歯科医療めぐり5つの視点など取り上げる/中医協総会で歯科問題を議論

歯科医療めぐり5つの視点など取り上げる/中医協総会で歯科問題を議論

11月22日、中医協総会が開かれた。主なテーマは、①医療機器の保険適用、②歯科医療、③平成24年度診療報酬改定結果検証に係る調査(平成25年度調査・精神医療)―の3項目。

これらのうち②の歯科に関する議論では、①全身的な疾患を有する者への対応、②各ライフステージの口腔機能の変化に着目した対応、③歯の喪失のリスクに伴う対応、④在宅歯科医療、⑤消費増税分の診療報酬上での対応―という5つの視点が紹介され、議論された。資料として日本歯科医師会作成の「歯科医師会と病院等との連携実績」「がん連携に係わる研修」「連携がうまく機能している地域の事例」「歯科診療行為のタイムスタディ調査」が提示された。さらに、専門委員を務める千葉大医学部教授の丹沢秀樹氏がから口腔機能関連関係資料も提示。病棟の看護師などによる一般的な口腔清掃ではなく、歯科医師や歯科衛生士による専門的な口腔機能管理により、心臓血管外科では9.6日、消化器外科は13日の在院日数が削減される―などを指摘。経済的効果もあることも説明し、他の医院からも注目された。