」 オン資 「義務化」に疑問の声

 国が23年4月からオンライン資格確認義務化の方針を決めたことに対し協会では、「オンライン資格確認システム導入の義務化撤回」を求める理事会声明を発出した。
 その後協会では、「オンライン資格確認システム導入義務化の撤回を求める歯科医師署名」を行い、10月13日までに549筆の協力があった。同時に行った「オンライン資格確認システムの導入義務化に関するアンケート」には「義務化反対」「医療機関は現状で問題がない」などの声が多く寄せられている。

コスト、情報漏えい、セキュリティ、事務負担が心配

 「アンケート」は、機関紙、メール、FAXなどを通じて会員に実施し、10月20日までに549件(会員比9.1%)の回答を得た。
 オンライン資格確認システム導入に関し心配している点を聞いたところ、コスト、情報漏えい、セキュリティ、事務負担が上位を占めた。具体的には「設備投資やランニングコスト上の負担」と回答したのが77.2%と最も多く、次いで「マイナンバーカード紛失やマイナンバー漏えい」が61.2%、「セキュリティ面」が61.0%とほぼ同数となった。「窓口の事務負担増」を挙げる回答も57.0%であった。
 そもそも「必要性を感じていない」との回答が71.4%もあった。「保険証の原則廃止」に対しては、「反対」が80.7%と、が圧倒的であった。

導入は納得と同意のもと行われるべき

 システム導入をすでに申し込んでいる方の中にも「(案内が頻繁に来るため)止むを得ず申し込んだ」など、納得はいかないが申し込みをした方の回答も目立った。
 中には義務化賛成の意見もあり「デジタル化に反対しないでほしい」「すでに導入しているため反対はしないでほしい」「いまさら反対しても遅い」「必要な設備投資ができない医療機関は廃業もやむを得ないのではないでしょうか」などの意見もあった。
 協会ではデジタル化については反対しておらず、システムを導入することにも異を唱えるものではない。反対しているのは「一律義務化」についてである。システム導入は、それぞれの医療機関がそれぞれの状況に合わせ納得と同意の上で行われるべきである。患者数が少ない医療機関や、すでに数年後に閉院を予定している、設備投資に回す余裕がないなど、各医療機関の状況に合わせた対応を図るべきであると考えている。

談話 健康保険証の廃止は今後大きな禍根と問題を生じさせる

政府は2024年秋に、健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一本化するとの方針を発表した。確かに、国民全てが所持している健康保健証を一本化すれば、一気にマイナンバーカードを普及させることができるであろう。

歯科保険医の中でもその評価は分かれている。時代の流れであるとして賛成する意見が散見される一方、今の健康保険証には問題が無く廃止する意味が解らないなど様々である。

しかし、健康保険証は、医療機関の窓口で提示をすれば、いつでも、どこでも、だれもが、日本国内で等しく医療が受けられる大切なものとして広く国民に定着している。これをマイナンバー普及の手段として利用し、いきなり廃止するということは、国民の命と健康の維持に重大な影響を与えることになる。国はその重要性を認識するべきだ。

そもそもマイナンバーカードは普及が進んでいない。その背景には、政府に個人情報管理を委ねることに対する不信感がある。2024年秋までに全国民に取得させるのは、時間的にもあまりにも無理な計画である。

河野デジタル大臣は1013日に記者会見でマイナンバーカード未取得者への医療提供を問われ「広報する」と回答した。その後1028日には岸田首相が「新たな制度を用意する」と方針を変更した。しかし、新生児の健康保険証発行の問題、要介護者がマイナンバーカードを取得できるのかなど、これから検討する課題も多く、まずは試験運用を行い、多くの問題を解消してもらいたい。

国民の医療を受ける権利を保証する健康保険証を拙速に廃止してマイナンバーカード取得を実質義務化のために一本化する政府方針は、今後に大きな禍根と問題を生じさせることは明らかである。我々医療人はこの問題を注視して行く必要があり、健康保険証廃止には反対である。

 

20221028

東京歯科保険医協会 

政策委員長 松島良次