「保険で安心してきちんとした診療ができるようにしよう」

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年頭所感

年頭所感

2013年 年頭所感

松島良次          

口腔管理で健康寿命を押し上げる

 

小さい頃親から「うまい話には気を付けろ」とよく言われた。
コンクリートから人へ、国民の生活が第一と自民党から政権交代を果たした民主党だったが、国民の期待とは裏腹に、過去に例を見ないマニュフェスト違反により、国民の政治不信はピークを迎えた。年末の選挙の投票率は前回を大きく下回ったが、この国で暮らす限り、どの政党が舵を取っても同じと諦める訳にはいかない。自民党の行き過ぎた右傾化や弱者に冷たい社会保障制度改革など、我々が注視しなければ国民生活に大きな被害を与えることになる。まして猪瀬東京都知事の方針には敏感に反応できるようにアンテナを高く張る必要がある。
さて、過去二回のプラス改定を受けて我々の環境は好転したでしょうか?
収入も就業時間も雇用も厳しい水準にあることに変わりはありません。商売であれば、増収対策として多少強引なことも考えられるかもしれないが、医療機関がそれを行えば、今の政治と同じように国民から不信感を持たれるでしょう。そこで、発想の転換をしなければなりません。それは、診療所が病気を治すところから、病気にさせないところになる必要がある。
先達のおかげで8020の達成率は4割近くまで上昇してきた。歯を守ってきた評価を国民に理解して貰いつつ、高齢者の口腔管理が健康寿命を押し上げる啓蒙活動を展開する。そして周術期だけでなく、医管やSPTなど医科歯科連携のもとで歯科発の健康増進を提起することが、現状の医科歯科格差を減少させることになる。
その一方で若者の健康意識を高めるため診療報酬に予防の概念を入れる運動も必要であり、「キュアからケアへ」こそが患者も行政も歯科従事者もメリットを享受できる三方一両徳となると思われる。

東京歯科保険医協会会長 松島良次また、最近の東京の歯科医療現場において、患者トラブルが頻発している。歯科医の質の低下も指摘されるが、このような事態が起こる背景には、歯科医師の需給と個別指導の問題がある。歯科治療には、最善の努力をしたにもかかわらず痛みを伴う行為が多く、他の歯科医院なら、もっといい治療が受けられるはずだと患者は思う。そこにつけて、カルテ開示やレントゲンなどの資料提供を要求されると個別指導に発展するのではないかと弱腰な態度となってしまう。この悪循環が威厳のあった歯科医師像を崩壊させる結果となってしまう。本来歯科医がリードして指導的な立場でいなければ、生活習慣病の治療は立ちゆかず、患者からリスペクトされる姿を取り戻す必要がある。

*今年は協会創立40周年にあたります。発足当初から協会を支えていただいた先輩方に感謝しつつ、現会員に今後の10年を見据えた合同研究会を開催します。万障お繰り合わせの上、ご出席のほどよろしくお願い申し上げます。