歯科医療の充実も訴える/10.20国民集会に3300名以上が参加/政府に要求しなければ社会保障は必ず後退する

歯科医療の充実も訴える/10.20国民集会に3300名以上が参加

「政府に要求しなければ社会保障は必ず後退する」

本日20日、千代田区の日比谷公園野音で「憲法・いのち・社会保障まもる 10.20国民集会」が開催され、主催者発表で3300名以上が参加した。協会からは森元主税理事と山本道枝顧問、事務局が参加した。冒頭では、最近の医療・歯科医療情勢、TPPが抱える医療問題、衆議院解散説などがレポートされた。

 

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次に、『下流老人―1億総老後崩壊の衝撃』(朝日新書、2015年刊)の著者である藤田孝典氏がゲストとして報告に立ち、社会保障に関する国民集会などの運動や活動の必要性を強調した上で、「政府への要求がなくなると、社会保障はどんどん後退する」と訴え、こうした集会などで訴え、要求を出し、さらに医療・福祉・介護の現場の声と現実を可視化して見せつけることが有効な手段であると示唆。さらに「私たちの行動が次の世代をつくる。次の世代はそれを背負い、引き継いでいける」と結んだ(なお、藤田氏は、集会後のパレードにも参加し、参加者とともにシュプレヒコールをあげ、一興を添えた/写真左の男性)。続いて保団連の武村義人副会長は「みんなの声を1つにすれば要求は通る。世論をつくり、患者の声を聞いて、医療をよくしていこう」と訴えた。

集会アピール採択後、野音横の厚生労働省に向かって「いのちまもる」「憲法まもる」のプラカードを掲げシュプレヒコールをあげた。%e6%86%b2%e6%b3%95%e3%81%be%e3%82%82%e3%82%8b550pix_140554

 

 

 

◆参加者からの声

一方、会場内に集まった方々から意見を伺ってみた。その中では、「社保審の医療部会・医療保険部会・介護保険部会の各部会が頻繁に開催されているが、本当にきちんと議論されているのか疑問を感じる。慎重な論議を進めてほしい」「地方の地域格差を解消する必要がある。求人を出しても人材が集まらず働く環境がきつくなってしまう。退職者が出ても新たな人材が採用できない負のスパイラルに陥ってしまっている」「介護はニーズがあるため成長産業に組み込まれているというが、実態として理解されておらず、そうはなっていない。地方の事情を経験的にも理解していない」など、地方の現状を伺うことができた。

◆パレードの進化形現る/車上で髪を荒げるアフロ男Dr.

集会アピール採択後、銀座までパレードを行った。サウンドカーに誘導さるパレードの人並。サウンドカー上のアフロ男のDr.X氏は髪を掻きみだし、ミキシングで唸るミュージックは主催者も圧倒される威力を発揮。保団連理事の1名も「こういう手法のパレードは初めて。

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あまりの迫力に、ついていけないくらいだ」と焦りを隠せない。パレードの進化系は、今後も次々に登場しそうだ。次回はぜひ、会員の方々も実際に見聞していただきたいところだ。