進む歯科医療情報の標準化で検討行う/歯科医療機関の電子カルテ情報を身元確認に活用

進む歯科医療情報の標準化で検討行う 歯科医療機関の電子カルテ情報を身元確認に活用 厚生労働省は6月22日、「歯科診療情報の標準化に関する検討会」(座長:友雅人日本歯科医学会長)を厚労省内会議室で開催した。 この検討会は、東日本大震災で亡くなった方々の身元確認に、遺体の歯科所見と歯科医療機関がもつ歯科診療情報の照合が有効であったことから、歯科医療機関の電子カルテ情報を身元確認につながるよう標準化を進める目的で設置されたもの。検討項目は、歯の部位情報の標準化等、処置コードの標準化等、個人情報の保護に関する方策など。初会合は2013年8月となっている。 今回は、歯科診療情報標準化の実証事業について議論し、①第1に解決すべき課題:口腔状態の標準データセット交換規約策定、②第2に解決すべき課題:標準化した歯科診療情報の保存、③標準化普及の課題:歯科医療従事者と国民の理解、民間企業の幅広い協力、④歯科診療情報標準化達成後の課題:歯科診療情報以外の歯科情報の標準化と保存・管理、⑤大規模災害時時の身元確認方法整備、標準化された歯科情報の利活用、などをあげている。すでに①~③までの議論はかなり進んでおり、今後は④が議論・検討の中心となる。