医科歯科連携は順調に進行中/第2回メディア懇談会で松島会長があいさつ

医科歯科連携は順調に進行中/第2回メディア懇談会で松島会長があいさつ

本年度2回メディア懇談会が7月12日、協会の会議室で開催した。今回でメディア懇談会の開催は通算40回目を迎えた。協会からは、6月20日の第41回定期総会で信任され就任2期目に入った松島良次会長、副会長で広報部長の藤野健正部長、および事務局が参加、メディアとのやり取りに当たった。

まず、2期目の会長に就任した松島良次会長が抱負を語り、会運営について「会員の利益、患者の利益、満足が得られないと意味がない」としたほか、協会の存在感については「保険診療がメインであり、良い治療が誘導されなければならない」と述べた。さらに医科歯科連携に触れ、その実現に向けてのこれまでの取り組み、さらに地域包括医療の中での歯科の役割に触れ、順調に成果を上げていることを説明した。具体的事例として、日常診療の中で口腔ケアの必要性を訴えながら医科関係者に理解を求めていくことや、睡眠時無呼吸症候群(SAS)については、単なるイビキというではなく、不整脈、多血症、虚血性心疾患、脳血管障害、糖尿病などの動脈硬化性疾患の危険因子であることへの注意を促し、引き続き啓蒙、啓発を進める必要があることを強調した。

一方、メディアとの懇談に入ると、患者トラブルが俎上にのり、「患者トラブル多発の背景には、歯科医師から患者側に対し、充分な説明ができていないことが大きな原因ではないか」「患者さんが何を求め、要望しているのかニーズがつかめていない」「若くして開業した先生や若いスタッフでは、患者トラブルやクレーマー対策が難しいのではないか」「ロールプレイングを取り入れた講習会も経年的に行うことで、参加する会員とスタッフからの見え方、理解も進むのではないか」といった意見が述べられた。