書籍紹介『私もパーキンソン病患者です/難病になって初めて見えてきた日本の社会福祉』

『私もパーキンソン病患者です/難病になって初めて見えてきた日本の社会福祉』

 150pix「私もパーキンソン病患者です」表紙2009年、突然、パーキンソン病・ヤール重度Ⅳと診断された著者。その後、5年間に及ぶ介護生活の中で、これまで見えてこなかった日本の医療制度の矛盾の多さに気づいていく。

著者は元日刊紙記者で、難病患者から見た世界の輪郭を描き残すことが自らの使命と自覚。本書を著すことを決意し、1日にわずか1、2時間しか動かない指にペンを縛りつけ、ほぼ1年を費やして原稿を完成させた。

著者の原稿執筆への努力と記憶力の精緻さはもとより、達筆な原稿用紙の文字と文意を拾い取った編集者の仕事にも思わず脱帽したくなるところだ。

2012年に公布された社会保障制度改革推進法は「自助と公助」を前面に押し出し、憲法第25条に基づく「公助」が薄くされつつある。

ぜひとも本書を手に取り、日本の社会福祉は、国の責任と負担を放棄した欠陥福祉であることを訴える筆者の悲痛な叫びに耳を傾けていただければ幸いである。

なお、下記写真は、著者が旧知の神奈川県保険医協会の理事あてに、本書紹介のために送った書簡の一部。

◆2013年12月/三五館発行

◆柳博雄著

◆四六判並製336ページ

◆本体価格1600円

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