医科歯科連携・医療安全講習会を開催

医科歯科連携・医療安全講習会を開催

 12月1日飯田橋レインボービル大会議室において「医科歯科医療連携・医療安全講習会」を東京保険医協会と共同で開催した。

 当日は医科から細井孝之/医療法人財団健康院健康院クリニック副院長が「BP剤と副作用―ガイドラインでは計れない使用の実際―」をテーマに講習を行い、歯科からは白川正順/前日本歯科大学附属病院・口腔外科教授が「循環器疾患患者の歯科治療の対応―特に血圧変動ならびに抗血栓療法と抜歯について」をテーマにそれぞれ講習を行った。

 細井氏によれば、ビスフォスホネートによる副作用の一つとして顎骨壊死を挙げたが、10万人に1人程度と低いものであるとのことであった。

 また、白川氏は有病者の歯科治療について解説した。そのなかで高血圧の患者の治療中の胸痛への対応法について説明した。このほか、抗血栓薬を服薬している患者の歯科治療について症例を交えながら解説した。2010年に出された「抗血栓療法患者の抜歯に関するガイドライン」も踏まえてワーファリン服用患者においては、原疾患が安定しINRがコントロールされている患者ではワーファリン継続投与のまま抜歯を行っても重篤な出血性合併症は起きない、など様々な具体例を挙げて解説を行った。