歯科医療機関向け「院内感染防止対策講習会」を開催/2018年診療報酬改定施行に合わせて協会が独自企画で開催

 

歯科医療機関向け「院内感染防止対策講習会」を開催/2018年診療報酬改定施行に合わせて協会が独自企画で開催

平易な表現ながら熱弁をふるった濱﨑啓吾理事

協会は本日4月26日、歯科医療機関の「院内感染防止対策講習会」をなかのZERO大ホールで開催。約750名が参加した。講師は協会の院内感染防止対策委員会委員長の濱﨑啓吾理事が務め、①院内感染防止対策の基本、②歯科器材処理、③日常的な対策、④針刺し事故への対応とワクチン接種、などを解説した。

この講習会は、2018年診療報酬改定で導入された「歯科点数表の初診料の注1に規定する施設基準」の届出に必要な研修として企画、開催したもので、本日午後6時30分から開催する第4回新点数説明会に先立ち、同日の午後3時30分から1時間にわたり開催したもの。

冒頭の挨拶で協会の坪田有史会長は、会員すべてがこの施設基準に対応できる機会を設けるため、5月以降の同様の講習会を開催して行くとし、さらに「今日の講習会で、会員各位とそのスタッフはもとより、患者さんと国民のための院内感染防止対策を学んでほしい。きちんとした感染防止対策を行うことは、会員歯科医師自身の身を守ることにもつながる」と述べた。

坪田有史会長

◆テキストには改訂版「歯科の院内感染防止対策」を使用

講習会のテキストには、協会で発行した改訂版の冊子「絵で見る 色でわかる 歯科の院内感染防止対策」を使用。参加者に無料で配布した(参加できなかった会員には、5月の連休明けに「歯科保険診療の研究2018年版」と合送する)。

◆濱﨑理事講演のポイント

講師の濱﨑理事は、 ①院内感染防止対策の基本、②歯科 器材の処理、③日常的な院内感染防止対策、④針刺し事故への対応とワクチン接種―の4本を柱に解説し、感染成立の3要素 として①病原体(感染源)、②伝播経路(感染経路)、③宿主(感受性)―があり、院内感染防止の基本はこの3要素への対応であると、重ねて解説を加えた。また、感染防止における機材の処理では「滅菌よりもまず洗浄が大事」とし、細菌数を減らし、細菌の毒素を除去するための洗浄が重要であることを指摘した。

◆施設基準の届出について

届出にあたっては、院内感染防止対策として滅菌装置(オートクレーブ)を備え、患者ごとに必要な滅菌体制を整えていることが必要。歯科の院内感染防止対策が診療報酬で評価されてはいるが、施設基準としての届出が必要となり、届出をしない場合には初・再診料が減算される。このペナルティーに関しては、協会は「問題あり」として、去る3月27日に開催した第1回新点数説明会の「決議」でも1項目として掲げている。